異世界ライフの楽しみ方・異聞『連邦の魔術師』   作:呑兵衛和尚

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 これは『異世界ライフの楽しみ方』という小説のアウトストーリーです。
 そちらを読まないと内容はさっぱりですので、そちらを読むこともお勧めしますが、あくまでも私が楽しむために書いているだけですので、あまりツッコミは無しの方向でお願いします。


創造神たち、大地に立つ

人類が、増えすぎた人口を云々間何。

 地球から最も離れたコロニー、サイド3はジオン公国を名乗り云々間何するちょいと前。

 

 UC0079、1月。

 日本国は北海道の真ん中ちょいと右下、十勝平野のあたりに、突然巨大な魔法陣が開いた。

 

──プシューッ

 その中心に立っているのは2人の人物、1人の名前はマチュア・ミナセ、そしてもう1人はストーム・ラグナマリア・ゼーン。

 諸般の事情により、世界を作った始祖神の命令で、この歪んだ歴史の世界に姿を表した、現役バリバリの創造神である。

 

 

「さて、どこから手をつけることやら」

「アバ王はもう名前を変えてジオン公国に参入しているんだろう? 奴の計算がどうなっているのかは知らないけれど、少なくともこのまま放置しておいたらジオン公国の完全勝利で一年戦争が終わるんだからなぁ。とっとと連邦軍にテコ入れしてやらんとならん」

 

 

……

………

 

 

 アバ王こと、『信楽焼のアバ王』は、己自身が創造神に神化したのを良いことに、この並行世界である『アルバトミーノ』の歴史を歪めるためにやってきた。

 元々ガノタであるアバ王としては、自分推しのジオン公国が負けるのが納得がいかない。

 それならは、ガンダムが正史として存在しているアルバトミーノに降臨し、且つ自分か持てる知識を動員してジオン公国を勝利に導こうと企んでいた。

 

 そこで、全ての世界の創造神を統べる始祖神の依頼により、若い創造神のマチュアとストームに、アバ王討伐命令が下されたのである。

 ルールは簡単、アバ王の企みを阻止し、『UC0079年末に連邦軍が勝利する』という正史を成立させること。

 神威を伴ってモビルスーツを作るのは構わないし、後世に残してMS開発史を盛り上げるのも構わない。

 ただしその場合、後世の歴史が大きく変動してはいけない。

 この条件でマチュアとストームは、自分たちの住むファンタジーな世界からこのSFバリバリな宇宙世紀に挑んできたのである。

 

 

………

……

 

 

「因みにマチュアさんや、ガンダム正史では、今はどのあたりの時系列だね?」

「今日が1月1日でしょ? あと2日でジオン公国が独立戦争を宣言、グラナダが制圧されてサイド1、2、4に対して毒ガス攻撃をする……って感じ」

「じゃあ、もうザクはできているのか。連邦のMS開発史はどうなってる?」

 

 そう問われて、マチュアは腕を組んで考える。

 自分の中にあるガンダム大辞典をはじめとする、さまざまなガノタ知識をフル動員。

 

「今あるのは、ガンタンク初期型かRCX-76-02 ガンキャノンかなぁ。GMが開発されるのはもうちょい先で、実戦投入は半年後の6月でしょ?」

「いや、俺はその辺はわからんから。しかし、もうガンキャノンが完成していたのか。ジオンは?」

「勘違いしないように。この時代のガンキャノンはモビルスーツというよりも、二足歩行するマニュピレーターを持つ戦車と変わらんから。それと今のジオン公国にあるのはMS06Cだね。ザクだよ、普通のザク。ジオニックが作った奴な」

「はぁ、そこか。まだザクがメインなんだな。しっかし、連邦のMS開発遅すぎるわ」

「まあね。この先の歴史では、ジオン公国のブリティッシュ作戦やらコロニー落としでジオン公国を見限った兵士やMS開発者がザク持って連邦に流れる訳。そんで最初にできたのが」

「GMか」

「いや、RRf-06ザニーだね。ザクのパーツの流用で組み上げられた連邦のMS、まあ、ノウハウが流れてRXシリーズの開発が始まったとも伝えられているんだけれど、その辺りの細かい正史は知らん。わかっていることは、まだ連邦のMSは存在しない」

 

 と、私の記憶が物語っている。

 まあ、アニメの歴史と現実には差異があるとは思うので、何処までが記憶とすら合わさっているのかまではわからない。

 

「いずれにせよ、ガチでトークミーツを抑えるには、俺たちもMSで行くしかないか」

「まあね。始祖神に神威パワーをかなり抑えられたからさ、そこそこに頑張るしかないんだよ。まあ、とっとと歴史を改変される前に、トークミーツを探さないとね」

 

