ホントに「待っていたよ!」でしたね。私も対策をして見に行かせてもらいました。そっからはずっと余韻に浸っていてこの前書きを書いてる時も余韻と小野大輔さんのドラマティックが流れてます。(映画の展開は言わない。けど早く言いたい……)
映画はホントにタイガとニュージェネの集大成と言った感じでした。
話を強引にかえて、それでは最新話どうぞ
「どうしたんだい?」
アオボシはここのところ常に行動を共にしている
「別に」
短く、そして冷淡に返されてしまう。しかし彼は懲りることなく話かける。
「どうあれ、ウルトラマンは倒されたんだ。よかったじゃないか」
「でも……私の手で倒したかった」
「君の手ではなく、君が”召喚した”怪獣や魔王獣で……だろ?」
彼の訂正にイラっときたのだろう。スピカは無言で睨みつける。
「まあそんなに怒らないで。大丈夫、彼は生きてる」
どこにそんな確信があるのか……スピカは疑問に感じていると彼は続けた。
「魔王獣を倒したんだ。あんな鉄くずに負けるとは思えないね」
「ずいぶん信頼しているのね」
「僕の仮説が正しければ、アイツは幾度となく立ち上がるよ」
彼の放った言葉は信頼にも嫌悪にもとれた。
「それに、君もその方がいいだろ……だって、君はウルトラマンに復讐したいから」
アオボシの発した言葉を受け、無言になるスピカ。
「ウルトラマンに家族を殺された”復讐”を……ね」
ねっとりと絡みつくようなトーンでアオボシは言う。
「……」
彼女は無言でありながらも、拳はこれまでかという程強く握られていた。
~~
目の前の爆炎や立ち込める煙……そして悲鳴を上げて逃げる人々。
それは、これまでの状況と似ている。そう、似ているだけ。
自分がオーブになった日から見ているそれとは多少異なっている。一番顕著な違いは服装。見たこのとないような民族の衣装を着ているのだ。加えて後ろに見えるのは、巨大な船と……獰猛な怪獣たち。
早く倒さなければ――――
脚を踏み出すが、肩を掴まれ止められる。
「お前が行ってどうする」
でも逃げるだけなんて……声が出ているかわからないが、口を動かす。
「なら方法はあるのか」
オーブリングを出そうとする
しかし――――
無い。いつもなら手に持っている筈なのに今は手元にないのだ。それに腰に付けていた筈のホルダーも消えている。
追い打ちをかけるように、自分の口は勝手に動き「何もできない」と話したようだった。
そんな……自分にはオーブに変身する力が無いというのか。だが先ほど自分はオーブに――――
ノイズが走り、目の前の景色が変わる。
次の瞬間目に入ってきたのは、自分がよく見ている場所……内浦だった。
「――――」
どうやら自分は会話中のようだった。これは回想……なのかただの夢なのか自分でもよくわからない。しかし、かといって夢という程現実から離れたものでもないと感じられた。
そして隣にいる誰かと話しているのはわかる。だがまったくと言っていいほど話している人物誰なのか、男なのか女なのか、自分とどんな関係なのか……その全てがわからないのだ。すべてが黒い影となって表れているのだ。
隣に座っている”誰か”は立ち上がり、背伸びをする。そして自分に向かって語りかけた。
「そうだな……■の夢は――――」
「はっ……!?」
目を覚ますと、まず最初に白い天井が目に入った。数秒後に何かで頭を殴られたかのような鈍痛が走る。
痛さによる気持ち悪さと体の倦怠感を感じながらゆっくりと起き上がる。
「うっ……」
再度頭を走る痛みに声を漏らす。
見回してみると、カーテンに閉じられた簡素なベッドの上……どうやらここは病院の一室のようだ。自分がここに至るまでの経緯を推測する。
「あの鉄野郎……」
インペライザーとの相打ちの結果、力を使い果たし、おまけにダメージを追ってここに担ぎ込まれたのだろう。
「相打ちなんてもんじゃないよな……」
あれは相打ちなんて言えるものではなく、敗北と言った方がいいのだろう。インペライザーの動きがおかしくなるような状況が起きなくても、一眞はこのように倒れていた。であれば、あの鉄神が内浦を蹂躙してしまうという最悪の結果になっていた筈だ。
