やはり俺がサッカーをするのは間違っている。   作:セブンアップ

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雷門vs雷門

 エイリア石によって強化された風丸達を倒すべく、俺達はダークエンペラーズと対決することになった。

 あちらのメンバーには、みんなの顔見知りの人物が揃っている。

 

「…みんな、忘れちゃったんスかねぇ……?」

 

 壁山が何かの板を見つめながら、悲しげに呟いた。その板を見ると、"サッカー部"と書かれていた。

 

「……そんなわけあるか。俺達は、必死に努力してサッカーを続けられてきたんだ、だから、エイリア石なんかに潰されるはずがない!仲間は、ずっといつまでも仲間なんだ!」

「取り戻そう、本当のみんなを!」

「あいつらは、俺がサッカーを諦めかけた時、そばにいてくれた仲間だ。今度は俺達が…!」

「あぁ!」

「ウチも協力するで!」

 

 すると、後から雷門イレブンに入ったメンバーも協力すると名乗りあげる。

 

「俺達も、雷門イレブンだからな!」

「あぁ!勿論だよ!」

「俺もやります!」

「俺だって、雷門イレブンだ!」

 

 本当、雷門イレブンってお人好しの集まりだわ。だからだろうな。みんなが雷門の魅力に惹かれていくのは。

 

 すると、みんながこちらに目線を向ける。あ、これ俺も何か言った方がいい流れなのかな。

 

「……そうだな。俺も、とっとと助けて千葉に帰りたいからな」

「最後まで捻デレだなぁ……」

 

 変なことを言うな小町ちゃん。

 

「お前達、準備はいいな?あいつらに見せてやれ!お前達のサッカーを!」

「「はい!!」」

 

 雷門イレブンは円陣になり、手を重ねていく。何これ恥ずかしくない?そんなスポ根な作品なのこれ。

 

「おい比企谷、お前も!」

「…はいよ」

 

 俺も、手を重ねる。そして円堂の声出し。

 

「行くぞ!!」

「「おぉっ!!」」

 

 俺達は自分の配置に着いた。

 FWは豪炎寺と吹雪のツートップ。MFは俺と一之瀬、鬼道と土門。DFは壁山、円堂、木暮、綱海だ。GKは立向居だ。

 キックオフは雷門から。

 

 ホイッスルが鳴り響き、試合が始まる。ボールは鬼道に渡り、後ろにはいきなり円堂が上がっていく。

 鬼道からのバックパスで円堂に繋がる。しかし、円堂に向かって走っていくのは、風丸だ。

 

「来い!俺の力、見せてやる!」

 

 すると、風丸は円堂とすれ違い様にボールを奪取。風丸はそのまま攻め上がっていく。

 

「行かせるか!」

 

 土門と俺がディフェンスに入る。

 

「疾風ダッシュ!」

 

 凄まじい速さで俺達二人を抜き去る。

 

「な、なんだあの速さ!?」

 

 恐らく、リミッター解除をしたジェネシスよりも遥かに速い。

 風丸が向かう先には壁山が立っていた。風丸は躊躇いなく、壁山に向かってボールを打ち込んだ。

 

「ザ・ウォォール!!」

 

 壁山渾身のディフェンス。だが、それは容易く崩れていき、立向居に向かって飛んでいく。

 

「ムゲン・ザ・ハンドッ!!」

 

 立向居はムゲン・ザ・ハンドを繰り出し、なんとかボールを死守。

 速さだけでなく、パワーもジェネシスより遥かに高い。

 

 雷門は怯まず、攻め込んでいく。だが、やつらの身体能力の高さがこちらのプレーを上回り、全て奪われてしまう。

 今度は、俺にボールが渡る。エイリアで培った全てを出して、攻め上がっていく。

 

 目の前には少林寺と宍戸が立ちはだかる。

 

「退けよ!」

 

 俺は二人を抜き去る。

 

 確かに、ジェネシスより一回りも二回りも強いことは確かだ。だが、こちとらステータスが低レベルの状態でマスターランクのやつらとサッカーをしてきている。今更驚きはしないし、無理してなんとかすればやつらの動きに付いていけなくはない。

 

 ゴール前まで攻め上がって、俺はシュートの体勢に入る。

 

「アストロゲート!!うおおォッ!!」

 

 俺は渾身の必殺シュート。だが、前線にいたはずの葉山が戻ってきていた。

 

「これが俺の力だッ!!」

 

 そう言って葉山は、一度ジャンプして足を振り切る。

 

「デーモン…カットッ!!」

 

 葉山が足を振り切ると、地面から鬼の顔の様なエネルギーシールドが放出される。そのエネルギーシールドで、俺のアストロゲートを難なく止めてしまう。

 

「甘いな、比企谷」

「…くそったれ」

 

 俺はそう吐き捨て、葉山に向かって突っ込んでいく。葉山は怪しげな笑みで、俺にボールを渡す。すると、

 

「ぐぉッ!!」

「ジャッジスルー……」

 

