平和国家召喚 作:アンモナイト
空母打撃群もいるのでエストシラントは更地になってるんじゃないでしょうか。
修正はしませんが。
緑茶国の内戦が終わってから一年と半年くらいたったころ、
第二文明圏の空を支配していたのは、緑茶国で作られた性能劣化型赤外線誘導空対空ミサイルを搭載したムー空軍所属のミリシアル製戦闘機エルペシオ3.5だった。
何言ってんのかわかんないね。
こんな意味のわからない状況を作り出したのは、だいたい旧制緑茶国のせいだ。
旧制緑茶国政府は、そのイデオロギーを守るべく、国内にある産業の徹底破壊を命令、
新制緑茶国の侵攻速度の急上昇や、配下の裏切り、国民の抵抗などもあったが、国内の産業をズタボロにすることには成功した。
この成果として、新制緑茶国が目論んでいた、ムーへの兵器輸出を含めた軍事援助計画の白紙化、予備役の重航空巡洋艦(キエフ級のようなもの)の戦列復帰などを含めた軍拡計画の無期限延期などに成功した。
そこで、新制緑茶国政府は、神聖ミリシアル帝国に何とか生産の目処がついた空対空ミサイルの輸出と引き換えに、ミリシアルに戦闘機をムーに輸出するようもとめたのだ。
これは、ムーの複葉機では到底グラ・バルカス帝国の零戦もどきには歯が立たず、世界最強(自称)のミリシアル機に、自国製短距離空対空ミサイルのシーカーの性能を下げたものを載せれば戦えるのではないかと考えたからだ。
これはミリシアル皇帝の鶴の一声もあり、改修は急ピッチで進み、ついでに緑茶国の技術者の助言もあって、速度は時速700km程まで改良され、同戦闘機はエルペシオ3.5と命名された。
これを神聖ミリシアル帝国は戦場に持ち込み、一方的にグラ・バルカス帝国機を狩りまくった。
このまま圧倒することもできたが、緑茶国の圧力を受けムーへも輸出、これによりムーの空から、グラ・バルカス帝国機が消えた。
そして次は地上戦だ。
ムーはグラ・バルカス帝国に技術力で大幅に劣っていたが、押され気味ながらも何とか対抗できていた。
それは神聖ミリシアル帝国から速射砲や魔法版セミオートマチックライフルを輸入していたからだ。
ミ帝製の速射砲は、ムーのものより遙かに高初速で、これが無ければグ帝戦車には倒せなかった。
だが、押されていることに変わりはなかった。
そこに緑茶国からRPG-7、八九式自動小銃(ヴィーガーのパチモン)等の先進的な銃火器が供与された。
RPG-7よりグラ・バルカス帝国の戦車は軒並みスクラップとなり、またこれは弾頭を変えればに火力支援にも使える優れもの。
次に緑茶国が持て余していた近代化が済んでいないT-72をレンドリースしたことで、航空優勢も相まって
グラ・バルカス帝国の進撃を止め、攻守が逆転した。
T-72神が放たれる鋼鉄製APFSDSやHEAT弾は、グ帝のハ号やチハ車に似た戦車を粉砕し、RPG-7もまた同様に、グ帝の戦車だけでなく、グ帝に鹵獲されてムー陸軍のT-72を粉砕していった。
これの対策として、外してあった爆発反応装甲が再び取り付けられ、被害は減少した。
これをパクったミ帝が、魔導アーマーといった陸軍の兵器のみならず、爆発反応装甲を魔導戦艦などの軍艦にも取り付けていたのは見なかったことにしよう。
この間、緑茶国軍は、攻撃型原潜をレイフォル沖、グ帝本土へと派遣、機雷敷設という嫌がらせを行っていた。
悲しいかな、国内ボロボロの貧乏軍隊にはこれくらいしかできることがない。
しばらくすると、何とか態勢を立て直した新制緑茶国が軍隊を送り込んだ。
Su-27G改戦闘機、零式戦闘攻撃機、そしてTu-22M3G改爆撃機が、レイフォル沖に展開するグラ・バルカス帝国艦隊に襲いかかる。
ロケット、ジェット、ラムジェット。空対空に空対艦。
個性豊かなミサイルたちが、それぞれ目標を捉えて、軌道をなぞり飛翔する。
レシプロ機が爆散し、水上の艦艇たちには対艦ミサイルが降り注ぐ。
対艦ミサイルの嵐の中、グレードアトラスターを含めた一部の戦艦は、生き残っていたが、すぐ後に上空40kmから音速の4倍を超える速度で降ってきたキ号爆弾(Kh-32のパチモン)に水平装甲をぶち抜かれて爆沈した。
