下半期のライブラッシュ……どうしよっかな……
第Ⅰ章 ─これまでの道、これからの道─
光の巨人ウルトラマンオーブが融合大魔王獣マガツオロチを倒してから数週間が経過した。
その間に、世界の仕組みが少しだけ変化した。ただ守られているだけではいけないと、人類は立ち上がったのだ。己の力だけで守れるように。
今迄は案としてまことしやかに囁かれるだけだったが、遂に法改正によって組織された防衛部隊。Versatile Tactical Lerder……通称ビートル隊。また現れるであろう怪獣の脅威に備えるとともに、宇宙人犯罪も取り締まれる国連軍ともいえる組織だ。
そんなビートル隊に出撃要請が出たのはとある夜だった。
場所は東京郊外。黒いオーラのような邪悪な光が地に落ちたかと思うと、その光は怪獣の形を成したのだった。
─────1体は胸元から両足かけて赤い筋が浮き出ている体に、頭から首元を覆う鎧のような頭部が特徴的。その重く力強い巨体が街を震わす。
─────闇夜にも映える青い体に生えるのは凶悪な双頭。金色の瞳が睨みをきかせ、同時に咆哮を上げる。
─────両肩、そして両腕から伸びた刃が月光を反射する。その姿はまさに
3体の怪獣は自由に、それでいて狂暴に街を踏み潰していく。さらに所々で発生する爆発と上がる炎で、夜の街が昼間の様に明るくなる。
あれから数週間しかたっていないとなっても、再び緩み始めていた人々の心は再度恐怖の鎖に縛られる。あちこちで上がる悲鳴。しかしか弱き人類の悲鳴など、怪獣の鳴き声でかき消されてしまう。
しばらくすると、夜空を駆ける光が到着する。それはいくつもの群体。徐々に街や怪獣たちに近付くにつれ、その形が露わになる。戦闘機だ。
青と銀に塗装された機体は、これまで運用されてきた戦闘機とは全く異なる形状だった。
ゼットビートル……。ビートル隊が用いる多用途VTOL機だ。
なぜ設立されて数日しかたっていないのに、大量のゼットビートルが飛翔しているのか。それはビートル隊が設立される何ヶ月も前に、既に量産体制が整っていたからだ。本来は戦闘とは異なる運用コンセプトだったが、隊の設立にあたって武装などを施したのだった。
『全機、攻撃開始ー!!』
リーダー機と思われる機体から号令がかかる。すると即座に3機ずつ分かれて怪獣たちを攻撃する。
「■■■ーー!!」
「「■、■■■■ゥゥゥゥッ!」」
「■■■■ッッ」
3体の怪獣は攻撃のターゲットを変更する。まずは蠅のように飛び回るビートルを墜とす気らしい。
ゴルザの額から超高熱熱戦を放つ。ツルギデマーガも口から赤色の熔鉄光線を飛ばす。ディノゾールリバースは口から”何か”を振るった。
誰にも視認できなかったそれはビートルの主翼を切断。コントーロールを失った1機は墜落を始める。
「うあああああああ……!!!」
ビートルが墜ちる直前、目の前に光柱が立ち昇る。
墜落する機体のパイロットは謎の浮遊感に包まれながら、閃光で閉じていた瞼を上げる。見えたのは紫色の体に、青く輝く水晶。さらに視線を上にあげると、自分を見下ろす白い双眸と目が合う。
これまで戦ってきた戦士……ウルトラマンオーブが救ってくれたのだ。
「……あ、ありがとう」
「……」
隊員に頷くと、オーブはビートルを地面に下した。そして自分に視線を向ける怪獣へ向かって構える。
怪獣たちの轟く咆哮が、戦いの開始を告げるゴングだ。
「ハアッ!」
地面を蹴ったオーブが真っ先に攻撃したのはゴルザ(強化)。頭部に手刀を打ち、わき腹にも打ち込んでいく。しかしその肉体にはあまりダメージが通ってない模様。ゴルザの怪力がオーブを襲う。
「オアアア……ッ!?」
