平和国家召喚   作:アンモナイト

10 / 10
意欲が欠けたので適当にまとめる


新世界冷戦

新世界では、古の魔法帝国の復活を前にして、核爆発が何度も起こっていた。

ミリシアル帝国と新制緑茶国の核実験合戦だ。

 

新制緑茶国は、核開発施設を持っていないので、追加の核弾頭生産はこれまで不可能だった。

 

 

しかし、第三文明圏戦争でパ皇から割譲させた土地で、

レッドマーキュリーの鉱脈が発見されたので、問題は解決していた。

レッドマーキュリーは鉄のカーテンの向こう側で作られたと語られる伝説の物質だが、ファンタジー世界では普通に鉱脈が存在していたようだ

 

これがあれば核弾頭の追加生産は容易だ。

長い開発期間も必要ない。

科学文明の盟主なのに戦力が乏しい新制緑茶国は核弾頭の大量生産に勤しむ。

 

他には零式戦闘攻撃機(Su-35Sのパチモン)をはじめとした航空機、一○式戦車チワなどのAFV、各種ミサイルなどの生産ラインをどうにか復旧させ、自国向けの再生産をする傍らでスペックを落としたモンキーモデルをムーとグラ・バルカス帝国へと輸出を開始する。

 

これらの輸出で得られた収入だけでは、旧制緑茶国の破壊活動でボロボロになった国内の復興には到底どうにもならず、技術流出防止法の制限を下げて、大量の工業製品を輸出が開始され、その結果科学文明陣営の平均的技術力レベルは大幅に向上する。

 

 

 

一方でミリシアル帝国では、旧制緑茶国亡命政府が誕生していた。

平和の守護者は悪しき帝国主義の後継者である新制緑茶国の暴力に、屈しはしない。

正義は決して悪に負けはしないのだ。

新制緑茶国の政府幹部たちは元はヴォトカ連邦の影響下にあった反動で、帝国主義に目覚めてしまっている。

そんな奴らは断罪せねばならない。

 

だが、旧制緑茶国亡命政府とともに亡命してきた学者たちは、学者たちの全人代とも呼ばれる緑茶国学者協会で、かつてのような悲惨な戦争を防ぐために人殺しの技術研究を禁じるなどした平和を愛する崇高な学者たちばかりで、ミリシアル帝国で平和を守る道具の開発に寄与できるはずもなかった。

 

だがこのままでは、悪の枢軸を構成するムー、グラ・バルカスはともかく、その盟主である新制緑茶国に対してミリシアル帝国は技術力が劣っていたため、このままではファシズムが全世界に拡散してしまう。

 

それだけは、是が非でも防ぐのが旧制緑茶国亡命政府の使命である。

 

ミリシアル帝国の技術力を向上させるために旧制緑茶国亡命政府は『ファミリークリップ作戦』を発動した。

 

この作戦は、旧制緑茶国亡命政府は工作員を緑茶国に派遣、そこで人殺しの道具を作る手伝いをさせられている技術者を救済するものだ。

 

これは新制緑茶国内にいる協力者に技術者の家族の安全を保護し、場合によってはミリシアル帝国へと避難させ技術者に安心して悪しき軍国主義国家から亡命してもらうのだ。

たとえ亡命できなくても、情報を渡してくれるだけでも十分な協力になる。

 

それに加えて覇権主義国家の戦争のための道具を作るという悪行で堕落していた技術者の魂は、ミリシアル帝国の平和を守るための道具を作る手伝いをするという善行で救済されるのだ。

これで彼らは新制緑茶国に暮らす戦争と支配の協力者である偽りの緑茶国人ではなく、平和と正義を愛する真の緑茶国人になれるのだ。

 

この努力の成果の一つが、新世界大戦中に完成したミリシアル帝国の核兵器だ。

 

新制緑茶国が『国家領域における破壊作戦に関する命令』でボロボロだったこともあり、平和の使者であるミリシアル帝国は、科学文明陣営に対抗するために、新制レイフォル共和国をはじめとした魔法文明陣営への技術供与が行われたことで技術力は大幅に向上し、悪の枢軸である科学文明陣営に対しては質で劣るものの、圧倒的な物量を生かした物量戦法で対抗できるようになった。

 

だが、魔法文明陣営が緑茶国首都にコア魔法爆弾を落とせる技術を獲得する頃には、緑茶国も復興したため、おいそれと撃つわけにはいくなってしまった。

 

その結果、両国はかつてヴォトカ連邦とコーラ合衆国が行った陣取りゲームを再現するに至るのだった。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。