そのルーツは対空母打撃群用決戦兵器の一角Kh-22だ。諦めろ。
その後、緑茶国陸軍が加わった世界連合軍が追い打ちのように一大攻勢をかけ、グラ・バルカス帝国を追い出していった。
そして緑茶国は、グ帝が去ったムー大陸に秘密兵器、『さ号兵器』を持ち込んだ。
これは、召喚前の冷戦時代にヴォトカ社会主義共和国連邦が極秘裏に清酒人民共和国が存在したジンギスカン島に建設したミサイル基地に配備した大陸間弾道弾R-36の秘匿名称である。
これを冷戦中ヴォトカ連邦と清酒民主共和国は隠し通した。
その秘密は冷戦後にも及び、ジンギスカン道特別行政区はそれを継承、というより奪い取り改修を繰り返し、今日に至るまで保有を続けていた。
それは清酒民主共和国の財政を圧迫しており、工業製品や兵器を第三世界に輸出し、社会主義の優等生と呼ばれる発展を遂げていた同国の崩壊の遠因となった曰く付きの兵器である。
だが、近代化作業で得られたものは多く、現在ではその模造品を作ることが可能な程の技術を獲得するに至っている。
しかし、作れても実際に撃ったこともなければ試験をしたこともない。
なので、今回実戦で使ってみようというのだ。
核弾頭については今まで補給が効かなかったが、その問題は解決している。
そんなこんなで、新制緑茶国は多弾頭型R-36ICBMをグラ・バルカス帝国に向け発射、搭載された10発の弾頭は、それぞれ別の目標へと向かって飛翔した後、威力を解放。都市を避けて狙ったので蒸発したグラ・バルカス帝国人は数万人ですんだ。
その後、こりゃたまらんと思ったグラ・バルカス帝国と世界連合軍の間で、休戦条約、次いで平和条約が結ばれ、グラ・バルカス帝国は、多額の賠償金、軍備制限などを受けたが、ムー大陸以外の植民地の保有は認められるは、賠償金も国家財政を破綻させる程のものではないなど、甘ったるい処分を受けていた。
これは、グラ・バルカス帝国を科学文明陣営の一員として組み込むためた。
その原因は、神聖ミリシアル帝国がコア魔法の復活に成功したことだった
以前、ミリシアル帝国は、魔法帝国の核開発施設の遺跡からコア魔法の概念的設計図や製造方法に関する資料を入手していたのだが、解明できていなかった。
だが、緑茶国出身のあるマッドな科学者が協力したことで、出力の割には馬鹿でかく、空中戦艦パル・キマイラにしか載せられないほどの巨大なものだが、遂に完成してしまった。
緑茶国が、産業崩壊と内戦でズタボロになっていたことで、国民の海外渡航を把握できていなかったことが、原因だった。
それでも怪しい技術者の助力程度で作れるミ帝も案外優秀だ。
神聖ミリシアル帝国は、コア魔法爆弾を試験として、イルネティア島に複数発を投下、同地に植民していたグラ・バルカス人を蒸発させていた。
戦後すぐ、パル・キマイラ搭載用コア魔法爆弾を多数配備、そして結構優秀な神聖ミリシアル帝国は、天の浮舟に搭載可能なブースト型コア魔法(ブースト型核爆弾に相当)の実用化も秒読み段階にこぎ着けており、熱核型コア魔法(水爆に相当)の開発も進んでいるのだという。
そして産業崩壊の困窮から、緑茶国の航空機や宇宙開発に携わっていた技術者も国外へと流出している。
異世界では魔帝の復活を前に冷戦が始まろうとしていた。
用語
・T-72神
どうでもいい設定として、同軸/上部機銃が西側仕様に変更されている。
残念ながら、T-62、T-54/55は渡せるようなものが残っていなかった。
APFSDSは鋼鉄で作ると貫徹力がゴミカスになるので普通はタングステンとか使って作ります。
・八九式自動小銃
市場経済の夢を見たAK-74。ヴィーガーのパチモン。
5.56×45mmNATO弾対応。
・R-36サタン:さ号兵器
R-7以外で東側のICBMと言えばコレってイメージが私の頭にある。
だが、ジンギスカン島に配置するのは戦略的にどうかと思う。
・重航空巡洋艦(キエフ級のようなもの)
戦略原潜と空母が無くても重航空巡洋艦は予備役で持ってる。
スキージャンプを持ってる方はマジでないです。