耐性スキルのために100回死んだら、死神になりました 作:暁月 聖人
死神と戦った日の翌日、俺はログインするとすぐに宿に入り、自室でスキルを確認した。
【地獄魔法】
【地獄の業火】、【猛毒の霧】、【地獄火球】、【針地獄】、【極寒の息吹】、【
【地獄の業火】
前方に地獄の炎を放つ。
【猛毒の霧】
自分の周囲に猛毒の霧を5分間展開する。
【地獄火球】
球状の地獄の炎を複数放つ。
【針地獄】
指定範囲に巨大な剣山を召喚する。
【極寒の息吹】
相手を凍らす風を前方に放つ。10秒間受け続けた相手は凍結状態になる。ただし、ボスには効果がない。
【
指定範囲に炎と氷の柱を出現させる。
【地獄魔法】、思ってたよりも強力だった。でも、消費MPは大きいな……。
次も見ていこう。
【ケルベロス】
2分間ケルベロスを召喚することができる。
【死への誘い】
あらゆる攻撃に即死を付与する。即死は5%の確率で発動する。
待って。【死への誘い】はダメだろ! 下手したらゲームバランスが崩壊するよ!?
「運営は何を考えて……いや、もしかして、手に入ることを想定してなかったとか?」
死神の口振りからして地獄神殿の死亡回数に応じてボスが変わるのかもしれない。そして、よほどのことがない限りは死ににくいあのダンジョンではギミックが発動しない。そもそもデスペナを恐れて進んで死のうとするやつはいないはずだ。
だからってやりすぎだよな。
「えーっと、他には……」
【即死無効】
即死を無効化する。
予想通りだな。
「そもそも即死にならないけどな。っと、次は装備だな」
俺はメニューを操作して手に入れたユニークシリーズを装備した。勿論、スキル確認も忘れずに行う。
【破壊成長】
この装備は壊れれば壊れるだけより強力になって元の形状に戻る。修復は瞬時に行われるため破損時の数値上の影響は無い。
スキルスロット
自分の持っているスキルを捨てて武器に付与することが出来る。こうして付与したスキルは二度と取り戻すことが出来ない。
付与したスキルは一日に5回だけMP消費0で発動出来る。
それ以降は通常通りMPを必要とする。
スロットは15レベル毎に一つ解放される。
【魂の共鳴】
触れているものの魂を共鳴させる。共鳴させる対象によって効果は変わる。
プレイヤー:MPを消費してプレイヤー、あるいは、自分が使おうとするスキルを強化する。
物体:MPを消費して物体を自在に操ることができる。
モンスター:成功すれば従わせることができる。ただし、10秒毎にMPを1消費する。
鎌:MPを消費して強力な鎌鼬を放つことができる。
魂の共鳴ってスキル面白いな。サポート兼必殺技とはな。モンスターをテイムできるみたいだし。戦闘の幅が広がる。
スキルスロットも有用だ。とりあえず、【地獄魔法】、【ケルベロス】はスキルスロットにつけよう。
「うーん。これからどうするか……」
レベル上げと金稼ぎ、スキルの熟練度上げがメインだろうな。でも、装備ももう少し欲しいし、新たなスキルも欲しいな……。やることがたくさんある。
「装備は金がたくさん手に入るまで後回し。スキルも後でいいか。だとするとやっぱりレベル上げと金稼ぎか」
方針は決まった。動くとしようか。
256:名無しの大剣使い
鎌使いを見つけた
257:名無しの魔法使い
は?
258:名無しの弓使い
見間違いじゃないのか?
259:名無しの大剣使い
いや、間違いない
260:名無しの弓使い
鎌なんて武器カテゴリーはないはずだが
261:名無しの槍使い
ユニークウエポン?
262:名無しの魔法使い
あり得る……のか?
263:名無しの弓使い
本人に直接聞いてみたい
264:名無しの大盾使い
俺、話しかけたぞ
265:名無しの槍使い
kwsk
266:名無しの大盾使い
ごめん。口止めされてる。喋ったら魂を狩られる
267:名無しの魔法使い
それは比喩?
