幼女が魔改造されたクマに乗って時獄と天獄を生き抜く話   作:アキ山

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 長らくのお待たせして申し訳ありません。

 転職やら体調不良やらに忙殺されて筆を執る暇がありませんでした。

 絶筆はしないつもりなので、お付き合いしていただけると幸いです


幼女とシンカ

 ミユが気合を入れている頃、ネェル・アーガマの一室は肌を刺すような緊張した空気に包まれていた。

 

 室温を数℃ほど下げる威圧を発するのは、ダグザ・マックール率いるエコーズのメンバー。

 

 部屋の空気をすこぶる悪くする原因を作ったアルベルト・ビストは、心胆を底冷えさせる彼等の視線に思わず生唾を飲み込む。

 

「つまり、連邦の上層部はミユとその乗機の確保を望んでいると?」

 

「そうだ、ダグザ中佐。軍からの指示は追って出ると思うが、君達には事前に知らせようと思ってな」

 

 アルベルトが吐いたこの言葉は嘘ではないが真実でもない。

 

 正確に言うならマーサの掛けた圧力によって、アナハイムに急所を握られた一部派閥が動くというべきだろう。

 

 だが、どこからの指示であろうと命令は命令。

 

 アルベルトは今まで通りに押し通せると思っていた。

 

 しかし、ダグザの返答は意外な物だった。

 

「期待しているところ悪いが、我々はその命令を聞くつもりはない」

 

「な……なんだと!?」

 

 その言葉にアルベルトは目蓋の脂肪で細くなった目を思い切り見開いた。

 

 エコーズは連邦軍から活動を特権的に保障されており、軍務から警察権まで広範囲に行動することができる特殊部隊だ。

 

 それ故に汚れ仕事も任される事も多く、隊員には連邦政府への忠誠の厚さが何よりも求められる。

 

 なのでその命令に逆らうなど考えもしなかったのだ。

 

「アンタが来る少し前に我々は全員軍へ辞表を提出している」

 

「でもって妻帯者は極東のコスモクラッシャー隊、独り身の寂しい野郎は大グレン団へ移籍したってワケだ」

 

 ダグザに続くコンロイの言葉にあんぐりと口を開くアルベルト。

 

 コスモクラッシャー隊を指揮する大塚長官は魔境と言われる極東支部の最高責任者、そして大グレン団はこれまた獣人とガチンコで戦える蛮人渦巻く暗黒大陸最強の戦力だ。

 

 連邦政府全体ならともかく、アナハイム派閥だけでどうこう出来る相手ではない。

 

「な…何故だ!? お前達は連邦軍の犬だったはず!」

 

「前のサイガス元准将の態度で、我々も連邦に愛想が尽きたのだ」

 

「のんべんだらりとやって来ておいて手柄を横取りするどころか、子供の物を無理やり奪おうとするんだからな」

 

 そのうえ将官たるものが汚職塗れとくれば、従う気が失せるのも当然というものだ。

 

 ダグザ・コンロイ両名の言葉に後ろに控えていたエコーズ隊員はうんうんと頷いて見せる。

 

「勘違いするなよ、ミスター・アルベルト。我々が泥を被って来たのは地球に住む人々の生活を守る為だ。連邦政府の一部の偉いさんの犬になった覚えはない!」

 

「アンタ等とオーガスタ研が一緒になってロクでもない実験をしていたのを知らないと思っているのか? 俺達はエコーズだぞ」

 

「ひ…ひぃぃっ!?」

 

 コンロイとダグザにそう凄まれて、アルベルトは這う這うの体でエコーズの詰め所を逃げ出した。

 

 飼い犬に手を咬まれるというレベルではない。

 

 このままでは喉笛も食い千切られると確信したからだ。

 

「まったく、この大変な時に……」

 

「連邦の上層部もあの子に目を付けたようだな。Z-BLUEの首脳陣に改めて報告しておこう」

 

 ミユが逃げ出してしまった事には全員忸怩たる思いだが、それに関しては追って行った人員に任せるしかない。

 

 自分達の出来る事は彼女が帰る場所を整えること、そう自分に言い聞かせてエコーズの隊員は作業に戻るのだった。

 

 

 

 

「ここは何処だ? どこかの格納庫のようだが……」

 

 ヱクセリオンの格納庫の中、猿渡ゴオは目を覚ました。

 

 ダンナーベースでパートナーである葵杏奈とツインドライブの調整をしていたはずの彼は、モニターに映る見覚えのない光景と周りにある機動兵器達に戸惑ったものの、すぐに杏奈へと通信を繋ぐ。

 

「杏奈! 無事か?」

 

『ゴオちん、私は大丈夫。けど、ここはどこなんだろ? ダンナーベースじゃないよね』

 

