比企谷八幡と船見結衣の会話   作:風吹18号

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「——なんだか、お互い恥ずかしくなってきたから、そろそろここ出よっか」

 

「……そうしよう。お互い顔真っ赤だ」

 

* * *

 

「あのカフェにはもうずいぶん行ったね」

 

「ああ……店員さんに顔を覚えられてたな」

 

「レジで『ありがとうございました』って言いながら笑い堪えてたよね……あのひとにいろいろ想像されたかもしれないけど、もう顔見知りだから平気かも」

 

「まぁ、あれでもう行かなくなるのも失礼だしな。せっかく、いいところだから」

 

「うん——いつもよりはやく出ちゃったけど、どうしよっか?まだそこまで外暗くないし、わたしはまだ大丈夫だけど」

 

「俺もまだ大丈夫だ。……うーむ。——そうだ、ケーキ食べたけど、まだおなかに余裕があるなら、一緒に食べてほしいのがあるんだが……」

 

「お、いいねっ。わたしもまだまだ食べられるよ」

 

「あんがと。たしか、こっちに歩けばあるはず……公園の近くにあると思うんだが」

 

「これからなにを食べるか言わないあたり、八幡くんも粋だね」

 

「これは粋なのか……?ま、まぁ、とりあえずついてきてくれ」

 

* * *

 

「えっ、これって……」

 

「おう……ピザだ」

 

「ピ、ザ……?」

 

「ん。キッチンカー販売のな……あ、あれ?もしかしてピザ知らない……?」

 

「これが……ピザ……」

 

「そ、そうそうこの丸いやつ。切れ目がついてるから1枚でも分けて食べられるぞ——あ、あれこの寸劇いつまで続くんだ……?」

 

「ピザは、丸い……ピザは、分ける……ピザは……おいしい?」

 

「まぁ、写真見るからにおいしそうだわな。……これ、何かの真似?」

 

「うん。やってみたかった」

 

「なんだか、俺もその真似みたいなのをやったことがあるようなデジャブが……えと、これ食えるか?」

 

「うん!食べたい。分け分けしよう」

 

「分け、分け……?」

 

「ちょっ!からかわないで!」

 

「『ちょこちょこ』を思い出した……あっ」

 

「こんどは八幡くんが自爆したね」

 

「……ととりあえず頼むぞ。何がいい?」

 

「なーんでもっ」

 

「困るやつだ……でも、あ、あのさ、ピザ食おうとかいっときながら、俺、トマト苦手でさ……チーズメインのでいいか?このクアトロフォルマッジってやつ、ほぼチーズだけど……」

 

「ぜんぜんオッケーだよ。……あれ?ミラノ風ドリアのミートソースって、トマト使ってなかったっけ?」

 

「あのミートソースはあんまりトマト感ないからなぁ……もちろん、結衣がつくってくれたやつも——それでいいなら頼むか。注文してから窯で焼くらしいから、ちょっと待つぞ」

 

* * *

 

「これが……ピザ……」

 

「そうだ、分け分けするやつだ」

 

「……冷めないうちに食べよっか」

 

「意図的にそらしたな……じゃあ、先取って」

 

「うん!——おお、流石伸びる伸びる。これおいしいやつだ」

 

「じゃあ俺も——思ったよりめっちゃチーズだな。というよりチーズしかない。たしかにこれはおいしいやつだ……そんじゃ、いただきます」

 

「いただきます」

 

「ん!こ、これは……!——」

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