オラリオの防衛者   作:リコルト

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ついに10000UA……本当にありがとうございます!
そして、課題がついに終わりました泣。
少しずつ投稿ペース上げていきますよ!


水谷の実力

 

 

 

「くそぉ!!よくも団長を!!」

 

「このガキぃ!!」

 

 リーダー格の男を難なく倒され、その結果に対して仇討ちと言わんばかりに二人の鉄剣を持った男達が水谷に対して攻撃を仕掛ける。

 

 だが、水谷はこれを難なくヒョイヒョイとまるでかわし慣れているような動作で回避する。

 

(まだ……太刀川さんや迅さん、いや奥寺や小荒井の方がまだ全然剣の筋が良いぞ)

 

 水谷にはボーダーの強者達と戦った経験がある。剣に優れたNo.1攻撃手、トリオン量が異常に多い千発百中を座右の銘に掲げる弾バカ、感情を読み取れる奇襲が出来ないタイプの攻撃手、さらには規格外のオリジナルトリガーを使用するパーフェクトオールラウンダーとパワー系お嬢様など……水谷は色々な人達と戦ってきた。

 

 その経験は決して無駄にはならない。彼の同級生である【強化睡眠記憶】を持つ青年のように経験を100%ものにするのは不可能だが、何かを得ることができる。水谷はそこから得意の分析をして次へと繋げるタイプの人間なのだ。

 

「遅い!はぁっ!!!」

 

 弧月の刀身で男達が繰り出す下手な斬撃をいとも簡単に受け止め、水谷が繰り出す弧月の素早い連閃が鉄剣を切り裂き、男達にもダメージを与える。

 

「旋空弧月!!」

 

 そして、とどめと言わんばかりの旋空弧月(オーバーキル)による横薙ぎを二人にお見舞いする。それをまともに喰らった男達は白目を剥き、彼らより先に倒れたリーダー格の男のようにその場でバタっと倒れて意識を失うのだった。

 

 

 まずは二人。

 

 

 ほぼ一撃で二人の男を倒し、弧月を鞘にしまう水谷だったが、まだ戦闘は終わりではない……

 

「っ!おっと!?」

 

 水谷の元にスイカぐらいの大きさの火球と矢が降り注ぐ。水谷はそれも難なくかわし、それらが飛んできた方に目を向ける。そこには杖を持った男一人、弓を構えた男二人が水谷に殺意と共に各々の武器を向けていた。

 

「成る程……さっきの火球は魔法か」

 

 先程の火球の正体に興味深そうな様子を示すが、それを余裕を持って眺めている暇は無い。杖を持った男はすでに詠唱を終え、彼の近くに先程の火球が何個も量産される。弓兵の二人も矢をすでに弓に構えている状態だ。

 

(…………一般人もお構い無しか!!)

 

 弓兵らによる攻撃はまだしも、あの杖を持った男の火球の連発攻撃は辺りに大きな被害が及ぶ……そう推測した水谷は男達が撃ってくる前に先手を打つ。

 

 

「エスクード!!」

 

 

 先程リーダー格の男に攻撃する際に利用した防御型トリガー、エスクードを今度は一般人を守るように起動し、一般人やアリーゼ達の目の前に大きな金属製の壁が作られる。

 

「…………死ね、ガキ」

 

 杖を持った男の短く低い言葉と共に量産された火球と矢が改めて水谷に降り注ぐ。だが、水谷もそう簡単に炎で焼き殺されたり、射抜かれるような男ではない。

 

 メイントリガーでエスクードを使っているなら、左手のサブトリガーを使えば良い。水谷はここで空いていた左手を解放し、彼の左手に緑色の光を放つ大きなトリオンキューブが具現化される。

 

「メテオラ!!」

 

 左手に現れたトリオンキューブがサイコロステーキのようにさらに細分化され、細分化されたトリオンキューブは綺麗な軌道で火球と矢にぶつかっていく。

 

「ぐうぅぅっ!?爆発した!?ミズヤは!?」

 

 火球とメテオラが衝突したことによる爆風と爆煙は怪我をするような害は無いものの、エスクードでガードした一般人の元にまで及ぶ。辺りを漂う爆煙で一時的に水谷を見失ったアリーゼは水谷の安否を確認しようとするが、少しずつ爆煙が晴れ、彼の安否は明らかになる。

 

 

「これで五人目だな……」

 

 

 水谷は何事もなくピンピンとした様子で頬に付いた煤を拭っていた。対して男達はお店の壁にもたれ掛かるように意識を失い、衣服も身体も爆発に巻き込まれたようにボロボロだ。この原因として挙げられるのは間違いなく水谷の放った炸裂弾(メテオラ)だろう。

 

「ひ、ひいぃぃ!?」

 

