俺は胡桃に看病してもらった翌日から学校に行った。周りからはなにも言われないが、唯一と言っていいほどに言ったのは胡桃と紗由理。
「柊くん、久しぶりだね。学校では」
「月島君来たんだ。頑張ろうね」
「あぁ、頑張ろうな」
早速朝から先生が息を切らして入ってきた。只事ではないと思い、周りは静まり返る。
「月島くん、ちょっといいかな」
「え?あっ、はい」
俺は前のドアから先生と一緒に前から出る。
【葉元胡桃視点】
(月島くん来てくれて嬉しいけど、どうしたんだろう・・・)
おそらく紗由理ちゃんも同じことを思っているだろう。
けど紗由理ちゃんはなにも話さない。
私は話さない紗由理ちゃんに話しかけた。
「柊くん久しぶりに来てくれて嬉しいね」
「う、うん・・・」
何か考え事をしてるかのようにしていて、返事もあまり話さない。しかも、目が泳いでいるように見える。
(さっきからキョロキョロしてる・・・どうしたんだろう)
しかしこの後あんなことになるなんて、知るよしもなかった。
【姫宮紗由理視点】
(胡桃ちゃん、自分から柊くんの事話題に出すなんて、まさか・・・いやいや、私は幼馴染みだし、私の方が柊くんの事知ってるんだもん。そんなわけ・・・)
私はまさかの事を思ってしまった。胡桃ちゃんが柊くんの事を好きになってることだ。
【月島柊視点】
「なんか葉元がお前の事心配してたぞ」
「はぁ、胡桃がですか」
以外ではないのだが、いや、むしろ嬉しい方か。少し驚いた。
「あと姫宮もよくお前の事話してたな」
「そうですか。それで、用は」
「あいつらのこと、お前はどう思ってるんだ」
どう思ってるって、先生がそんなこと聞くのかよ!
「クラスメイトですかね?」
「多分2人とも好きなんじゃないか、お前の事」
好きって、胡桃が好きだったら両思いじゃないか。紗由理は・・・幼馴染みか。
「分かりました。じゃあ、聞いてみますよ」
俺は教室に戻り、胡桃と紗由理にその事を聞く。
「胡桃、紗由理、好きな人っているか?」
まずは遠回しに聞いた方がいいだろう。さすがにこれで分かるはずないし。
「いるよ?私は」
「私もいる」
2人ともいるということか。
「このクラスか」
「うん。このクラス」
「私も」
明らかに怪しくなってきた。このクラスで2人とも好きな人がいる。明らかに怪しいだろう。
「俺だったりするか?」
「うん。っ!」
「私も・・・って、あっ!」
自分から言ってどうするんだ。自白して俺に知らされた。って、俺2股じゃん。
俺は少し焦りながらも冷静を偽った。