比企谷八幡と船見結衣の会話   作:風吹18号

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「——あ、甘くてうまい!まるで……なにも思い浮かばん!」

 

「んんっ!——わ、笑わせないでよ。チーズこぼしそうになった……うん、チーズも生地もアツアツでおいしいね。薄めの生地だから食べやすいし、それに……ハチミツがかかってるんだ、すごいチーズに合ってる」

 

「アツ——」

 

「それもう禁止ね」

 

「嫌われたくないからやめとく——うん、ほんとうまい。クアトロだから、四種類のチーズをブレンドしてるんだよな。まさかハチミツがここまでチーズに合うとは思わなかった」

 

「クアトロでデュエマを思い出したよ」

 

「まさかデュエマまで履修済みとは恐れ入った……」

 

「まぁほとんどやったことないけどね……あ、八幡くんはともだちいなかったから云々のネタも禁止ねっ」

 

「先回りされるとは……」

 

「絶賛『比企谷八幡学』を履修中ですから」

 

「……残りも食べるか」

 

* * *

 

「……こうしてさ」

 

「ん?」

 

「誰かとピザを食うの……ずっと夢だったんだ……」

 

「……いやそれは死亡フラグだよ」

 

「この場合何で死ぬんだ?」

 

「いや死なないで死なないで。まだまだ八幡くんには生きてもらいます。いっしょにやってみたいことたくさんあるし」

 

「……冗談だよ——そうな。まだ俺は死ねない——少なくともいつか死ぬまでは……」

 

「……よくわからないのと、あとそれも死亡フラグじゃない?」

 

「たしかに」

 

「まあ、いつか死ぬまでは死ねないね。その通りだ」

 

* * *

 

「いやぁ、案外サクッと食べられたな」

 

「ね!おいしかった!ありがと連れてってくれて」

 

「ん。まぁ、学生生活というモラトリアム期間中くらい、こうやってともだちと外で食べる飯もいいもんだ」

 

「いいもんだね」

 

「外メシ効果ってやつかな?ピザ自体も十分うまいけど、なんか追加で美味魔法的なのがかけられてる気がする」

 

「美味魔法って楽しい言い回しだね」

 

「ラノベの影響だろうか……」

 

「でも八幡くんのラノベの設定って——」

 

「まってごめんやめてください……」

 

「わかったよ、ふふっ」

 

「心臓に悪い……——ん、そろそろ暗くなってきたな。話を切るようで申し訳ないが、真っ暗になる前に、解散しますか」

 

「うん……きょうもありがとね。いつもみたいに話すだけなのに、楽しくて嬉しいや」

 

「……おう。………俺もうれしいたのしいぞ」

 

「?なんか語呂いいねそれ」

 

「あー………いや、なんでもない。そうだな、語呂はいいな」

 

「?」

 

* * *

 

「送らなくて平気か?」

 

「大丈夫だよ。コーヒーとケーキとピザ、おいしかったね」

 

「羅列するとめっちゃ食べたな、きょう」

 

「ふふっ、そうだね。……じゃあ——また」

 

「ああ、またな」

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