IS~インフィニット・ストラトス~  電子の妖精   作:ポコ

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前話の投稿後の感想の多さに吹いた。箒は大人気ですね!ダメな意味で。

いよいよ鈴の登場で俺のテンションが天元突破。書きたかった…書きたかったぞ!鈴!
早く弾も出したいが…対抗戦終わるまで無理かの。


第19話 私の大好きなお姉ちゃん

 ルリです。前回の箒さんとのケンカ…あれってケンカなのかな?まぁ箒さんとのいざこざが凄い反響でビックリです。箒さんって凄いですね。…皮肉ですよ?

 今回はようやく私のルームメイトがやってきます。原作よりほんの少し早いけど、いつまでも一人部屋じゃ寂し…じゃなくて、間が持たないですから。

 では、本編です。

 

 

――――――――

 

―――side ルリ―――

 

 授業が終わると、お兄さんとセシリアさんは2人でアリーナに行っちゃいました。なんでもお兄さんはセシリアさんからISの技術を教えてもらって、セシリアさんは近接戦闘の訓練が出来るからお互いに得があるとか。一番の理由は競争相手が出来たのが楽しいからだと思いますけどね。

 箒さんですか?箒さんならピットでの事が気まずいのか、私にもお兄さんにも話しかけてきてません。来ない代わりに何度も私たちの方をチラチラ見てましたけど。後悔するなら言わなきゃよかったのに…箒さんは思ったままに動きすぎです。

 もう本音さんやさゆかさんも行っちゃったし、私も早く部屋に帰って簪さんの手伝いをしに行こうかな。

 

「ルリ。少し時間はあるか?」

 

 と、思ってたらお姉さんに呼ばれました。何だろう?

 

「今は大丈夫です。どうしたんですかお姉さん」

「うむ。お前のルームメイトの事なんだが、近い内に転入してくる事になった」

「転入生ですか?」

 

 入学式から1ヶ月経ちそうな今頃に編入生って、何か訳ありなんでしょうか。

 私が疑問に思っていたのが伝わったのか、お姉さんは説明してくれました。

 

「問題と言えば問題なんだがな。編入生は中国の代表候補生なんだが、当初はIS学園への入学を拒否していたんだ。拒否していた理由は知らんがな」

「何で嫌がってたのに入学する気になったんでしょう?」

 

 私が理由を訊くと、お姉さんは苦笑いしながら教えてくれました。

 

「その中国代表候補生が実は一夏の昔の同級生なんだ。一夏がIS学園に入学したのを知って、入学を決めたらしくてな。突然意見を180度変えたから、編入に数週間もかかったというわけだ」

 

 そうなんですか。お兄さんがIS学園にいるから編入を決めて…あれ?

 

「えと、それってつまり…お兄さんを追いかけてきたって事ですか?」

「……ああ」

「…恋する乙女?」

「…間違いなくな」

 

 お姉さんが溜息をついてしまいました。断言するって事は、当時からあからさまだったんでしょうね…お兄さんは気付かなかったんだろうけど。

 

「お姉さん。その人はいつ転入してくるんですか?」

「国からは明日だと聞いているが…アイツの性格を考えると、先走って今日来てもおかしくはないな」

「活動的な人なんですね」

「私から見ればただの猪娘だがな」

 

 なんか会うのが不安になってきたんですけど。そんな人がルームメイトで大丈夫かな。

 あ、そう言えばその人の名前を聞いてませんでした。

 

「お姉さん。その人の名前はなんていうんですか?」

「ん?ああ、まだ言ってなかったか。 名前は【凰 鈴音(ファン リンイン)】。最初に言ったが、中国の代表候補生だ。色々と言ったが、根は良いヤツだから心配はいらん。万が一何かあればお姉ちゃんに言うと良い」

「ありがとうです。お姉さん」

「なに、可愛い妹の事だからな。何もなくても構わんから、いつでも部屋に来い」

 

 お姉さんは笑顔で私の頭を撫でてきました。何で皆さん、私の頭を撫でるんでしょう…背が低いからかな。早く大きくなりたいです。

 

――――――――

 

 お姉さんと別れた私は、そのまま真っ直ぐ部屋に戻ろうとしました。いや、戻ろうとしてたんですけどオモイカネに止められました。

 

『どうしたのオモイカネ?』

『校門の辺りに制服を着てない女の子がいるよ』

 

 こんな時間に?外出じゃないだろうし、どこかの要人かな。

 

