IS~インフィニット・ストラトス~  電子の妖精   作:ポコ

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夕方予定だったのがちょっと遅れました。
サブタイの通り、ある方がデレます。予想はつくと思いますけど。

ルリは一人称だと敬語を使ったり使わなかったりなので、地の文が難しいですたい。


第6話 お姉さんも出来ました

 どうも、ルリです。最近オモイカネが変にテンションが高くて困ってます。やっぱりお母さんの影響かな…え、何ですかオモイカネ。ネタ要員が足りないからって任された? 何その理由。そのうちオモイカネが実体化しそうで怖いです…いや、それはそれでありかも? では本編をどうぞ。

 

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---side ルリ---

 

 オルコットさんと一夏お兄さんの騒動が終わった放課後。皆さん帰って、今教室にいるのは私と一夏お兄さんだけです。一夏お兄さんが何でか落ち込んでるんで、ほっといて帰るのも可哀想なんで。

 それにしても『一夏お兄さん』って長いですね。もう一夏さんで良いかな? そう思って『一夏さん』って呼んでみたら、ただでさえ憂鬱そうだった顔が全てに絶望したみたいになっちゃいました。

 

「ど、どうしたんだルリ!あんなすぐ熱くなっちまう兄さんは駄目か?ISの事も碌に知らない兄さんは嫌か!?頑張って直すから兄さんを嫌いにならないでくれーっ!」

 

 一夏さんが私の両肩を掴んで、凄い勢いで揺さぶってきました。止めて止めて酔っちゃいます。

 

「おおお落ち着いて下さい一夏さん」

「あ、あぁ悪いルリ…」

「別に嫌ってないです。ただ『一夏お兄さん』だと長いから、もう『一夏さん』で良いかなって」

「良くない。全然良くない。長くて呼びにくいなら『一兄』とか『お兄さん』とかで頼む」

「わ、分かりました『お兄さん』」

 

 ぇー…何でこんなに必死になってるんですか。今日初めて会ったばかりですよね?

 

『ルリが可愛いから仕方ない』

『私、可愛いんですか?』

 

 オモイカネがそう言ってくれましたけど、お母さんやオルコットさんの方が可愛いですよ。

 

『そんな事ない。ルリは天使、妖精。最強。織斑一夏がメロメロになるのは必然』

『なんですかメロメロって』

 

 オモイカネは放っといて。お兄さんも元気になったみたいなので自分の部屋に行こうと席を立つと、山田先生が慌てた様子で入ってきました。

 

「あ、良かった!まだ教室にいてくれたんですね織斑君」

「山田先生。どうしたんですか?」

「織斑君の部屋の鍵を渡すのを忘れてしまってて。はい、これが部屋の鍵ですよ」

「あれ?俺が寮に入るのは一週間くらい後って聞いてたんですけど」

「そうだったんですけど、色々と事情があって…申し訳ないんだけど、織斑君には今日から寮に入ってもらう事になりました」

 

 事情ですか。多分お兄さんを護衛し易いようにかな。

 

「はぁ、そういう事なら。じゃあ一回荷物を取りに帰ってきて良いですか?」

「その必要は無い」

 

 そう言って入ってきたのは織斑先生でした。

 

「お前の荷物は私が適当に送っておいた。感謝しろ」

「千冬姉、適当にって…俺にも色々と要る物があるんだけど」

「織斑先生だ馬鹿者。まぁ、今は放課後だから構わんか。男子高校生の私物なぞ、生活必需品以外は携帯の充電器があれば十分だろう?」

 

 そう言われたお兄さんはガックリと肩を落としてしまいました。別に間違って無いと思うんですけど、何が要るんでしょう。ゲームとか?

 

『思春期の男子は色々と必要』

『色々って何?』

『ルリにはまだ早い』

 

 最近オモイカネが私にお姉さんぶる事が多い気がします。そんなに年は変わらないと思うけど。

 

「ところで一夏。お前は何故ホシノに『お兄さん』と呼ばれてるんだ?」

「ん?あぁ。ルリに色々聞いてたら今まで束さん以外と話したことが殆ど無いなんて言うからさ。だったら俺をお兄さんと思って頼ってくれって言ったんだよ」

「……そうか」

 

 お兄さん呼びは殆ど強制でしたけど。

 ところで織斑先生が何故か私の方をチラチラ見てます。どうしたんでしょう。

 

『織斑一夏が羨ましいんじゃないかと』

『羨ましい?』

『ルリみたいな可愛い妹が出来たから』

 

 そんなの本当に羨ましいのかな?…本人に聞いてみましょう。

 

「織斑先生」

「な、なんだホシノ」

「織斑先生はお兄さんのお姉さんですよね」

「ああ」

「だったら織斑先生の事も『お姉さん』って呼んだ方が良いですか?」

 

 そう言うと織斑先生は一瞬固まった後、私を力一杯抱きしめてきました…何でこうなったんでしょう。

 

