耐性スキルのために100回死んだら、死神になりました 作:暁月 聖人
俺はハナを迎えに森に行くとハナを背負って町まで走った。
その後は宿に入り、ハナの成果確認である。
「それで、スキルは手に入ったのか?」
「うん。いくつかね。やっぱりステータスポイントを振らないって取得条件は存在してた」
え? マジで?
どんなスキルが手に入ったかをハナに説明してもらった。
【賢者】
このスキルの所有者のINTを2倍に、MPが200増加する。【STR】【VIT】【HP】のステータスを上げるために必要なポイントが通常の4倍になる
取得条件
MP、INTが初期値であり、特定の魔法だけで敵を倒すこと。かつ、魔法を放った回数が3回以内であること。
【四元素魔法Ⅰ】
【フレアドライブ】【激流】【ガイアタワー】【テンペストボール】が使えるようになる。火属性、水属性、氷属性、土属性、風属性、雷属性の魔法の消費MPを3%カットする。
取得条件
【賢者】取得時に【火魔法】、【水魔法】、【氷魔法】、【土魔法】、【風魔法】、【雷魔法】を所持していること。
【聖魔魔法Ⅰ】
【聖魔砲】【聖魔剣】が使えるようになる。光属性、闇属性の魔法の消費MPを3%カットする。
取得条件
【賢者】取得時に【光魔法】、【闇魔法】を所持していること。
【強き弱者】
STR、VIT、AGI、DEX、INTを1.2倍にし、HP、MPを10増加、かつ、レベルが上がる毎に5増加する。
取得条件
ステータスを上げるために必要なポイントを一切使わずに敵を倒すこと。
【
HP、MP以外のステータスのうち4つ以上が戦闘相手よりも低い値の時にHP、MP以外のステータスが2倍になる。
取得条件
HP、MP以外のステータスのうち、4つ以上が戦闘相手であるモンスターの半分以下のプレイヤーが、単独で対象のモンスターを討伐すること。
はい? 何、このチートスキルの山は……。
「つーか、【賢者】の取得条件厳しすぎだろ!」
特定の魔法というのが【ファイアボール】とか【ウィンドカッター】とかの威力の低い魔法のことだという。ハナみたいに装備で無理矢理強くしないと手に入らないな。
「とりあえず、【
「極振りにしないのな」
「当たり前だよ。魔法威力ばかり上げても動けなきゃすぐ死ぬよ?」
正論だな。だとすると……。
「MP、INT、AGIを中心的に上げるって感じか?」
「だね。HPやSTR、VITは上げにくくなってるし……DEXはしばらく20で固定かな?」
「DEXは命中率に関わるからある程度でいいってことだな」
「うん。えっと、こうして……できた」
「どんな感じなんだ?」
「はい」
ハナが俺にステータスを見せてくれた。
ハナ
レベル2
HP 18/18〈+15〉
MP 38/38〈+215〉
【STR 0】
【VIT 0】
【AGI 55】
【DEX 20】
【INT 30〈+60〉】
ふむ。AGIに少し寄ってるな。スキルの効果でINTは100を軽く超えてるが……。
「しかし、大丈夫か? このステータスだと当たらないように心掛けるってことだよな?」
「仕方ないよ。VITを上げたくても1つ上げるのに4ポイント消費するんだよ?」
「そうなんだよなぁ」
……それよりも……。
「その服、脱ぐのか?」
「……本音を言うと脱ぎたい。でも、高性能なだけに脱ぐのに躊躇いがある……」
分かるよ。いかにコスプレっぽい装備でも性能がよければ、な……。
「ブレイブ、いい装備っていくらかかるの?」
「オーダーメイドの場合は高いぞ。その装備、下手したら200万は超えてる」
「に、にひゃっ!? た、高すぎない……?」
「イズのところが高いだけだ。装備一式で最低100万Gだからな。ま、他のところでも50万はいくけどな」
「えぇー……」
予想外な高さにハナは四つん這いになって落ち込んだ。
「NPCのところで買えば安く済む。が、性能は圧倒的に劣るんだな、これが」
「うっ。それは嫌だ」
「後は……モンスターのレアドロップを期待するか……ダンジョンで手に入れるかだな」
「それだ!! ダンジョンで装備を探せばいいんだ。お金も稼げるし……一石二鳥だよ!」
「まあな。俺の装備もダンジョンで手に入れたものだし」
「そうなんだ」
単騎で初回での初攻略者になったときにもらったユニーク装備だけどな。
「ダンジョンっていくつあるの?」
「俺が知る限りだと3つだな。まだ未発見のダンジョンがありそうだけど……」
「ふーん……」
ハナは俺の話を聞いて考え始めた。何か変なこと企んでないか?