『ボストンバッグを持ってるし、違うんじゃない? もしかしたら千冬がさっき言ってた子かも』

『え?来るのは明日だったんじゃ…あ、そう言えばお姉さんが今日来るかもって言ってたような』

『だね。多分間違いないんじゃないかなー。で、当の本人なんだけど道に迷ってるっぽいよ。さっきからキョロキョロしながらパンフレットみたいなのを見てるし』

『この学園は広いから仕方ないです』

 

 うーん、これって迎えに行った方が良いのかな。ルームメイトになる人かもしれないし…うん、取り敢えず行ってみましょうか。

 

『オモイカネ。案内してくれる?』

『アラホラサッサー』

『何その返事?』

『日本古来の返事らしいよ』

 

 …日本って変なの。

 

 

―――side 凰 鈴音―――

 

「あーもう!何でこの学園ってこんなに無駄に広いのよ!」

 

 あたしは今、IS学園の校門で思いっきり迷ってた。まさかIS学園がこんなに広かったなんて…本校舎くらい案内がなくてもすぐ分かると思ってたんだけどなぁ。 パンフレットの地図は簡略すぎて全っ然分かんないし!こんな事なら期日通りに明日来れば良かったかも…でも一夏に早く会いたかったし。

 …よし、ウダウダ悩んでるなんてあたしらしくないわ!取りあえず真っ直ぐ歩けばどこかに着くでしょうし、そこで道を訊いたら大丈夫よね!

 

「あの、凰さんですか?」

 

 やる事を決めていざ行こうとしたら呼び止められた…誰か来るならもう少しだけ早く来てほしかったわ。

 少しばかりの場違いな恨みを込めて振り向くと、声の主はあたしよりもずっと小さな可愛らしい銀髪の女の子だった…って、何でIS学園に子供がいるのよ。IS学園の制服を着てるけど、もしかして同い年なのかしら?いやでも、それは流石に…あぁもう、直接聞こう!

 

「確かにあたしは凰だけど。何で子供がここにいるの?」

「長くなるから後で話しますけど、色々あるんです。一応同級生ですよ。名前はホシノ・ルリです」

「色々ねぇ…あ、私は凰 鈴音よ。呼びにくいだろうから(リン)って呼んで」

「わかりました鈴さん。私もルリでいいですよ」

 

 随分礼儀正しい子ねー。いや、本当に何歳なんだろうこの子。もしかして飛び級?

 

「迷ってるみたいだったんで、迎えに来てみました」

「ま、迷ってなんかないわよ!」

「長い間ここにいたみたいですけど。キョロキョロしてましたし」

「何で知ってるの!?」

「色々あるんです」

 

 ルリったらメンドくさいから適当に済ませてない?

 

「…後で聞かせてくれるんでしょうね」

「良いですよ。鈴さんと私はルームメイトらしいですから、部屋でゆっくり話します」

「へ?……あ、あぁそうなんだ」

「そうなんです。じゃ、受付に行きましょう」

「あ、ちょっと待ってよルリ!」

 

 ルリがさっさと行こうとしたので、あたしは慌てて追いかけた。

 ルリがあたしのルームメイトなんだ…取り敢えず退屈はしなさそうね。

 

 

―――side ルリ―――

 

 鈴さんの編入手続をして、私たちの部屋までやってきました。

 

「鈴さんの荷物っていつ届くんですか?まだ何も届いてないみたいですけど」

「荷物?届くも何も、あたしの荷物はこれだけよ」

 

 鈴さんはそう言ってボストンバッグを持ち上げました…少なすぎません?

 

「あたしはボストンバッグ一つ分の荷物があればどこでも生きてけるわ!」

「それは女子としてどうなんでしょう」

 

 私もPC以外は殆ど持ってきてないけど、流石にどこでもは無理です。

 

「む。それはあたしが女の子らしくないって事かしらルリ~?」

いふぁいれすふぃんふぁん(痛いです鈴さん)

 

 鈴さんは笑顔で私の頬を引っ張ってきました。止めて止めて。

 私がお願いすると、鈴さんは笑って頭を撫でてくれました。…なんだろ?なんか落ち着きます。

 

「ゴメンゴメン。でもルリも悪いのよ?こんな美少女を女の子らしくないなんて言うんだから!」

「自分で言わないで下さい。確かに可愛いですけど」

「ふぇっ!? …普通に返されるとは思わなかったわ…あ、ありがと」

 

 鈴さんは真っ赤になって横を向いちゃいました。意外と照れ屋さんみたいです。

 

「それで?」

「え?」

「え?じゃないわよ。話してくれるんでしょ。ルリみたいな子供がここにいる理由とか色々」

「あ、そうでした」

「自分で言って忘れないでよ…」

 