「……」
自分の力なさを痛感した一眞は、自然と拳に力が入る。彼女たちが新たな一歩を踏み出した矢先、自分がこのような醜態を晒してしまった事……そして何より、自分の力が奴に及ばなかったことがどうしようもなく悔しかったのだ。
ガラガラと病室のドアが開く音が聞こえ、足音は徐々に近づいてくる。そしてカーテンが開けられるとそこには
「カ、カズ……くん?」
千歌や曜、梨子が立っていた。彼女たちはとても驚いた様子でこちらを見てきているが、一眞はいきなりの状況でどうしようかと咄嗟に
「……よっ!」
と声をかけたのだった。
ノソノソと近づいてくる千歌に、さすがにあの挨拶は怒られるかと身構える。
が
「よかった! よかったよ~!!」
胸へとダイブされ泣かれてしまった。
「ど、どうしたよ。そんな大げさな……」
「大袈裟なんかじゃないよ!! ホントに大変だったんだからねっ!?」
千歌に迫られてしまう。曜や梨子も安心したという表情を浮かべており
「千歌ちゃんの言うことはホントよ? 私たちだって心配したんだから」
「なんか練習も身に入らなかったしね」
と言われ事の重大さに気付かされる。
「……ごめん。今のは軽率だったな。それにこんなことになって……」
謝る一眞に「わかったから今は休んで」と梨子が言う。
「早く治してマネージャーに復帰してよね!」
「確かにカズくんいないと回らないかも……」
涙目で訴える千歌。それを見て笑顔を取り戻す曜。
「ケガの方は大丈夫?」
話題がひと段落すると、曜はケガの具合について聞いてきた。
「う、うん。大丈夫っぽい」
半分嘘ではあるが、もう半分はホントだ。
「昔っからケガの治り早いもんね~」
曜は笑いながら言うと隣の梨子は「そうなの?」と尋ねてくる。
「カズくんはケガしてもすぐ治っちゃうかも」
千歌も記憶を掘り起こしながら答えた。
「男の子だからかな?」
「なわけ……」
一眞は苦笑しながら否定する。
しかし、思い返してみれば彼女たちの言ったように怪我の治りは早い気がする。これもオーブと関係あるのだろうかと考えてみるが、どこまで行っても憶測でしかない。
「そうだ、忘れてたわ。これ、今日の分の授業」
そう言って梨子が取り出したのはノートであった。そこで今日が普通に平日であり、授業日であったことを思い出す。
「あ、ありがとう」
「じゃあ、そろそろ行くね」
「帰るのか?」
「うん、もう時間も遅いし」
外を見ると暗くなり始めていた。自分は随分長い時間眠っていたのかと思い知らされる。
「バイバーイ!」
「またねー」
手を振りながら部屋を出ていく彼女たちを見送る一眞。
再び戻る病室の静寂。一眞は心を落ち着かせると、ベッドに仰向けになり彼らや怪獣のことに思いを募らせたのだった。
~~
翌日は果南が見舞いに来てくれた。
「ケガした~なんて千歌に言われたからビックリしちゃったけど、なんともなさそうだね」
「俺のケガってそんなに治るの早い?」
「周りの子と比べたら結構早い方だと思うけど?」
「マジか……」
そんな他愛のない話は、いつしか学校の話へと変わっていく。
「変わりない? 学校は」
「特に変化は……」
変化は起きてないと言いかけたところで、大きな変化(個人的なもの)を思い出す。
「でも、スクールアイドル部は承認された……ってこれは千歌から聞いたか」
千歌が立ち上げたものがどんどん大きくなっていく。ファーストライブが成功し、人数も増えた。それが一眞には嬉しく、今までにない感情を湧き立てていたのだ。
「……そうなんだ」
「新しく入った子も、まだ見ぬポテンシャルを秘めてる……。マネージャーとして早く復帰したいよ」
「頑張ってるね。それに……やっぱり変わったよ、カズは」
「そうかも」
果南は店があるようで早くも帰ってしまう。
「……」
また聞きそびれてしまった。果南には何かあると思いながらも、彼がその話題を吹っ掛けられないままいつも話が終わってしまうのだった。