「ああ。オクサーとの合体も解除されちまってるし、いったいどうなってるんだ? とにかく機体コンディションのチェックをしておいてくれ。何があるか分からん」

 

 そう杏奈に指示を出しつつ、自分も愛機ゴーダンナーに自己診断プログラムを流す。

 

 サブモニターを流れる機体ステータスを見ていた彼は、そこで可笑しな事に気付く。

 

「宇宙用ブースターに姿勢制御用のアポジモーターだと? ダンナーは何時の間に宇宙仕様になったんだ」

 

 通信から聞こえてくる杏奈の報告によると彼女のネオオクサーもまた同じようにバージョンアップされているらしい。

 

 この格納庫の持ち主によって機体を改造されたのかと思考を巡らせていると、国際救助チャンネルで通信が入って来た。

 

「周りの機体の中でマシントラブルでもあったのか?」

 

 疑問だけが山積する状況で通信を繋げてみると、モニターに三つのウインドウが追加される。

 

 一人は緑色の髪が特徴の十代の少年、もう一人は時代錯誤甚だしいリーゼントに学ランの番カラスタイルの青年、そして最後は剣豪という言葉が似合いそうな厳格な老人だった。

 

『おお、繋がった繋がった! アンタ等ここのモンか?』

 

 関西訛りながら何処かそれとも外れた口調で、番カラ青年が問いを投げてくる。

 

「いいや、俺達も部外者だ」 

 

『これ、初対面の人間に不躾に問いただすものではない。儂はリシュウ・トウゴウ、北米のテスラ・ライヒ研究所で技術者をしておる』

 

「どうもご丁寧に。俺は猿渡ゴオといいます。日本にあるダンナーベース所属のロボット乗りです」

 

『葵杏奈です。ゴオち……ゴホン! 猿渡さんのパートナーをしています』

 

 何時もの癖で愛称でこちらを呼ぼうとした杏奈を視線で制するゴオ。

 

 彼としても初対面の人間の前で『ゴオちん』と呼ばれるのは流石に勘弁してもらいたい。

 

『ワイはミチル・ハナテンや。成り行きでコイツに乗っとるけど、軍人やないで』

 

『オレはマサキ・アンドー。魔装機神操者だ』

 

 その後、お互いの情報を交換してみたものの、どうにも話がかみ合わない。

 

 そこで何人かが住んでいた世界が違うのではないかと思い当たる。

 

『俺もラ・ギアスって異世界に喚ばれたからな。あり得ない話じゃないと思う』

 

『そういやコウタの奴も違う世界に行ってたとかゆうとったな。なんや、この頃はそんなん流行っとるんかいな』

 

「異世界か、まるでフィクションだな」

 

『事実は小説より奇なりという言葉もある。世の中、あり得ない事こそあり得ぬのだろう』 

 

 リシュウの言葉にそういう物かとゴオがこの話題を棚上げしようとしたその時だ。

 

 通信用ウインドウに新たな人間が現れた。

 

『諸君、突然ですまないが手を貸して欲しい』

 

『アンタ、誰だよ』

 

『……私はタシロ・タツミ。この艦、ヱクセリオンの艦長を務めている』

 

 マサキの問いかけに若干の動揺を見せたものの、タシロはすぐさま平静を取り戻して言葉を続ける。

 

『現在、本艦は宇宙怪獣なる人類に対する敵性生命体の襲撃を受けている。本艦は諸事情により深刻な人材不足で航行不能。オートパイロット起動まであと数分は要する状況だ』

 

「それで我々に艦が動けるようになるまで時間を稼いでほしいということですか?」

 

 ゴオの問いかけにタシロは厳しい表情を崩す事無く頷く。

 

『それもある。だが、それ以上にこの娘を助けてほしいのだ』

 

 そう告げるタシロの言葉に続いて現れた映像に一同は驚きで息を呑んだ。

 

 何故なら周囲を覆うモニター越しに戦火が飛び交う中、5歳程度の幼い女の子がコクピットらしき場所で厳しい表情を浮かべていたからだ。

 

『あの子はたった一人でこの艦を守ってくれている。だが敵は強力なうえに圧倒的多数、本艦が動けるようになるまで持つとは思えんのだ』

 

『お主、あのような幼子を戦場に出しているのか?』

 

 訓練された軍人でもすくみ上りそうな威圧が籠ったリシュウの問いかけに、咄嗟に言い返そうとしたタシロは苦い表情で言葉を噛み潰す

 

『なんと非難されようと我々に返す言葉はない。事情はどうあれ、あの子が戦場に出るのを止められなかったのだから』

 

 絞り出すような悔恨の声に、一同は彼が望んで少女に戦場を任せているのではない事を察した。

 

『オッサン、はよハッチ開けぇ!』 

 