268:名無しの大剣使い
死神みたいな格好してたから比喩ではない可能性が……
269:名無しの槍使い
マジかww
270:名無しの大剣使い
男? 女? 外套のせいで、顔がわからなかったんだよな
271:名無しの大盾使い
男だ。しかも、目付きが悪い
272:名無しの槍使い
何だ。男か
273:名無しの鎌使い
名無しの大盾使い。目付きが悪くて悪かったな。てめぇ、魂狩られたくなかったら、いい鍛冶屋紹介しろ
274:名無しの大剣使い
本人、見てたww
275:名無しの槍使い
ドンマイww
276:名無しの大盾使い
ごめんなさい。いい鍛冶屋紹介するので、魂を狩らないで
翌日、俺は大盾使いであるクロムに鍛冶屋を紹介してもらった。
クロムは俺が森でモンスターを狩っているときに話しかけてきたプレイヤーだ。鎌を使うプレイヤーは俺だけだし、珍しいと思ったのだろう。
クロムがどのように手に入れたか聞いてきたので、口止めすることを条件に鎌を手に入れた経緯を話した。スキルは話してないけどな。
そして、その日の夜。あろうことかクロムは掲示板で俺のことを話していた。しかし、口止めの約束を守っていたため、見逃そうとした。が、俺のことを貶しやがったので、脅して鍛冶屋の紹介をしてもらうようにしたのだった。
「いらっしゃい。あら、クロムじゃない」
鍛冶屋に入ると青髪の女性がクロムに気づいて声をかけた。
「イズ。実は紹介したいやつがいてな」
「その銀髪の子?」
イズと呼ばれた女性が俺の方を見る。自己紹介した方がいいか?
「ブレイブだ」
「イズよ。シンプルな装備ね。ここに来たのは新調のため?」
「まあ、そんな感じ。あ、この装備のメンテはいらないよ」
「あら? 何でかしら?」
「…………」
クロムに信用できるかどうか視線で問う。クロムはそれに対して頷いてくれた。
「俺の装備は破損しても再生するんだ」
「そうなの? 何とも生産職殺しの装備ね」
「でも、それはこの外套、手袋と武器だけでな。それ以外の装備は違うんだ」
「へぇー。因みに、どんな武器を使うのかしら? 何故か武器が見えないのだけど?」
そう。イズが言うように俺は武器を出さないようにしてる。だって、鎌を持っていたら目立つでしょ?
「あー、鎌だ」
「あら。鎌? そんな武器があるのね」
「ユニークウエポンだと思う。地獄神殿の隠しボス? を倒したら手に入った」
「あそこ、隠しボスがいたのね。興味深い情報だわ。触らせてもらっても?」
「ああ」
俺は鎌を出すとイズに渡した。
イズは楽しそうに鎌を触り、俺に返してくれた。
「中々に面白いお客を連れてきたわね」
「あはは。脅されて案内したんだよ……」
あれはお前が悪い。人が気にしてることを言いやがって……!
いや、目付きを普通にすればいいんだろうが、それだと自分を否定するようで嫌だったんだよな。
「それにしても、ブレイブ、ね。勇者というより、悪魔よね」
「それは俺も思った」
「くそ。こんな姿になるならこんな名前にするんじゃなかった……」
本当は騎士っぽい格好になる予定だったのに……! だから、武器は大剣にしたんだぞ!
「ところで、装備を作るとして、どのくらいかかるんだ?」
「100万Gは最低でもかかるわ。それに、素材も必要よ」
「マジか」
素材は予想していたが、お金が思ってたよりも高い! 全然足りないよ……。
「その顔だとまだそんなにお金に余裕はないみたいだな」
「すぐに貯まるわよ」
そうだとしても、ポンと出る額じゃないよ……。よく考えてお金を使わないとな。
俺はイズとフレンド登録し、お金が貯まったら装備を作ってもらう約束をつけるのだった。
第二回イベントで主人公はどう参加する?
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メイプルとサリーと行動(ハナは不在)
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兄妹だけで行動
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メイプル、サリー、ハナの三人と行動
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ブレイブだけで行動する(ハナは不在)