6時間目が終わり少しして、俺はいつも通り紗由理と一緒に帰ろうとしていた。紗由理とは小さい頃からの幼馴染みで家も近い。
「つっきーは私以外に帰る人いないの?」
つっきーは俺のあだ名。月島柊の月島からとった。
「笑わせるな。俺にそんな友達いるわけないないだろ」
俺も小学校卒業から友達という友達はいなかった。唯一仲がよかったのは紗由理だけ。幼馴染みだからだけど。
「そっか。友達とかつくればいいのに」
「そんな話かけるの得意じゃないし」
「もう高校卒業なんだから、彼女とかね」
彼女って、友達をつくれない俺にハードル高すぎないか?
外は晴れで暑い。溶けてしまうような気温だ。アスファルトからの反射熱もあり、体感温度は実際の気温より高くなっているはずだ。
「暑いー・・・」
「これ飲むか」
俺は購買で買った飲み物を紗由理に投げる。
「ありがとー!」
俺がしばらく待っていると昇降口に帰る人たちが集まってきた。「また明日!」とかの声も聞こえる。その中に胡桃もいて、俺の方を少し見る。俺は軽く黙礼をして、胡桃は歩いていく。
「どうかした?つっきー」
「あぁ、いや、何でもない」
俺は紗由理と一緒に歩き始める。俺の家のはす向かいだから最後まで帰れる。時々どちらかの家にあがることもある。
「つっきーって男友達もいないの?」
「話してるとこ見たことあるか?」
「・・・ないかも」
そりゃあそうだ。男友達なんていないんだから。女友達もいないけど。
「努力しないの?」
「する暇あったら魔法覚えるさ」
「私といい勝負してるもんね」
魔法の数では学年1位、学校2位だ。紗由理は俺と2個の差で学年2位、学校3位。学校1位は同じ3年がとってる。差は57個。全然大差だ。
「俺が896個だから紗由理は894個か」
「1位の人953個だからね。」
「どんだけ覚えてるんだか」
最近の情報だと
攻撃系魔法が157個
回復系魔法が150個
防御系魔法が152個
反射系魔法が147個
便利系魔法が326個
幻覚魔法が30個
その他1個
があり、合計963種類の魔法がある。要するに、1位の人はあと10個で全種類覚えられるのだ。
「転移魔法とか覚えるけど使わないよね」
「高速移動魔法とか個人差あるしな」
「私大体50キロ前後だけど」
「俺は65キロ前後だな」
ほぼすべてにおいて俺が上だが、ただ1つだけ俺が下になる。それは
「けど術式魔法は私の方が上だもん!」
「まず俺覚えてないし」
術式魔法は威力は最大だが、発動に時間がかかる。
「そういえば、好きって言ってた胡桃ちゃんって」
「あぁ、そういや魔法結構おぼえてたっけか」
まさか・・・
『胡桃が1位!?』
回復系魔法は回復魔法、解毒魔法
攻撃系魔法は火炎魔法、水魔法
防御系魔法はシールド魔法、上位防御魔法
反射系魔法は鏡魔法、跳ね返し魔法
便利系魔法は転移魔法、高速移動魔法
幻覚魔法は幻影魔法、幻聴魔法
その他は術式魔法だけです。