平和国家召喚   作:アンモナイト

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ネタに全振りするので、展開が変わり始めます


第三文明圏戦争②

パーパルディア皇国の分遣艦隊300隻は、主力艦隊の陽動と、緑茶国に万が一戦力があった場合はそれを分断するために、緑茶国の北部を目指していた。

 

第三文明圏において最強である大砲を満載した戦列艦と、これまた最強のワイバーンロード(但しガハラ神国の風竜とワイバーンオーバーロードは考えないものとする)を合計で320騎搭載した多数の竜母の行軍は力強く、この世界の住人を恐怖させるだろう。

 

 

しかし第三文明最強にして敵うものなど存在しないはずの大艦隊は、猛烈な攻撃を受け、一瞬にして全滅することになる。

 

 

 

どうしてこうなった。

 

 

それを説明するためには、時を少し巻き戻す必要があるだろう。

彼らがここまで来る前に、緑茶国の商船を1隻撃沈していた。

そしてその商船は緑茶国の、それもジンギスカン地方の会社の商船だった。

 

そして彼らが向かっているのは、緑茶国北部に位置する緑茶国で2番目に大きな島、つまりジンギスカン地方である。

 

 

ジンギスカン地方の前進である清酒人民共和国は、冷戦の終結で緑茶国に編入され、(南)緑茶国のように軍隊を解散させられた。

しかし、彼らはかつての軍備を警察へと譲り渡し、継承していた。

これについては本国から圧力がかけられたり、非難されたが決して譲らなかった。

 

 

そして、つい先ほど自分の地方の商船が撃沈されたと聞いて、しばらく前にフェン王国で同地に拠点を置く企業の社員が殺害されて、怒り心頭だったジンギスカン道特別行政区政府は完全にブチ切れた。

 

怒りのままに、名目上は領海・領空のみで活動することになっている水上保安隊に配属されている駆逐艦――人民海軍から継承、予備航空隊――航空軍及び防空軍の後継者を出撃させた。

 

 

ワイバーンロード相手に「Su-27G改」戦闘機が無双し、竜母はキ号空対艦誘導弾(Kh-32のパチモン)で粉砕され、戦列艦にはAGM-84がぶっ刺さる。

 

 

そして、絶望して逃げだそうとしていた戦列艦艦隊を、遅れてやってきたミサイル駆逐艦が追撃する。

100ミリもしくは130ミリ速射砲が放たれる度に、戦列艦が爆散する。

パ皇海軍は戦闘の意思を放棄して、この世界における降伏の合図をするが、そんなもん知らないので構わず全滅させる。

 

それでも怒り冷めやらぬ艦隊は、緑茶国本土から逃げ去ろうとしていたパーパルディア皇国海軍残存艦隊の攻撃に向かう。

 

 

「絶対に許さない」

 

 

補給を済ませた戦闘機及び戦闘攻撃機も加わって、パーパルディア皇国の緑茶国侵攻軍を殲滅した。

 

 

 

 

 

 

本土への襲撃を受けて、ようやく事態の重要さを理解した緑茶国政府は苦悩していた。

それはパーパルディア皇国が戦争を仕掛けてきたことで、主力艦隊が消滅して高いプライドがへし折られたパーパルディア皇国が、殲滅戦を宣言したという些細なことではない。

 

皇国海軍の散発的攻撃により民間船舶への被害の危惧などで経済活動が鈍っていることだ。

このままでは、ようやくムー国への工業製品輸出で持ち直していた景気が悪化し始めており、圧力団体からどうにかしろと言われている。

 

そこで緑茶国政府は、緑茶国の召喚に哀れにも巻き込まれた在緑茶国コーラ軍と交渉、自分たちの代わりにパーパルディア皇国を叩き潰してほしいとお願いした。

 

ジンギスカン特区に頼めばいいのではないか?