 葉山はボールを通して、スライディングから俺の身体を連続で蹴り始めた。その連続蹴りは続き、

 

「2!!」

 

 フィニッシュは俺の顔を両足で蹴り飛ばす。俺は痛みのあまり、腹を抑えて蹲る。

 

「ぐはッ……!!……ごほッ…ごほッ………い、いってぇ……!」

「お、おい!あれファウルじゃないのか!?」

「い、いや、ファウルにならない様に計算して蹴っているが……なんて技だ……」

「君とは格が違うんだよ、比企谷」

 

 葉山は俺を見下して笑う。

 

「葉山!こっちだ!」

 

 染岡の指示で、葉山は染岡に繋げる。染岡は凄まじい速さで攻め上がっていく。染岡の前には、壁山と円堂が。

 

「先には行かせない!」

「フハハハッ!今の俺はどんなディフェンスだって突破することが出来るんだぜ?」

「そんなものは、本当の力じゃない!」

「だったら俺を止めてみろよ。エイリア石を否定するなら……それ以上の力を俺に見せてみろ!」

 

 染岡は壁山と円堂のディフェンスを強引に吹き飛ばす。

 

「どうだ!俺の勝ちだ!」

「染岡くん!」

 

 染岡の前には、吹雪が回り込んでいた。

 

「アイスグランド!!」

 

 染岡の動きを封じて、なんとかダークエンペラーズの猛攻を止めた。染岡は舌打ちして、戻っていく。

 

「染岡くん!」

 

 吹雪は染岡をなんとか説得しようと試みる。

 

「僕は忘れてないよ!君がどんな悔しい思いでチームを離れたのか……どんな思いで僕に後を託したのか!」

「……そんなもん、覚えてねぇよ」

「染岡くん……」

 

 今のあいつらに説得は無駄だろう。今あいつらが信じているのはエイリア石の力のみ。それだけに執着して、今までのことなんて全て忘れている。

 

 試合が再開し、ボールは一之瀬に渡る。一之瀬の背後には、円堂と土門が一緒に攻め上がっている。ザ・フェニックスの体勢に入るが、

 

「スピニング…カットォッ!!」

 

 DFの西垣が三人を吹き飛ばしてボールを奪う。

 

「フェニックスはもう翔べない!」

「西垣……」

「西垣こっちだ!」

 

 風丸の指示で西垣から大きく風丸へとパスを出す。それを読んで鬼道は風丸にマークに着くが、簡単に振り切られてしまう。

 

「葉山ッ!」

 

 ボールは葉山に渡った。葉山はボールを一度蹴り上げると共に、葉山も大きくジャンプする。

 

「ガンショットッ!!うおおォォッ!!」

 

 葉山はボールを両足で挟み、勢いよく回転をかける。回転がかかったボールは、さながら弾丸の様に立向居に飛んでいく。

 

「ムゲン・ザ・ハンドッ!!うおおおォォッ!!」

 

 立向居はムゲン・ザ・ハンドを繰り出す。だが、葉山のガンショットの方が威力が上であり、ムゲン・ザ・ハンドは破られてしまう。

 

「葉山ァッ……!」

「惨めなのはどうやら君の様だな、比企谷……」

 

 葉山の点で勢い付いたダークエンペラーズ。怒涛の勢いで攻めてくる。ボールは染岡に渡り、ゴールへと突き進んでいく。だが、その染岡を止めるために前線にいた吹雪が一気に染岡に向かって走ってくる。

 

「染岡くんは僕が止める!止めなきゃならないんだッ!」

「やれるもんならやってみろ!!」

 

 染岡はボールを上に打ち上げる。それと共に、地面から青い大きな龍が現れて飛翔する。

 

「ワイバーン……!!」

 

 染岡が打ち込むと同時に、吹雪が間一髪のところで間に合い、染岡のボールを吹雪が足でブロックする。

 

「テメェ……さっきから俺の邪魔ばっかしやがって!!」

「染岡くん!僕と一緒に風になろうって言ったじゃないか!忘れちゃったの!?」

「だから…!!そんなこと覚えてねぇって言ってんだろォ!!」

 

 染岡は力任せに吹雪を吹き飛ばして、立向居にシュートを打ち込んだ。

 

「ムゲン・ザ・ハンドッ!!うおおおォォッ!!」

 

 だが、葉山の時と同じく、ムゲン・ザ・ハンドは容易く破られてしまい、立向居ごとゴールに入れた。

 

 ダークエンペラーズ追加点。スコアは0-2。ダークエンペラーズの圧倒的な力の前に俺達は、無力も同然だった。

 

「どうだ!最強のストライカーは俺だ!フハハハッ!ハーッハッハッハ!!」

 

 

 こいつらの力はジェネシスより遥かに強い。どうすれば、ダークエンペラーズに勝てるのだろうか。

 

 

 




 葉山の必殺技とジャッジスルーのファウルは目を閉じてください。笑

 アニメでチームガルシルドのFWがガンショットの体勢に入ったとき、「こいつデススピアー打つの?」って一瞬思いました。笑
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