IS~インフィニット・ストラトス~  電子の妖精   作:ポコ

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今回は少し短めです。ちなみに7話までは書き溜めてます。全然話進んでないですけど。ルリの日常を書いてたらもう進まない進まない。この物語はルリのIS学園での日常を原作に沿いながら淡々と書くものです。過度な期待はご法度であります。

書いてる途中に何故か一度書いてたのがいきなり全て消えた。何でさ。


第2話 お母さんの親友

 こんばんは、ルリです。皆さんはこんにちはですか?私はこんばんはなんで、気にしないで下さい。え、何ですかオモイカネ。おはこんばんちは?挨拶を混ぜたら大丈夫と言われても、そこまで混ぜたら意味が通じないです。

 そう言えば以前オモイカネがどんな時間でも『こんにちは』が挨拶という仕事があると言ってましたね。お母さんに聞きに言ったら見たことの無い表情で「るーちゃんは知らなくて良い事だよ」って。その後しばらくオモイカネが喋らなかったんですけど、何だったんでしょう。

 あ、長くなりましたね。本編です。

 

 

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---side 織斑 千冬---

 

「全く。アイツはいつも唐突だな」

 そう呟きながら、私はここ【IS学園】の来客用出入口で人を待っていた。事の発端は先日私の長年の親友であり悪友でもある【篠ノ之束】からの連絡だった。

 

『もしもしちーちゃん?ちーちゃんの愛しの束さんだよ!早速だけど前から話してた私の愛しの娘のるーちゃんがIS学園に入学するから、手続き宜しくね☆ じゃ!』

 

 と、一方的に押し付けられて、私は今ここに立っているわけだ。アイツが唐突なのはいつもの事だが、それに付き合う私は自分で言うのもなんだが、大概お人よしだと思う。

 

 数年前にアイツから娘が出来たと連絡があった時は、まさか束に先を越されたかと思わず叫んでしまった。よくよく聞いたら孤児を養子にしただけだったが。あの時は心底安心したものだ。…私は結婚できないのではなく、しないだけだからな?一夏が独り立ちするまでは心配でそんな事に気が回せないだけで……誰に言い訳をしているんだ私は。

 しかし束の娘だという【ホシノ・ルリ】は当時6歳くらいだと聞いていたから、今はまだ10~11歳くらいじゃないのか?そんな子供を年上ばかりのこの学園に入学させても大丈夫なんだろうか…知識面は束が教え込んでるだろうから心配していないが、()()束が育てたらしいからな…まともに育ったとは到底思えん。ここは教師として、束の友人として、いろいろと教えてやらねばなるまい。

 そう決意を新たにしていると、腰の辺りから透き通るような少女の声が聞こえた。

 

「すいません。織斑千冬さんですか?」

 

 声のする方に目を向けると、そこには銀色の髪と金色の瞳を持った可愛らしい少女が立っていた。そのあまりの愛らしさに、私は言葉を失ってしまった……この少女が束の娘なんだろうか?

 

 

---side ルリ---

 

 IS学園に着いた私は、織斑千冬さんらしき女の人に声をかけたんですけど、何故か私と目が合ったら固まっちゃいました。人違いではないと思うんですが。

 

 

「…………」

「あの……?」

「…はっ!? あ、あぁすまない、私が織斑千冬だ。お前が束の娘のホシノ・ルリか?」

「はい。お待たせしてすいません」

 

 私が軽く頭を下げると、織斑先生はとても驚いたようでした。

 

「(本当にこの娘を束が育てたのか…? 礼儀正しいし、年の割にはしっかりしているようだが…ちゃんと教育できたというのか?私と一夏と自分の妹にしか興味の無い、人付き合いや常識なんて言葉からは最も縁遠い、あの束が……?)」

 

 小声で言ってますけど、オモイカネのお陰で丸聞こえです。お母さん酷い言われようですね。気持ちは少しは分からなくもないですが…面白くないです。

 

「はい。私はお母さん…篠ノ之束に育てられました。お母さんは、私の自慢の立派なお母さんです。だから、あまり悪く言わないで下さい」

 

 そう言うと織斑先生は益々驚いてましたが、すぐにばつが悪そうに謝ってくれました。

 

「すまないなホシノ。昔からのアイツを知っている身としては、どうにも信じられなくてな…お前の母親を貶すつもりはなかった。本当にすまない」

「いえ。分かってくれたならいいです」

「そう言ってくれると助かる」

 

 そう言うと織斑先生は私の頭を撫でてきました。完全に子供扱いされてますね…実際子供ですけど。

 

「ホシノは束からの推薦という形になっているから、編入試験はパスだ。IS開発者の秘蔵っ子を入学を認めん馬鹿はいないだろうしな。

 ところでお前は専用機持ちらしいが、純粋な戦闘用ではないのだろう?」

「はい。私の専用機【オモイカネ】は電子戦用機です。一応最低限の武装はついてますけど、ハッキングやジャミングがメインです。クラッキングもいけます」

 

 お母さんがオモイカネをコアに造ってくれた私の専用機【オモイカネ】は、完全にサポート用の機体になってます。元々私のIS操縦技術は並より少し上くらいですから、強い武装を貰っても持て余しちゃいますし。もし代表候補生クラスの方と戦うなんて事になったら、ひとたまりもありません…まともに戦えばですけど。

 

「教師の前で堂々とクラッキングが出来るとか言うな馬鹿者。とにかくお前の入学は確定事項だから、今日は入学と入寮の手続きをしてもらう。もう今日から入寮するのだろう?束からホシノ宛の荷物が届いていたから、運ばせておいた」

「ありがとうございます。 ところで、寮って相部屋ですか?」

 

 知らない人といきなり相部屋になるのは、私にはハードルが高いです。織斑先生はお母さんから色々と話を聞いていたからか大丈夫ですけど、よくよく考えたら今までお母さんとオモイカネとしか話をした事無いですし…もしかして私って人見知りですか?

 

「ここの寮は全て相部屋だが、ホシノは急な編入だったからな。暫くは一人だ。ルームメイトは近いうちに決まると思う」

「そうですか」

「一年寮の寮長は私だ。何かあれば遠慮せずに尋ねてくると良い。周りが年上ばかりだと、息が詰まる事もあるだろうからな」

「一応皆さんと同い歳ですよ?」

「戸籍上はだろう。お前を見て高校生だと思う奴はおらん」

「やっぱりですか」

 

 お母さん。やっぱり私が15歳というのは、無理が過ぎたみたいです。

 

「まぁ実年齢がどうであれ、戸籍上は15歳だからな。入学してしまえば問題ないから、それに関しては心配いらん。ただ周りに頼れというだけだ」

「…ありがとうございます」

「よし。では手続きに行くぞ」

 

 そう言うと織斑先生は、私の手を握って受付まで連れて行ってくれました。

 少し言葉遣いが厳しいですけど、良い人みたいです。お母さんが「ちーちゃんはすっごく怖いけど、すっごく優しいんだよ!」って言ってましたけど、その通りみたいです。

 こうして私の初めての学園生活は始まりました。




千冬さんとの初コンタクトでした。束さんにつられて千冬さんも若干丸くなっております。ルリに関わった人は一人を除いて皆ある程度丸くなる予定。

ルリとオモイカネの設定って書いた方が良いですかね?ルリの専用機【オモイカネ】のイメージは【機甲戦記ドラグナー】の【D-3】です。てか、ほぼそのまんま。
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