近づく二人   作:月島柊

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心配

 俺の方が先に起きていて、俺は海のすぐ近くに立った。海は怖い。だが俺はそう思っていない。海は楽しいと思っている。

「入ってみるか」

さすがに服のままは入れないため保護魔法を使って海に入る。

深いところまで行っても飛行魔法で上がってこれるし大丈夫だろう。

 

 深くまで行くとたくさんの魚がいる。中には大きな魚も――って、あの魚明らか大きいな。他の魚の10倍以上ある。なんか口開いてるし。

「んぐっ!?」

よく見てみると鮫だった。こっちに口を開いて迫っていた。俺は必死で飛行魔法を使って上に上がる。もう足まで来ている。

(頼む、間に合ってくれ)

生か死か。ただ2つの分かれ道だ。

(胡桃、勝手だったな。ごめん)

俺は必死で上がろうとはするがもう間に合いそうにない。あと10mはある。

(死ぬのかな)

その時、なにやら光が入ってきた。空気がすえるようになったのだ。

「!」

「柊くん!」

俺は高く上がってからゆっくりと地上に降りる。

「柊くん、何してたの…」

「胡桃、ごめん…」

「もう、心配させないでよ。」

「…悪かった」

 

 俺たちは7時くらいにキャンプ場を出た。もう帰る時間だ。家に帰らないと咲春がうるさいから。紗由理はまだなぁ、でもあいつも家に来てたらうるさいか。

「柊くん、楽しかった。ありがと」

「来たかったら言ってな。いつでも連れてくよ」

結構近場だから週1くらいだったらこれると思う。まずは胡桃の方だけど。

家に着くと咲春しかいなかった。あんまり言ってこなかったけど。

「おかえり、お兄ちゃん」

「ただいま。胡桃、あがるか」

「じゃあ、そうしようかな」

胡桃の家までは比較的近いが、折角だから上がらせた。迷惑な訳でもないし。

「お兄ちゃん、これ食べた?」

そう言って出してきたのはアルコールが入っているお菓子だった。っていうかそれ俺も食えないんだけど。18だし。

「食えないだろ。って、まさか…」

「あっ、咲春ちゃん、もしかして…」

胡桃も察したそうだ。多分食べたんだろう。まぁ数個だったら問題ないけど、1箱とか食べてたら。俺は見せられた箱を開く。中身はなにも入っていなかった。

「咲春、水飲もうか」

「なんれ?」

全然口が回ってないじゃないか。よってる感じだな。

「お前よってるだろ。だからだよ」

「咲春ちゃん、おとなしく飲も?」

「はーい!」

なんだこの妹。苦労するな。

「どうしたんだよ、柊」

「咲春がこれ食っちゃってさ」

俺はからになった箱を見せる。

「アルコール入ってるじゃん。」

「だからだよ」

胡桃が相手してくれてるが結構酔ってたからなぁ、大丈夫だろうか。

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