吹き飛ばされたオーブはスペリオンスラッシュで牽制。横から攻め込んでくるツルギデマーガに対処する。振るわれる刃を躱し、頭部に手刀。怯んだ隙にアッパーカットでダウンさせる。
「……ッ!」
後ろから迫る何かの気配。ゾクリと背筋が反応し、オーブは前転で回避。すると地面とその先にあるビルがが真っ二つに切り裂かれる。
放たれた方向に視線を向けると、佇んでいるのはディノゾールリバース。
「また厄介なものを……!」
左右の口を開き、鞭のように舌を振るう。これは”断層スクープテイザー”と呼ばれるもので、とても細く、視認することはほぼ不可能な代物だ。
空気を斬る嫌な音が世界に響く。何とか避けているオーブだが、これでは埒が明かない。
「ッ!」
光の輪、スペリオン光輪を投擲。当然舌で壊されてしまうが想定内。デコイとして己が近付く時間を稼げればそれでいい。
「ダアアアアッ!」
空からの奇襲。体重も乗せた一撃が響く。
食い千切ろうと迫る頭部を見据え、1つを掴み、もう1つを裏拳で弾く。
「……こりごりなんだよ。別々に動く頭ってのは!」
掴んだ頭部も殴り飛ばし、抵抗できない肉体目掛けて蹴りを打ち込む。
「っし。……っと!?」
トドメに入ろうかとしたが、側面からの熱戦で中断。さらに間髪入れず攻め込んできたゴルザの力に耐えきれず、オーブはビルを巻き込み倒れ込んでしまう。
「やってくれる……!」
口元を拭う様にしながら立ち上がったオーブ。彼は強く踏み込み、紫の光を纏って突進。
一瞬でゴルザの懐に潜り込み、今度は赤い光を纏って胸元を殴りまくる。
「ダアアア……アアアアアアアア……!!」
最後の左ストレートが胸元に大きな傷を作る。吹き飛んでいったゴルザは痛みに悲鳴を上げながら熱戦を撃ってくる。
がしかし、オーブはスペリオン光輪を盾の様に扱い熱戦を防ぐ。そして右腕を垂直に、左腕を平行に伸ばす。
「スペリオン光線ッ!」
十字に組んだ腕から放たれる光線はゴルザの胸元に命中。傷で脆くなった肉体を穿ち、ゴルザ(強化)は爆散した。
「あとはお前らか……。んじゃあ、この力で……!」
「眩い光で未来を示せ!」
オーブの姿が変化する。赤や銀の体に頭部や胸元、両手に光るクリスタル。
「行くぜ!」
背後から虹色の長剣を5本出現させ遠隔操作。ディノゾールリバースの周りを舞って斬撃を繰り出し、切っ先からビームを発射する。
自立型の剣に任せ、オーブはツルギデマーガと対峙する。左腕から伸ばしたブレードが幾度となくぶつかりあって火花を散らす。
「「■■■■■■■ェェェェ!!」」
空を飛ぶ剣を消し去ろうと、双頭は舌を伸ばす。だがそれがいけなかった。4本が舌の攻撃を掻い潜っている間に、残った1本がその2つの舌を斬り落としたのだ。
「……っしゃあ!」
ツルギデマーガを肘打ちで後退させて体を反転。ディノゾールリバースへ突貫。
舌が斬られてもまだ反撃の手はあるようで、尻尾の付け根から流体焼夷弾”融合ハイドロプロパルサー”を放ってくる。広範囲が爆発に包まれるがオーブは構わず突っ込む。
「……ッッ!」
回転斬りが肉体を大きく引き裂く。
トドメに入るオーブの周りに剣が舞う。1本をその手に取り頭上に掲げると、他の4本と共に超巨大な光の刃を形成する。
オーブは叫びと共に、その長剣を振り下ろす。
「メビュースぺシャリーブレードッ!」
縦に真っ二つに斬られたディノゾールリバースは断末魔を上げることなく爆発した。
最後に残るはツルギデマーガ。オーブが振り返れば、カラータイマーから光が溢れ出る。
「電光雷轟、闇を撃つ!」
メカニカルな印象を与えながらもどこか神秘的な雰囲気を宿しているのは、顔や両肩、両腕、両脚に光るクリスタルのお陰だろう。
