近づく二人   作:月島柊

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柊たちが帰ったあと、胡桃の家では・・・


暴力

 

 俺が家の前につくと、胡桃が俺の後ろを走っていった。

「おい!胡桃」

俺が呼んでもそのまま走り去っていった。俺はいけないと分かっていても胡桃の後をつけた。

ついていくと、胡桃が家の中に入っていった。かなりの豪邸だ。

近くにあった木に上ると胡桃がベットに横になっている胡桃が見えた。俺は窓を開け、胡桃の家の中にはいる。

「胡桃」

「月島くん!?どうしてここに――」

俺は手を差し出す。

「胡桃、おいで」

胡桃を呼ぶ。胡桃はゆっくり俺の手を掴む。俺は窓から下に落ちるように降りる。

「いやっ!って、ビックリした・・・」

「ごめんよ。」

俺は謝る。すると家の中から「誰かいるのか」と男の声がした。

「戻れ。俺も木の上にいるから」

「うん・・・」

俺は木の上に上り、胡桃の部屋を見ている。

しばらくして男1人と一緒に入ってきた。何を話しているか分からないため、盗聴魔法を使う。

〈あの男とは関わるな〉

〈なんで!関わってもいいじゃん!〉

〈関わるなと言ってるんだ!俺に逆らうのか!〉

そう言ってその男は胡桃を叩く。外でも十分に聞こえてきた。

〈痛っ!なにするの!〉

〈お前が逆らわなければいい話だ。反省しとけ〉

俺はいてもたってもいられず、窓を開けて窓枠に立つ。その男はまだ中にいる。

「胡桃、大丈夫か」

「っ!お前!」

俺に気付いたそうだ。俺がこいつと会ったのは1年前だった。

 

 当時の俺は胡桃と出会っていなかった。そのところでこの男が胡桃をいじめていたからか俺はこの男の首もとを掴む。

「柊!やめろ!」

「やめるのはお前の方だろ!」

「騙されたのはそっちだろ?」

俺は男の顔を殴る。

「君!やめてよ!」

胡桃は俺を突き飛ばした。あっちが悪いのに。どうして俺が悪くなるんだ。俺はそれから男のことを恨み始めた。

 

「・・・死ね」

男は俺に向けて攻撃魔法を放つ。

「っ!」

俺はシールド魔法を使う。そして煙が立ちこもった瞬間に外に転移する。

「・・・」

やっぱり胡桃を狙うのはやめよう。もう俺は恋人なんて要らないんだ。

俺は高速移動魔法で家に帰る。もう、やめよう。

 

 それから俺は学校にもいかず、家にこもっていた。別に、話す相手もいない。ただ、胡桃と目を会わせたくないがために、家にこもっているだけだ。

「つっきー、大丈夫?」

紗由理が付き添ってくれている。

「大丈夫。ただ、しばらくは行けない」

「そっか。彼女探さないの?」

「探さない。あと7ヶ月で卒業なんだ。それまでこもってる」

8月23日で、あと7ヶ月で卒業式。そしたら胡桃とも会わなくてすむ。それでいいんだ。

 




近づくどころか離れていってるね。
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