 

それはダメ。

 

それをやれば、緑茶国政府が存在を認めていないジンギスカン道特区の、戦闘機に飽き足らず爆撃機すら保有する予備航空隊の存在や、水上保安隊の軍艦保有の正当性を認めることになるので絶対ダメ。

 

 

彼らの持つ他国へ攻め入る軍用機や、領海外で使う軍艦なんて戦争の道具など緑茶国にはあってはならないものなのだ。

せいぜい国内のみで使う機甲隊がギリギリだ。

 

 

 

そんなわけで、緑茶国の交渉、燃料・弾薬・整備のみならず食糧の供給すらを断絶する可能性を示唆した必死の説得を前にコーラ合衆国在緑茶国司令部は折れ、第17艦隊が出撃、緑茶国内に多数存在するコーラ軍基地からは戦闘機や戦闘爆撃機が続々と空へと舞い上がり、西へと向かう。

 

 

しかし、その緑茶国の考えをよそに、ジンギスカン道特別行政区政府は、コーラ合衆国に混ざって予備航空隊を出撃させていた。

しかも零式戦闘攻撃機(Su-35Sのパチモン攻撃機)に飽き足らず、緑茶国に唯一存在する爆撃機、Tu-22M3G改を50機以上も飛ばしていた。

 

同爆撃機は、こいつだけは退役させるよう本国議会からの圧力がかけられたり、デモが頻繁に行われている問題の機体である。

 

 

この行軍を阻む力が主力艦隊の有無に関わらずパーパルディア皇国にあるはずもなく、想像を絶する量の弾薬が皇都エストシラントに降り注いで、歴史ある町並みは、炎で焼き尽くされて、パラディス城は空からの爆破解体が行われ、皇帝ルディアスや観光客殺害の重要参考人レミール以下の政府幹部は大半が逃げ遅れて圧死した。

運良くエルト氏は何とか逃げおおせたが、大怪我を負って病院送りである。

 

その後、上司が職務遂行不能になったことで、パーパルディア皇国暫定政府の代表になったカイオスは、エストシラント沖に停泊した原子力空母フライド・ポテトの甲板上で、降伏文書に調印した。

 

 

この後、皇帝ルディアスが身罷られたことや、パーパルディア皇国(皇族全滅)の軍事力が

大幅に減退したことで、コンキスタドール的な支配を受けていた属領は次々と独立した。

 

しかし、パ皇統治下でかつての統治組織が壊滅させられていたこと、元々領土を巡って争っていたこと、そして崩壊したパ皇軍からワイバーンや地竜や兵器が流出したことで、

フィルアデス大陸は治安最悪の紛争地た・・・・ゲフンゲフン、群雄割拠の戦国時代に突入したのだった。

 




・Su-27G改
ヴォトカ連邦が開発した戦闘機をノックダウン生産したものの独自改修型。
予備航空隊主力戦闘機。


・キ号空対艦誘導弾(キ号爆弾):Kh-22ッチン。
ヴォトカ連邦が崩壊の混乱時にジンギスカン地方に放置していったKh-22ミサイルをリバースエンジニアリングし、改良を施したもの。
スペックはKh-22の発展型Kh-32と同じくらい。


・零式戦闘攻撃機(F-2)
資本主義に魂を売ったSu-35s。AGM-84の発射プラットフォーム。
緑茶国編入後の混乱の中、ジンギスカン道特別行政区がコーラ合衆国の支援を受けて開発した国産の第4+世代ジェット戦闘機。推力偏向ノズルを装備し高い運動性を持つ。
ヴォトカ連邦の継承国が後年に開発したモノホンのSu-35sとは似ているが別物で、RCSや空戦能力は若干劣る。
若干劣るものを短期間で作れるのが異常。


・Tu-22M3G改
緑茶国唯一の爆撃機。Tu-22Mの架空派生型。



ジンギスカン特別行政区がこれらを維持できるのは、これがネタ小説だから。
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