代わりに暇を見つけて携帯で下書きを9話までしたけど、本気で話が進まん…!
今回はセッシー登場回。ちなみに作者はセッシーは好きでも嫌いでもないです。
どうも。前回お兄さんが出来たルリです。半強制的でしたが。これって私がヒロインになる可能性がいきなり潰れてますよね。 え、何オモイカネ。こういうのを《フラグ》って言うんですか? え-と、つまり可能性の事をフラグって言うんでしょうか?オモイカネはどこでこんな事を覚えて来るんでしょう…お母さんの影響かな。 あ、本編です。
---side 一夏---
「ちょっとよろしくて?」
昼休み。ルリに話しかけていると、横から声を掛けられた。
「ん?」
「何でしょうか?」
「御丁寧な挨拶をありがとうございますわホシノさん。
…それに比べて所詮は男ですわね。何なんですの?そのぞんざいなお返事は。折角この私がわ・ざ・わ・ざ!声を掛けて差し上げたというのに!」
おぉ、何だこのいきなりテンションが天元突破してる女の子は。
「いや、そんな事を言われても。俺、君が誰だか知らないし」
「私を知らない!?この1年首席にしてイギリス代表候補生でもある、セシリア・オルコットを!?」
「おう。知らん」
「信じられませんわ…極東の野蛮人というのは、ここまで無知なものなんでしょうか…」
ハッキリと答えると、オルコットさんはショックを受けたみたいでブツブツ言い出した。代表候補生って、そんなに有名なのか? ていうか、代表って何のだ。
「なあルリ」
「はい?」
「代表候補生って、何の代表だ?」
俺がそう聞くと、ルリ以外の全員が自己紹介の時みたいにズッコケた。このクラス、まだ初日なのに凄いノリが良いな。 改めてルリの方を向くと、ジト目で溜息をつかれた。何故だ。
「あれ、俺何か変な事言ったか?」
「言いました。 ていうか何で知らないんですか。入学の前に参考書で予習くらいしてると思いますけど」
「うっ…」
参考書…あぁ、参考書ね。
「一夏お兄さん?」
「参考書はその…貰ったんだけどな?」
「?」
「古い電話帳と間違えて廃品回収に出した」
「バカですか」
ごふぅ!? オルコットさんに言われてもそこまで思わなかったけど、ルリに言われるのは心が痛い…あ、兄をそんな目で見ないでくれ!
「バカだから仕方ないです。それでも代表候補生くらいは分ると思いますけど。読んで字の如し。国家代表の候補生、です」
「だから何の代表なんだ?」
「ここはIS学園なんですから、ISの代表に決まってます。もっと考えて下さい」
「あぁ、そう言われてみればそうか」
「そう!つまりエリートなのですわ!」
立ち直ったオルコットさんが、腰に手を当ててふんぞり返って言ってきた。流石イギリス人と言うべきなのか、こういうポーズが似合うな。
「そのエリートである私に声を掛けられたのですから、もっと光栄に思うべきですわ!」
「そうなのか。そりゃラッキーだ」
「……馬鹿にしてらっしゃいます?」
オルコットさんが口元をヒクヒクさせて睨んできた。光栄に思えって言うから誉めたのに何で睨まれるんだ?分からん。
「ま、まぁ私はエリートですから。貴方のような方が相手でも、泣いて頼むのならISについて優しく教えて差し上げても」
キーンコーンカーンコーン…
「予鈴が鳴ったぞ」
「くっ!また来ますから、逃げないで下さいまし! ではホシノさん。ごきげんよう」
セシリアは俺に捨て台詞を、ルリに会釈をして席に戻っていった。差がありすぎないか。
「女子って難しいなぁ」
「今のはそういうのとは違うと思いますよ」
「そんなもんか?」
「そんなもんです」
うん。やっぱり分らん。
---side ルリ---
現在放課後のLHRです。オルコットさんは一夏お兄さんの方を何度か凄い目で睨んでました。1回私とも目が合ったら軽く手を振ってきてくれたので、こっちも振り返したら目を丸くしてから赤くなっちゃいましたけど、何ででしょう。
「それでは最後にクラス代表を決めてもらう。クラス代表には、まず来月のクラス代表戦に出てもらう事になる。自薦、他薦は問わん。誰かいないか?」
