FLOWER KNIGHT LEAF   作:藤宮ぽぽ

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5-2 puticuli [※挿絵あり]

  

「ここは、いったい……?」

 

 

 その空間に満ちている侵しがたい空気に、ムラサキハナナの足は射すくめられたようにぴたりと止まった。

 はじめて訪れる場所だった。騎士団に配属されて間もないころ、「未使用の倉庫」という説明を受けて、それでずっと納得してしまっていた。

 

 拠点の正門からは、ほぼ正反対の位置にあたる。団長の執務室や訓練場、また自分たちの居室がある建物からもそれなりに離れていて、普段からあまり気に留めもしなかった。

 石造りの重厚な雰囲気を感じさせる外観は、教会の小さな礼拝堂のように思えなくもない。

 穏やかな空気と、どこか近寄りがたい神聖さのようなものに包まれ、喧騒とは無縁といった印象を周囲に与えている。

 わざわざこんな場所を訪れる花騎士はいないのだろう。日当たりもよく、さらに周辺も荒れたような気配はまるでない。

 しかし――放置されているように見えて、実は定期的に人の手が入っているのかもしれない。なんとなく、ムラサキハナナはそう感じた。

 

 

「えっと、ワレモコウさん……?」

 

「入口の扉を閉じて、もっとこっちへ来るべき……。断じて、ムラサキハナナにはその資格がある……?」

 

 

 ワレモコウの言葉に従って、両開きの扉をゆっくりと元に戻す。そしてそのまま、そろそろと建物の内部へと歩を進めた。

 頑丈に造られているのだろう。中央は柱の一本もなく、がらんとした空間のみが広がっていた。

 左右の壁沿いに、いくつかの明かり取り用の窓がある。奥には扉がひとつ備えつけられているものの、目立つものはその程度だろうか。窓も扉も装飾はなく、質素な作りだ。

 ひどく殺風景で、何もない部屋だった。――ただひとつだけを除いては。

 

 

 

 岩。

 いや、巨大な石板だった。

 

 部屋の一番奥。簡素な扉の横に、それはあった。

 長身の成人男性が背を伸ばしたほどだろうか。ワレモコウやムラサキハナナなどは軽く見上げねばならないくらいの高さだ。

 横幅は同様に両腕を広げて、いくらか足りない。これほどの表面をなめらかに磨き上げる労力は大変だっただろう、と思わせるに十分な大きさだった。

  

 ただ平たく、熱を感じることのない、無機的なかたまり。

 

 華美とはまるで無縁な部屋の内装と同じく、石板を飾り立てるようなものは何もない。たったひとつの目的のためだけにあるような、シンプルそのものな作りだ。

 古そうには見えない。むしろ真新しいとさえ感じるほど。

 それでいながら、不思議なほどに荘厳な雰囲気を放っている。

 

 

「……これ、見るといいです?」

 

 

 ひょっとしたらワレモコウの身体を借りた、別の何者かに導かれているのではないだろうか。

 そんな気分にすら陥りながら、彼女と並んでムラサキハナナは石板の正面に立った。

 

 

「『勇魂碑』――ですか……?」

 

 

 ゆうこんひ。

 声には出さず、繰り返してみる。

  

 ただそれだけが、最上部に彫られていた。それほど時が経っているようにも見えない。

 何もない。他は空白のまま、傷ひとつすらない。

 なのに。こちらを圧倒するほどの存在感を、そこから感じるような気がする。

  

 ……騎士団にこんなものがあるなんて、想像すらしていなかった。

 

 誰に気にかけられることもなく。ただ静かに。

 ムラサキハナナたちが訪れるこの日を。この場所で、じっと待っていたのだろうか。

 

 

「……これは、何かの顕彰碑(けんしょうひ)です?」

 

「いえ……。おそらくですけど、違うと思います……」

 

 

 ワレモコウの問いに、否定で答えるムラサキハナナ。

 

 数多くの花騎士が居住している拠点を飾る物品となれば、彼らを称えるようなものがあってもおかしな話ではないだろう。

 たとえば、花騎士たちの功績を賞賛するような記念碑。

 たとえば、その苦労に報いるような礼状や感謝状といった品々。

 そういったものがいくつ飾られていても、不思議ではないはずだ。

 

