エタる気は微塵も無いけど、週1ペースでの投稿になるかも。今日と明日は休みなので、活動報告で言ったネギま新作も書かないと。半凍結の方も1回は更新しときたいし、TOAの方も……俺屍2もしたいし、時間がいくらあっても足りんです。
そういや俺屍2ってかなり評判微妙ですな。うん、正直擁護出来ない。コーちんがいなければぶん投げてる自信がありますわ。せめて鵺子の強制加入と神様の家出連発さえなければなぁ。解放しても1年以内に再家出ってどうよ。葦切四夜子様や下諏訪竜美様が育てられないじゃないですかー! 1で好きだった五月川山女様はリストラされてるし! もう希望はト玉ノ壱与様と黄川人しかいねえです。
ルリです。ここ10回くらい皆さんにここの前書きをお願いしてましたけど、もうだいたい1周したので私に帰ってきました。セシリアさんにもお願いしようと思ったんですけど、お話が長くなっちゃいそうってオモイカネが言うから、止めときました。癒子さんとさゆかさんはその……キャラが固まり切ってませんから。山田先生や蘭さんはそこまで親しくないですし。
さて、本編の方は一夏さんが珍しく本気で怒っちゃいましたね。私はお母さんが助けてくれたんだけど、デュノアさんは……いえ、これ以上は本編で話す事ですね。じゃ、本編で会いましょう。
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――――side 鈴――――
アタシも含めて、誰も何も言えなかった。
だってあの誰にでも優しい一夏が、デュノアを思いっきり叩いたんだから。
叩かれた当人は何をされたか一瞬分からなかったみたいだけど、何を思ったのか余計に卑屈になりだして。それを聞いた一夏は、叩いた時よりも怒りだして、目元には涙まで浮かべて叫んだ。
「何で一言――――“助けて欲しい”って言ってくれないんだよッ!!」
正直、驚いた。
一夏が楯無さんの言いたい事を分かってた事もだけど、一夏が心からデュノアを助けたいって思ってるのが伝わって来たから。一夏が有り得ないくらいお人よしなのは分かってたつもりだけど、まさか自分を狙ってたスパイをそこまで本気で助けようとするなんて思わなかった。
楯無さんもルリもアタシと似たような事を思ってたのか、目を丸くして驚いてた。まぁ、すぐに仕方ないなーって感じの笑顔になったけど。多分アタシも似たような顔になってるんでしょうね。
けど、言われた本人のデュノアは唖然としたまま。一夏が何を言ったのか、頭が追い付いてないみたいだけど……と思ったら、その表情はどんどん険しくなっていった。
「……んなの」
「ん?」
「そんなの言えるわけないじゃないかッ!!」
一夏を睨みつけながら叫ぶデュノアの顔は涙でぐしゃぐしゃになってて、癇癪を起した子供みたいにしか見えなかった。
……これは説得するのは骨が折れるかも。デュノアはもう一夏しか見えてないみたいだから、落ち着かせるまでは一夏に任せるしかないけど、大丈夫かしら?
――――side シャルロット――――
自分でも自分が何を思ったのか、よく分からなかった。
助けてくれるのかって思って嬉しくて。
何も知らないくせに好き勝手言うなって腹が立って。
そんな事出来るわけないって哀しくなって。
でも、どこかで期待しちゃってて。
けど、もしそうなったら父さんがどうなるかって考えたら怖くなって。
色々な感情が頭の中でぐちゃぐちゃになって。
気が付いたら一夏に向かって叫んでた。
「何で言えないんだよ! たった一言だろ!?」
「言えないよ! 言ったら社長を……父さんを裏切る事になるんだよ!?」
「裏切るって……先に裏切ったのはシャルロットの親父の方だろ! 捨て駒にされたって、シャルロットも自分で言ってたじゃねえか!」
「そうだよ! ボクは父さんに2回も捨てられたんだ! でも……ボクにとってはたった1人の家族なんだ!!」
「んなっ……! シャルロットがそう思ってたって、親父の方はそう思ってないだろ!? 何でそんなに――――」
「もう嫌なんだよッ!!」
頭では分かってた。
一夏の言う事が正しいし、ボクだって父さんの事は大っ嫌い。
父さんに会ったのはほんの数回だし、そのどれもが命令をする時だけ。
ボクが義母さんにどれだけ虐げられてたかくらい知ってた筈なのに、何もしてくれなかった。
そんな人を好きになんてなれる筈がない。
でも……それでも――――!
