IS~インフィニット・ストラトス~  電子の妖精   作:ポコ

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 感想の『楯無さんェ…』率の高さに驚き。これは受け入れられてるのか呆れられてるのか。どっちにせよ、ウチの楯無さんは弄られ役です。純粋な子供には弱かったんや!ルリの見てないとこで一夏をからかいまくってストレス発散してそうである。

 前話では実はプロット段階ではルリをこけさせた場面を簪に視られて、絶縁寸前までいく予定だったり。が、それだと関係修復できそうに無かったので今の展開に。

 活動報告のアンケートはまだ数時間残ってますけど、もう締め切っちゃいます。5:15で2が圧倒的なんで。ただ『紅椿はあげないけど、縁を切るのは止めたげて』という意見が多かったので、その方向で。アンケート協力ありがとうございました。タグは…【箒アンチ】にしとこう。紅椿をあげない時点で‘微’じゃないだろうし。


第14話 人を試すのもほどほどにです

 ルリです。簪さんのお姉さんがあんな人だなんて、ビックリです…一応、いい意味でですよ。

簪さんの話を聞いた時は、酷いお姉さんだと思ってましたから。でも蓋をあければただのガッカリな不器用さんでした、と。あの展開は予想外ですけど無事に簪さんとお姉さんも仲直りしたし、これから楽しくなりそうです…それ以上にうるさくなりそうだけど。

 じゃ、本編です。

 

――――――――

 

 

―――side ルリ―――

 

「う゛ぅ…良かっだよ~かん゛ぢゃ~ん!お゛嬢様~!」

「泣かないで下さい本音さん」

「だって~!」

 

 本音さんはよっぽど嬉しかったのか、さっきからずっと泣いてます…気持ちはなんとなく分かりますけど。私も簪さんがお姉さんと仲直り出来て、凄く嬉しいです。

 本音さんを落ち着かせてると、先に泣き止んだ簪さん達がこっちにやってきました。

 

「ありがとうルリちゃん。貴女のお蔭で簪ちゃんと仲直り出来たわ」

「ありがとうルリちゃん…」

「いえ、何もしてませんし」

 

 今回は本当に何もしてないですよね私。出会い頭に…楯無さんに驚かされてこけちゃっただけで。

 

「ううん。ルリちゃんが簪ちゃんと友達になってくれたから、結果的に私も簪ちゃんとこうしてられるの。だからありがとうで合ってるのよ♪」

「飛躍しすぎだと思いますけど」

「私がそう思ってるんだからそれで良いのよ。感謝の気持ちを受け取ってくれないと、お姉さん泣いちゃうかもー」

 

 そう言ってよよよと泣き真似をする楯無さん。この間お母さんも同じような泣き真似を……あ゛。

 

『…オモイカネ』

『…なーに?』

『…何で怒ってるの?』

『だってルリがこかされたんだよ!怒るに決まってるじゃん!』

『驚いてこけたのはそうだけど、そこまで怒る事でもないし』

『むぅ…ルリが気にしてないなら良いけど…』

 

 いつもお気楽なオモイカネがこんなに怒ってたなら、あっちはもっとマズイかも。

 

『オモイカネ。もしかしなくても、お母さんも見てたり』

『勿論束に生中継してたよー。ルリがこけたとこから今現在まで余すとこなく私の実況付きで』

『………はぁ』

 

 これは早くなんとかしないと、楯無さんの命の危機かも。

 

「楯無さん。簪さんと本音さんも」

「ん?どうしたのルリちゃん」

「ルリちゃん…?」

「るーるー?」

「ちょっと私の部屋まで来てもらえますか」

「「「?」」」

 

―――ルリの部屋―――

 

「どうしたのルリちゃん?いきなりおねーさん達を部屋に連れ込んじゃって」

「ちょっと急がないといけないので」

「急ぐって…何かあったの?ルリちゃん」

「命の危機です」

「命…!?」

「なんでるーるーが命の危機なの~!?」

「私じゃなくて、楯無さんがです」

「何で私!?」

「それは……」

 

『お前が私の大事な大事なるーちゃんを驚かしたからだよ』

 

