仮面ライダーを目指す怪異!スライム女   作:山ノ

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基本的にサブタイトルは仮面ライダー関連のものが多くなると思います。この回は仮面ライダーXのタイトルをリスペクト。



第2話 帰宅 4人(?)のアマミネ勢ぞろい

神奈川県:下校途中

 

あの後、落ち着いたみのるが私はヴィランでないこと伝え、誤解を解いた。勝ち気な見た目の“彼女”は素直に謝ってきた。

 

何故私を攻撃したのか聞いたところ、私がみのるを捕食(目を僅かに逸らし、どこか言葉を選んでいた)しようとしてるように見えてしまったらしい。

 

謝ってきただけまだ彼女の反応はいい方だ。この前にやられた時の新人ヒーローの逆ギレより百倍マシな対応といえるだろう。

というより彼女が誠心誠意謝ってきたことが私は驚きだった。

 

その後話し合って仲良くなり、みのるが握手を求め、私の体に収納していたお古のデジカメで一緒に撮ったり、また今度合う約束を彼女に取り付けた後その場は収まった。

 

 

 ────────────────────── 

 

 

撮り終え、跳んでいく褐色のお尻のヒーローを二人して見送った後、残念だが今日のお宝探しは辞めることにした。

 

特に被害はなかったが傍にいたみのるも色々辛い様子だ。やはり撮る時、何かと理由をつけて彼女を背にし、抱き上げてもらいながら撮らせたのは相当堪えたようだ(下あたりを見つつ)

 

「ウッヒョーーー!!今日は体洗わないぜェ~!!!ハァ~ハァ~リンもそんじゃまた学校でなー!」

 

「うん!バイバイ!」

 

 

みのるの家の前で別れ、数件先の一軒家に着く。ここが私の家だ。

 

 

 ──────────────────────

 

 

 :自宅

 

「ただいマー」

「おネエチャンおカエリナサーイ!」ヌルヌル

 

足下まで這いずりよってきたカワイイ緑色の身長約80cmのセミロングのスライムちゃんは我が妹、天水粘翡翠(あまみねひすい)今年6歳になる。

 

「こーラ、ヒーちゃん靴履くところまデ来ちゃだめだヨ!ほら上がって床につけてタ所ふきなさイ」

 

「ごメンナサーイ。じゃア、おネエチャン!ンー!」ノビー

 

注意した後、謝ったヒーちゃんはまだ指を作れない両手をこっちに伸ばして何かをせがむ。かわいい(カワイイ)

 

「ン?何かな~アメがほしいとカ?(すっとぼけ)」ドロォ

 

「んーン!そウジャナクテきノウノ!」プルプル

 

「あっアレ、アレか、アレして欲しいのネ?」

 

「そウ!きノウノウニョーンしテ!」コクコク

 

昨日のアレ…この甘えんぼめ!(歓喜)よーしお姉ちゃんやるぞ!いくぞヒーちゃん!アレやってやるな~それー!

ヒーちゃんの脇あたりに手を巻き腕を通常の1.5倍伸ばしながら持ち上げそのまま逆さま(・・・・・・・)にして揺らしてあげる。

 

「キャー!ハハハハ!」ウニョーー

 

粘液で濡れているフローリングを拭い取り、ついでにまだ太ももまでしか維持できない足を拭いてやりながらリビングに向かう。

 

「りん!コポコポオかえりなさい!ってアーずるいずるい!私も私も!ヤってやってー!クゥクゥ」ピョ~ン ガシッ

 

 

防水ソファーから跳躍して絡みついてくるオレンジ色の元気な子犬のような人型スライムは妹や姉ではない。

 

我が母天水粘朝顔(あまみねあさがお)36歳である。普段は町であんま師を勤めており、朝10時~夕方4時までやっている。

お客様には、あんまのついでに保湿や鬱治療までやるのでサービスがいいと密かに人気になっている。ただし、悪質なクレーマーや他の従業員にセクハラをする客などには、私も教えてもらった“マスターフォーム”で按摩や指圧を行うらしい。

 

「おかえり、リン。ご飯出来ているから食べよう。今日は鯖味噌だよ?」

 

お母さんを引き剥がし、ヒーちゃんを下ろしてると青み掛かった髪の中性的な男性が近づいてヒーちゃんを持ち上げテーブルに向かう。

 