 そんな重苦しい雰囲気を破ったのは訛りの籠った男の声だった。

 

『外でチビが気張っとんのに事情もクソも無いやろが! 話やったら全部終わってから聞いたるわ!!』

 

『そうだな。プレシアより小さい子に守ってもらうなんざガラじゃねえ』

 

『うむ。タシロ艦長、そちらの事情はおって伺うことにしよう。今は迫りくる危難を払うが肝要だ』

 

 他の三人の言葉を受けながら、ゴオは機体のコンディションを改めて確認する。

 

 宙間戦闘の訓練は受けているが、地上戦専用機だったゴーダンナーで行うのは初めてだ。

 

 ぶっつけ本番が避けられない以上、せめてマシントラブルの可能性を少しでも減らす努力はすべきだろう。

 

「杏奈、お前は宙間戦闘の訓練を受けていないだろう。外に出たら戦いには参加せずにあの子を回収したら船の中に戻るんだ」

 

『え!? でもツインドライブ無しで大丈夫なの?』

 

「どうしても必要な場合はまた指示を出す。今はあの子を助け出すのが先決だ!」

 

 そうパートナーに告げるとゴオもまた漆黒の宇宙に愛機を飛び立たせるのだった。

 

 

 

 

 覚悟を決めた私の意思に応じるようにハロに仕込まれたサイコフレームが赤い光を放つ。

 

 ひーちゃんの操作で戦闘システムが立ち上がる中、私は火照り始めた頭を冷やす為に冷えピタを額へ張り付けた。

 

『ミーちゃん、大丈夫?』

 

「……しんぱいごむよう」

 

 戦いとなればいつも以上に頭を使うからね、オーバーヒートしないように今の内から冷やしておかないと。

 

 こちらの迎撃態勢が整うと、それに応じるように突撃を開始するミドリムシ達。

 

 なんとか間に合った事にホッとしたけど気を緩めている場合じゃない。

 

『ミーちゃん! ミドリムシはビット達に任せて、私達は後ろのトンガリを狙おう!』

 

「……ん」

 

 なんだかんだ言っても多勢に無勢だ。

 

 まずは雑魚が増えないようにしないと手が足りなくなる。

 

 ビット達がミドリムシの迎撃に出る中、黒ハロは宇宙怪獣の群れに向けて両手を突き出した。

 

『ツインバスターライフル、砲身展開!』

 

 まんまるな手に切れ込みが入ってパカリと開くと、そこからゴッツい大砲が生えてくる。 

 

 これってヒイロさんが乗るウイングゼロの武器じゃなかったっけ!?

 

『ミーちゃん、エネルギー充填完了だよ!』

 

「……ん、はっしゃ」

 

 私の小さい肝はブチ抜かれっぱなしだけど、今はその事は脇に置いておこう。

 

 私の合図と同時に宇宙の黒を引き裂く黄金色をした光の奔流。

 

 それはトンガリ宇宙怪獣の外殻を食い破ると、ハロの手の動きに応じてその周りにいたミドリムシも薙ぎ払う。

 

 なんというか、すっごい威力!

 

 ヒイロさんってこんなの使ってたのか……

 

『兵隊タイプ、多数接近!』

 

『副長! こちらから迎撃はできんのか!?』

 

『少しお待ちください……光子魚雷の使用には時間が掛かりますが、自動迎撃システムは生きています!』

 

『ならば全砲門開け! 少しでもあの子を援護するのだ!!』

 

『了解! ミユちゃん、少し船から離れた場所で迎え撃ってほしい!』

 

「……ん」

 

 ヱクセリヲンと通信を繋ぎっぱなしだったからタシロ艦長と副長さんの会話が丸聞こえだった。

 

 そしてハロが少し前に出ると、次の瞬間にはエクセリオンから濃い桃色のレーザービームがばら撒かれ始める。

 

 あれだけの弾幕が張れるなら私達が動いても何とかなるかもだよ!

 

 殺到するミドリムシ達は黒ハロビット達の迎撃を受け、それを抜けたごく少数も私とエクセリオンのレーザーで次々と撃ち落とされていく。

 

「……ひーちゃん、どのくらいへった?」

 

『敵の数は6400。減るどころか増えてるよ』

 

 戦闘が始まって2分くらい経ったけど、状況はドンドン悪くなっていく。

 

 トンガリや一番後ろのツノ付きがミドリムシを生み出し続けるせいで、私達の手にあまり始めているのだ。 

 

「……ひーちゃん、どうしよう?」 

 

『ちょっと危ない武器があるけど使ってみる?』

 

 ビットの操作で重い頭に活を入れながら頼りにある相棒へ打開策を聞いてみると、こんな答えが返って来た。

 

 ……危ないって言葉が引っかかるけど、今の状況をひっくり返すには多少のリスクは呑み込むべきだろう。

 