「へ?」

「この声って…」

「テレビの方から~?」

 

 楯無さん達がテレビの方を見ると、そこに映っていたのは…。

 

『はろはろー!私がるーちゃんのお母さんの篠ノ之束さんだよー!』

「「「篠ノ之束!?」」」

「またいきなりですねお母さん…」

 

 連絡しようと思ったら、向こうから来ました。

 

『るーちゃんがお母さんを呼ぼうとしてたらすぐ分かるからね!』

「何でわかるんですか。オモイカネが呼んだ?」

『ちっちっち。確かにオーちゃんにはるーちゃんの写真や生中継でお世話になってるけど、るーちゃんの考える事くらいはお母さんにはいつでもお見通しなんだよ!束さんの8割はるーちゃんへの愛で出来てるからね!』

「残り2割はなんですか?」

『夢と希望』

「あぁ、なるほど」

 

 嘘っぽいセリフですけど、お母さんが本気なのは知ってます。

 あ、簪さん達が完全に置いてけぼりですね。あの本音さんまで固まってます。

 

「お母さん。それで話なんですけど」

『あ、キミ達がるーちゃんのお友達の簪ちゃんと本音ちゃんだね?これからもるーちゃんと仲よくしたげてね!』

「「は、はい!」」

 

 楯無さんを見事にスルーしましたねお母さん。

 

『うんうん!るーちゃんに友達を見つけてきてとは言ったけど、こんなに早く出来るとは流石の束さんも予想外だったよー。あの人見知りなるーちゃんがこんなに立派になって…!』

「お母さんに人見知りって言われたくないです」

『お母さんは人見知りじゃなくて人知らずだから。ちーちゃん達以外はるーちゃんに関わるヤツしか興味ないもーん』

「はぁ…」

 

 これでも前よりは随分柔らかくなったんですけど。前だったら私の友達でも興味なかったと思うし。

 

「あ、あの…篠ノ之博士?」

『んあ?…あぁ忘れるとこだったよ。お前だね。ウチのるーちゃんを怖がらせてくれちゃったのは』

「…っ!」

『しかもうろちょろとるーちゃんの事を調べてさぁ…なんのつもり?るーちゃんが私の娘だって事は、るーちゃんが一番最初に言ってたよね。知らないとは言わせないよ?【更識家当主】で【IS学園生徒会長】の更識楯無』

「それ…は……」

 

 あぁ、やっぱりこうなっちゃいましたか。お母さんは私に敵対する人には容赦無いから…何とか楯無さんには敵対意思が無い事を伝えないと。

 

「あの、お母さん。楯無さんは…」

『るーちゃんは黙ってて』

 

 弁護しようとしたら、ぴしゃりと言葉を切られました。お母さん本気です…!

 

『オーちゃんが見せてくれたから、お前がるーちゃんを傷つけるつもりが無かったのは知ってる』

「………」

『でも結果的にお前がるーちゃんを驚かせたのは事実。束さんはるーちゃんを傷つけるヤツには容赦しないよ』

「……っ」

『折角仲違いしてた姉妹が感動的な仲直りをしたばかりだからね。るーちゃんの友達の簪ちゃんに免じて、消すのは勘弁してあげる。でも、それじゃあ束さんの気が済まない』

「…どうすれば赦して頂けますか」

『赦す気なんか無いよ。お前の代わりに【更識】を消してあげる』

「そんな…っ!」

 

 お母さん…本当に【更識】を消すつもり?

 

『って言いたいんだけど。そんな事をしたら簪ちゃんや本音ちゃんもただじゃ済まないし、何よりるーちゃんが怒っちゃうからねー』

「……」

『一回』

「え…?」

『一回だけ、言い訳を許可してあげるよ。それが束さんを納得させれる言い訳だったら赦してあげる。けど束さんが気に入らなかったら…本当に更識を消すよ』

「一回だけ…」

『るーちゃんが怒っても譲らない。簪ちゃんと本音ちゃんは束さんが保護したげるから、それだけは安心して良いからねー』

 

 楯無さん…大丈夫でしょうか。

 

