実力=握力=花山最強   作:たーなひ

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クラスを決めてないせいでガッツリ書けないんで二話目も一先ずプロローグって事にしときます

今のところCクラスって意見が多い感じですね。俺的にもCクラスの意見に対する反論も無いしCクラスで行こうと思うんですけど、どうですか?一応アンケートとりますんでよろしくお願いします。


プロローグ2

花山は東京都高度育成高等学校の道を歩く。

 

木崎達に見送られ、彼らの期待に応えようとこの学校に進んだわけだが、実は花山、柄にも無く緊張していた。

三年間も一人で暮らすというのは初めての経験であるし、何よりここは完全な学生の街。当たり前だがタバコも酒も飲んではいけない。三年間の禁酒も禁煙も初めての経験であるし、それを破った際のペナルティについては考えたくもない。

……と言っても、花山の持つ荷物の中には大量の酒とタバコが入っており、上手くやり繰りすれば数ヶ月は凌げるんだが。

 

要は、天下の花山薫も、この学校生活に緊張と不安を抱いている。ということを知ってもらいたかった。

 

 

が、彼の堂々としている立ち振る舞いにはその不安と緊張を感じさせないので、彼の周りの生徒達の視線を一身に集めている。

 

そんな生徒の内一人、竹本茂に話を聞くことが出来た。

 

 

「いやー、なんて言えばいいんでしょうか……」

 

「……まぁ、びっくりしますよね。体格もそうですし、見えるところには沢山傷がありますし……」

 

「そりゃそうですよ。誰だって見ちゃいます。断言しても良い、彼の後ろを歩く生徒は全員彼の事を見ていました」

 

「……でも、正直感謝してるんですよね」

 

「そう、感謝です。と言うのも、彼の後ろを歩く生徒達の話題になってくれたので、友達を作ることができたんですよね」

 

「知り合いも居ないし、不安だったのでその点では非常に感謝してますよ」

 

「……あと、僕は彼に追い抜かれた側の人間なんですけど……その時に見た彼の顔がその……」

 

「なんと言いますか……()()()()感じの人って感じがしたんですよね」

 

竹本は頬の部分を指で一撫でし、謂わゆる“ヤクザ”のようだったと言う。

 

「どんな顔……ですか……。疵…がありましたね。かなりデカかったと思います」

 

「あ、眼鏡もかけてましたね」

 

「眼鏡掛けてたら優しそう?いやいや、見たら分かりますよ。アレは絶対ただの生徒じゃないって」

 

「ただガタイがデカいだけじゃないんですよ」

 

「いや、筋肉ですよ、アレは絶対。絶対デブでは無いです」

 

「一言で言えば強そう……でしたね」

 

「どれぐらいか強いと思ったかって?」

 

「そうですね……ウチの中学にも不良はいたんですけど、その不良って地元じゃ結構有名だったんですよね」

 

「それが小学生のマウント取りにしか見えなくなったって言えば分かりやすい…ですかね?」

 

「どれぐらい強いかなんてわからないですけど、次元が違うってことぐらいは分かりますよ」

 

「喋りかけた生徒は居なかったのかって?いると思います?」

 

「そう、居なかったんですよ…彼()()()()()()人はね」

 

「そういうことです。彼が自分から話しかけた人がいたんですよ」

 

「喧嘩?あ、いえいえ、全然不穏な雰囲気じゃなかったですよ。まぁ……彼のガタイのせいで側から見れば不穏な雰囲気に見えてしまったんですが」

 

「彼が話しかけたのは少女でしたね。小柄で、杖を突いていました」

 

「いや、ナンパとかじゃないですよ。まぁ聞いてればわかります」

 

「声をかけられた少女ですか?そりゃ物凄い驚いてましたよ。でも、見かけに反してそこまで怯えてる感じはなかったですね」

 

「今振り返ってみれば、彼女があそこまで取り乱してたのを見たのはアレが最初で最後でした」

 

「で、彼がしゃがみこんで声をかけたんですよ。しゃがんだ彼よりもその少女の方が小さかったんでビックリしたんですが、後で聞いたら『大丈夫か?』って声をかけられてたらしいです」

 

「まぁ、杖を突いていましたからね。多少心配にもなりますよ。ただなんと言うか、ガタイからはそんな事を言うなんて想像もつかなかったです」

 

「結構長い間立ち止まって話してましたね。『運んでやる』という彼の主張と、『結構です』って断る少女は平行線だったみたいです」

 

「……あ、僕ですか?立ち止まってましたよ。僕以外にも何人か立ち止まってましたけどね」

 

「僕らは正直気が気じゃなかったですね。彼が怒ったら少女なんて文字通り握り潰されるんじゃないか……と思ってたんで、その少女に対して『意地を張らずにさっさと運んでもらえ』と思ってました」

 

「でも、意外というかなんというか、結局折れたのは彼の方だったんですよね」

 

「驚きましたよ。僕だって善意で声を掛けたのに断られれば嫌な気持ちになります。お年寄りに席を譲ろうとしたら逆にそのお年寄りに怒られた…みたいな話はよく聞きますけどね」

 

「善意を無碍にされた彼が激昂して暴れ出さないか心配してたんですけど、全然そんな感じは無かったです」

 

「人は見かけで判断しちゃいけないんだなーって思いましたね」

 

「悪そうな奴が良いことをしたから良い奴に見えるだけって?まぁ、否定はしませんが、普通に立派ですよね。こういう風に困っている人に声を掛けられる人ってカッコいいとは思いますよ」

 

「その後ですか?何も無かったですよ。そのまま彼は歩いて行きましたし、少女も暫く立ち尽くした後ゆっくりと歩いて行きました」

 

 

件の少女、坂柳有栖とも話をすることが出来た。

 

「声を掛けられたとき…ですか?」

 

「……正直に言えば、驚きましたね。悔しいですが、怖いとも思ってしまいました」

 

「今までも何人か屈強な男を見たことはありましたが、次元が違いましたね」

 

「意外だったのは、凶暴性が皆無だったことでしょうか。話していて分かりましたが、人間としては非常に好感が持てると感じました」

 

「どうして彼の申し出を断ったのか…ですか。単純に私のプライドが許さなかったというだけの話ですよ」

 

「怖くは…なかったと言えば嘘になります。ただ、好意を無碍にしても彼が激情に身を任せるというのは想像出来なかったですね」

 

「もしそうなっていたら?それは……想像したくもないですね」

 

 

この話は花山の善性を知らしめることとなり、花山薫の印象向上へ一役買う事となった。

 




先に言っときますけど(別に坂柳がヒロインというわけじゃ)ないです。(なんならヒロインすら決まって)ないです。

(追記)念のために言っとくけど、アンケートはあくまで調査であって一番票が多いクラスになるってわけじゃないんで悪しからず

花山薫は何クラス?

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