ツルギデマーガの放った熔鉄熱戦を腕で難なく弾き飛ばしながら、突き進んでいくオーブ。同じように突っ込んでくるヤツの頭を掴み、青と黄の稲妻が宿った腕で殴り飛ばす。そしてガラ空きになった胴体へ繰り出す殴打と蹴り。迫る刃をその硬い体で受け止め、両腕から剣を伸ばす。
「ギンガエックスセイバー!」
剣から放たれた衝撃波で苦しめられている隙に、オーブは空へ向かう。
上空で力を貯めた後、解放させるように両手両足を広げる。その形はまさしくX。
「アタッカーギンガエックス!!」
撃ち込まれた攻撃に成す術なく、ツルギデマーガは爆発四散するのだった。
爆発の後に訪れるのは、いつもと変わらない静寂。人々の称賛の声が聞こえる中、オーブは夜空の彼方へと消えていく。
勝利と平和に酔いしれた人々は、戦場となった街から消えていく黒いオーラに気が付くことはない。
3大怪獣とウルトラマンの激突。それはこれから始まる新たな戦いの……ほんの序章にすぎないのだった。
~~
3年生のいなくなった沼津。そこで千歌は天を仰いでいた。別の場所に旅立った仲間たちを想って。
「行っちゃったね」
背後から声を掛けてきたのは曜。みんなが3年生の旅立ちを見送ったのだ。けれど、誰1人悲しい顔はしていない。
「さあ、わたしたちも戻って練習しよっか!」
3年生がいなくても、学校が変わっても……それでもAqoursは続けていくと、みんなで決めた答えがあるからだ。
仲良くやり取りしている1年生の声色からも熱意が見えている。そんな様子を見ながら、新たな一歩を踏み出すために歩き出そうとしたが、梨子の声であたりを見回すことになった。
「あれ、一眞くんは?」
「そう言えばいないね……」
「昨日の夜も大活躍だったみたいだし、またどっかに飛んでいってるんじゃないの?」
閉校式からも、3年生がいなくなってからも既に数週間が経っている。しかし暁一眞のやるべきこと……ウルトラマンとして怪獣と戦うということは変わらない。今朝だってオーブと怪獣の戦いの様子がテレビで取り上げられていたなと思い出す。
「飛んで行ってねえよ」
善子の言葉にそう返して現れたのが件の人物、暁一眞だった。
現れれば即座に「どこ行ってたのか」とかいろいろ問われたが彼はただ
「知人に会ってただけだよ」
とだけ。気になる所はあるが、個人のプライベートをそんなに詮索するものではないだろうとその答えかから後は聞かなかった。
「けどまあ、いなくなったのは悪かったな」
どこか律儀な彼の謝罪を受けた後、練習に向かおうとする千歌たちを止めたのはルビィの上げた声。
「練習……どこでするの?」
「どこでっていつもの……」
「学校は開いてないぞ」
一眞の一声に、千歌は思考を止める。そう。浦の星は閉校してしまったためもう入ることはできないのだ。そうなれば屋上だって使うことはできない。
「じゃあ駅前の練習スペースは?」
「あそこはラブライブが終わるまでって約束で……」
どうやらAqoursはそういった星に愛されているのだろう。動き出そうと意気込んだところに問題が出てくるという嫌な星に。
ではどうすべきか、7人は顔を互いの顔を見合わせる。
「鞠莉にでも頼み込む? 何処かあてはないかって」
彼女に聞けば、いくつか候補を出してくれることだろう。
─────が
「自分たちで探そう」
千歌はその案に反対のようだ。疑問に思ったであろう全員に答えるべく、彼女は真意を語りながら歩き始める。
「なんかね、ずっと3年生に甘えたままじゃダメな気がするんだ。この7人でスタートなんだもん。わたしたちで何とかしなきゃ」
これから活動するのはここにいる者たち。なのにいつまでも卒業した者に頼っていてはこれまでと同じではないのか?