「ああ!授業中以外ならいくらでもそう呼んでくれホシノ!いやルリ!」

「ちょ、苦しいですお姉さん」

「気持ちは凄い良く解るけど落ち着け千冬姉!」

 

 お兄さんに止められて、千冬お姉さんは名残惜しそうに私から離れました。…なんで私をじーっと見つめてるんですか山田先生。

 

「あー…一夏の部屋の話だったな。一夏、お前の部屋は1025号室だ。女子と相部屋だから、くれぐれも問題の無いようにな」

「女子と相部屋って…一人部屋は無いのか?千冬姉」

「一人部屋はルリが使っているし、その部屋も近い内にルームメイトが入る予定だ」

「ルリは一人なのか?だったら俺が一緒に…」

「お前をルリと住ませるくらいなら私が住む。ルリはお前よりも数倍しっかりしてるから、心配はいらん。何かあれば私を頼るように言ってあるしな」

 

 お姉さんはそう言って私の頭を撫でてきました。結構気持ちいいです。

 

「そういう訳だから、お前はさっさと自分の部屋に行ってこい。山田先生、案内をお願いします」

「分りました織斑先生」

「諦めるしかないか…。なぁ、ルリの部屋ってどこなんだ?」

「私の部屋は1029号室です」

「そこまで離れてないんだな。 じゃあ後で一緒に飯食いに行こうぜ。迎えに行くからさ」

「良いですよ」

「よっしゃ!じゃあまた後でなルリ」

 

 お兄さんは私の返事に満足すると、山田先生に案内されて行きました。

 

「さて。ではルリの部屋へは私が案内しよう」

「部屋の場所くらい分りますけど」

「子供が大人に遠慮するな。ほら行くぞ」

 

 お姉さんは私の手を引いて案内してくれました。本当にお姉さんがいたらこんな感じなのかな。

 

---ルリの部屋---

 

 部屋でオモイカネとのんびりお話をしてると、遠くの方から何かが壊れるような音がしました。

 何事かと思っていると、誰かが慌てた様子で私の部屋をノックしてきました。誰でしょう?

 

「はい、ホシノです」

「ルリ!俺だ!頼むから入れてくれ!」

「お兄さん?」

 

 どうしたんでしょう?取りあえずお兄さんを招き入れます。

 

「あー…助かったぜルリ」

「何があったんですか?」

「いや、あの後山田先生に案内されて部屋に行ったんだけどさ。その…ルームメイトがシャワーを浴びてて」

「ああ、解りました」

 

 うっかり覗いちゃったんですね。

 

『ラッキースケベだね』

『ラッキーなの?』

 

 その後に災難が待ってるなら、ラッキーじゃない気がします。

 

「わざとじゃないなら謝れば赦してもらえると思いますけど」

「それがルームメイトが箒でさ。謝る前に問答無用って感じで木刀で殴ってきてな…」

「え゛」

 

 そんなすぐ襲ってくる人に、木刀なんて持たせたらダメなんじゃないでしょうか。

 

「部屋の外に逃げたら、木刀でドアごと蜂の巣にされかけてさ。なんとかここまで逃げてきたんだよ」

「えっと…お疲れ様です」

 

 ドアを貫通するくらいの突きって、普通に殺人未遂じゃないですか。

 お母さん。貴女の妹は不器用どころじゃないみたいです。

 

「だからルリ、頼む!今日はここに泊めてくれないか?今あの部屋に戻るのは流石に怖い…!」

「お姉さんのとこじゃダメなんですか?」

「千冬姉の部屋は足の踏み場が無いだろうから無理だ。掃除だけで何時間かかるか…」

「そうですか」

 

 お姉さんってだらしないんでしょうか?変なところでお母さんに似てますね。

 

「なぁ、頼むよルリ。ルリだったら俺も気を使わないで済むしさ」

 

 なんか今晩だけじゃなくて、ずっと住みたいみたいな言い方になってません?

 

「何で私だと気を使わないんですか」

「いや、だって年の近い女子と一緒なんか目のやり場に困るだろ。ルリならまだ子供だし気にならな」

「出てけ」

 

 失礼なお兄さんを閉め出します。いくら私が子供でも、デリカシーが無さすぎです。

 

『なんでだルリー!入れてくれー!』

「うるさいです。箒さんに謝って入れてもらってください」

『俺に死ねと!?』

 

 しばらく外で騒いでましたが、諦めたのか離れていきました。

 と思ったら10分もしないうちに戻ってきました。今度はうっかり下着を見てしまったそうです。それくらいなら仕方ないんじゃないかと思ったら、あろうことか下着を見て

 

『箒。お前ブラジャーなんかするようになったんだな』

 

 とか言っちゃったらしいです。もう、何も言えません。

 流石にこれは今日は赦して貰えないかなと思ったので、仕方なく泊めてあげました。こんなんで来週の模擬戦は大丈夫でしょうか?




一夏のデリカシーの無さはマッハでヤバい。

というわけで、千冬さんが墜ちました。タグに【キャラ崩壊注意】を付けた方がいいかな?そこまでキャラを壊してるつもりは無いけど。
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