東方六雄伝   作:紡ぐ者

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日本の古き良き時代の暮らしですな。っと言うわけでEMPパルス攻撃を警戒して我々もサバイバルスキルを磨かなきゃ(使命感)


博麗神社の日常

「それが終わったら、運んどいてよね」

 

「分かってる。何時もの場所だろう?」

 

「ええ、それじゃ、お願いね」

 

「さて・・・やるか・・・」

 

 

 

 

 

 

「ふんっ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

―――――バッカァァァン!!!

 

 

 

 

 

 

 

俺が片手に握った所々に錆が入った刃毀れの目立つ薪割用の斧は、力を込めて振り下ろすと俺の狙い通りに薪を半分へと割った。

うむ、感覚も大分戻ってきたな。

 

空いた左手に割った薪を持ち、薪を割った切り株から避け、近くの地面に下ろすと新しい薪用の丸太を切り株に置き、右手の斧を振りかぶりそれに狙いを定める。

 

 

「少々太いが、問題ないだろう・・・。オラァッ!!」

 

 

 

 

――――――――バカァァン!!!

 

 

 

 

何故、俺が木こりの真似事をしているのかと言うと、あれ程の重傷を負った身だが、あれからもう3日経った。3日でほぼ完治となり、布団から這い出れる様になった俺は、助けて貰った霊夢に礼をする為に何かする事はないかと頼んだ結果が、家事手伝い、もしくは力仕事を頼まれたと言う訳だが・・・。

 

「ふぅ・・・・」

 

ジワリと額から滲んだ汗を左腕で乱暴に拭い去り、爽やかに流れていくそよ風に全身が程良い清涼感に包まれた俺は汗で重くなった黒いTシャツを脱ぎ、切り株へと斧を放り投げる。

ドスッと物騒な音を立て、切り株へと刃を立て出っ張るように上へと向いた持ち手にTシャツを掛け、カーゴパンツのポケットから煙草を取り出し、慣れた手つきで火をつける。

 

「スゥ・・・・フゥゥゥ・・・・・・」

 

上半身裸の俺の肉体にはもう包帯も巻かれておらず、少々どす黒くなっているアバラの内出血痕が未だに目立つが、それ以外は痛みもなく動きの違和感もない。煙草を咥えながら、傷の場所を指でつつくが、大して痛みもない。

あと少しで・・・、経験則から見て今日中に完治か。我が肉体ながら化け物だな。

 

紫煙を燻らせながら曇り一つない青空を見やり、左手で頭を掻く。

 

「やれやれ・・・。明日から漸くあいつらの捜索に行けそうだな。待たせてしまったが、あいつらなら殺しても死なないだろうし、何も問題はないだろうが・・・・」

 

「お疲れ様、また仲間のことでも考えてたの?」

 

「霊夢か。ああ、まぁな。此処にこんな状況で来たのはほぼ、俺のせいだしな」

 

「外来人が他に5人ねぇ・・・。今の所、人里にはあんたみたいな変わった服装の男達は見てないみたいよ?」

 

「ふむ・・・。なら、やはり今から探索に行くのは・・・・」

 

「駄目よ。約束したでしょう?確かに、家事手伝いとかはかなり助かったわよ。それでも、能力もなしに、あまつさえ傷も完治してない状態で人里まで降りるなんて幾ら私でも許可できないわ」

 

「・・・・おっしゃる通りで」

 

「それと・・・」

 

「何だ?」

 

「それ、煙草って言ったかしら?臭いから私が近くにいる時は吸わないでよね」

 

「・・・・了解、お姫様。言うとおりにする」

 

コトリと水が入った湯飲みを切り株に置いて去っていく霊夢に苦笑しながら、フィルターギリギリまで吸った煙草を地面に落し、足で踏んで消化した後、ポケットから吸殻入れを出してその中へと放り投げる。