それが千歌の真意だった。彼女の考えに納得したと微笑む中、なぜか一眞だけは視線を下げていた。それがどうも何かに悩んでいる様子。
「……?」
彼の表情が一瞬だけ歪んだのを梨子は見逃さなかった。
「閃いた!」
一方で曜はなにか思いついたらしく、千歌の指名の後にこんな案を出してくれた。
「私たちが春から行く学校を見に行くってのはどうかな?」
その提案を聞き、不安げな顔になるのは1年生組。新しい環境に溶け込めるのかどうか、ちょっと自信がないのかもしれない。
「不安なのはわかる。けど、あらかじめ見ておくってのは大事だ。ほら、ステージを視察するとイメージとか心構えとかできるだろ? それと同じだよ」
一眞の呼びかけにぎこちなくではあるが首を縦に振ってくれた。
満場一致となった一同はそこからバスに乗り込み、春から通う学校へ出発することとなった。
「一眞くん、何か悩んでるでしょ?」
「えっ!? ああ……いや……?」
沼津の街中を走るバスの中で、梨子は唐突に訪ねてきた。
あまりに唐突なもので、一眞は冷や汗をかきながらそんなことはないと誤魔化している。
「バレバレなんだけど?」
無理だったわけだが。
「……もしかして、みんなに言いづらいことだったりする?」
すると彼女は小声で再度訪ねてきた。彼があまり悩みを打ち明けない人間だというのはこの1年でよくわかった。さらに打ち明けないというのは親しい人間に迷惑を掛けたくないからという理由があることも理解している。
しかしそのままだとこの男は一生話すことはないだろう。だから少しくらいはアタックしてもいいのではと梨子は考えたのだった。
「いや、そういう訳でもないと言いますか……なんと言いますか……ハハハ……ハ……」
笑って有耶無耶にしようとする一眞の企みは、梨子の向ける視線であえなく崩れ去る。
「秘密にしといてあげるから。ね?」
視線を前に映す。曜と千歌は新たな学校の場所を送られてきた概要とマップで調べている。後ろにいる1年生組は……ずっと目を瞑っていた。
まあ、ここまで来て何でもないと言ったら梨子にも悪い。
「はあ……わかったよ。さっき駅前で知人に会ってたって言ったろ? あれさ半分本当だけど、半分は嘘なんだ」
そうして一眞の記憶は数時間前に巻き戻る。
「……」
一眞は1人になりたくて、Aqoursのみんなから離れた場所で悩み込んでいた。無論……これからのことを。
すると彼の肩に誰かの手が置かれる。
「久しぶりだね。そういえば、昨晩もカッコよかったよ! 一眞!」
「うええ……お前に一眞って呼ばれるの気分悪い」
「僕なりの気の使い方だったんだが?」
そう言ってベンチに座り込む一眞へ話しかける人物はアオボシ。どうやらあの光線を受けても尚生き残っていたらしい。嬉しいと言えば嬉しいが、戦いの後に祈りを捧げたのが馬鹿らしくなってくるので非常に複雑だ。
「そうだ! 昨日の戦いで最後にお前が見せたアレ、ネットでなんて言われていると思う?」
「最後に見せた……ってギンガさんとエックスさんの力か……。いや? なんも知らねえ」
「これ」
にやにやした黒い服の彼は携帯を渡してきた。そこに書いてあったのはライトニングアタッカーがどっからどう見ても”退屈から救いに来てくれる戦士”に似ているというものっだった。
「……フフッ」
考えてみれば確かに似ている。そう感じた一眞は思わず笑みを溢す。
「どうしたんだ。そんな辛気臭い顔してさ。いつものやる気に満ちた顔はどこだい?」
隣に座ったアオボシへ、一眞はぽつりぽつりと話始めた。
「俺は……ウルトラマンとして……オロチを倒した。今もたまに怪獣は現れるけど、それでも幾分かは平和になったと思う。でもさ……怪獣や宇宙人たちによって平和を奪われるのは、ここだけじゃないんだよな。俺たちの星のように、未だ苦しんでる場所もあるんだよな……」