「こりゃ、触れんでくれってことか~」
もう時が来るまで聞かないでおこうと諦める一眞はベッドに横になる。
数分後、またもやドアをノックする音が聞こえた。
「どうぞー」
千歌たちなのだろうか。だとしたら来過ぎだろ……なんて考えている間にドアが開いた。
「こ、こんにちは~」
「……ど、どうも」
「花丸と、ルビィ!? どうしたんだ?」
そこには加入したての1年生。花丸とルビィが来ていたのだった。
「成程ね。交代で来たわけか」
「千歌さんたちの方がよかったですか?」
「そんなことないよ。逆に花丸たちは嫌じゃないのか?」
同じ部の人とは言え、そんな見知った仲でもないのに来るのは嫌だったのではと感じた一眞は尋ねてみるが「そんなことないずら! っ!?……ないです」と答える花丸。
「花丸、別に喋り方を無理に直す必要ないからな?」
「はい……ありがとうございます」
すぐにとはいかないが、まあ時間をかけていけばいいかと決め、笑う一眞。
そこからは、花丸やルビィたちの話へと話題が向いていくのだった。
「へえ、じゃあ2人は結構前から知り合ってるんだね」
出会いは中学生の時。花丸が図書室から出ていこうとするときに、棚の陰でスクールアイドルの雑誌を読んでいたルビィを見かけたのがきっかけらしい。
昔から変わっていないことに微笑ましくなる一眞。そんな自分が若干キモイと心の中で戒める。
「お互いがお互いを思いあったってわけか」
どちらも友人の思い知っていたからこそ、1人は背中を押し、1人は手を差し伸べたという行動につながったのかと納得する。
それにしても”2人がスクールアイドルをできている”ことに感激する一眞。
「長年の付き合いっていいね……」
「か、一眞さんは千歌先輩たちとどうやって知り合たんですか?」
珍しくルビィが訪ねてきたことに驚きながらも、一眞は千歌や曜たちとの出会いを思い出す。
「う~ん、なんとなく? なりゆき……かな」
「なんとなく……ですか」
「そう。俺は――――」
一眞は語った。記憶が無くなり、家族すらわからない状況で最終的に千歌の家に引き取ってくれたこと。そこから千歌と話すようになり、曜とも話していく仲になり……それがいつしか今の仲を作り上げていったこと。
「そんなとこだよ」
「なんか申し訳ないずら」
「すいません……」
聞いてしまった事に罪悪感を感じている花丸とルビィには気にしてないと告げる一眞。
「なんか昔のこと思い出せて楽しかったよ」
その後もたくさんの話をしてくれた2人。そこにはもう、最初に感じていたような緊張はなかった。しばらくして、花丸やルビィも帰ると言い、病室を後にした。
何度か訪れた静寂。すると彼はベッドから立ち上がり、背伸びをして窓の方へと歩いていく。
外の景色を見ようとした彼の目線の先に映ったのは、以前と同様の光の柱とそこから現れる鉄の巨体……。
「あれは……」
インペライザーが沼津の街を蹂躙しているのだ。肩や頭から発射されるビーム、そして腕の大剣で街を破壊していく。街からは赤と黒の煙が立ち込める。
さらに遅れるようにして怪獣の警報を伝えるサイレンもなり始めた。
――――行かなければ。
そう思いながらも、一眞の脚が動かないのはあの”敗北の記憶”があるからだ。今度こそ……今度こそは本当に負けるかもしれない。そんな不安と恐怖が彼の脚には絡みついていた。
しかし彼の目の前に広がる景色……数秒前とはまるで別物の街の様子。それを見てしまった一眞。
勝てるとか、勝てないとかは考えることではない。やらなければいけないのだ。誰かを護れる力を持っている自分だから、あの巨大生物に立ち向かう力を持っているのだから……それが自分の……”暁一眞”の――――
「俺の……やるべきこと」
覚悟を決めた一眞は逃げたい心をなんとか抑えつつ、外へと駆けていく。
巨大な鉄兵を見上げ、彼はオーブリングを空高く掲げた。
地上に降り立ち、構えをとったオーブに目標を定めるインペライザー。
