IS~インフィニット・ストラトス~  電子の妖精   作:ポコ

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7話までは早いペースで投稿できると思うです。8話以降は…まぁ、出来るだけ毎日投稿出来たら良いな。
あらすじに書いた通り、最低でも週2回は維持してみせませう。


第3話 男が一人だけって大変ですね

 ルリです。いよいよ私のIS学園での生活が始まります。色々と不安ですけど、織斑先生もいるし大丈夫ですよね。

 そういえばお母さんが出発前に「いっくんは無自覚にフラグを立てまくるから、るーちゃんは絶対に気を付けてね!オーちゃんもるーちゃんの事お願いね!」って凄い念を押してましたけど、どういう意味だったんでしょう?後でオモイカネに訊いてみましょう。では、本編です。

 

 

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---side 織斑 一夏---

 

「(視線が痛い……!)」

 

 現在俺は大変肩身の狭い思いをしている。

 何故かって?そりゃ周りが女子しかいないからだよ。そりゃここは女子高だし、女子しかいないのは当たり前だよな!あっはっは………どうしてこうなった!いや、俺がISを動かしちまったせいだっていうのは分ってるんだけど、理解と納得は別って言うか…ほんと、どうしてこうなった。

 何で俺がISに触る事になったかって言うと、受験するはずだった【藍越学園】の会場と間違えて、隣の【IS学園】の会場に迷い込んじゃって、そこに置いてあったISをうっかり触ってしまったからなんだけど…これって自業自得なのか?迷ったのはともかく、ISを動かしちゃったのは不可抗力だよな。うん、俺は悪くない。

 入学しちまったのはどうしようもないし、仕方ないから腹をくくるけど、せめて知り合いの1人や2人は居て欲しかった。中学の友人の女子は皆ISに興味ない奴ばっかりだったから居るわけないけど。

 そう思いながら何気なく周りを見渡していると、ふと見覚えのある髪型の女子と目が合った…と思ったら、凄い勢いで顔ごと目を逸らされた。俺ってそんな変な顔してたか? 今のって箒だと思ったんだけど…気のせいだったかな。

 

「それじゃあ、これから皆さんに自己紹介をして貰いますね」

 

 そう言ったのは、このクラスの副担任らしい山田先生。背は低く童顔で、どこかぽやっとした雰囲気が滲み出ている。正直、実は同年代とか年下とか言われても信じてしまいそうだ。身体の一部は立派だけど…って、俺は教師相手に何を考えてるんだ!落ち着け…coolになるんだ織斑一夏…!be cool、be kool…あれ、なんか違う。

 

「あ、あの織斑君?」

「はひっ!?」

 

 アホな事を考えてると、当の本人が目の前に立っていた。

 

「ご、ごめんね!出席番号順に自己紹介をしてもらってて、今は『あ』行だから次は織斑君の番なんだけど、じ、自己紹介してもらってもいいかな?良くない?良くないよね?ごめんなさい!」

「い、いえやります!やりますから謝らないで!」

「ほ、本当ですか?良かったぁ~…」

 

 話を聞いてなかった俺が悪いんだけど、なんでこの先生は生徒相手にこんなおっかなびっくりなんだろう。男子生徒相手で緊張してるとか?

 

「えーと、一応世界初の男性IS装者の織斑一夏です」

 

 立ち上がって自己紹介をしたけど、クラスの皆はまだ何かを期待するような目で俺を見ている。これ以上何を言えば良いんだ?

 

「え~………………以上です!」

 

 そう締めくくると、クラス中がドリフみたいにずっこけた。山田先生までこけてるし…変な事言ったかな。

 

「自己紹介も満足に出来んのか貴様は」

 

 聞きなれた声の方に振り向くと、そこには俺の姉である織斑千冬が立っていた。出席簿を構えて。

 

「げぇっ!ブロリー!?」

 

 ドゴォッ!