「お、俺は逃げるぞ!!?」

 

 仲間と団長が呆気なく倒される光景を目の前で見た残りの残党二人は自分の身にも危険が及ぶと思い、仲間を放置してその場から立ち去ろうとする。

 

 二人はそれぞれ別々の方向に向かって直線的な大通りから曲がり角や障害物が多い路地のような細道に入るが、水谷には障害物などほぼ関係ない。

 

「ミズヤ、残りの二人が……!追いかけないと!」

 

「大丈夫だ、その必要はない!」

 

 逃亡した残党を見て、アリーゼは彼らを追いかけようとするが、その必要は無いと制止させる。なぜなら、水谷には一歩も動かず彼らを仕留める術を持っているからだ。

 

 必要の無くなったエスクードを解除して消失させると、水谷の両手から緑色のトリオンキューブが現れ、水谷の身体の周りを惑星軌道のように浮遊する。

 

(敵の逃走経路の仮定予測……弾道生成……ここだな……)

 

 

「バイパー!!」

 

 

 水谷の言葉と共に彼の周囲を惑星軌道のように浮遊していたトリオンキューブが光を放ち、逃走した男達を追いかけるように数十発の弾が射出される。

 

 だが、ただの直進しか出来ない弾ではない。水谷が放った弾は直線でも屈折するように弾道が変化し、男達がそれぞれ逃亡した細道の所で弾も追いかけるように大きく屈折する。

 

 

「「ひいっ!?うわぁぁぁぁ!!?」」

 

 

 弾が着弾した鈍い音と共に逃げた男達の情けない大きな悲鳴が別々の逃げた細道の方向から共鳴するように水谷達がいる所まで響き渡る。

 

 

 

 後に、アリーゼ達が逃げられないように縄を持って遠くでやられた逃亡二人組を確保するために確認しに行くが、そこに路上で倒れて気絶している無様な二人の姿があった。大方、障害物が多い細道に入れば、これ以上の追撃は無いと油断していたのだろう。

 

 

「すごい……一人であっという間に全員を……」

 

「ええ……あの人間(ヒューマン)は本当に何者なんですか……」

 

「さぁな……だが、私達ではタイマンでは倒せない力を持っているのは明らかだ。恐らく、前いた組織でもミズヤは大きな戦力を持つ重要人物であったのだろう。全く……味方だと非常に心強いが、敵になると改めて考えたら本当に恐ろしいな」

 

 

 縄で男達の手足を拘束しながら、アリーゼ達三人は大通りで一般人にお礼を言われ、有名人のように囲まれているアストレアファミリアの新人にさらなる興味を抱くのだった。

 

 

 

……………………………

 

 

 

………………………………………………………

 

 

 

…………………………………………………………………………

 

 

 

「……と。まぁ、これが俺が知ってる水谷についてだ」

 

 

「はぇ~、本当にそんな先輩がいたんッスね……」

 

 

 スナイパーの訓練室で水谷について語っていた荒船の話を聞いた出穂はかつてボーダーに所属していた水谷という存在のデかさに開いた口が塞がらない様子だった。

 

「あいつは攻撃手(アタッカー)銃撃手(ガンナー)射手(シューター)狙撃手(スナイパー)という四分野のポジションのトリガーをレイジさんみたいに全てをマスタークラスまで極めたりしなかったが、実質マスタークラスと変わらない腕を持っていた……特に()()はな……」

 

()()……ですか?」

 

 そう言って雨取は首を傾げて荒船に訊ねる。

 

「ああ、水谷は全てのトリガーをバランス良く使えるが、一つだけずば抜けているものがあってな………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それが()()()()だ。水谷は二宮さんに次ぐ元No.2射手で、おチビちゃんは知り合いだと思うが、那須隊の那須はあいつの弟子だ。あいつは射手の最盛期を二宮さんや加古さん、そして出水と作り上げた仲間だな」

 

 

「「No.2射手で、那須先輩の師匠!?」」

 

 

 

…………………

 

 

…………………………………

 

 

…………………………………………………

 

 

 

「へぶしっ!!……誰か俺の噂でもしてるのか?」

 

 

 

水谷 聡人

 

弧月:8576ポイント

 

スコーピオン:4657ポイント

 

レイガスト:4580ポイント

 

アステロイド:6754ポイント

 

ハウンド:6554ポイント

 

メテオラ:8675ポイント

 

バイパー:17780ポイント

 

イーグレット:7019ポイント

 

ライトニング:4424ポイント

 

アイビス:4219ポイント

 

 

 

 

 

 




現在の水谷のトリガーセット

メイントリガー

:弧月

:旋空

:エスクード

:バイパー


サブトリガー

:バイパー

:メテオラ

:シールド

:アステロイド
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