 ヱクセリヲンが沈められたらタシロ艦長達はもちろん、さっき助けたロボットのパイロット達も死んじゃうのだから。

 

「……ん、おねがい」

 

『───発動承認を受諾。ダインスレイブ広域殲滅弾頭、発射!』

 

 いつもよりも強く響く衝撃の後にすごい勢いで飛んでいく鉄杭型の大型弾頭。

 

 立ち塞がるミドリムシをブチ抜きながら宇宙を駆ける弾頭がトンガリの肌に深々と突き刺さった次の瞬間、それは大きく爆ぜてピンク色の閃光が広がった。

 

 そしてその光が消えた後には文字通り何も残っていないかった。

 

 トンガリ数匹とミドリムシが数百匹、通常の攻撃だと結構苦労する奴等が一瞬で消えてなくなったのだ。

 

 なにあれ、スゴイ!

 

「……ひーちゃん、あれなに?」

 

『フレイヤっていうサクラダイトを使った新型核兵器だよ! ブリタニアって国が開発した最新型を改良したものでダインスレイブとして敵に突き刺さってから起爆するから、フレイヤエリミネーターでも無効化できないんだ!!』 

 

 えぇ! 私核兵器撃っちゃったの!?

 

 あんなに使っちゃダメって言ってたのになんて事を!

 

 というか、敵に刺さってから相手の内側で核爆発とか殺意高すぎないかな!?

 

『そんな事よりミーちゃん、今のでだいぶ数が減ったよ! ミーちゃんの熱も上がって来てるし、バンバン撃って早く終わらせよう!!』

 

 私的にはそんな事じゃないんだけど!

 

 ああ、でも相手は宇宙怪獣だからなぁ。

 

 人に向けて使わなかったらいいのかも……

 

 というか、この武器って陰蜂にも積んでたよね?

 

 どんなものか分からなかったから普通に使うって言っちゃったよ!

 

 なんて色んな事が頭の中をグルグル回ってるけど、ボケッとしている暇はない。

 

 とにかく今は皆を助ける事に専念しないと!

 

 私は頬をペチッと叩くとハロへダインスレイブ・フレイヤを連続で撃つように指示を飛ばす。

 

 重い反動を伴った必滅の弾頭は雑魚を蹴散らして後ろにいる本体へ突き刺さると、次々とその異様な姿を桜色の光で消し去っていく。

 

『敵からの射撃攻撃、来るよ!』

 

「……っ!?」

 

 後ろにいるトンガリやツノ付きが放つ光弾をハロは口から吐き出す拡散ビームでなんとか撃ち落とそうとする。

 

 それでも宇宙怪獣の攻撃は強力で、散らしたビームだと何本も当てないと相殺できない。

 

 そしてその隙を突いてミドリムシがハロへと食らいついてくる。

 

「くぅ……!」

 

『被弾個所は前面装甲! 損傷は軽微! この……離れろ!!』

 

 しがみ付いて鋏を突き立てようとしているミドリムシを眼からビームで叩き落すハロ。

 

「ひーちゃん、ひだ……にゃあああっ!?」

 

『くぅぅ!? 左上部被弾! 左腕部破損!?』

 

 けれどその間にツノ付きが放った光弾が、バリアを突き破って左手をもぎ取ってしまった。

 

『左舷被弾! 第一装甲板小破!』 

 

『おのれぇ! まだ自動航行システムは使えんのか!?』

 

 さらに聞こえてくる通信に視界を巡らせると、ヱクセリヲンが蒼い船体から煙を噴き出していた。

 

 ひーちゃんもタシロ艦長も副長さんも頑張ってる。

 

 私だって及ばずながら必死だ。

 

 それでも……それでも手が足りない。

 

 それに無理が祟ったのか、身体が火照ってボーっとしてくる。

 

 頭だってガンガン痛いし、機体が揺れたから戻しそう……

 

『ダインスレイブ・フレイヤ、残弾3発! ミーちゃん、もう無理だよ! 撤退しよう!!』 

 

 こちらの体調不良を掴んでいるのだろう、ひーちゃんが逃げるように提案してくる。

 

「……ごめんね」 

 

 ひーちゃんの言う事はもっともだ。

 

 艦長達を助けたいのは私の我儘。

 

 このままハロが落とされたら私だけじゃなくひーちゃんもやられてしまう。

 

 でも……けれども、私にはタシロ艦長達を見捨てる事ができない。

 

 知らない世界に放り出される寂しさを知ってるから。

 

 誰も知り合いがいない心細さを憶えているから。

 

 この広い宇宙に一人取り残される、思えばそれはなんて残酷な事だろう。

 

 頼る人は一人もいないし、誰ともと支え合う事も敵わない。

 

