近づく二人   作:月島柊

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長編で2000超えます。


第1長編作品 デート

 「そうか、幼稚園と小学校一緒だったな」

「思い出した?さっ、デート行こ!」

デートに行こうって、俺はまだ付き合うとしか言ってないんだが。

「付き合うって、そう言うことかよ」

「ん?なんで?結婚手前でしょ?」

それもそうか。てっきり付き合うって何かに付き合うことかと思ったんだが、ちがかったらしい。

「行こ?柊くん」

俺は言われるがままについていった。

 

【葉元胡桃視点】

 

「胡桃、来たぞ」

窓の方に目線をやった。そこには柊君がいた。

「あっ柊くん。服装選び…って、えぇっ!」

ナイスタイミングと言っていいほど柊君がちょうど良いところに来た!

どっちを着ようか悩んでいたところだったから!

でも…サプライズは台無し

 

【回想】

 

胡→お待たせ!

柊→おう、って (かぁぁ )

胡→(顔が赤くなってる… そんなに綺麗かなぁ 聞いてみよ)

胡→ねぇねぇ、私、綺麗?[さぁぁっと風がなびいてスカートと髪、イヤリングが揺れる]

柊→かっ、かっ[目が泳ぐ。まともに目線を合わせてくれない]

胡→胡→かっ?

柊→かっ、可愛い…!もうこれでいいだろっ!

胡→(キュン!テレる柊君!可愛い…)

 

【回想終わり】

 

って事をしたかったんだけどなぁ。まっ、まあいいや。

「そうだな、この水色のかな」

こっちの方が良いの?

もうひとつのやつ選びそうになってた… あっ危なかったぁ まっまあ直接感想聞けるなら良いか

っ、てか玄関から来るんじゃないの?この前もそっちから来てたよね。

私はつい言葉に出してしまった。

「ちょっ、玄関から来るんじゃないの?」

「別にいいだろ。着替えてないんだし」

いや、そういう問題じゃ無いんだけど…

「むーっもう、これで良いのね?」

あれ?柊君の顔が赤くなってる…なんで赤くなってるだろう?まあいいや。

あっ後ろを向いてくれた。まぁいいや。今のうちに着替えちゃお。

「ほら、着替えるんだったらさっさと着替えろ」

私は念のために言っておく。

「こっち向かないでよ?」

「見ないから。てか早くしないとそっち向くぞ」

「わかった」

音を立てないとか、そんな考えてる余裕がなく、ただ、待たせてるから早く早くとしていたら、思ったよりも音が出てしまってた 。

恥ずかしいっ!でもそんな余裕なんてない。早く着替えなきゃ。

よ、よし 終わった。

「着替え終わったからこっち向いて」

ふ、ふう 今日こそあれを聞こう。咲春ちゃんが昨日さりげなく聞いたことから始まったこと。

「柊くん、私の事いつから好きなの」

やっ、やっぱり口に出すと緊張するなぁ。

私の計算が合ってればとても前だった気がするけど…

「2年前からだけど、どうしたんだ」

!!!二年前?いや、そんな前?とっさに言葉が漏れる

「覚えてないの?幼稚園と小学校一緒だったでしょ?」

柊くんが驚き、戸惑っている。

やっぱり…覚えてなかったんだ…

私の記憶が合ってれば…

幼稚園の時、お嫁さんになる約束した気が…実はあれ、本気だったんだけどな…あの頃から私は柊くんの事が好きだったんだけど、2年前までは私の片想いだったんだね。でもやっと結ばれた!嬉しいな昨日たまたまアルバムを見ていたら思い出したんだよね。

「そうか、幼稚園と小学校一緒だったよな」

パァァ!思い出してくれた!

「思い出した?さっ、デート行こ!」

柊くんの頭に?がいっぱい?がいっぱい浮かんでる えぇ?そんなに難しいこと言ってないのに。

「付き合うってそう言うことかよ」

はっ?付き合うってこういうことでしょ?なんか勘違いしてる?

「ん?なんで?結婚手前でしょ?」

私の付き合うってこういうことしかなかったけど… あっもしかして何かに付き合うって方で勘違いしてたんだーなーんだ まぁいいや どっちにしろお互い好き同士なんだから。私は早く行きたくてウズウズしてきた!

今日は充実した一日になりそう!

「いこ?柊くん」

柊くんは顔ひとつ変えなかったけど、楽しんでくれればいいな。うふふっ!

二人きりのデート!

途中、思ってたことと違うことも起きたけど、ここまで来れて良かった!

今日は楽しもう!

そう言うように柊くんに微笑みかけた。

 

【月島柊視点】

 

俺と胡桃はバイクに股がり、デートの場所へ向かう。場所は俺が知らないため、後ろから案内してもらっている。

「そこ右!」

指示に合わせてハンドルを切る。俺の来たことのない場所だ。

「胡桃、ここどこだ」

「秘密!」

俺は言われるがままにハンドルを切り続ける。

「ここ曲がって止まって」

俺は左に曲がってバイクを止めた。ここは遊園地や動物園でもない

「ここって、キャンプ場じゃないか?」

「そう!ここ来てみたかったんだ!」

キャンプ好きなのかな?もしかして。

「好きなのか、キャンプ」

「うん。焚き火とか大好き!」

そうだったのか。意外な1面を知れることはなかなかないからな。

「じゃあ行こうか。テントは――」

「持ってきてる!」

「なにも持ってないだろ?どこにあるんだ」

「もう預けてあるの」

預けてあるって…

ついていってみると「葉元胡桃様」と書かれたエリアにテントなどのキャンプ用品があった。

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