「もう、家族がいなくなるのは嫌なんだ! 一人は……一人になるのは嫌なんだよ!!」
「え……」
一夏も、楯無さん達も皆驚いた顔をして固まっちゃったけど、心のタガが外れちゃったのか、ボクはもう、自分の感情を止められなかった。
「ボクはずっと母さんと2人だけで暮らしてて……町から外れた田舎で、殆ど知りあいもいなくって、友達も学校での最低限の付き合いしかなくって……! そんな生活で、どれだけ母さんがボクにとって大事だったか、一夏に分かるの!?」
「…………」
「母さんが病気で死んじゃって、何もする気が起きなくって、このまま一人で生きて行くのかなって思って寂しくって……そんな風に何週間も過ごしてて……そんな時に父さんが迎えに来てくれて、嬉しかったんだ! これでもう一人じゃないんだって……母さんはもういないけど、父さんが家族になってくれるって思って!」
「シャルロット……けど……」
「そうだよ! 父さんはボクを家族になんかしてくれなかった! 迎えに来てくれた時は笑ってくれたけど、その時だけ! ボクの事なんか、ISの付属品としか見てくれなかった!
父さんがボクの事に無関心なのも、義母さんがボクを大嫌いなのも分かってたよ! ボクだってあの人達なんか大っ嫌い!! 父さんが作ったデュノア社だって大っ嫌いだよ!! でも……それでも、父さんがいなくなったら、デュノア社が無くなっちゃったら、帰る場所が無くなって、ボクはまた一人ぼっちになっちゃう! また一人になるくらいなら、大人しく死刑になった方がマシだよ!」
気が付いたら、ボクが今まで溜め込んできた事を全部吐き出してた。
「はぁ……はぁ…………あぁ、全部言ったら何だかスッキリしちゃった。ゴメンね一夏。八つ当たりになっちゃった」
「……それで全部か?」
「……え?」
顔を上げると、一夏がどこか決意したような目でボクを見つめていた
「言いたい事はそれで全部なのか?」
「う、うん……」
「つまり、帰る場所があれば別に良いって事だよな」
「へ?」
「そうだよな?」
「え? あ、えっと……そ、そうなる……のかな?」
「よっし! じゃあ――――」
帰る場所があればって……ここに居れば大丈夫とか言うつもりかな? でも、それだと3年しかいれないし、卒業した後はやっぱし一人に……。
「俺の家族になれよ!」
……………………はい?
――――side 楯無――――
うわぁ……これは流石のおねーさんも予想外な展開だわ。
「えっと……もう1回言ってくれないかな一夏」
「だから、帰る場所が無くなるのが嫌だってんなら、俺の家族になれば良いじゃんかって」
「……えと、色々と言いたい事はあるんだけど。家族になれって養子になれって事だよね? そもそも、受け取り手に自活能力が無いと養子縁組とかは出来ないって分かってる?」
「そうなのか? なら千冬姉なら大丈夫だろ」
「……織斑先生が断ったら?」
「俺が説得するから大丈夫だ!」
「…………えーっと……」
あーあ。一夏君、もうシャルロットちゃんの話の事しか考えてないわね。
シャルロットちゃんも困ってるし、そろそろ助け舟を出してあげましょっか。
「はいはい一夏君。ちょーっと落ち着きましょっか」
「あ、楯無さん! 楯無さんからもシャルロットを説得して下さいよ!」
「あのね、一夏君。私からも色々とツッコみたいんだけど、一夏君もしかしなくても、シャルロットちゃんがスパイっていうのが一番の問題だって、忘れてない?」
「……あ」
やっぱしねー。一夏君ってば、その思い込んだら周りが見えなくなっちゃうのを何とかしないと色々困っちゃうわよ?
「そ、そうだ! 確か生徒手帳に、IS学園に入学中は外部からの命令を無視できるみたいな事が書いてませんでしたか!?」
「特記事項第21ね。『本学園における生徒はその在学中にありとあらゆる国家、組織、団体に帰属しない。本人の同意が無い場合、それらの外的介入は原則として許可されないものとする』。一夏君よく覚えてたわね」
「そう、それ! それがあれば出頭とかしなくても良いんじゃないですか!?」
「いや、何でよ。それはデュノア社からの無理な召集には応じる必要が無いってだけで、IS学園で何をしても無罪って意味じゃないわよ」
あら、鈴ちゃんも流石に黙ってられなくなっちゃった?
「う……で、でもシャルロットはまだ何も盗んでないだろ? だったら――――」
「んー……まぁ白式はどこかの国家の所有物ってわけじゃないし、持ち主であり狙われてた一夏君がそう言うなら、シャルロットちゃんは無罪って事には出来るわよ。男子だったっていうのは書類ミスにしてね」
「本当ですか!? なら……!」
「ええ。
「よっし! やったなシャルロット!」
「う、うん……」
うーん。やっぱし目の前の事しか考えてないわね。
シャルロットちゃんの方は分かってるみたいだけど……ここはハッキリ言ってあげましょっか。
「喜んでるとこ悪いけど、問題無いのは在学中だけよ。卒業して後ろ盾が無くなったら、デュノア社に強制送還されるわよ。いくら落ち目って言っても、後3年で何もしないでデュノア社が潰れる可能性は低いわよ?」
「えっ……!? で、でも楯無さん、入ってくるときに『デュノア社は壊滅する』って!」
「それはスパイっていう証拠があってこそ。シャルロットちゃんを証拠としてデュノア社を追い詰めれば簡単に潰せるけど、一夏君はシャルロットちゃんを守りたいんでしょ?」
「う……ほ、他に証拠は無いんですか!?」
「シャルロットちゃんがデュノア社の重要な機密でも知ってたら別だけど……そんなの知らないでしょ? 言ったら悪いけど、捨て駒予定のシャルロットちゃんに機密を教えるとは思えないもの」
「……はい。父さんも、誰からも、会社の内情は何も聞いてないです」
「ね?」
「…………ッ!!」
実を言えば、証拠はもうだいぶ集めちゃってるんだけどね。情報は集めたって言ったの忘れちゃったのか、そこまで調べてるなんて思ってないのか……両方かな?