「そうだね。この星で起きていることは、他の星でも起きてる。何千という星でね」
「だよな……」
一眞は小さく呟いて、天を仰いだ。青空を見据えても、彼の表情は晴れない。
「俺は……やっぱりそっちも救いたい。でも……」
「Aqoursのことかい?」
一眞は頷く。ウルトラマンとして多くの星を救いたいと思うのと同じくらいに、この星に留まっていたい。その2つの感情に、今の一眞は悩まされているのだった。
「難しい問題だね。でもどっちかを選ばなきゃ、どっちも取りこぼすだけ。いくらお前でも全能じゃないんだから」
「それもわかってるんだがな……」
苦笑いで応じる一眞を一瞥し、アオボシは立ち上がる。この問題を解決することはできないと判断したからだろう。
「……まだ考える時間はたくさんあるんだ。もう少し悩んでもいいんじゃないか。僕は責任持てないけど」
そう言って彼は歩いて行ってしまった。でも彼の言った「もう少し悩んでもいい」という言葉を聞けただけで、どこか軽くなったのだから感謝しなければなるまい。でもいつか出さなきゃいけないんだ。この選択の答えを。
「……ってことなんだよ」
自分の想像を超えた話を展開していた一眞に、梨子は言葉を失う。
「そう……だったんだ。でも……ごめん、私にはどうにもできないや」
軽はずみに聞いてしまったことに罪悪感を感じているのか、梨子は目を伏せてしまう。しかし一眞は微笑みながら首を横へ振った。そんなことはないと。
「別に梨子が気にすることじゃないよ。でもそれより、やっぱ話してみるもんだな。気持ちが軽くなった。ありがとう」
「そ、そう? ならよかった……かな」
なんて話しているうちにバスは学校への道を進んでいく。気付けば都市部から住宅街に来ていたようだ。
「てか、まだ着かないのか?」
結構長話をした気がするのだが、目的地には未だ到着していない。
「生徒数考えるとかなり大きな学校っぽいんだけど……」
一眞は窓から外の様子を伺う。しかしそれっぽい建物は確認できなかった。
「あれ~、こっちに学校なんてあったかな……」
前方で困り果てている曜の姿を見て一抹の不安が過る。しかし学校から送られてきた資料だ。信頼していい筈だろう。
そしてバスを降りた一行が目にしたのは─────
「……へ?」
間の抜けた声が聞こえる。それもその筈。校舎は古く、壁にまで植物が生えている。お世辞にも綺麗とは言えない外見には言葉を失うしかない。
「か、過去ずら……」
「曜、間違ったんじゃないの?」
しかし曜が言うには、学校から送られてきたメールに書かれていた場所がここだというのだ。
「いやいや、嘘だ~」
「じゃあほら! カズくんも確認してよ!!」
携帯の液晶を見せてきたため、一眞も確認する。……この場所で間違いなかった。
「ほら~!」
「ご、ごめんなさい……マジすんませんでした」
一眞が曜に頭を下げており、花丸は善子の頬を引っ張っているという混乱の中、ルビィだけは学校銘板に目を通していた。そこには確かに”静真高等学校”と彫られている。しかしその横にも字が書かれていた。見た感じ新しく書かれたものだろう。それを読み終えた彼女は思わず大声をあげてしまう。
「見て!!」
彼女の指摘に全員が銘板を凝視する。そこには白い文字で小さく浦の星学院と。加えてその下には─────”分校”と書かれていた。
7人の驚愕の声が木霊したのは言うまでもないだろう。
きりもいいしここで終わらすか~となったら序盤も序盤。このペースじゃいつまで経っても終わらんぞ……。
さて、近年のウルトラ映画よろしく序盤から戦闘で飛ばしていきます。そして悩む主人公……。あるあるですね。
こりゃ次回は一体どこまで進めるのだろうか……。気長にお付き合いください。