書きかけのまとめ   作:一般的な犬

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これは当時推しだったフランドール・スカーレットのヒロインの作品を書こうとしたやつ


フランドール (東方Project)

「編み物……ですか?」

「うん、編み物。咲夜なら出来るってお姉様が」

 

紅魔館のとある部屋。暖炉に灯った炎が赫赫(あかあか)と燃え、窓の外では暗い空から深深と雪が降り積もっている。

 

今、ソファーに腰掛ける私の目の前には、一応この館の主であるレミリア・スカーレットが妹君、フランドール・スカーレットその人がところなさげに座っていた。

 

「もちろん出来ますが……もしかして彼へのクリスマスプレゼントですか?」

「うん……忙しかったらいいよ」

 

素っ気ないながらも、こちらを気遣う言葉。お嬢様(レミリア)が聞いたら、「成長したわね」と一言褒めるかもしれない。

 

正直、このお願いは意外でも無かったし、お嬢様からもなるべく見守って、手助けするように言われている。

妹様(フランドール)はとある相手に懸想している。

 

事の始まりは十数年前、こちらの世界……国と言うべきか? まあ、幻想郷という土地にやって来てから。

 

 

 

その始まりはとある地を掛けた大戦が始まった日であった。

 

吸血鬼を筆頭にした西洋の妖怪達による、幻想郷という楽園を掛けた戦争。

 

吸血鬼(ヴァンパイア)人狼(ウェアウルフ)小悪魔(レッサーデーモン)魔法使い(ウィザード)……様々な者達が結託し、中には幻想郷の在り方に反発して西洋妖怪に与するものも達も含め、エデンの園ともいえる地を支配しよう画策した。

 

しかしながら、東洋の者達も粒揃い。

 

この幻想郷を作り上げた賢者である隙間妖怪(八雲紫)とその(八雲藍)、花をこよなく愛する戦闘狂の花妖怪(風見幽香)、幻想郷と外との境界の神社に勤める博麗の巫女、妖怪の山の統率された兵士達である天狗、吸血鬼に匹敵する力を持つ鬼。

 

結局西洋妖怪達は惨敗、敗残者達は殆どは消滅したりこの地を去りましたが、戦いに殆ど関与しなかった者達を含めて、極わずかな者達は住み着いてしまった。

 

その極わずかな、に含まれるのがこの紅魔館だ。

 

 

「……夜……咲夜? 大丈夫?」

 

妹様の心配そうな声に、思考の底に沈んでいた私はハッとして反応する。

 

「ええ、大丈夫です。幸いこの時期は暇が多い方ですので、クリスマスイブには間に合うよう、お教えしましょう」

 

そう言うと、妹様は昔では考えられない、子供のような笑顔をした。

 

 

ああ、恋や愛は、人をこのように変えるのだな。

 

そんな想いを抱きつつ、早速毛糸と編み棒を探しに物置へと向かった。

 

 

 

 

 

 

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アイツがこの館に来たのは何時だったか、確か咲夜がまだ子供の頃だったはずだ。

 

東洋妖怪と西洋妖怪の争いが一段落して、()()の甲斐あってか幻想の地に堂々とこの館を持ってこれた。

 

そんな折にやってきたのがアイツだ。

 

最初は刺客だと思った。

 

ヴァンパイアハンターか、西洋妖怪の手の物か。

 

私がこの地の賢者に持ちかけた取引は、大戦を仕掛けようとする妖怪達の情報。それと引き換えに私達は安住の地を求めた。

 

そもそも、西洋妖怪(ヤツら)の計画は杜撰で力押しであった。究極の個が揃う幻想郷に、無数の平凡なモノが計画性も無く突っ込んだいても、負けるのが道理。賢しい奴らはこの計画が持ち上がった時点で、反対するなり隠居するなりした。

 

 

 

 

 

 

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