「……分かりました」

「お姉ちゃん!?」

「お嬢様~!?」

「大丈夫よ2人とも。おねーさんに任せなさい!」

『ふ~ん…度胸は一人前みたいだね』

「これでも【更識】を背負ってますから♪」

 

 楯無さんが扇子を広げると『女は度胸』って書いてました。あの扇子、どうなってるんだろ。

 楯無さんは決意を込めた瞳で、お母さんを見つめました。

 

「お姉ちゃん…」

「簪さん…」

「大丈夫だよかんちゃん~。お嬢様ならきっと~…」

 

 不安そうな簪さんの手を、私と本音さんが握ります。きっと大丈夫ですよ。

 

 

「それでは篠ノ之博士。私がルリちゃんにあのような接触をした訳を話します」

『いつでも良いよー』

 

「それは……【私がIS学園の生徒会長だから】です」

 

「「「『…………』」」」

 

 ……あれ?

 

『……ん?それだけ?』

「はい。生徒会長として、ルリちゃんの正体を見極める必要があった。それだけです…こけちゃうのは予想外でしたけど」

 

 …バカ正直ですね。ただのバカかもしれません。

 

『………ぷっ』

「「「「?」」」」

『あっははははははははははは!!うん、気に入ったよたっちゃん(・・・・・)!束さんにあそこまで真っ直ぐにに答えれるのなんかるーちゃんとちーちゃんしかいないと思ってたのにさー。これはもう束さんの完敗と言わざるをえないね!』

「それじゃあ…」

『うん、赦したげるよ。それどころかIS学園の警備に関しては束さんが全面的に協力してあげよう!』

「いや、それルリちゃんのためですよね」

『ありゃバレちった。別にいーじゃん。たっちゃんは生徒を護れるし、束さんはるーちゃんを護れる。良い事づくめだよー?』

「それでIS学園中を好き放題に視れるようにすると」

『そのとーり!いやーオーちゃんからの中継とるーちゃんの部屋のカメラだけじゃあ限界があってさー。学園中のカメラをバレないように視るのも面倒くさかったし。束さんはもっと色々なるーちゃんを見たいんだよ!』

「いや、生徒会長として生徒のプライバシーは守らないといけませんし」

『流石にお風呂とかは見ないよー?有象無象の部屋なんて興味ないし』

「うーん、それなら…。篠ノ之博士の技術は魅力的だし…いやでも…」

『許可してくれたら簪ちゃんの分はたっちゃんに編集して送ってあげよう!』

「乗った!」

「お姉ちゃん!?」

 

 何で2人でいきなり仲よくなってるんですか。

 ていうか私の前で私を覗く話をしないで下さい。簪さんも頭を抱えてます。

 

『ぶーぶー。今までもオーちゃんが見てたんだから、ちょっと範囲が広がるだけで別に今までと変わんないじゃーん!』

「そうよルリちゃん!篠ノ之博士はルリちゃんを心配してるだけなんだから!」

『たっちゃん!そんな博士だなんて他人行儀な呼び方しないで、束さんって呼んでくれたらいーよ!そして2人でるーちゃんと簪ちゃんを見守ろう!』

「束さん…!一生ついていきます!」

「止めてお姉ちゃん!」

「あはは~篠ノ之博士って面白い人だったんだね~」

「…バカばっか」

 

 お母さんが楯無さんを赦してくれたのはいいけど、こんなに仲良くなっちゃうのは予想外でした。

 2人とも悪戯好きなのは似てるけど、こんなに相性が良いなんて…騒がしいのが2倍になっちゃいました。

 

『頑張れルリ。束と楯無に振り回されるルリを私は応援してる』

『応援だけじゃなくて、オモイカネも少しはお母さんに中継するのを控えて』

『ルリを撮るのは私の使命!』

『あぁ、そう言えばオモイカネもあっち側だった…』

 

 騒がしさは2倍じゃなくて3倍だったみたいです。ほーんと、バカばっか。




真面目な楯無さんと束さんを書くつもりだったのに、気づいたらこうなった。
次はいよいよ模擬戦が始まる…予定。次回更新は多分明日の21時~22時くらい…かな?
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