 そう呟きつつ、マチュアは足元に魔法陣を展開する。

 そして大型倉庫を作り出すと、その中でMSの開発を始めることにした。

 幸いなことに、故郷であるラグナ・マリア帝国から持ち込んだ魔導具や魔法金属は大量にある。

 電子機器だのプログラムだのは知らないけれど、ゴーレムを作るのなら自信があるし、なによりも術式強化により、ビームライフル程度では傷がつかないような機体を作ることも可能である。

 

「二つの魔法陣を起動……素材は私の空間収納チェストから、図面は存在しないので内部システムは魔法鎧メイガスアーマーを使用、あ、これの外骨格を改造してMSに変更……これならストームでも乗りこなせるでしょ?」

「そうだな、そんじゃそれで頼むわ」

 

 そのまま魔術起動するMSを作り上げていく。

 面白いから外見データはRCX-76-02 ガンキャノンをよりスマートに。ただし内部システムは魔法鎧メイガスアーマー、強化装甲の素材はミスリル銀でモノコックフレームに改良。

 武器についてもビームライフルを持たせてあるが、中身は魔術式エネルギーキャノンを搭載。

 まあ、見ただけでは『連邦のビーム兵器は、戦艦並みの威力を持っているのか』と思わせる程度で。

 

 

 そんな複雑怪奇な開発を進めつつ、ストームはジープで街に向かい情報収集を繰り広げる。

 そんなこんなで魔術式MS、機体コードMMS01メイガスを二機完成させることに成功。

 魔術式を組み込んだ魔導ジェネレーターは背部ブースターから円錐状に伸びている。内部フレームは精神感応金属クルーラーにより強化、パイロットの意思をダイレクトに機体に反映させるシステムを構築した。

 

「さて、あまり正史に関与しないレベルでアバ王を探すのか。どのタイミングで奴は干渉を開始すると思う?」

「う〜ん。アバ王は連邦嫌いで有名だからなぁ。まず、ガンダムの存在を消しにくるだろうから、V作戦の発動タイミング? いや、直接関与するとなると、連邦の中でガンダムの存在が大きくなるタイミング……」

「ガンダム、大地に立たせない……だな。時間軸はわかるか?」

「0079、9月。連邦軍でガンダムおよびホワイトベースとかの開発を開始するV作戦やビンソン計画は4月から。だから、この子たちのデビューはそれ以降じゃないと駄目だね」

 

 コンコン、とメイガスのコクピットハッチを叩く。

 実際にこのメイガスが起動したら、今の科学レベルでは勝つことはできないだろう。

 この宇宙世紀で、魔法により開発されたモビルスーツをまともに相手するには、まだ時間的進化も技術的進化も足りなさすぎる。

 せめてサイコフレームでもあれば、ユニコーンガンダムがあったなら、まだ勝ち目はあったかもしれない。

 人の魂を補完することができる、意思を持ったサイコフレーム……あれ?

 

「なあ、マチュアさんや? 俺が思うに、人の意思を敏感に感じたりそれを力とする精神感応金属クルーラーって、サイコフレ『言うなぁぁぁ』あ、すまん」

「自分で作っていて、そう感じたよ。確かにクルーラーの持っている金属特性は精神感応、持ち手の意思を汲み取り、それを力にベクトル変換する。でもさ、このメイガスがこっちの世界に残ったとしても、クルーラーは作り出せないよ、だからセーフ」

「うん、アウトだな。まあ、可能な限り残さない方向性で行くとして、一旦メイガスはしまっておいたほうがいいな」

 

 そのストームの意見にはマチュアも同意。

 本来なら、全長17.8mもあるMSを隠すなどなかなかできることではないのだが、異世界の賢者であるマチュアと、同じく異世界の剣聖であるストームには、空間収納チェストというなんでもしまえる謎空間倉庫がある。

 格納できる最大の大きさについては2人ともまだわかっていないが、モビルスーツ程度なら楽々収納できる。

 

──シュンッ

 一瞬でメイガスを格納すると、今はまだ動かない時期であると判断した二人は、少しの間だけのんびりと、このガンダムの世界を堪能することにした。




 まず初めに。
 これは『異世界ライフの楽しみ方』というオリジナル異世界転移小説のアウトストーリーです。
 登場する世界観は機動戦士ガンダムの世界をモチーフにしておりますが、せっていじょうは『いくつか存在するガンダム世界の一つであり、パラレルワールド』ですので、正史や設定についてのツッコミは全て無用です。
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