けど、簡単にそれを教えるつもりは無いの。シャルロットちゃんを本気で助けたいなら、ちゃんと一夏君の本気を見せて貰わないと、ね。
「一夏君。どうしてそこまでシャルロットちゃんを助けたいの? 君が優しいのは分かってるけど、もしシャルロットちゃんがスパイだってバレたら、それを庇ってた君にも責任があるのよ。勿論、それを黙認してた私や鈴ちゃん、ルリちゃんも無関係じゃいられない。ちゃんと周りの皆の事、考えてた?」
「それは……」
「シャルロットちゃんを助けるのが悪いって言ってるんじゃないの。でもね、一夏君は考えが足りなすぎる。シャルロットちゃんを養子になんかしたら、織斑先生がどんな扱いを受けるか分かってる? 元ブリュンヒルデが養子なんか取ったら、世界中がシャルロットちゃんの事を調べ出すわよ。織斑先生は束さんみたいに世界を黙らせるような政治的実力は無いんだから、もしシャルロットちゃんの素性がバレたら、間違いなく悪い事になる」
「そんな……!」
「そもそも、学園にいる3年間でもシャルロットちゃんの安全は保障しきれないわよ。例えば、デュノア社長や婦人が危篤だとか言われたら行くしかないでしょ? それくらいの手、誰でも思いつくわよ」
「「…………」」
あら、ちょっと言い過ぎたかな? 一夏君もシャルロットちゃんも真っ青になっちゃった。
「それで、一夏君にシャルロットちゃん。ここまで言ったら今の状況がどれだけマズいか解ったと思うけど……まず一夏君。君はどうやってシャルロットちゃんを助けるつもりかしら?」
「え……?」
「よーく考えてみて。貴方には、ちゃんとシャルロットちゃんを助ける事が出来るかもしれない選択肢がある。さっき貴方がシャルロットちゃんに言ってた事よ?」
「俺が、シャルロットに言った事……?」
私の言葉に、一夏君は眉間に皺を寄せて悩み始めた。答えは簡単なんだけどね。後は一夏君に、周りを巻き込む覚悟があるかどうかだけ。あそこまで説明したんだから、周りの事も考えてくれるでしょ。
と、ようやく答えが見つかったのかな? 一夏君の表情が変わって――――えっ!?
「楯無さん! ルリ! 鈴! 皆、シャルロットを助ける為に力を貸してくれ!! 頼むッ!!」
……まさか、土下座までされるとは思わなかったわ。
シャルロットちゃんを助けるのは周りを巻き込む事だって解って、それでも助けて欲しいって言うなら合格って言うつもりだったんだけどなー……何でここまでシャルロットちゃんを助けたいのかしら。
「一夏君。何でそこまでシャルロットちゃんを助けたいの? 君の性格だと見捨てられないっていうのは分かるけど、それだけじゃ説明出来ないくらい、君はシャルロットちゃんの為に必死になってる……何でかしら?」
「……シャルロットの親父が、シャルロットを捨てたから……」
「え?」
「……俺と千冬姉も親に捨てられたから。だから、シャルロットの事は他人に思えないんだ。親の都合で子供の人生を狂わせるなんてふざけた事、絶対に許せないんだ!!」
そう言って顔を上げた一夏君は、強い決意を秘めた顔になっていた。
そっか……似たような境遇のシャルロットちゃんに感情移入してたのね。うん、思ってたのとはちょっと違うけど、これなら一夏君は合格かしら。後は――――。
「――――シャルロットちゃん」
「…………」
「一夏君は貴女を何としてでも助けたいみたいだけど……もう1回だけ聞くわね。貴方は
「ボクは……ボクは……ッ!」
シャルロットちゃんは俯いていた顔を上げると、涙でぐしゃぐしゃになった顔で周囲を見回してから、真っ直ぐに私を見つめてきた。
「皆お願いします! ボクを……助けて下さい!!」
うん、良い目になったわね。
さて、と。それじゃあ生徒会長として、大事な生徒の未来を守っちゃいましょうか♪
うーん……シャルの説得だけで話が長引く長引く。取りあえず、次回でシャル救済編は終わりの予定。明日はネギまとTOAの方を書かねば。あっちはそこまで時間かからないで執筆出来るから楽だわー。電子の妖精はside方式だからめっちゃ時間かかるのです。ネギまみたいな1人称、TOAみたいな3人称もどきだと書きやすいのなんの。