 鈴さんに溜息をつかれちゃいました。私だってたまにはそんな事もあります。

 

『たまにじゃないでしょ。ルリは変なとこで抜けてるし』

『オモイカネうるさい』

『はいは~い』

 

 全く失礼です。…少しは自覚ありますけど。

 じゃ、鈴さんに説明しましょうか。

 

「えーと…じゃあ改めて自己紹介しますね。私はホシノ・ルリ。戸籍上は15歳で、実年齢は10歳。8月の誕生日で11歳になります」

「え、ルリって10歳なの?小さいからてっきり7歳くらいじゃないかって思ってたわ」

「………まだこれから伸びます…多分…いえ、きっと…!」

 

 気にしてる事を言われちゃいました…ま、まだ希望はあるはず…!

 

「あぁゴメンゴメン!ちゃんと栄養のあるご飯を食べたら大きくなれるって!」

「…鈴さんが言っても説得力無いです」

「ぐぬっ…な、中々言うじゃないルリ…!私は良いのよ!小さい方が動きやすいもの!…そうよ、大きくったって邪魔なだけなんだから…」

「なんか別の話になってません?」

 

 鈴さんが黒い何かを放ってます。謝りますから落ち着いて下さい。

 

「ふふ…ルリも後5年もしたらあたしの悩みが分るようになるわ」

「5年したら同い年なんですけど…分かりたくないです」

「今はそんなことどうでもいいの!で、続きは?」

「鈴さんが脱線させたのに。えーと、私は篠ノ之束の義理の娘です」

「…………………は?」

 

 鈴さんが固まっちゃいました。いきなりすぎたかな。

 

「ちょちょちょ、ちょっと待ちなさいルリ!……………マジで?」

「マジです」

「…篠ノ之博士って人嫌いで、興味のある人間としか話さないって噂なんだけど」

「今はそうでもないですよ。社交辞令程度には話すと思います」

「あーマジなんだ…。何でそんな事になったのよ?」

 

 あー…一から話すと長くなりますし、簡潔にまとめちゃいましょうか。

 

「えっとですね。簡単に言っちゃうと、私は試験管ベビーでとある研究所の実験体だったんです。で、その研究を気に入らなかったお母さんが研究所を潰すついでに私を助けて娘にしてくれたんです」

「簡単にすっごい重たい事を言うんじゃないわよッ!!あたしはどう反応すればいいのよ!?」

「普通に流してください」

「出来るかぁ――――ッ!!」

「落ち着いて下さい鈴さん。大声を出しすぎて息が荒いです」

「誰のせいで大声出してると思ってんのよ!」

「どうどう」

「あたしは馬かッ!」

 

 忙しい人ですね鈴さん。そこまで驚かなくてもいいのに。

 

「本当に流してくれた方が嬉しいんです鈴さん。私は気にしてないし、あそこに居たお蔭でお母さんに会えたと考えたら感謝してもいいくらいです」

「はぁ……ルリって本当に篠ノ之博士の事が好きなのね」

「はい。大好きな自慢のお母さんです」

「そっか。ルリがそれで幸せならそれで良いわ。あたしはルリの生まれがどうでも気にしないしね」

 

 鈴さんは本当に気にしてないみたいです。今まで話した人は皆気にしてましたけど…あ、本音さんは気にしてませんでしたね。とにかく、鈴さんが受け入れてくれて良かったです。

 

「鈴さん…ありがとうございます」

「何お礼なんか言ってるのよ。当たり前の事じゃない」

「そう言えるのは鈴さんだからですよ」

「そう?」

「はい!」

 

 鈴さんと話してると、何だか凄くあったかい気持ちになります。お母さんと話してる時みたいです。

 

「それで、もう他には無い?」

「あ、あと1つあります」

「もう全部言っちゃいなさいよ。これ以上驚く事なんか無いだろうし…」

「私、ISと話せるんです」

「ぶほぁっ!?」

 

 驚かないって言った傍から驚いてますね鈴さん。…タイミングを狙ってなんかないですよ?

 

「げほっぇほっ…え゛……本当に?」

「本当です。ちゃんと話せるのは私の専用機の【オモイカネ】だけで、他のISはなんとなく意思がわかるくらいですけど」

「はぁー…それが研究の成果ってやつ?」

「です。私は未完成品なんで、オモイカネとしか話せないんだと思います」

「ルリ!」

 

 そう言うと、鈴さんは私の頭を軽く叩いてきました…地味に痛いです。何で叩かれたんでしょう?