 けれど、とムラサキハナナは考える。

 この石碑は、それとは完全に違う。

 何かを称えた顕彰碑というよりは、むしろ――

 

 

「……きっと、これはお墓だと思います……」

 

 

 胸の前で手を組みながら、祈るようにムラサキハナナは答えた。

 ゆうこんひ、と今度はつぶやくように、口にしてみる。

 

 

 ……立ちはだかる困難に、勇敢に、背を向けることなく。

 繰りかえされる害虫との戦いの場に、見送る者へ笑顔を残しながら赴いて。

 そして、命を落とした――

 

 そんな花騎士たちに手向けられた、墓碑なのだろう。

 ワレモコウの表情は動かない。しかし、間違いないと確信した。

 

 

「でも、石碑の表面にも裏面にも、碑銘以外には何も刻まれていない……。断じて、これはどう考えるべき……?」

 

「……ということは、まだ誰も、その……亡くなってはいない、ということではないでしょうか……?」

 

 

 お互いに石碑の裏側へと回り、何も彫られていないことを確認する。

 ムラサキハナナの推測に対する返答はない。というより、返答など必要ではなかった。

 

 

「まだ何も……誰の名もない。けれど……」

 

「……」

 

「けれどいつの日にか、きっとここに文字が刻まれる日が、断じてやってくる……?」

 

「……はい……」

 

 

 果てのない戦いの末に(たお)れた花騎士。その魂が、静かに眠る部屋。

 ひょっとしたらこの建物そのものが、はじめから墓所として建てられたのかもしれない。

  

 人は、しばしば忘却の彼方に放りこんでしまう。命を懸けて戦うということは、どういうことであるのかを。

 勇ましい武勇譚に酔いしれ、栄光の輝きに目を奪われて、その傍らに暗い影の存在があることを忘れてしまう。

 

 今は打ち捨てられたようなこの場所も、いつかは定期的に来訪者を迎えるようになるのだろうか――

 その未来は、まだずっと遠い物語なのかもしれないし、反対に思いがけなく近い話かもしれない。

 

 

「数多くの花騎士たちでも、この墓碑を知っている者はごくわずか……」

 

 

 まだ誰の魂を鎮めることもなく、ただ静かに眠りつづけている石碑の表面を指でなぞりながら。

 つぶやくように、ワレモコウは言葉を重ねる。

 

 

「……モコウがこの騎士団に配属されてしばらくして、ご主人と2人でひそかに建てたです……? これもまた、断じてご主人とモコウの務め……?」

 

「……分かるような気がします……」

 

 

 その日の到来を一日でも先延ばしするべく全力を尽くしながら、同時にその日のために準備しておかねばならなかったもの。

 とすれば、この石碑に親しかった仲間の名を刻まねばならぬのも、また自分や団長の責務だとワレモコウは考えているのだろう。

 たとえ、それがどんなに辛い作業であったとしても。

 

 

「……ムラサキハナナは、どう見るです?」

 

「……」

 

「いずれ来たる住人を思っての、悲しみ? それとも責務をまっとうした誇らしさ? 心の隙間から漏れる感情は、断じて様々です……?」

 

「……わたしは……」

 

 

 味方の犠牲を極限まで減らし、害虫側に甚大な被害を与えるべく考案する、作戦。

 しかしそれは、ときに供物を要求する。多くのものを救うのだから、ごく少数の犠牲者くらいは捧げよと、天使にも似た声で悪魔のような提案を耳元にささやく。

 作戦成功のまばゆい輝きの背後では、そうして見捨てられた者たちの怨嗟(えんさ)のうめきが渦巻いているかもしれないのだ。

 

 

「それでも……また次の作戦を考えないといけません。害虫との戦いが終わらないかぎり、ずっと……」

 

「……モコウたちは、まだ幸せです? 先人が遺した記録には、目をそむけたくなるような厳しい戦いが何度もあった……?」

 

 

