やはり俺がサッカーをするのは間違っている。   作:セブンアップ

21 / 96
アフロディ降臨

 俺達の前に現れたのは、世宇子のキャプテンであるアフロディだった。FFでは、その圧倒的な実力で様々なチームをズタボロにしてきた。決勝でも雷門を圧倒するが、彼らの粘り強い精神力が世宇子を打ち破った。

 

「……何しに来たんだ、アフロディ」

「…君達と戦いに来たんだ。君達とともに、やつらを倒す」

 

 しかし、アフロディは雷門を圧倒した人物。そんな彼を、みんながあっさり迎え入れるとは思わない。

 

「…疑うのも無理はない。でも信じて欲しい。神のアクアに頼るような愚かな真似は、もう二度としない。僕も一緒に、戦わせて欲しい」

「……分かった!今のお前は嘘をついてないからな!俺はお前を信じるぜ!」

「…感謝する」

 

 そう言って、アフロディは雷門のユニフォームに着替え、浦部の代わりにFWの位置につく。

 

「……そんなんアリかよ」

 

 俺はそう皮肉げに呟いた。雷門を圧倒したキャプテンが助っ人とかチートやチーターやんそんなん。

 

 リオーネからのスローイン。ボールはドロルに渡る。そのままスピードに乗って攻め込むが、

 

「ボルケイノカットッ!!」

 

 土門の必殺技でボールを奪われてしまう。奪った土門はそのまま攻め上がっていく。

 

 アフロディが空いている。今アフロディに渡されたら、点を取られる可能性が高い。

 

「もらったッ!」

 

 土門からボールを掠め取る。

 とっととアフロディにパスすれば良かったものを、どこか躊躇っていた。

 

「ブロウ!」

 

 前線のブロウにループパス。ブロウが攻め上がっていくが、目の前には壁山が立ちはだかる。

 

「ザ・ウォォォォール!!」

 

 壁山の必殺技でブロウがボールをカットされる。壁山はそのまま持ち込むが。

 

「壁山!アフロディがフリーだ!」

「え!?で、でも…」

「パスするんだ!」

 

 鬼道に指示された壁山はアフロディにパス。だが、パスされたボールはアフロディの少し先に転がって、グラウンドから出ていく。

 

 試合が再会し、ボールはリオーネに。

 

「はああぁぁッ!!フレイムダンスッ!!」

 

 一之瀬の華麗な必殺技でリオーネからボールを奪い取る。前線には、マークの厳しい豪炎寺とマークが緩いアフロディ。

 

 二回もアフロディにパスが渡らない理由がなんとなく分かった。だから、きっとパスされるのは。

 

「…豪炎寺ッ!」

「やっぱ豪炎寺だよな」

 

 一之瀬のパスを俺がインターセプト。雷門の大半は、アフロディをまだ信用出来ていない。だからアフロディにパスするのを躊躇う。

 

「ガゼル!」

 

 ガゼルに繋ぐ。ガゼルはスピードに乗ってカウンターに出る。前からは綱海がディフェンスに入るが、ガゼルのフェイントであっさり抜かれる。抜いたガゼルはそのままシュート。

 

「はぁッ!」

 

 しかし、円堂も負けじとキャッチ。流石に、あいつのガードを崩すのは容易じゃないな。

 

 ダイヤモンドダストの攻めが終わらない。フロストが前線に攻め上がっていくが、

 

「旋風陣!!はあああぁぁッ!!」

 

 木暮の旋風陣でボールを奪われる。

 

「うっしっし。どんなもんだい」

「いい気になるな!」

 

 奪った木暮に容赦なく突進していくガゼル。木暮は焦って綱海の少し前にパスを出してしまう。

 

「パスが乱れたぞ!奪え!」

 

 ブロウとリオーネが綱海からボールを奪いに行く。

 

「アフロディ!」

 

 しかし、綱海は強引にアフロディにパスを繋ぐ。ボールを受けたアフロディは、ダイヤモンドダスト陣内に切り込んでいく。

 

 アフロディに向かって走ってくるドロルとアイシー。

 

「ヘブンズ…タイム」

 