「よし。とりあえず、レベルを上げよう」
「そうだな」
俺達は宿を出ると森に行ってレベリングに努めた。
268:名無しの片手剣使い
死神が女の子を抱えていやがった
269:名無しの大剣使い
は?
270:名無しの槍使い
な、に……?
271:名無しの短剣使い
……kwsk(怒)
272:名無しの片手剣使い
見た目が魔法少女な子(身長から察するに小学生)を背負っていたんだ
273:名無しの槍使い
死神がロリコンだった件について
274:名無しの片手剣使い
しかも、かなり自然にやってたぞ。いつもやってあげてたかのような感じだ。
275:名無しの短剣使い
GUILTY!!
276:名無しの大剣使い
落ち着け
277:名無しの槍使い
前にめっちゃ恥ずかしそうにメイプルを抱えていたが……
278:名無しの短剣使い
は?(ブチギレ)
279:名無しの大剣使い
それ、見間違いじゃないのか?
280:名無しの片手剣使い
あ、それは俺も見てた。リア充爆発しろって言ったww
281:名無しの槍使い
俺は氏ねって言っちゃったww
282:名無しの短剣使い
ちっ。ふざけやがって。見せつけてんのか?
283:名無しの片手剣使い
やっちゃう?
284:名無しの槍使い
次のイベントで?
285:名無しの大剣使い
いやいや。第1回イベントを見る限り無理ゲーじゃね?
286:名無しの短剣使い
知ったことか。俺はやるぞ
287:名無しの片手剣使い
お?名無しの短剣使いはヤル気満々じゃん
288:名無しの大剣使い
よっしゃ。やったるで!
289:名無しの槍使い
有志を募ろう!
290:名無しの短剣使い
覚悟しろよ! 死神!!
何か知らない内にブレイブは色々なプレイヤーにヘイトを集めていた。男の嫉妬というのは恐ろしいものである。
後、何気にロリコン認定されてしまってるが、ブレイブがこの事を知る由はないのであった。
さらに言うと自分が色々なプレイヤーから小学生と誤認されていることをハナは知る由はないのであった。
掲示板から視点は運営に変わる。ここも別の意味で騒いでいた。
騒ぎの中心は新規プレイヤーのハナである。
「【賢者】を取りやがった!?」
「それはまだいい! 【強き弱者】はまずいぞ!!」
「レベル上がる毎にHPとMPが上がっていくからなぁ」
「チート過ぎる。誰だ、こんなスキル考えたやつ」
『てめぇだろ!!』
はい。やらかしたのは【死への誘い】を作った運営の1人である。因みに、【賢者】も彼が作ったスキルだ。
「だって、普通ポイントを振らずに始めるかぁ?」
「それな」
「あっ!? こいつ、ブレイブの知り合いだ!?」
「はぁ……マジか……」
ハナの行動を確認してるときにブレイブと合流してるところを見て運営は俯く。
「あ、マジかぁ……ないわ……」
「どうした?」
「現実逃避に掲示板漁っていたらとんでもない事実が……」
「現実逃避するなよ。分かるけど。それで?」
「ブレイブ、メイプルと繋がってるかも」
『…………』
それを聞いた運営は一斉に顔を手で覆う。あの2人は混ぜてはいけないと思っていたからだ。
しかも、リアルで知り合っていたのだから余計にたちが悪い。
「化け物が揃っちゃう……」
「もう、嫌……」
「……兎に角、メンテ内容の追加だ。はぁ、仕事が増える……」
運営全員が思った。もうこれ以上仕事を増やさないでくれと。
だが、運営は知らない。ペインと同等かそれ以上のPSお化けがメイプルのところにいることを。
大規模メンテの開始日が近い。運営は今日も忙しなく働くのだった。
やっちゃったぜ! でも、後悔はしてない。
次回はハナ視点を予定しています。お楽しみ。
最後に、アンケート回答ありがとうございます! 8/10に締め切ろうと思います。アンケートに回答してない方はご協力をお願いします。
第二回イベントで主人公はどう参加する?
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メイプルとサリーと行動(ハナは不在)
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兄妹だけで行動
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メイプル、サリー、ハナの三人と行動
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ブレイブだけで行動する(ハナは不在)