手始めにとガンポートから発射される二発のビーム。それをスペリオン光輪を使って誘導、相殺させる。相殺によって起きた爆発の中を突っ切り、オーブは至近距離へと一気に間合いを詰めた。
「やっぱりだ! ”君”であれば再び起き上がると思っていたよ」
オーブが再び現れたことに嬉しさを感じているアオボシは叫んだ。目の前で繰り広げられている戦いをじっくりと観察しながら、彼は確信を掴んでいた。やはり……と。前までは小さな可能性の話だったが、戦闘データを繰り返し見ていくたびにそれは確信へと変わっていったのだった。
「また会えてうれしいよ……」
彼から滲み出した負の感情は、インペライザーとシンクロするように、オーブへとダメージを与えていた。
「花丸ちゃん、どこ行くの!?」
一眞の入院している病院から帰る途中で、インペライザーの襲撃にあった花丸とルビィ。彼女たちは”本来であれば逃げるべき方向”とは逆に、その足を進めていた。
「絶対、絶対あの怪獣には何か弱点があるずら……!」
息を切らしながらも花丸はそう告げる。破壊しても再生する体をもつあの鉄兵。しかしあれが未知の存在であったとしても、無限に再生ができるというはずではないと彼女は考えたのだ。
「見つけないと……オーブがやられるずら!」
そう言って彼女は、自分の持てる限りの体力を使って走っていくのだった。
オーブの振りぬいた左足がインペライザーの腹部を捉える。だがその衝撃をものともせずに、インペライザーの右腕「インペリアルソード」が振り下ろされるが右腕で逸らし、カウンターとして左腕を顔付近に打ち込む。
さらに手から光弾を発射させ、ガンポートへと当てるが、その攻撃も虚しくガンポートは再生してしまう。
「……!?」
その光景を目にしていた花丸とルビィ。
「ねえ、見た花丸ちゃん!?」
「見た……肩が光ってたずら」
そのわずか数秒の点滅を見た2人は、オーブに伝えようと近くまで走っていった。自分たちがいかに危険なことをしているのかは百も承知だ。しかし、このわずかな可能性に賭けなければオーブが敗北してしまう。その思いが、自然と恐怖と言った感情を押しとどめ彼女たちを動かしていた。
(くそ……破壊しても再生される……こんなやつどう倒せばいいんだ)
距離を離しインペライザーに構えを取るオーブ。どの攻撃も効果がなく、破壊しても再生される特性に苦しめられる。
瞬間――――、距離を離していたインペライザーの上半身が360度の全方向へと回転しだしたのだ。加えてその素早い回転だけでなく、ガンポートや頭のガトリングガンからビームを乱射している。自身の周りにあるもの全てを破壊し尽くそうとする荒れ狂った光弾の雨『バニシングサークル』だ。
オーブもその攻撃を避けようとする、しかしその強化された視力が後ろに立つ花丸たちを捉える。
(危ないっ!)
オーブは咄嗟に彼女たちの前に立つ。
無造作に放たれた光弾が辺りに着弾し、爆発が一面に立ち上がっていく。インペライザーの回転が止まると、黒い煙が辺りに立ち込めていた。
煙が消えていき、あたりの詳細が露わになっていく。インペライザーによって一帯が全壊した中、バリアを張ったオーブはカラータイマーを鳴らし片膝をついていた。
「ウルトラマン……」
心配そうに見つめるルビィだったが、オーブは彼女たちの無事を確かめるために振り向いた。
(なにやってるんだ……! こんなところで!!)
「ウルトラマーーン!!!」
自分でも信じられないほどの声を出し、花丸はオーブへと告げた。
「肩の光っている装置を狙ってーーー!!」
続いてルビィも声を上げてオーブに伝える。
(2人とも……)
この二人がインペライザーの弱点を探し出したことを理解したオーブ。
このような危機的状況でも……否、だからこそ勝利を信じて託してくれる人がいる。そしてその勝利は、かけがえのない人たちを護ることにつながる。例え身近な人たちだったとしてもそれは変わらない。そしてスクールアイドルという彼女たちの――――
(みんなで描く夢を……守りたい……!!)