 

「誰が伝説の超サイヤ人だ馬鹿者」

 

 つい口が滑った瞬間、恐ろしい音と共に千冬姉の出席簿が俺の頭に振り下ろされた。ぐぉぉ……これ絶対に出席簿の出せる音と威力じゃないだろ!

 痛みに悶える俺をよそに、千冬姉は教壇に立ってから口を開いた。

 

「諸君、知っている者も居るとは思うが、私が織斑千冬だ。これからの一年間でお前たち新人を使えるようにするのが仕事だ。お前たちはまだ未熟で、今まさに成長している途中だろう。だが、成長というのは困難にぶつかって初めて成せる物だ。時には逃げ出したくなることもあるだろうが、この学園に入学したという事は、困難に立ち向かう覚悟をしたという事だ。私がここに立つ以上、途中で放り投げる事は許さない。私の指導に付いてこれない奴は置いていくし、挫折した奴に手は伸ばさん。精々覚悟しておくことだ」

 

 厳しいなぁ千冬姉は……あれ、なんか周りが静まり返ってないか?

 

「「「き…………」」」

「き?」

「「「きゃぁぁぁぁあああああーーーーーーーーっっっ!!!」」」

「うぉっ!?」

 

 突然の大歓声に、慌てて耳を塞いだ。何事!?

 

「千冬様よ!本物の千冬様!」

「私!千冬様に会うために青森から来ました!」

「私は長崎から!」

「私、お姉さまのためなら死ねます!」

「罵ってください!」

「その後優しく抱きしめて!」

「耳元で甘く囁いて!」

 

 おぉ。凄い人気だな千冬姉。最後の方の子は色々とヤバそうだけど…あ、千冬姉が眉間押さえてる。

 

「沈まれこの馬鹿者共ッ!!よくもまあ毎年毎年私のクラスにばかりバカが集まるものだな。あれか?もしかしてワザと集められてるのか?」

 

 千冬姉の一喝で、クラス中が静かになった。流石は鬼教官…ハッ!?

 

 ドゴォォンッッ!!

 

「余計な事を考えるなよ織斑」

「はいぃ……」

 

 心を読まないで頂きたい。つかさっきより痛い。これでもまだ本気じゃないんだろうなぁ…自分の姉ながら、本当に人類か怪しく思えて…千冬姉が凄い目つきで睨んできてるから止めとこう。ホント何でナチュラルに心を読んでくるのあの人!

 

「さて。自己紹介の途中で済まないが、先に編入生を紹介させてもらう。色々と面倒な手続きがあったせいで、入学式に間に合わなくてな。それじゃあ、入ってこいホシノ」

 

 そう言われて入ってきたのは、銀色の髪と金色の目をした、どう見ても小学校低学年くらいにしか見えない女の子…あれ、編入生は?

 

「子供?」

「お人形さんみたい…」

「可愛い!」

「お、お持ち帰りぃぃ~~!」

「あれ、編入生はどこ?」

「もしかして、あの子が編入生なの?」

 

 クラス中が疑問(?)に思っていると、当の本人が紹介を始めた。本当にあの子が転入生なのか?

 

「初めまして。ホシノ・ルリと言います。戸籍上は皆さんと同い歳なので、宜しくお願いします」

 

 そう言ってホシノさんは軽く頭を下げた………いやいやいや。戸籍上はってどういう事だよ。実際は見た目通りの年齢って事なのか?それともまさかの年上?

 ホシノさんの意味深な発言に騒然としていると、更に特大の爆弾を落としてきた。

 

「私は篠ノ之束博士の義理の娘で、お母さんの推薦で入学する事になりました。騒がしいのは苦手なので、あまり騒がないで欲しいです」

 

 ……………………………は?

 

 




今回は一夏視点でした。最後以外はそこまで原作と変わりないですね。次の投稿は今晩か明晩予定です。多分明晩。

うちの一夏は原作よりちょっとバカっぽいです。性格的な意味で
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