平和国家召喚   作:アンモナイト

7 / 10
ジンギスカン道特区は、空母と戦略原潜以外はだいたい持ってます。



第一次新世界大戦~東部戦線①

中央暦1643年2月26日

 

 

この日、ジンギスカン道特別行政区は、旧態依然とした組織、現緑茶国政府を滅ぼすべく、

緑茶国軍を動員、ここにクーデター作戦を発動した。

緑茶国は、この期に及んで軍事力の海外への投射を否定しており、如何に国内にいるコーラ合衆国軍の力が強大といえども、このままではグラ・バルカス帝国の数を前に突破されかねない。

それに、倫理観の欠片もないDQN国家、ラヴァーナル帝国の国家が復活することがほぼ確実視されていることもある。

秘密協定により、在緑茶国コーラ合衆国軍は介入しないとの確約を得ているので、安心だ。

 

 

 

緑茶国は、航空機を持たない一方で、大量の地対空ミサイルを抱え込んでいるため、これが脅威だった。

 

これを突破するために、最新鋭のF-3ステルス戦闘機「颶風(ぐふう)」を投入していた。

これは、どこから手に入れたのかは全くの不明だが、ヴォトカ連邦崩壊で霧散した計画であるはずのYak-141の発展型Yak-201の技術を手に入れ、秘密裏に開発していたものだ。

 

ジンギスカン島の極秘基地から、リフトエンジンを使ってV/STOL型「颶風」は短距離で離陸、ジンギスカン特区側の不穏な動きを警戒していた緑茶国の不意をつく。

 

レーダーでとられることのできない戦闘機は、緑茶国内にあるレーダー基地を次々と破壊し、その目を奪う。

 

 

主要レーダー基地が吹き飛んでいる中、 電子戦型零式戦闘攻撃機からなる敵防空網制圧部隊(SEAD部隊)が高空から、その後を追って、大量の爆弾やミサイルを抱えた零式戦闘攻撃機、Tu-22M3改爆撃機などが低空から進入する。

 

それらを迎撃しようとする地対空ミサイルと、先行していた SEAD部隊との間で攻防が行われるが、電子妨害(ECM)を交えた緑茶国空軍の猛攻により突破される。

 

AGM-158を先頭として、空対地ミサイル、精密誘導爆弾、無誘導爆弾が雨あられと襲いかかり、地中貫通爆弾すら使用され事実上の軍事基地である武装警察基地を消滅させていった。

 

この攻撃は、武装警察基地に限定されており、市街地や生産工場は、ほぼ無傷であった。

さすがに同胞を攻撃するのは気が引けたし、そもそも後で使おうと考えていたからだ。

 

 

これに呼応して、緑茶国の近海に展開する巡視艦を撃滅すべく、駆逐艦がP-270超音速対艦ミサイルを、伊971型潜水艦(アクラ級SSN)や呂877型潜水艦(キロ級SS)を長魚雷ぶっ放す。

 

その後は空挺降下、ドック型揚陸艦、150トンもの積載量を持つ特大空気浮揚機動艇(ポモルニク級)、そして徴発した民間船舶等を用いて緑茶国陸軍が揚陸戦を開始する。

 

 

だが緑茶国政府は、ある程度予測しており、武装警察を基地から避難させていたため、まだその兵力の60%程が健在であった。

 

そして武装警察機甲隊は、艦砲射撃を避けるため敵を内陸部まで引きつけ、緑茶国軍を迎え撃とうとしていた。

40%が吹き飛ぼうとも武装警察の戦力は数において緑茶国軍の約1.5倍も残っているので、緑茶国軍も苦戦するかもしれない。

 

 

だが、結果は武装警察機甲隊の惨敗であった。

それは機甲隊が用いる特車もとい戦車が74式、T-72を主力とし、少数のM1A2(コーラ合衆国からの輸入品)を運用していたのに対し、

緑茶国軍は、より高初速化された48口径125ミリ滑腔砲を搭載する九〇式戦車「チヲ改」(オプロートにクリソツ)を主力とし、一部は更に新鋭の一〇式戦車「チワ」を装備していたのだ。(T-72は誤射の危険性があるので置いてきた)

 

武装警察機甲隊特車を緑茶国陸軍のタンデム弾やAPFSDSが食い破る一方で、機甲隊特車の砲撃は、複合装甲と爆発反応装甲の前に防がれる。

正に一方的だった。

 

装備の質で劣っており、ついでに練度でも劣るため適うはずもなかった。

M1A2は脅威ではあったが、数が少ないことで側面や後方に回り込まれたり、制空権が奪われていることでSu-25K等の航空攻撃で倒されていった。

 

最初からわかりきっていたことだが、軍隊ではない武装警察の装備では、軍隊である緑茶国軍にかなうはずもなく、今はまだなんとか、地の利と数的優位で進軍を押しとどめてはいるが、時間稼ぎでしかないのは明らかであった。

 

頼みの綱のコーラ合衆国軍も、国内の問題だとして静観する構えを見せている。

 

最早どうしようもないはずであった。

 

だがここで、緑茶国政府は起死回生の大作戦、

 

 

『国家領域における破壊作戦に関する命令』を発した。

 

 




用語

・F-3戦闘機「颶風(ぐふう)
プチブルと化したYak-201。
外見以外は西側戦闘機。
F-35にはRCSで若干劣るが、機動性で上回るらしい。
実は制式採用前で未完成。



・特大空気浮揚機動艇:ポモルニク級(ズーブル級)エアクッション揚陸艦
150トンもの積載量を持ち、最大63ノットで爆走する怪物。
開発国はエアクッション小型揚陸艦とか言っているが、こいつは世界最大のエアクッション揚陸艦である。
召喚前は何に使うために持っていたのかは謎。


・九〇式戦車「チヲ改」
チヲはT-84に、チヲ改はオプロートにクリソツ。
主砲は48口径125mm滑腔砲。
チ=中戦車、ヲ=いろはにほへとちりぬる


・一〇式戦車「チワ」
詳細不明。

・伊971型潜水艦:971型アクラ級攻撃型原子力潜水艦。
・呂877型潜水艦:877型キロ級通常動力型潜水艦。
伊が原子力、呂が通常動力。


・P-270、Su-25K、M1A2
P-270はコピー品、Su-25Kは独自改修済み、M1A2はM1A2Gという架空仕様だったりするというどうでもいい設定がある。

 
特別行政区だけで少なくとも三千万人くらい住んでそう。
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