あの人が我が家で“唯一異形型”ではない一家の大黒柱、天水粘集吸太(あまみねあすた)38歳だ。今日は休日で家にいるようだが、いつもは個性のサポート器具やヒーローが使うスーツ、武器をオーダーメイドで作る会社で主に設計を担当している。たまに製造もやるそうだ。この前は“ヘソからレーザーが出る”個性の暴発を防ぐベルトの改良をしていたらしい。

 

「ハい、味噌汁。ヒーちゃん運んで~」

 

お母さんがついでるのを横目に私もご飯をよそい、並べていく。

 

「いタダキマス!!」

「「「いただきます」」」

 

矯正お箸を持ったヒーちゃんの号令で皆が箸を持つ。

…別に私達は箸など使わなくともどこからでも吸収できる。なんなら目でピーナッツを食べ、鼻でスパゲッティもギ○ル曽根ばりに啜れるのだがお父さんは緊急時以外は必ず人らしく食べるよう遵守させる。

 

「うん、骨までちゃんト柔らかイ」

今日は鯖味噌の他には味噌汁とアスパラのお浸し、肉野菜炒め(肉が多め)、私の所にはその外に鉄くず薄めた硫酸瓶とご機嫌な品の数々が並んでいるなあ(白目)

 

…まあ待ってほしい。これは家庭内暴力とかそういう理不尽ではない。個性の強化のために、仮面ライダーに近づくために必要なものなのだ。いわば改造手術のようなものと考えてほしい。

 

我々のような粘液体系の個性は最初、人型になれない程貧弱だ。ド○クエでいうスライムやバ○ルスライムみたいな見た目になってしまう。

なのでこうして硬さを上げるために鉄やガラス、陶器などを、消化効率を上げるために酸性が強いものを吸収消化するのだ。

他にも弾力性と柔軟性を上げるためにコンニャクや寒天、ゼラチンなど、細胞そのものと再生力を強くするために豚、牛、鳥と多くの情報を持った遺伝子や成分、良質なタンパク質ならもっと効率よく強くなれるらしい。

え?なんでそんなの食べて強化出来るのか詳しく説明しろ?…そんな事俺が知るか!!(cv:荒○木茂)

 

ちなみにヒーちゃんはまだ未熟なのでレモンの割合が高いレモネードと砂鉄を吸収している。後2年くらいで足や指を常に維持できるくらいの基本維持力を持つだろう。

 

私がヒーちゃんくらいの頃にはもう指まで形成出来ていた。

それはみのるの個性“もぎもぎ”の始末をするため吸収していたら、えらい早さで細胞が強化され、おまけに弾力性も上がったのだ。この時に人間の遺伝子や個性で出来たものを吸収すると成長効率がいいことを知った。

 

だがデメリットとしては、細胞も増加してしまうのだ。

お母さんも本来は二メートルはあるのだが水分を少し抜いて“圧縮”することで今の165cmを維持している。後は増加分の体を慣らさなければならない。でなければ強化されすぎた身体に振り回される。

 

そんなこんなで夕食を食べ終わり食後の硫酸瓶をいただく。お母さんは食器を全て体にしまい殺菌したのち、水洗いしている。ヒーちゃんはお父さんとテレビでオールマイト特集を見ているようだ。

 

「ふむ、空中に投げ出された時に攻撃された場合の対処できる装置を作ってみるべきか…」ブツブツ

 

「キャハー、デトロイトスマッシュ~!“ライダ~パ~ンチ”」ウニョウニョーーン

 

お、両手を結構伸ばしても維持出来るようになってきているな~さすが私の妹(シスコン目線)

 

姉としては負けていられないな。“俺”は次男防ではあったが今は長女なのだ。私が妹の先に立って教えていかないとね…

 

 

 

──数年後の“叔父さん”のように“ヴィラン”になってしまわないようにするためにも。

 




主人公の体の中にはカメラの他にも
・ガム ・喉アメ ・ラムネ ・大きな袋 ・ハサミ ・ティッシュ ・ランドセル等をひとつひとつポリ袋に入れています。

主人公のコスチュームはどれがいいでしょう。

  • バイオ!ライダー!
  • G3
  • アマゾンズΩ(オメガ)
  • その他
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