 ただこの暗黒の中を命が尽きるまで漂い続けるだけ。

 

 それは酷く寂しく、とても悲しいことだ。

 

 そんな事を考えた所為だろう、いつもは心躍るような宇宙が冷たく感じられた事に私は思わず自分の身体を抱きしめた。

 

 頭に過るのはZ-BLUEを逃げ出した時のこと。

 

 みんなに拒絶されて行き場のないあの時、私の心は凍えるような寒さを味わった。

 

 それでも私にはひーちゃんがいた。

 

 だから本当の意味で孤独じゃなかった。

 

 彼女がいなかったらと思うと本当にゾッとする。

 

 あの時に感じた心細さを思い出していると、頭の中にリタお姉さんの言った事が蘇った。

 

『宇宙の怖さ、一人の人間の弱さ、そして生命の大切さ。これを忘れては駄目よ』 

 

 ある人の受け売りだという彼女の言葉。

 

 それは私の胸にスルリとしみ込んでくる。

 

「……ひとはよわい。ひとりではいきていけない。だけど、いのちはたいせつ」 

 

『ミーちゃん……』

 

 うわ言みたいに勝手に言葉が口から滑り落ちていく。

 

 そして一言吐き出す度に感じる心の中でパズルのピースが嵌っていくような感覚。

 

 そうだ。

 

 この宇宙では誰も一人では生きられない。

 

 そして命は大切な物で、きっとこの世界を支える力の源なんだ。

 

 だからこそ、手を取り合わないといけない。

 

 支配することなく、利用する事なく、侵すことなく、蹂躙する事なく。

 

 それは他の星の人だけじゃない。

 

 ヴァジュラやこの宇宙で生きる命全てがそう。

 

 人の形をしていなくても、彼等は同じ宇宙に生きる仲間だ。

 

 だから…だから助けを求める誰かを見捨てちゃダメなんだ。

 

 それがきっと巡り巡って自分を助ける日が来るから。

 

 あと命は大切といったけど、宇宙怪獣やインベーダー達は当てはまらない。

 

 アイツ等は宇宙が消え去ろうとする力の具現。

 

 この世界に生きる全ての者を滅ぼして、無へと向かう存在だ。

 

 だからこそ叩かないといけない。

 

 私達が生き残る為に。

 

 ……頭がボーッとして考えが纏まらないけど、なんというか大切な事なんだとおもう。

 

 そこまで考えて、私は不思議な感覚に気が付いた。 

 

 なんというか、いつもよりもひーちゃんやハロを近く感じるのだ。

 

 サイコフレームや脊椎反射コネクタのお陰じゃない。

 

 まるで体の一部みたいに二人の事が分かる。

 

『なんなの、この感覚……まるでミーちゃんと一つになったみたい』

 

 戸惑うひーちゃんの他にも、私の頭の中には様々な声が飛び交っている。

 

『ひめさま、こっちはまかせて!』

 

『ひめさま、こっちでもフレイアつくっていい?』

 

『どうせならプラズマダイバーとがったいさせて、あたらしいぶきをつくろう!!』

 

 周りで戦っているビットの声に呼応して私の口はひとりでに開いた。

 

「……しゅうれんしんか」

 

『よーし! みんなへんけいだ!!』

 

 そしてその声を合図にビット達は姿を変えていく。

 

 黒い球形の身体から純白の機械の蜂へと。

 

 それはまるで卵から孵化するかのようだ。

 

「……第五の御使がラッパを吹き鳴らした。すると私は一つの星が天から地に落ちて来るのを見た。この星に底知れぬ所の穴を開く鍵が与えられた」

 

 さらに私の意志から離れて舌足らずさを捨てた口は流暢に言葉を紡ぐ。

 

 これは何かの物語だろうか?

 

『いくぞ、みんなー!』

 

『なかまをふやせー!』

 

『やつらをかりとれー!』

 

 それを受けたビット達は先ほどとは比べ物にならない速度で宇宙怪獣たちへ襲い掛かる。

 

「……そして、この底知れぬ所の穴が開かれた。すると、その穴から煙が大きな炉の煙のように立ち昇り、その穴の煙で太陽も空気も暗くなった」

 

 今までのように私の指示を受けて動くんじゃなく、自分で戦況を確認して、独自に最善を求めて行動するビット達。

 

『ヒャッハー! ムシだぁぁぁぁ!!』

 

『スパロボはじごくだぜぇぇぇぇぇっ!!』

 

 彼等はミドリムシにしがみ付くと尾で鋭く光る針を容赦なく突き立てる。

 

 そして目的を終えたとばかりにビットが離れれば、ミドリムシの身体を変化が襲った。

 

 ボコボコと内側から歪に膨れ上がったと思えば、間を置かずに体液を撒き散らして緑の外殻が爆ぜる。

 