この胸で燃える熱い想いがある限り、決して逃げない――――そう
するとホルダーからカードが2枚出現する。それは、過去にマガバッサーとマガグランドキングを倒したときに手に入れたカードであった。
「よし……この力でアイツを倒す!」
カードを手に取り、オーブリングへとリードさせる。
2人のウルトラマンの力を集め、黄色へと発光したオーブリングを天高く掲げる。
両端の翼が広がり、タロウとメビウスの力がオーブへと集約され新たなボディを形成していく。
空高く飛び上がり何回も空中で回転、そして体をひねり威力を底上げしたキックをインペライザーに食らわせ地面へと倒れ伏した。
インペライザーのが倒れ、オーブの着地と共に大きな衝撃と砂埃で2人は目を覆った。数秒後、目を開いた彼女たちは視線を上にあげる。
「……!?」
「か、変わってる……」
さっきまでのヒロイックな立ち姿とは違い、筋肉質で赤い体の巨人が佇んでいた。そして目を引くのが頭部の巨大な2本の角。
「あたらしい姿……だよね」
大きく変わった姿に2人は見上げたまま立ち尽くしていた。
ウルトラマン№6と言われている彼と同じような2本の角『ウルトラホーン』を頭に備えた深紅の体に、かつて地球人との絆をその体に描いた勇者のような金色のファイヤーシンボルをもったオーブの新形態がこのバーンマイトだ。
(コイツで……倒してやるぜっ!)
立ちあがるインペライザーを目で捉えながら接近していくオーブ。
接近を阻止しようと、ガンポートから放たれるビームを手前でクロスした腕で防ぎながら突進していく。
(うおらあああああああああああっ!)
地を蹴り、引き絞った燃える左腕をインペライザーの体へと放つ。
衝撃波が走り、焼け焦げた体の鉄兵は後方に追いやられる。
(段違いのパワーだ……これなら……いける!)
純粋なパワーと炎をの力を持ったこの形態では、鉄兵に大きなダメージを与えることを確信したオーブ。インペリアルブレードを簡単に避け、カウンターを食らわした。そのよろけた体に何度も、何度も、何度も、パンチを繰り出す。
(まだまだ!!)
さらに腰を掴んで転倒させ、飛び上がってエルボー・ドロップをお見舞いした。
ガトリングガンの攻撃で後方へと避けるオーブと無表情で立ち上がるインペライザー。
(コイツで……)
オーブはエネルギーを体前方へとため込む。虹色の帯が炎を球体を包み込み、徐々に巨大化。
狙うは肩の装置。次再生されないようにと、装置含めて体全体を跡形もなく燃やし尽くすという彼の意志が火球の温度を上げていく。
(ストビューム……)
膨れ上がった巨大な火球を、彼はこれでもかという声で無意識に技名を叫び放った。
(バーーーストォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!)
インペライザーを包み込むようにして直撃し、何かが収縮する音と共に巨大な爆発音が響き跡形もなく燃え尽きたのだった。
オーブは花丸とルビィの方へと向き直る。そして感謝や安心の意を込めて頷いた。その姿を見た2人も笑顔で手を振っている。それを見届けると空高くへと飛翔していったのであった。
~~
「久しぶり……っていっても3日いなかっただけだよな」
浦の星に登校した一眞は教室で千歌たちと話していた。
「3日か~私だったら勉強ついて行けないよ~」
「いや、ちゃんとノートとれよ……」
声を震わせて言った一眞の横で曜や梨子が
「今日からスクールアイドル部にも復帰よね?」
「カズくんがいてやっと部活が回るよ~」
と言われる。ずいぶん頼りにされているようだ。
「あのなぁ……」
ため息を吐きつつも「任せろ」と言い放つ一眞。
そこは迷いのない晴れやかな顔があったのだった。
バーンマイトの初陣でした。
今回の話、自分自身も書いてて訳わからんくなりましてね……ただ一眞と千歌たちの何気ない話……みたいなのをバーンマイトの覚醒とどうにか合わせたかったんです。
それとは反対に、戦闘シーンは思い描いていたのが書けたのでめっちゃ楽しかったです。
ではまた次回で