 度重なる激戦のさなか、囮となって倒れた者。味方の撤退を支援するため、その場に踏みとどまって散った者。

 自らは望まずとも、より良き結果のために少数の犠牲を黙認してしまった者。

 唇を強く噛み締めながら、かつての知恵者たちも、作戦の名のもとに酷薄な決断を強いられてきたのだろう。

 

 

「……ワレモコウさん。わたし、思うんです……」

 

 

 しばらくの静寂のあと。ムラサキハナナは、ゆっくりと口を開いた。

 返事はない。ただ冷たい石碑の表面を、何度も繰りかえし撫でているワレモコウ。

 

 

「たとえ、こうしてお墓があっても……身体は、戦場に打ち捨てられたままになってしまうかもしれません」

 

 

 力尽きてなお、故郷へ帰ることが叶わない。誰も訪れることのない場所で、永遠に眠りつづけねばならぬという――悲しい末路。

 そんな未来が自身に降りかかるかもしれないのに、花騎士になれてよかったと笑顔をみせる者がいる。

 わずかな余暇を他人のために費やして、つねに無力な者たちの力になろうと志す花騎士がいる。

 それぞれの想いを胸に抱えて……彼女たちは、今を生きている。

 

 だからこそ。

 

 

「……だからこそ、わたしやワレモコウさんはきっと、そういった人たちのことを忘れてはいけないんです。生きているかぎり、ずっと……」

 

 

 自分の作戦が、決断が、多くの者の運命を決める。

 ずしりと肩にのしかかる、幾十、幾百にもおよぶその重みに対する贖罪(しょくざい)として、せめてそれくらいのことをしないでどうするのか。

 

 

「……戦いを重ねれば重ねるほど、記憶は積み重なる……。断じて、軍師を務める者の夜は長いです……?」

 

「……でも。それでも……」

 

 

 胸の奥に宿る光。それを認めたなら、顔を上げよう。

 たとえ小さくとも輝くかぎり諦めないのが、花騎士という存在なのだろうから。

 

 

「これからも、作戦を考えていきたいです。小さくて力も弱いわたしでも、みなさんのお役に立てると胸を張れるのは、やっぱりここだと思うから……」

 

 

 ひとつひとつの命。

 その重さを、しっかりと心に刻みつけながら。

 

 

「そして……お願いがあります」

 

 

 大切なひとたちを、この場所で見送る。

 その日が、ついに訪れてしまったなら。そのときは。

 ささやかな遺品を添え、墓石に名を刻む役目を自分も負おう。ワレモコウと一緒に――

  

 終わりの瞬間まで花騎士でありつづけた、勇気ある魂に手向けられた、鎮魂の(いしぶみ)

 最後にもう一度だけ。ムラサキハナナはその石碑の名をつぶやいた。

  

 

 

   ◇   ◇   ◇   ◇

 

 

 

「こ、今回、この分隊の作戦指導を担当することになりました、ムラサキハナナです。よろしくお願いしますっ」

 

 

 いよいよ、その日がやってきた。

 

 かねてよりの懸案だった、害虫の巣への直接攻撃計画。それが、ついに実行へと移されたのだ。

 街道を外れ、巣があるとされる岩山の付近にまで迫ったところで。ともに任務を遂行する花騎士たちに向かって、ムラサキハナナはあらためて頭を下げた。

 どの花騎士も、みんな頼もしい精鋭ぞろいだ。実戦の場数も、これまで倒してきた害虫の数も、彼女たちにはとうてい及ばない。

 加えて、ワレモコウの姿がなかった。本隊付きの軍師として途中で別れたのは、もうかなり前のことになる。

 

 花騎士として、命を懸けた戦い。そこに赴いている以上、それぞれに自負心はあるはずだ。

 そんな彼女たち全員を納得させられるほどの作戦案を、自分は示せるだろうか――

 

 

「これから、作戦をみなさんにお話しします。聞いてください」

 

 

 ムラサキハナナは、ここで弱気になることを心の奥底に封じた。

 生意気と思われてしまうかもしれない。出しゃばりだと苦々しく思われるかもしれない。

 

 ……どうか、わたしに。

 

 それでも構わない、と思い定めることができる芯の強さを。

 大好きで、心から信頼できる先輩花騎士たちと全員で生還するために、最後までベストな方法を示すことができる確固たる意志を。

 ――わたしに、勇気をください。

 

