やはり俺がサッカーをするのは間違っている。   作:セブンアップ

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ウルビダ視点です。


ウルビダ

部屋に戻った私は、すぐさま布団をかぶって籠り始める。

 

「エイト……」

 

 私はエイトの名前を呟く。

 比企谷八幡、通称エイトである。私がそう名付けたのだ。

 

「はぁ……」

 

 私はあいつが好きだ。お父様と同じくらいに、私はあいつのことを愛している。だから、私は無理にでもエイリアに連れてきたかった。

 

 エイトを、私の下から離さないように。

 

 あいつとは、小学校の頃に一緒のクラスだったことがある。とはいえ、あまり話したことはなかった。覚えているのは、あいつが周りからいじめられていたことだけ。

 

 そして私も、一時期いじめに遭っていたことがある。理由は忘れたが、とにかくいじめられて泣いたことは覚えている。そのことをお父様にも話した。

 それでも、いじめは止まらなかった。

 

 しかし、あいつが。エイトが、私を助けてくれた。自分がいじめられて苦しんでいるはずなのに、私を助けてくれたのだ。

 

 その瞬間から、私はエイトのことを好きになった。なんともチープな理由だと私は思う。ただ一回助けられただけで、好きになってしまったのだ。

 そして私は学校が終わるたびに、お父様にエイトのことをずっと話していた。好きなやつのことは、何故か話したかったから。

 

 だが、そんな平和に終わりはしなかった。

 

 突如、富士山麓に飛来した隕石。その隕石から、身体能力を上げるエナジーが放出されたそうだ。名をエイリア石と呼び、お父様はその強力なエナジーに目が眩み、変わってしまった。

 

 昔、お父様には実の息子がいたそうだ。名は吉良ヒロト。サッカーが好きなその人物は、サッカー留学をしていたとき少年犯罪に巻き込まれ殺されてしまう。その事件には政府要人の息子が関わっていたとかで事実を揉み消され、事故死とされた。

 この件から、世界に対する復讐心を抱いていた。そしてエイリア石に目が眩んだお父様は、その抑えていた復讐心を解き放った。

 

 お父様の目的は、エイリア石で私達、お日様園の孤児達を強化し、ハイソルジャーに仕立て上げ、世界に対して復讐、支配をすることであった。

 

 それに対して、私達は一切の拒否を見せなかった。私達は、お父様に数え切れないほどの恩がある。だから、私達はお父様の野望に賛同した。どんな辛いことにも耐えてきた。お父様のためならば、私達は傷付いても構わない。

 

 だが、お父様の野望に賛同した反面、エイトとは会えなくなってしまった。お父様に尽くしてきたことに不満はない。

 

 だが、もし隣にエイトがいたならば。

 

 そんな考えが、頭を駆け巡った。しかし、所詮は私の駄々でしかない。だから、エイトのことは頭の隅に置いて、お父様の野望のことだけを考えた。

 

 しかし、この間の大阪でのイプシロンと雷門の一戦。

 ただの興味本位でその試合をビジョンで見ていた。雷門で目立つのは、ジェミニストームから点を取ったストライカーと、FFで優勝したGKの円堂守だけ。

 

 興味も失せ、私はすぐにビジョンを消そうとしたその時。

 

 ただのパスをカットしたシーン。マキュアが三人のディフェンスで詰められており、やむなくゼルにパスをするシーンだった。

 そのパスをカットした人物から、私は目が離せなくなった。

 

 その人物は、私を助けてくれた、エイトだったからだ。

 

 エイトが雷門にいる。ということは近い未来、我々と戦うことになる。

 

 私は珍しく、興奮してしまった。

 

 感情など、サッカーには不必要で、お父様の野望のためには邪魔でしかないと。

 

 しかし、エイトが雷門に。近い未来、あいつと出会える。頭の隅に置いていたエイトのことが、一転してエイトのことしか考えられなくなった。

 

 出会うだけじゃ物足りない。ずっと私の手元にいて欲しい。

 

 こうなれば、無理矢理にでもあいつを私の手元に置こう。そう考えた私は、妹の比企谷小町を誘拐するようにエージェントに命じた。

 正直、妹のことなどどうでもいい。別に今すぐ家に返してもいい。しかし、エイトは妹のことを大事にしているそうだ。妹を盾にあいつを脅せば、エイトは私のモノになってくれるに違いない。

 

 そして福岡での一戦。雷門が負けた条件として、エイトを拐うことを決めた。結果は我々の圧勝。そして、強引にエイトをここに連れてきた。

 

 予想通り、妹を盾に脅したら、すんなり私に従うことを決めた。その瞬間、私は天にも登るような気分だった。

 

 お父様の役に立つことができ、かつエイトは私だけのモノになった。これ以上の幸せがあるだろうか。

 

 しかし、少しお父様に不満を抱いた。エイトのことは私が何度も話していたので覚えていたらしいのだが、あいつの才能をガイアだけに使うのは勿体ないと言い、ダイヤモンドダスト、およびプロミネンスにも助っ人という程で扱うことになった。

 

 ガイアだけでも、と思ったがお父様の命令は絶対なので、私はそれに従った。

 それでも、どこにいようがエイトは私のモノということに変わりはない。それだけでも良かった。

 

 しかし、今日。食堂でダイヤモンドダストのクララと話していたとき、私は非常に嫉妬した。クララがエイトに、エイリアに入ったということで親交を深めようと食事に誘った。その瞬間、クララを吹き飛ばしてしまいたかった。

 

 私のモノに軽々しく話すな。ガイアに劣るダイヤモンドダストごときが、私のエイトに近づいて欲しくなかった。気に入らなかった。

 

 エイトは私だけのモノだ。

 

 今日はクララに嫉妬していたが、顔に出さないだけで今まで私はずっと嫉妬していた。エイトの今までの生活を調べているうちに、周りには女の知り合いが多いのだ。

 

 だが、やつらは気付いていない。エイトは既に、私のモノだということを。やつらが呑気にエイトを待っている間、エイトは私のモノになっているのだ。

 それに。

 

"サンキュー!愛してるぜウルビダ!"

 

 

 あいつの口からはっきりと。愛していると言われた。

 よもやあの女達が入る余地はない。エイトと私は、もう一緒にいなくてはならない関係なのだ。

 

 こうなれば、お父様に頼むしかない。ダイヤモンドダストとプロミネンスの助っ人扱いを取り消して欲しいと。

 あいつに愛していると言われた以上、私はあいつを離さない。どこにも行かせはしない。

 

 

 

 

 

 

 

 もう一度言おう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 エイトは、比企谷八幡は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 全部、私だけのモノだ。

 

 

 




アニメとかゲームで思ったけど、ウルビダってヤンデレかメンヘラ要素あったよね。
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