やはり俺がサッカーをするのは間違っている。 作:セブンアップ
愛する千葉から離れ、エイリア学園を倒すため、全国から強いサッカープレーヤーを集める旅に出た俺。
イナズマキャラバンに参加したのはいいんだが。
「なぁ、あの一人ワンツーってどうやるんだ?」
「一人で練習していたと言っていたが、どんな練習をしていたんだ?」
「なんで死んだ魚みたいな顔なんですか?」
転校生あるあるの質問攻め。俺は転校生じゃないぞ。
あと最後。マネージャーの音無だっけ?もはや人間じゃないよねそれ。化け物でしょそれ。
個性溢れる雷門の連中からの質問を流して、目的地に着くまで待った。次に行くのは、大阪である。そこには、エイリア学園のアジトがあるそうだ。
そして数十分後。
大阪には着いた。確かに着いたのだが……。
「エイリア学園って遊園地好きなの?」
まさかの大阪にある遊園地、ナニワランドに着きました。
正直、エイリア学園のアジトがこんなところにあるとはあんまり考えられないが……。
「お父様からの情報では、ここナニワランドにエイリア学園が頻繁に訪れているらしいわ」
マジかよ。
あいつらの行動どうなってんだよ。
「よーし!そうと分かれば、みんなで探すぞ!エイリア学園のアジト!」
円堂の掛け声で、みんなは意気込む。そうしてみんなはそれぞればらけてナニワランドに探索に出る。
あと、吹雪くん?だっけ。さらっと逆ナンされてませんでした?
俺も探そうと意気込むも、既に誰一人周りにはいない。残ったのは俺一人でしたテヘペロ。
キャラバンに入ってもぼっちとは。孤高の存在過ぎてマジヤバい。
「…探すか」
とりあえず、虱潰しにナニワランドを探索する。しかし、どこもかしこも遊園地ばかりで、エイリア学園が潜んでいる気配はない。
そもそもやつら瞬間移動出来るんだから、わざわざアジトに入る用の入り口なんて作ってないと思うけど。
しばらく探して、休憩がてらベンチに座る。
「木暮くん、遊びに来たわけじゃないの!エイリア学園のアジトを探すために来たんだから!」
「楽しかったーっ!次はあれにしよう!」
マネージャーの音無の姦しい声が聞こえる。どうやら、木暮という人物に振り回されている……というより、勝手に遊んでいる木暮を音無が追いかけてるって構図が正しい。
「…おいおい」
しっかり楽しんでますね木暮くん。そのまま彼らはまたどこかに消えて行く。
「…マッカンでも買おうかな」
そう思い、近くの自動販売機まで足を運ぶも。
「…またマッカンがない、だと…」
なんでマッカンが全国展開されないのか疑問である。
こんなこと分かってたら、家にあるマッカンを根こそぎ持ってくるんだったな……。
「……ん?」
溜息を着き、再び探そうとしたが、今度は一之瀬が逆ナンされている現場を目撃した。
関西人さっきから逆ナン多くね?
とはいえ別に俺が気にする必要もないし、一ノ瀬を置いて再び探し始めた。
1時間後。
ナニワランド出口で雷門のみんなが集合。しかし、誰もエイリア学園のアジトらしき場所を見つけられなかったそうで。
「…あれ?一ノ瀬くんは?」
マネージャーの木野が、一之瀬がいないことに気づく。
「一之瀬ならさっき地元民らしいギャルに逆ナンされてたぞ」
「ぎ、逆ナン!?」
「どこ行ったかは知らんけど」
「一之瀬なら外に出たらしいよ」
俺の言葉に、逆ナン第1号の吹雪が答える。なんだかんだで君も楽しんでたのね。
吹雪と一緒にいた女の子からの情報だと、大阪の市街地の中にあるお好み焼き屋さんに行ったそうだ。
その情報を得て、俺達はお好み焼き屋さんに向かった。
「ここだな、あの子達が言ってたお好み屋焼き屋さんは」
円堂が引き戸をガラガラと開ける。中には、一之瀬とさっき一之瀬を逆ナンしたギャルが楽しそうに話していた。
「あ、円堂!」
「一之瀬!こんなところで何してたんだ?」
中を見た感じ、一之瀬くんはお好み焼きを平らげたようですねそうですか。
「さっき言うてた仲間っちゅーのはこいつらなん?」
「あ、うん。じゃあ俺そろそろ行かなきゃ。お好み焼きご馳走様!本当美味しかったよ」
一之瀬は礼を言って立ち去ろうとするが、ギャルがそれを遮った。
「あんた、ウチが作ったラブラブ焼き食うたやろ?あれ食べたら結婚せなあかん決まりやねんで」
「け、結婚!?」
そっかそっか結婚するんだ一之瀬くん…………え、結婚?
