咲春だけが別のところで寝ていたのだが、仲良くなったのか全員で寝ていた。左から暁依、咲春、俺の順番だ。
「よく寝れたな」
「あぁ。久しぶりだよ」
いつも男2人で暑苦しかったから花が入ってきた。
「そういえば、俺彼女できた」
「そうか。って、ええっ!?」
「あぁ。今度連れてくるよ」
マジかよ…高1に負けた。俺もつくらないとか。
「私もつくんないと。柊くん、私の彼女にならない?」
「兄妹でか?できなくはないけど」
血が繋がってなければいいけど、いくらなんでもいいのかよ、俺で。
「私のこと、嫌い?」
「嫌いじゃないけど…」
そういえば紗由理はどうしてるんだ?最近あってないけど。明日会いに行ってみるか。
翌日、俺は1人で紗由理の家に行った。何してるんだろう。なんか声とか顔とか変わってそうだな。
10分歩いて紗由理の家に着く。久しぶりに来たな。俺がドアを開けるとゆっくりドアが開き、母親だろうか。母親らしき人が出てきた。
「あの、紗由理っています――」
パンッ!
いきなり頬を叩かれる。俺は思わず頬を押さえた。かなりジンジンと痛みが来る。
「何ですか…?」
「あなたが殺したのね」
は?殺したって、なにもしてないんだけど。
「なんのことですか、俺は何も」
「とぼけないで!」
母親はまた俺を叩く。さっきより明らかに強い。俺が一体全体なにしたんだ。
「ねぇ!答えたらどう!」
殴ってきて俺は地面に叩きつけられる。だから、俺が何を!
「そう…答えないのね」
母親は家の中に入っていく。この隙にって、痛くて動けない…
母親が出てくると、その手には刃の短いナイフが持たれていた。
「殺す…」
「はぁ!?なんだよ!」
俺の目の前にはもうナイフがあった。押さえきれないか。俺は…
「何してるんだ!」
警察だろうか。母親を止めにかかる。しかしそれに火がついたのか、母親は俺にナイフを突き刺す。ダメだ…
俺が目を覚ましたのは病院だった。いたのは…胡桃と、紗由理…だけか。
「紗由理…?」
「柊くん…」
紗由理は俺に抱き付いてくる。泣き出している。
「柊くん…!ごめんね…」
【姫宮紗由理視点】
「お母さん…?」
「紗由理、あの人には関わらないで」
急に叫びだしたと思ったら、ナイフを持って血が出ていた。すぐに警察が来て、私は1人取り残される。
「まさか!」
外に出ると、パトカーが走り去っていくが、通りすぎると柊くんが血を流して倒れていた。数分経ってから救急車が来て、病院へ運ばれていく。柊くん、ごめんね、助けられなくて。私がお母さんを止めていたら、無事だったのに。