 鈴さんを見ると、真剣な表情で怒ってるみたいです…私、何かしちゃったんでしょうか。鈴さんに嫌われちゃったのかな…それは、なんというか……嫌です。

 私が俯いてると、急に鈴さんが抱きしめてきました…怒ってたんじゃ?

 

「あの、鈴さん…?」

「ルリ。あんた、あたしが何で怒ったか分かってないでしょ」

「……はい」

「あんたが自分の事を未完成品(・・・・)だなんて道具みたいに言ったからよ!」

「…?」

 

 え?何でそれで鈴さんが怒るんでしょう。

 

「ルリが自分の生まれや育ちを気にしてないっていうのは分かったけどね。いくらなんでも受け入れすぎ!ルリは道具じゃなくて人間でしょうが!」

「あ……」

「あたしは道具とルームメイトになんかならないからね。もう二度とそんな言い方はしない事!分かったら返事しなさい!」

「は、はい!」

「ん。よくできました!」

 

 鈴さんは私を抱きしめたまま、頭を撫でてくれました。鈴さんの腕の中は凄く温かくて…幸せな気分です。 …気づいたら私は泣いてました。嬉しい時も泣いちゃうんですね。初めて知りました。

 

「ああもう、こんな事で泣かないの!」

「鈴さん…」

「ん?」

「私、鈴さんがルームメイトで良かったです。…凄く、嬉しいです」

 

 私がそう言うと、鈴さんは眩しいくらいの笑顔で応えてくれました。

 

「あたしもルリみたいな優しい子とルームメイトになれて、すごく嬉しいわよ」

「………ッ!」

 

 それを聞いた瞬間、思わず鈴さんを抱き返しちゃいました。それでも鈴さんは、私を優しく撫でてくれます…お願いしてみようかな。

 

 

―――side 鈴―――

 

 泣き続けるルリを撫でていると、ルリが上目づかいで見てきた。まだ何かあるのかしら?

 

「鈴さん」

「なーに?」

「その…鈴さんの事を『お姉ちゃん』って…呼んでいいですか?」

「…………へ?」

 

 え、なに?なんでいきなりお姉ちゃん?いやルリみたいな妹がいたら嬉しいけど!

 急なお願いに内心パニックになってると、ルリが目を潤ませて見つめてきた。その目は反則でしょ!

 

「ダメ…ですか?」

「だ、ダメなわけないじゃない!」

「ホントですか…!」

 

 うわ、すっごい嬉しそうな…あぁもう!ルリみたいな子ならこっちから望むところよ!

 

「はぁ…それじゃルリ。今日はもう遅いし、シャワーを浴びてから寝ましょうか」

「はい!…あの…」

「ん?どうしたのルリ」

 

 ルリが制服の裾を握りしめながらあたしを上目づかいで見てきた。また何かお願いかしら。

 

「また何かお願い?」

「はい。あの…今日だけでいいから、一緒に寝て貰えませんか?」

 

 何かと思ったらそんな事ね…ルリにはまず遠慮しない事を覚えてもらわないといけないわね。

 

「今日だけじゃなくて、いつでも一緒に寝てあげるわよ。可愛い()のお願いだもんね!」

「あ…!ありがとうございますお姉ちゃん!」

「敬語禁止!」

「あ…こ、これはクセで…」

「敬語だと一緒に寝ないわよ」

「……お姉ちゃんの意地悪」

「ふふっ。お姉ちゃんなんてそれくらいが丁度良いのよ」

「そうなんで……そうなの?」

「そうなのよ。それじゃ先にシャワー浴びてきなさい」

「分かり…分かったお姉ちゃん」

 

 ルリは下手なため口で言うとシャワーを浴びに行った。

 全く、編入初日から妹が出来るなんて、凄いことになったわね…ルリは色々と危なっかしいから、あたしが守ってあげなきゃ!




暴走しすぎた。作者が。

鈴とルリへの愛が溢れすぎた結果が御覧の有様です。いや、ルリにも子供らしく甘えれる相手が必要だと思ったらこんな感じに。鈴がルリコンになるんではなく、ルリがシスコンになりました。いや、鈴も充分にルリコン…いや、シスコンになったけどね!

これを書いてる時に凄い事に気づいた。鈴はツインテール。ルリもツインテール。これはもうラウラもツインテールにするしかないよね!臨海学校でツインテールにしてたし、何も問題は無い!チビッ子で美少女でツインテールで3姉妹とか、癒しってレベルじゃねーぞ!
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