ポケットへと再び吸殻入れを戻した俺は霊夢の置いて行った湯飲みを一口で飲み干す。

 

「・・・・天然の水か、十何年振りだ・・・?もう3日も飲んでいるが、美味過ぎる・・・!」

 

水を一口で飲み込み、一服を終えた俺は持ち手に掛けたTシャツを肩に掛け、今日分に使う薪を両手に抱え台所近くへと歩を進める。

ブーツを脱ぎ捨て、中へと入った俺は台所の近くにある小さな薪置き場に薪を置き、鳥居がある神社への正面へと、再びブーツを履き、足を運んで行く。

 

「はぁ・・・空気が美味いし、のどかだな。本当に、俺が異邦人の様な気分だ。実際はそうなんだが・・・」

 

あいつらの安否が分からない問題がないなら、このまま人里にでも適当に住んで何でも屋でも開いて日銭を稼いでのんびりと過ごしたいものだな。

 

「んじゃ、まぁ・・・やりますか・・・」

 

鳥居のある正面へと移動した俺はTシャツを近くに乱雑に石畳の上へと放ると、ブラブラと両手を振り、足首を片方ずつグリグリと石畳に押し付ける様にして間接を解し、簡単な準備運動を終え、拳を軽く握って顔の前へと上げて構える。

 

「シッ!!」

 

握った拳をそのままに、右手の構えた拳を打ち出し、左手と交互に拳を打ち出していく。適度に温まった肉体の状態に満足しつつ、一度拳を下げる。

軽いウォーミングアップを終えた俺は、仮想敵を思い浮かべ、擬似的な組み手を行う事を決めた。仮想敵は今まで戦ってきた敵の兵士。凶悪な面に、下卑た笑みを張り付かせ、此方を打ち倒さんと俺と同じく拳を構えている。

 

「上等ぉ・・・ぶっ殺してやるぜ」

 

下げた拳を今一度眼前に構え、死合い開始。ゴングは最初から最後まで鳴らない。殺すか、殺されるかだ。

 

「シィッ・・!」

 

まずは挨拶代わりに左手のジャブを浴びせるが、敵も同じ様に考えていたのか同じく出したジャブを拳と拳をカチ合わせ、お互いに攻撃を防ぐ。

 

「同じ事考えやがって・・!ウザッてぇ!!」

 

拳を引っ込め、今度は敵が右足の蹴りを顔面目掛け放って来た為、スウェーでかわし、右拳で蹴りを放ってがら空きになった相手の右半身にストレートを放つ。

 

「ッラァッ!!」

 

体制が崩れているにも拘らず、左手の払いのみで俺の拳を防ごうとする敵の意図を理解しつつ、更に力を込めてガードごと潰す算段で拳を放つ。

放った拳は敵の払いを弾き、綺麗に脇腹へと突き刺さる。その勢いのまま殴り飛ばした俺は、倒れた敵に追撃のストンプを顔面に落し、死合い終了。

 

「御終いっと・・・怪我明けだからって流石に仮想敵のレベル低すぎたか・・・?」

 

「こら、またやってるの?殆ど治ってるからって許可した覚えはないんだけれど?お昼ごはんなしにするわよ?」

 

「そいつは困るな。分かった。明日まで我慢する」

 

「と言うより、明日で治るって・・・。あんたや他の仲間は一体どんな人間よ・・・」

 

ブツブツ言う霊夢のお小言を流しつつ、昼飯を抜かれては堪らないのでTシャツを着直し、霊夢と2人で神社の中へと戻って行った。

 

 

 

 

 

 

―――その後は特に変わった事もなく、昼飯食って寝て、夜に飯食って、家事手伝いやって、他にやることもないので寝た。

 

・・・・・これじゃ、ただの食っちゃ寝生活だな。ニートの事も悪く言えん・・・。

 

 

 




治るまでニート生活(強制)
仕方ないね。怪我人ですものね(棒)
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