 そのかわり。

 作戦が失敗したときは、責任を一身に背負いこめばいい。

 どんなに強い非難や罵倒も、すべて引き受ける。そう覚悟を決めればいいのだ。

 

 

「今回の最大の目的は、巣を叩き、2度とこの場所を害虫の拠点とさせないように無力化させることに尽きます。……ですが、一気に殲滅するまでのことはしません」

 

 

 遠距離からの攻撃を得意とする花騎士でまず牽制したのに、タイミングを見計らって近接攻撃が得意な花騎士が一気に切り込む。

 いかに数が多かろうが、害虫側に前回の戦闘と同程度の戦力しかないのなら、それできっと大混乱を起こすはずだ。

 

 

「害虫の行動はバラバラになると思います。向かってくるものと、逃げていくものとに。こうなれば相手は数の多さを生かすこともできず、わたしたちは有利になります」

 

 

 そこで、さらに逃げやすくするために。意図的に、害虫に使わせる退路をひとつ用意することにします――

 

 ムラサキハナナの説明に、周囲がざわついた。

 当然だろう。それでは場所を移してまた同じことが繰り返されるだけだ、という抗議めいた声すらあがる。

 

 ……逃げない。

 声がした方へしっかりと顔を向け、ムラサキハナナは大きくうなずいた。

 

 

「もちろん、最終的に殲滅はします。ただ巣のまわりは害虫のテリトリーですし、地の利は明らかにあちら側にあります。不案内な場所での戦いは、なるべく早く切り上げるべきだと思うんです」

 

 

 いつか、誰かを永遠に見送らねばならなくなったとき。後悔はしたくない。

 だから、今、全力を尽くす。

 課せられた責務の重みを忘れないよう、心に留めながら。最良の一手を模索しつづけるのだ。

  

  

  

  

 ――討伐に赴く直前。

 ワレモコウの部屋に、ふたたびムラサキハナナの姿があった。

 

 

「……用意はいいです……?」

 

「……はい、ワレモコウさん」

 

 

 石碑の眠る区画を、2人が訪れたのち――

  

 2人は、お互いに最良と思える作戦を、個々に立案することにした。相手を頼らず、それぞれに智を絞って。

 ムラサキハナナの手元には、幾重にも折りたたまれた一枚の紙がある。懸命に考えた、最良と思える作戦を端的な文字で記した、小さな紙片。

 

 

「駆逐すべき害虫の巣は、2つです……?」

 

「岩山の裏に隠れていますが、双方の距離はさほど離れていません。だから、連携も可能だと思います……」

 

「敵陣に切りこんだ駒は、足を止めればすぐ狙われるです……? 初手の勢いをどのように活かすかが、断じて肝要?」

 

「とはいえ追い詰められた害虫たちも、どんな底力を持っているか分かりません。そこで攻勢の構えのまま、あえて逃げ道を見せかけることで、徹底抗戦の意欲を削いだほうが安全だと思うんです」

 

「……では、お互いに手にしている紙を開いてみるです……?」

 

 

 ワレモコウの合図とともに、たたんでいた紙を広げる。

 それぞれが考え出した作戦案は、そこに凝縮されているはずだ。

 

  

 並べられた、2つの紙。

 まるで符牒のように、ぴたりと一致した文字に目をやり。それから2人は互いの顔へと視線を移し、軽く微笑み合った。

 

 

「【挟】。つまり、断じて……」

 

「はい。挟撃、ということです」

  

 

 

  

「――害虫たちに退路を示すことで、巣から引き出します。そしてそれは、彼らから地の利を奪うことになります」

 

 

 時を同じくして、同様の説明がワレモコウのいる本隊でも行われているはずだ。

 

 

「そうして……もうひとつの巣の害虫たちと同じ場所へ少しずつ追い詰め、最後に左右から一気に叩いて殲滅します」

 

 

 つまり挟み撃ちです、と一気にここまで説明を終えると、ムラサキハナナはいったん言葉を止めた。

  

