DーHEROと共に戦うデュエリスト。 リメイク版 作:無言の短パン
俺の名前は未来、遊戯王が大好きだった男だ。
昔は遊戯王が大好きでデュエルが楽しくて楽しくて仕方なかった。
それに遊戯王のアニメを見るたびにワクワクしていて、無性にデュエルがしたくなった。
いつからかな……デュエルも遊戯王のアニメも楽しめなくなってきたのは?
そうだ、デュエルが楽しくなくなってきたのは遊戯王の大会に出たあの時からだ。
俺の最強デッキなら勝てると思って大会に出て、手も足でずボコボコにされた。
それから俺は昔から使っていた大好きなデッキを崩して、勝てる環境デッキを作って大会に出た。
大会のデュエルは楽しかったけど、何か大切なものを無くした気がした。
アニメは……そうARCーVの時からだ。
ARCーVは最初は微妙だったけど、中盤からどんどん面白くなって来た。
魅力的なキャラが多かったし、次の展開にワクワクしていた。
そして同時期に遊戯王の映画も上映しててその出来も良かったから、遊戯王アニメは永遠に不滅だと思ってた。
でも乱入が増えたり、アクションマジックの乱用。はては過去作のキャラの冷遇。
上げればきりがないが、そういうのを積み重ねていって、ARCーVは完全な駄作として終わってしまった。
次のVRAINSは楽しめたけど、もう以前のワクワクは感じなくなってしまった。
俺の感性が変わったからか遊戯王のアニメがつまらなくなったからなのかそれは分からない。
でもなんか……無性に冷めちまったんだ。
だからSEVENSは見る気が起きずに未だに未視聴だ。
それに昔から一緒に遊戯王をやっている知人がどんどん辞めていって、今では遊戯王をやっているのは俺だけ。
遊戯王をやめた友人が言った
「この歳でいつまでも遊戯王はできないだろ。おまえも辞めるんだった早い方がいいぞ。そしていい値段がつく今の内に遊戯王カードを売っておいたほうがいい。遊戯王が終わればほとんどのカードが値段がつかないゴミになるぞ」
がどうしても未だに耳から離れない。
そいつとは喧嘩別れする形で絶交しちまったけど、あいつが言ってることはただしいんだよな。
箱買いして開封してないパックがいくつあったか……もう覚えてない。
もう完全に遊戯王の熱は冷めてる。だがどうしても辞める気にはなれない。
俺はこれまで遊戯王以上に熱心に取り組んで来たものはない。
もう遊戯王は俺にとって人生のようなものだと言ってもいい。
その遊戯王を止めれば、俺には何も残っていない。
それに今までの人生が無駄だったと否定している気がする。
「どうすればいいんだろうな」
遊戯王を続けるか……止めるか。
ここ数ヶ月は寝ても覚めても毎日そのことばかりを考えていた。
その結果、俺は注意散漫になっていた。
「あっ、やべ! 赤信号っ」
それは一瞬の出来事だった!
猛スピードの車が俺のことを轢いて走り去っていった。
俺は吹っ飛ばされて、地面に激突した。
(身体中が熱くて痛い。……これはもうダメだな)
(……なんだよ、俺はまだ答えを出してないんだぞ)
薄れゆく意識の中、今までの人生が走馬灯のように流れてきた。
(遊戯王、遊戯王、遊戯王……遊戯王ばっかりだな……)
ふと一枚のカードを当てた時の記憶が蘇ってきた。
(DーHERO ドグマガイ……俺が好きだったカード)
(本当は……俺……お前と……いつまでもデュエルを……)
そこで俺の意識は途絶えた。
作者は少し前まで、主人公と同じ心境でしたが。
フェッシル・フュージョンのカード化で、止めようなんて気持ちが一瞬で吹き飛びました。