近づく二人   作:月島柊

8 / 19
全員

 家でくつろいでいる俺と咲春、暁依は、実を言うと本当の兄弟ではない。親の再婚によってできた義理の兄妹だ。一方の親はというと、再婚旅行で4ヶ月家をはずしている。咲春たちの親と俺の親は昔からの友達らしく、意気投合している。

俺はまぁ、親は嫌いだ。勝手に離婚して再婚するし、してすぐ旅行で4ヶ月だ。何をしているんだ、俺の親は。

「咲春、何か飲むか」

「オレンジジュース!」

お前は子供かと思いながら俺はオレンジジュースを買いに行く。

本音は歩いて気分を晴らしたかったからだ。ずっとモヤモヤしていて明らかに気まずかった。

俺はオレンジジュースを買って家に戻る。

「咲春、買ってきたぞ」

「ありがとー、お兄ちゃん」

「俺が買ってきてやってもよかったのによ」

「計算ミスりそうで怖かったからな」

学年1位に任せとけ。

「ねぇ、友達できた?」

「まぁ、一応は」

友達というか恋人だけど。

「明日会えないかな」

会えないかなって、胡桃と紗由理にかよ。咲春にだけは会わせたくなかったが、別にいいか。

「分かった。連絡しとくよ」

俺は胡桃と紗由理のグループに連絡する。

〈明日俺の家来れるか〉

〈行けるよ。〉

〈私も!〉

〈じゃあ明日9時半に来てくれ〉

 

【葉元胡桃視点】

 

寝る前、本を読んでゆったりしていると、急にスマホから着信音がした。柊くんからだ。

〈明日俺の家来れるか〉

どうしたんだろう?

何か大事なようでもあるのかな?でもどうしてグループに・・・

でも何かあるのかも!

私はわずかな期待に胸を膨らませて返事を書いた。もちろん返事はOKだ。

〈行けるよ。〉

明日のために期待していよう

と、思っていたが、紗由理ちゃんからも返事が来た。

〈私も!〉

紗由理ちゃんも来るのか・・・別に紗由理ちゃんが嫌いな訳ではないけど、紗由理ちゃん、柊くんに何かすると思う・・・

できれば来てほしくなかった。二人きりにしてほしかった。で、でも紗由理ちゃんには幼馴染みってだけでそれ以外は何も変わらないから大丈夫大丈夫。

私はこわばる心を落ち着かせながら明日を待っていた。

 

【姫宮紗由理視点】

 

リビングでテレビを見ていたら着信音が響いた

<明日俺の家来れるか?>

っ、柊くんだ

嬉しいんだがこの前の出来事を思い出してしまい顔が赤くなってしまう

「さっきスマホなってたけど大丈夫?って顔真っ赤じゃない!熱でもある?大丈夫?」

だ、大丈夫!気にしないで!

スマホをさっと隠した

ふ、ふぅーお母さんに心配されるほど赤かったんだろう どうしちゃったんだろう 私 そしたらまた着信音が響いた

<行けるよ。>

えぇー胡桃ちゃんも来るのか…本当は うふふっ

そう言うこともしたかったが胡桃ちゃんも来るなら仕方がない 今回は諦めよう でも柊君の家に行けるなんてとんだ幸運だなぁー

明日はとびきり可愛くして行こ!

高鳴る心を感じながら明日の準備をした。

 

【月島柊視点】

 

紗由理が来たあと胡桃が来た。

 

「あっ、お兄ちゃんの好きな人!」

「えっ?柊くん私のこと好きなの?」

もう逃げ場がないと思い、白状した。別にバレてもよかったし。

「そうだよ。ずっと前から」

「だったら付き合ってみる?明日」

「え?明日!?」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。