 すでに一度戦った経験を踏まえつつ、調査結果による巣の規模からも害虫の戦力は読めている。

 同時に双方の巣からほど近い場所に開けた平地を発見できたのも、この作戦を後押しする大きな理由のひとつだ。

 結果。巣から引き出した害虫の群れを、見通しのきく開けた空間で包囲殲滅することは充分に可能だというのは、2人の出した共通の結論だった。

 

 

「……もちろんタイムラグが生じたり、誘導策にうまく乗ってこない、という事態が起きるかもしれません」

 

 

 そうした展開についての対処も、ワレモコウとたっぷり話し合った。

 固執することはない。状況次第でせっかくの作戦が無駄になってしまうのは惜しいけれど、ワレモコウもムラサキハナナも次の策をすでに考えてある。

 

 ……そして。

 ムラサキハナナの作戦を否定する声は、どこからも聞かれなかった。

 全員が納得してくれた、と単純に喜ぶ気にはなれない。またそう決めつけるのも早計だとムラサキハナナは思う。

 それでも、自分の作戦案に命を懸けることを了承してくれたのだ。

  

 充分だと思えた。それだけで。

  

 

 

 だから、最後に。

 自信に満ちた声で、明るく仲間を送り出そう。

 それもまた、軍師の務めだと信じて――

  

 

「それではみなさん、よろしくお願いします。

 さあ……行きましょう!」

   

 

 

 

 

「軍師ふたり」 ―了―

 

 

【挿絵表示】

 

(※過去に「フィンドホーンガーデン#3」として頒布いたしました、氷鰐さんに描いていただいた表紙絵の線画です)

 

 




お読みいただき、ありがとうございました。
以下、ちょっとした補足説明といいますか余談といいますか、あとがき的なアレです。

・『puticuli』
サブタイトルとしてつけたこちら、「プティクリ」と読みます。
紀元前1世紀ころ、ローマ市街の東に位置するエスクイリヌスという丘に造られた大穴の名前です。魔女の集会所として知られたほかに、犯罪者や貧困のあまり葬儀すら行われなかった者の遺骸がこの大穴に投棄されていたとか…。
もう10年以上も昔に別の作品でもこの語を副題に使用しましたが、そちらは現在のコロナ禍の状況と作中の内容とでえらく似ている部分があったりして、自分でもびっくり。今はお蔵入りとしています。
今回、副題だけ復活再登場させてみました。

・『紙に書いた文字を見せ合いっこするやつ』
これはもう、ご存じな方はすぐにピーンと来られちゃったかもしれません。「三国志」のアレですね。
赤壁の戦い前夜、押し寄せる曹操率いる大軍をいかなる作戦で撃破すべきか、劉備陣営の諸葛亮・孫権陣営の周瑜の2大軍師が協議するわけですが。作戦の内容を手のひらに書いていっせーのせで見せ合いっこしたら「火」とどちらにも書いてあって(火攻めの意味)、両者ともに「ふっふっふ…」と含み笑いするやつ。
実現することは多くないですけど、こういった歴史的エピソードなどをうまく作中に取りこんでいけたらというのは、実はひそかな野望のひとつだったりします。
あ、とはいえ上述のお話、「三国志演義」という物語上の創作なんですよね。史実ではございませんのです(よく考えたらそりゃそうだ)。誤って理解されている方がいらっしゃるようなので、蛇足までに。
  
  
・さて、次回の第六章ですが。そちらではこれまでの第一章~第五章に登場したキャラ(の一部)が再登場し、いわばオールスターといった雰囲気のお話を予定しています(新しい花騎士も登場します)。これまでの物語の総決算的な、そんな感じです。
で、そんなこともあって。これまでにない長編になっちゃいそうなんですよね。また同時に、これまでのように過去に同人誌にて頒布した作品でなく、正真正銘こちらでの公開が初となります。

ただそうなると、メインタイトルにある「短編集」ではなくなってしまう気が…。
だとすれば「看板に偽りあり!」となっちゃいますので、第六章の公開とタイミングを合わせて、メインタイトルを変更することも考えています。
たぶんだけど、9月の半ばを過ぎたあたりからスタートすることができ…たらいいな。
いろいろとややこしく、大変恐縮ではありますが、どうか最後までお付き合いいただければ幸いです。
  
  
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