 無残に食い破られた身体の中から現れるのは先ほど死の針を打ち込んだのと同じ蜂。

 

 そう、彼等はジガバチのように宇宙怪獣を自らの繁殖に利用したのだ。

 

 本当ならかなりグロい光景なんだけど、それを見ても何故か嫌悪感や気持ち悪さは感じない。

 

 なんというか、当たり前の事のように私はそれを受け入れていた。

 

「……その煙の中から蝗が地上に出てきたが、地の蠍が持っているような力が彼らに与えられた」

 

 新たに生まれた蜂は身体に付いた体液を振るい落とすと、すぐさま他の宇宙怪獣へと襲い掛かる。

 

 驚いたのはビットが変形した蜂達には宇宙怪獣は迎撃を行うのに、新しく生まれた子には無抵抗だった事だ。

 

「……彼らは地の草や全ての青草、また全ての木を損なってはならないが、額に神の印が無い人達には害を加えてもよいと言い渡された」 

 

 次々とミドリムシに針を打ち込んでは新たな蜂を生み出すビット達。

 

 その内、彼等は後方に控えた大型個体へと狙いを変えていく。

 

 ミドリムシの群れを擦り抜けると、新しく生まれた子達は敵の中盤に控えていたトンガリへ殺到する。

 

 奴等が無抵抗なのをいいことに容赦なく赤紫の外殻へ針を打ち込むと、その数に応じて新たな蜂が身体を食い破って現れた。

 

「……彼等は人間を殺すことはしないで、五ヵ月のあいだ苦しめることだけが許された。彼らの与える苦痛は人が蠍に刺される時のような苦痛であった」 

 

 そして彼等は内側から食い破られてボロボロになった宿主を包囲すると、六本の足を向ける。

 

 用済みとばかりにトンガリを吹き飛ばしたのはハロの左腕を奪った光弾と同じものだった。

 

『光弾発射機能、バニシングドライブ波探知機能、亜空間索敵機能、亜光速戦闘機能データを受信。ハロおよび陰蜂への反映を開始』

 

 感情を削ぎ落した機械のようなひーちゃんの声がコクピット内に響き渡る。

 

 私は彼女が並べたものはビット蜂が宇宙怪獣から奪い取った能力だと分かった。

 

 あの子達は敵を苗床にして数を増やし、新たに生まれる時は宿主の能力を解析してそのデータを女王である私達へと送る事が出来るのだ。

 

 宇宙怪獣が数を減らすのに反比例するかのように蜂は数を増やしていく。

 

 新たな蜂によって無抵抗に苗床にされる宇宙怪獣達、それはまるで蝗の群れが草木を食い荒らすかのようだ。

 

 これが収●真●の階位の一つ『マザーハーロット・アポルオン』

 

 ひーちゃんと私の……

 

 霞かかった頭でぼんやりとそんな事を考えていると、ビット蜂の群れを突っ切ってトンガリが此方へ突っ込んでくる。

 

 おそらくは苗床にされたのだろう、身体の至るところに大穴が開いている彼は最後の力を振るって突撃を仕掛けてくる。

 

 普通のパイロットなら為す術無く貫かれていただろうけど、今の私には欠伸が出る程に遅い。

 

「……その時には人々は死を求めても与えられず、死にたいと願っても死は逃げて行くのである」

 

 私の言葉に応じてハロの前面装甲がスライドする。

 

 そこに込められているのは最後のダインスレイブ・フレイヤ。

 

 そして発射装置は先ほど取り込んだ亜光速戦闘仕様の代物だ。

 

 あの状態のトンガリでは絶対に逃れる事が出来ない。 

 

 けれど死神の一矢は放たれる事は無かった。

 

『その娘はやらせん! はぁぁぁっ!!』

 

 それより先に頭の靄を払うような裂ぱくの気合が私の耳に響いたのだ。

 

 まるで白昼夢から覚めたような感覚で辺りを見回すと、黒と白を基調にした見覚えのないガンダムがビームで出来た網を使ってトンガリを押さえているじゃないか。

 

 そして普通の思考が戻ってくると共に、蜂型だったビット達は元のハロへと戻っていく。

 

「……ひーちゃん、だいじょうぶ?」

 

『あーうん。今のって何だったんだろうねぇ?』

 

 なんとなく分かるけど言葉にするのは難しいし、何よりそんな事をしている暇がない。

 

 ほら、黒のガンダムが私達に向かってくるトンガリを押さえてるし。

 

『どこの忍かは知らぬが見事! そのまま押さえておれよ!!』

 

 とりあえず迎撃しようと思っていると、知らないお爺ちゃんの声と共にハロの横をでっかい影が駆け抜けた。

 

 私が助けたお年寄りが乗っているという星形の顔をしたスーパーロボットだ。

 

 星型君は身の丈程の剣を大上段に構えてトンガリへ突進する。

 

『チェェェェェェストォォォォォッ!!』

 

 そしてなんとトンガリを一撃で両断してしまったのだ。

 

『───我が斬艦刀に断てぬものなし!』

 

 お爺ちゃんの宣言の後に爆発四散するトンガリ。

 

「……おお~」

 

『すっごいレトロ!』

 

 これには私もひーちゃんもビックリ!