 アフロディは、右手を上に掲げて、指を鳴らす。その直後、ドロルとアイシーの背後に現れる。アフロディが元いた場所から旋風が巻き起こり、二人を吹き飛ばしてしまう。

 

 そんなアフロディの前に、ガゼルが回り込む。

 

「堕落したものだな。君を神の座から引き摺り下ろした雷門に手を貸すとはね」

「引き摺り下ろした?違うな。彼らの、円堂くんの強さが僕を悪夢から目覚めさせてくれた。新たな力をくれたんだ」

「…君は神のアクアがなければ…」

 

 ガゼルはアフロディに突っ込む。

 

「何もできない!」

「…そんなもの必要ない」

 

 アフロディは後ろからいつの間にか走り込んできた豪炎寺にパス。その隙にアフロディはガゼルを抜き去ってのワンツー。

 

「見せてあげよう……生まれ変わった僕の力を!!」

 

 アフロディは大きく翔び、背中から神々しい翼を出す。その翼から送り出されるオーラがボールに纏い、ボールは神々しく輝く。

 

「ゴッドノウズ!!」

 

 アフロディの必殺シュート。

 そのシュートは周りを照らし、力強い威力でベルガに襲いかかる。ベルガは反応出来ず、ゴールを許してしまう。

 

「マジか……」

 

 ダイヤモンドダストが失点した。エイリアには勝利以外許されない。引き分けは敗北と同義。

 

 ウルビダの人格なら、負けても小町には手を出さないだろう。

 しかし、吉良星二郎という男を俺は知らない。エイリアの親玉と呼ぶべき人物だ。この結果を見て、もしかしたら小町を弾き飛ばすくらいの指示はできるはずだ。

 

 エイリアにいる以上、勝たなきゃならん。どんな卑怯な手を使っても、どんなに野次られてもいい。

 

 小町は俺が守る。

 

「…ガゼル。本気で叩き潰すぞ」

「…君がそう言うとは思わなかったな。だが、同感だ。我々に敗北などあってはならない」

 

 一芸だけじゃ雷門には勝てない。この時のために身につけた必殺シュートをやつらに叩き込む。

 

 試合が再会。ボールはすぐ鬼道に奪われ、鬼道は攻め上がる。

 

「見せてやろう……絶対零度の闇を!」

 

 ガゼルの合図で動きが変わる。鬼道に立ちはだかるのは、巨体のゴッカ。

 

「フローズンスティール!!」

 

 氷を纏う強烈なスライディングで鬼道を弾き飛ばす。そのまま前線に連続のダイレクトパス。ボールはドロルに。

 

「ザ・ウォォォォール!!」

 

 壁山はザ・ウォールを繰り出す。対して、ドロルは。

 

「ウォーター…ベール!!」

 

 フレイムベールの水バージョンのドリブル技で壁山を吹き飛ばす。

 

「ドロル!回せ!」

 

 ディフェンスラインから俺は全速力で前線に攻め上がっていた。ドロルからボールを受け取り、俺はゴールに突き進む。

 

「来い!比企谷!!」

 

 俺はボールと共にジャンプし、ボールに回転をかけて威力を高める。黒紫色のオーラを纏い始めたボールを、右足に力を入れて蹴り込む。

 これが、アストロブレイクの進化版。

 

「アストロゲートッ!!はあああァァッ!!」

 

 打ち込んだボールは円堂に飛んでいく。円堂は左足を大きく上げ、勢いよく左足を踏み込む。

 

「はあああァァァ!!正義の…鉄拳ッ!!」

 

 円堂の右手からは勢いよく金色の大きい拳が現れる。しかし、アストロゲートは少しずつ正義の鉄拳を押し始める。その勢いは止まらず、正義の鉄拳を破り、円堂ごとゴールに押し込んだ。

 

 そして前半終了のホイッスルが鳴り響く。俺はダイヤモンドダストのベンチに戻っていく。

 

 後半に備えて、マッカン二本くらい飲んどこ。

 

 

 




 多分ヘブンズタイムって第三者からみたら単なる瞬間移動だと思うんです。
 アストロゲートを選んだ理由は、八幡のイメージカラーに合ってそうなのと、ウルビダはゲームとかでアストロブレイクを覚えてたからです。アストロブレイクを継承した結果と思ってくれて大丈夫です。
 
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。