そう織斑先生が言うと、クラス中が騒がしくなりました。代表候補生のオルコットさんがやるのが一番だと思いますけど、立候補しないんでしょうか。
「はい!織斑君が良いと思います!」
「あ、私も織斑君で!」
「私も私も~」
「やっぱし唯一の男子なんだから、推していかないとね!」
1人が一夏お兄さんを推薦すると、皆さん乗ってきました。確か一夏お兄さんって、一度しかISに乗ってませんよね。そんな人を代表にするのは無茶だと思いますけど。
「お、俺!?そんなの無理だって!辞退!辞退させて頂きます!」
「推薦された者に拒否権は無い」
「何でさ!?」
一夏お兄さんが織斑先生に辞退を訴えたけど、あっさり却下されちゃいました。
オルコットさんの方を見ると、今にも爆発しそうです。爆発したら大変そうなので、先手を打っときます。
「ほかに立候補や推薦は無いか?無いなら…」
「はい、織斑先生。私はオルコットさんを推薦します」
私がオルコットさんを推薦すると、クラス中が驚いたように私を見てきました。 何で織斑先生や当のオルコットさんまで驚いてるんでしょう。
「…ホシノ。推薦の理由を聞いてもいいか?」
「理由と言われても。IS素人の一夏お兄さんよりイギリス代表候補生のオルコットさんが代表になる方が、当たり前だと思っただけです。一夏お兄さんも大変そうですし」
「ルリ……!」
当たり前の事を言っただけなのに、一夏お兄さんが神様を見るような目で私を見てきます。やめて下さい。
「流石はホシノさん。篠ノ之束博士のご息女ですわ!」
今度はオルコットさんですか。何でこう騒がしい人ばかりなんでしょう。
「そう、クラス代表には一番の実力者がなるのが筋というもの。それはこのセシリア・オルコットですわ!それを物珍しいからと言って、こんな極東の雄猿に代表をさせるなんてありえませんわ!」
凄いですねオルコットさん。実の姉の織斑先生の前で一夏お兄さんを猿扱いするなんて…あ、怒ってますね織斑先生。眉間に凄い皺が寄ってます。痕がついちゃいますよ。
そんな事を考えてる間にオルコットさんはテンションが上がっちゃったのか、話してる内容が過激になってきてます。そこまで言ったら、流石に一夏お兄さんも我慢できなく…。
「大体、このような島国で過ごす事自体が、私にとって耐えがたい苦痛で…」
「……イギリスだって大したお国自慢無いだろ。世界一マズイ飯で何年覇者だよ」
あぁ、やっぱりこうなっちゃいました。何を言われたか分かったオルコットさんの顔が、どんどん真っ赤になってます。
「あ、貴方!私の祖国を侮辱なさいますの!?」
「先に侮辱したのはそっちだろうが!イギリスだって島国なのに何様だよ!」
「なんですってぇ!?」
何でオルコットさんも一夏お兄さんもあんな言い方になっちゃうんでしょうね。一度落ち着いて欲しいです。
そう思っていると、織斑先生が私の方を見て頷きました。もしかして心を読まれました?流石はお母さんの親友です。あ、出席簿がお二人に炸裂しました。
ドゴッ!
ドゴォッ!
「いい加減にせんか馬鹿者共が」
「お、織斑先生…」
「いって~!千冬姉、俺だけ強く叩いてないか?」
ドゴォンッッ!
「織斑先生だ」
「す、すいませんでした織斑先生…」
実の弟に容赦ないですね。いえ、実の弟だからでしょうか?
「普段ならこの程度の小競り合いは自分達で収めてもらうんだがな。このクラスにはホシノがいるんだ。いい年をした人間が子供の前で無様な言い争いをするな。悪影響だ。
互いに譲れない事があるなら模擬戦でもして速やかにケリをつけろ。ついでにクラス代表もそれで決めてしまえ。日程は一週間後、第3アリーナでだ。良いな?」
織斑先生はそう言って周囲を睨みつけました。一夏お兄さんとオルコットさんは、顔を青くして何度も頷いてます。 それにしても私に悪影響だから止めるって、織斑先生って何気に過保護ですか?
こんな感じで、ルリが介入(?)したお蔭で原作ほど険悪にならなかった一夏とセシリアでした。
そして千冬さんにもルリコンの兆しが…?
次は明日の夕方くらいの予定です。