 

 何というか、本当に剣豪って感じだ!!

 

『無事か、ミユ?』

 

 衝撃映像にポカンとしていると通信機に謎のガンダムのパイロットの顔が映し出される。

 

 それは相変わらずの怪し……個性的な覆面はゲルマン忍者なシュバルツさんだった。

 

「……ちょっとぼーってする」

 

『今の体温は37.8℃。ミーちゃんは平熱が低いから、普通の人の39℃と同じだよ』

 

『それはいかんな。ここは儂等に任せて、お主は船に戻るがいい』

 

 ひーちゃんの返答に顔色を曇らせるシュバルツさんとお爺さん。

 

 え~と……はじめての人にはあいさつしないと。

 

「……ミユ。はじめまして」

 

『うむ、儂はリシュウ・トウゴウという。それはともかく船に戻りなさい』

 

 リシュウのお爺ちゃんが私を気遣ってくれるのは嬉しい。

 

 けど、今はお言葉に甘える訳にはいかない。

 

 何故ならトンガリの数は減ったけどミドリムシが絶賛お代わり中だからだ。

 

 シュバルツさんや剣豪なリシュウお爺ちゃんが助太刀してくれるのは頼もしいけど、ヱクセリオンが動けるようになるまでは踏ん張らないと。

 

「うちゅーかいじゅー、いっぱい。ミユ、がんばる」

 

 だめだ、熱の所為かいつもより舌が回らない。

 

『それなら心配いらん。見なさい』

 

 お爺ちゃんの言葉にコクピットに新しいモニターウインドウが開くと、そこにはヱクセリオンの中にいる筈の次元漂流者の皆がいた。

 

『マサキィ! 雑魚掃除はお前の役目やろが! チャッチャと片付けんかい!!』

 

『んな事誰も決めてねえだろうが!』

 

『でもニャ、この状況はサイバスターに打って付けだぜ?』

 

『そうよ。船を守るには敵の数を減らさニャいと』

 

『分かったよ! 今まで小さな女の子に守られたんだ! ここらで活躍しなきゃ魔装機神操者として立つ瀬がねえ!!』

 

 ばんちょーな機体と話していた白い鳥ロボット……サイバスターっていうんだっけ。

 

 彼が剣を抜き放つと、刀身を中心にして緑色のエネルギーが吹き荒れ始める。

 

 逆巻きながらミドリムシ達を巻き込んでいくそれはまるで竜巻だ。

 

『いけぇぇ! サイフラァァァッシュッ!!』

 

 気合一閃、サイバスターが剣に収束した力場を解き放つと、それは宇宙には吹くはずの無い烈風となってミドリムシの大軍を粉砕してしまった。

 

 そうしてトンガリへの道が開くと、バンチョーロボと青い男性型ロボットが迷うことなく突き進んでいく。

 

『アンタも大物狙いけ! どっちが先に潰すか、競争するか?』 

 

『馬鹿を言うな。宇宙規模の擬態獣が相手なんだ、気を抜くと命取りだぞ! 杏奈! お前は予定通りあの子を連れて船へ戻れ!!』

 

『わかった!』

 

『よっしゃ! 猿渡さんやったか! ベテランロボット乗りとかいうアンタの力、見せてもらうで!!』

 

『先陣は切らせてもらう! はあぁぁぁっ!!』 

 

 ピンクの女性型ロボが離れると、男性型ロボがトンガリに向けて急降下。

 

『セイッ! おぉりゃあああっ!!』

 

 そのゴツい足でトンガリの外殻を蹴り砕くと、損傷個所に拳を次々と叩き込む。

 

 というか、大きさが全然違うのにトンガリが吹っ飛んだよ!?

 

 凄いパワーだ!

 

『やるやないけ! けど、素手ゴロやったら負けへんでぇ!!』

 

 そうして体勢が整っていないトンガリに追い打ちをかけるのは番長ロボだ。

 

 パイロットさんが関西弁で気合を入れると目から赤いビームが迸る。

 

 それが男性型ロボの攻撃で破損した場所に突き刺さるとすぐさま爆炎となって傷口を焙る。

 

『オオオオオオッ! オラァッ!!』

 

 そして番長ロボは本当に両足で宇宙を走ると、その勢いのまま蹴りを叩き込む。

 

 しかもこれでまたしてもトンガリが浮き上がるんだから、番長ロボもパワーがトンデモない!

