クラピカによる全体放送により、念のこと知らない王子たちにもその存在を認識された。これにより第一王子のベンジャミンのアドバンテージはなくなったといえる。
「しかし、余計なことをしてくれる。」
たかがハンターがなぜこちらのことを理解し、情報を流すような真似をするのだろうか?奴らの目的はこの先の暗黒大陸であろうに。腹立たしい。
ベンジャミンは大きな拳を握りしめた。その拳には当たっただけではじけそうな念が込められていた。
「まあ、いい。膠着状態が望みなら。壊してやるまでよ。」
そう、ベンジャミンの言う通りクラピカの狙いは膠着状態にある。それぞれ王子たちは別々の部屋にいる。クラピカの念という情報に世により、更に王子たちは警戒する。そして、守護念獣の存在。これのルールがわからない限りうかつに王子たちを殺すことが出いなくなった。まさしく膠着状態だ。
そんな中ベンジャミンは守護念獣の情報をゲットするために、表向きには護衛と称して私設兵を各王子に配属させた。そこで王子たちの守護念獣を無力化し暗殺する予定だ。
「しかし、守護念獣か。俺様にはみえないのだが、ジェイサルゴ貴様は見えているのだろう?」
ベンジャミンが呼んだジェイサルゴという男、まさにベンジャミンの右腕とも呼べる存在だ。いつも、ベンジャミンが暴走しそうなときに必要な情報を伝え止めてくれる優秀な配下だ。
「はい、王たる雄雄しい姿にございます。」
ジェイサルゴの目にはベンジャミンの肩に乗る禍々しい怪物が見えている。
ベンジャミンの私設兵が来る前、カチョウはセンリツ、キー二、から念について教わっていた。
「カチョウ王子感じますか?」
「感じるわ。」
キーニは驚きを隠せなかった。たった数分の間に念を感じれることができたのだ。守護念獣の言った通りカチョウには念の才能がとてつもなくあることがわかる。
「流石、僕のご主人様だ。」
「当り前よ、私は王族なのよ。」
「本当に凄いはカチョウ王子。」
鳥姿の僕がほめると、カチョウはツンデレなのかフン!といって王族アピールをしてくる。センリツもカチョウの才能に驚いているようだ。
そう、本来念とは何年もかけて会得するものなのだ。しかし、カキン王国の王子に至っては違う。代々念にまつわる蟲毒のような継承戦をしているのだ。その生き残った遺伝子が子供たちにいき、更にその子供たちが殺し合いをする。そうして優秀な遺伝子を念と共に積み重なて来た、念のサラブレットの家系なのである。
原作でもベンジャミンの弟が念をすぐ覚えたり、カチョウも念が見えるようになっていた。カチョウは念の修業が遅かったから今から始めれば習得できるはずだ。念能力は念能力者じゃないと見えないからな。具現化すれば見えるのだが、まあ、それは別の話。
ともかく僕は、センリツたちにカチョウに念を教えることを言った。センリツたちも事態が想像より上だったこともあり、カチョウのために念を教えることを決心したようだ。
「ところで、デブどり、あんた、次の社交界出なさいよ。」
で、デブどりだと!?…
口の悪いカチョウちゃんもそれはそれでありなので許そう。
「もちろんだよ。そもそもカチョウちゃんの守護霊中だからね。守るのが本職なのよ。」
「そんなこと知っているわ。私が言いたいのはその姿で来なさいという事よ。」
え!この姿で出たら、周りの人びっくりするし守護念獣が周りの人に見られてもいいのか?
「本当にいいのでしょうか?自分の守護念獣が見れるというのはカチョウちゃんだけだけど。みんなに知られてもいいのかい?」
「いいのよそんなこと。あんた鳥じゃなくなっても。みえる人には見えるのよね?私の守護念獣がキモイデブ男だって知られたら恥ずかしいじゃないの!」
傷ついた。