あれか?人生の墓場って呼ばれるあれか?
「で、でもさっき一言も…」
「先に言うてたら食わんかったやろ?ま、そういうわけで。宇宙人かなんか知らへんけどそれはあんたらが勝手に倒しといてな。ウチはダーリンとラブラブな生活を送るねん」
「だ、ダーリン!?」
そう言って彼女は聞く耳持たずに俺達を店から追い出した。
「ふ、ふ、くくっ……」
「…比企谷、笑いすぎだ」
「い、いや。すまん」
鬼道に窘められた。
つい笑ってしまった。葉山が振られたくらい面白かったわ今の。
「でもどうするんすか?一之瀬さん、このままお好み焼き屋さんで働くことになっちゃうんすか?」
「そんなわけないだろ!何が結婚だ」
円堂がもう一度引き戸を開けようとすると、誰かが隣から円堂を押して割り込んできた。
「何するんだ!」
「何って、リカ呼びに来たに決まってるやん」
するとぞろぞろと同じユニフォームを着た女子たちがやってきた。
「キュート!」
「シック!」
「クール!」
「ウチらナニワのサッカー娘!」
「キュートでシックでクールな大阪ギャルズ…CCC!!」
な、なんじゃこの連中は……。つか、一人。どう見てもサッカー娘とは言えないガタイのやついたろ。
「ちょ、リカ!もう練習時間過ぎてんで!」
チームメイトの一人が一之瀬が平らげた後の皿を見ると、
「みんなーっ!リカの結婚相手決まったでー!」
「えー!嘘ー!」
「どんな人なん?」
CCCの連中は一之瀬の姿を一目見ようと店の入り口前でわらわら集まる。
「…ま、でもこのままじゃ、勢いで面倒なことになるけども。どうすんの、円堂」
「どうするって言われても…」
「こうしたらいいじゃないですか!」
眼鏡をキラリと輝かせた目金が解消方を説明した。
「サッカーで決める!?」
「試合で勝ったチームが一之瀬くんを連れて行けるんです」
「まぁこのままだと騒ぎが起きて監督も来るからそれもありなんだろうが……やけに自信あるな、お前」
「相手は女子チームですよ?僕達が負けるわけないじゃないですか」
そんな理由で試合を挑んだのかよ……。見た目で人を判断すんなって言いたいが、もしかすればこの目金とやらも、相当なプレーヤーなのかもしれない。
「それおもろいな!ウチらは全然ええで?」
「じゃ、決まりですね」
そう言ってCCCとともにサッカーグラウンドに向かった。グラウンドに着いて、各チーム準備に入る。
「比企谷、今回から入ってくれるか?」
「いや、それはいいけど。足引っ張るぞ?」
「大丈夫ですよ。なんせ相手は女子チーム。気楽に行ってください」
そう言って、代わりにベンチには目金が入る。
君は入らないの?あんだけ自信ありげだった君は何処へ?
「……ま、なんとかする」
しかし俺が着いた位置がFW。いやちょい待ち。俺シュートとか決められないんだけど。
「俺の位置大丈夫?」
「別にいいんじゃないの?…たく、なんで私達がこんなチームと試合しなきゃいけないのさ」
どうやらご不満なようでございます、私のチームの総理大臣の娘さんは。
「リカ、頑張るで!」
「当たり前や!見ときや!ウチの必殺つうてんかくシュート打ち込んだるわ!」
そう言って、相当な自信を持ちながら俺達にプレッシャーをかける。
「…そんな技あったん?」
「そんなんあるわけないやん、アホやな〜。こんなん、言うてたらええねん」
……小町。関西人にはあまり近づかないようにね。思考回路がマジで意味不明すぎる。
キックオフは大阪ギャルズから。ホイッスルが鳴り、一ノ瀬を賭けた試合が始まった。
注意として、関西人の思考回路は別に意味不明ではないです。