 

 そこから二段蹴りで追い打ちを掛けた番長ロボはトンガリの傷口へ向けて急降下。

 

『あんなチビに寄ってたかって……そんなもんで怪獣名乗んなや、ダボがぁ!!』

 

 全体重を込めて思い切り急所を踏みつけると、さらにストンピングの嵐を叩き込む! 

 

 というか、踏む度にトンガリの身体に潜り込んでないかな!?

 

 結局、下半身が全部埋まったところで限界がきたのか、トンガリの全身は砕け散ってしまった。

 

『よっしゃあ! まずは一匹じゃあ!!』

 

『油断するなよ、ミチル。奴等はまだまだいるからな!』

 

 まさか宇宙怪獣を殴り殺してしまうなんて……あのロボ達は要注意かもしれない。

 

 二機のワイルドな戦い方に呆気に取られていると、女性型ロボが私の近くに来た。

 

『君、大丈夫?』

 

 通信モニターに映ったのは意外にも16歳くらいの赤みかかった茶髪のお姉さん。

 

「…ミユ。はじめまして」

 

 初対面の人にはご挨拶、これは人としての礼儀……なんだけど。

 

 さすがにこの状況で多人数を相手にするのは辛いかも。

 

『ああうん。私は葵杏奈、よろしくね。あと今からミユちゃんを青いお船に連れて行くから付いてきてくれる?』

 

 なるほど、彼女は私の護衛として来てくれたのか。

 

 人手が足りないのに申し訳ない事だ。

 

『ミーちゃん、一度休憩しよ? これ以上は本当にもたないよ』

 

 心配そうにひーちゃんが声を掛けてくる。

 

 さっきと違ってスーパーロボットが3…いや4機にゲルマン忍術の達人であるシュバルツさん。

 

 これなら少し休憩してもいいかもしれない

 

 そう考えてハロを方向転換させようとした時、こちらに向けて接近する悪意を感じ取った。

 

 素早く視界を巡らせるとミドリムシが3匹私達に向けて突進してくるではないか。

 

「……あぶない!」

 

『え? きゃあっ!?』 

 

 私は咄嗟に杏奈お姉さんの機体をハロの懐に抱きしめる。

 

 このロボットって、さやかお姉さんのビューナス的な臭いがするんだよね。

 

 割と簡単に壊れちゃうというか。

 

 せっかく助けに来てくれたのに目の前でやられちゃうなんて勘弁だ!

 

 ミドリムシの突進は割と強烈なので覚悟はしていたんだけど、幸いにもそうはならなかった。

 

『悪いけどそうはさせられないね!』 

 

『ミユに手を出すな!!』

 

 突如として放たれたミサイルの群れとビームがミドリムシの脇腹を食い破ったからだ。

 

 ミドリムシ達が爆散した後に現れたのは、オーガスとオーバーデスティニー。

 

 助けてくれたのは嬉しいけど、まだ覚悟ががが……

 

『見つけたぜ、家出娘』

 

『ミユ、大丈夫か?』

 

 通信モニターに映るこちらを気遣う桂さんとにぃにの顔。

 

「……にぃに、けい…うえっ!?」 

 

 何か言おうと口を開いたら、色々いっぱいいっぱいだったらしく戻してしまった。

 

『うわあっ!? ミユぅ!』

 

『おいおい大丈夫か!?』

 

 二人共、他意は無いんだ!

 

 本当に申し訳ない!




さりげなくゲロインの道を歩む幼女: ストレスに疲れときてシンカの反動と色々ありすぎて戻してしまった。
 実はサイコフレームの光が蒼になるくらいにイイ感じで覚醒したのに、相棒の進化した方向はロボット版ゼノモーフ。
 乗っている機体がラスボスだから仕方ないね。
 現状の自部隊の中ではブッチギリで真理に近い位置に付けている。
 某逆螺旋の人や微笑みクズに目を付けられる日は近い。

名実共にクイーンに近づいたAI:幼女と一体感が増した事に大歓喜。
 ラスボス丸出しなトンデモ機能はコイツのせい。
 万が一幼女が誤った方向にシンカすると最凶最悪のバアルになること間違いなし。
 幼女の体調不良が酷くなるばかりなので気が気じゃない。

漂流者:幼女を送り出したタシロも幼女が戦場にいる事を知った機動兵器組も割とSAN値がヤバい

 少年兵には割と慣れているが、さすがに一桁前半はなかった。

 ここが何処とか等の自分の問題を全部うっちゃって子供を助けようとする辺りは正義の味方の面目躍如。

 詳しい話は幼女を助けてからだ!

シスコン兄貴:ようやく見つけた妹が再会直後にゲロ吐いた。

 色々とテンパる寸前。

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