DーHEROと共に戦うデュエリスト。 リメイク版 作:無言の短パン
「へぇー、そうなんだ。セームベルさんたちは天界に行った事があるんだね」
「うん、そうだよ。えへへー、凄いでしょー」
「あははは〜。ベルベルは大した事して無いのに、そんなに威張れるなんてすご〜い」
「コラー! 馬鹿にするなー!」
「ふふ。2人はとっても、仲が良いんだねー」
「仲良くなんか無いよ! 私はコイツなんて、大っ嫌いなんだから!!」
「も〜、ベルベルは素直じゃないな〜。でもそんなところも、ベルベルらしくて私は好きだよ〜」
「あ、アンタに好きだなんて言われても、全然嬉しくない!」
名前の事で一悶着あったけど、今では2人ともランドスターと仲良くなれたなぁ。
「良かったなランドスター、同世代の友達が出きて。では私はそろそろ町を見回る時間なので、しばらくの間は失礼するよ。もし困った事があったらランドスターに聞くといい」
そう言ってグレファーは外に出て行ってしまった。
「なぁ、この町には異世界から来た奴らが集まって出来たっていってたけど、そんなに別世界に飛ばされるものなのか?」
「まさか、こんな事は今までなかったです」
「世界が不安定ですよ……多分。この世界にも覇王とかいう凄く怖い奴も居たみたいですし」
覇王。それはまさか……
「王様? いっぱい国があるんだから、怖い王様なんて珍しくも何ともないよね?」
「居たって事はそいつは倒されたってことか」
「はいそうです。その後も何度か天変地異はありましたが今は落ち着いています」
天変地異ってのはユベルと十代のデュエルの影響か?
話を聞くに、ここはgxの異世界編が終わった後の世界みたいだな。
「お目覚めになられたのですね。良かったです」
そう言い部屋に1人の女性が入って来た。
それはモンスターのハイ・プリーステスだった。
「お陰様で。世話になった」
「私はハイ・プリーステスと申します。どうぞよろしくお願い致します」
「未来だ。こちらこそ」
「隠れていないで貴方も入って来てみませんか?」
「はい」
恐る恐るといった感じで1人の少女が入って来た。
それは俺が知っているモンスター、リチュア・エリアルだった。
「この子はエリアルと言います」
「この子は森の中で倒れており、重症をおっていました」
「治療を行い傷は癒えたのですが、記憶喪失のようでして自分の名前以外何も覚えていないのです」
「また、人見知りでして。私以外の方には心を開いておらず」
「年が近い皆様となら打ち解ける事が出来るかも知れないと思い、この場に連れてきたのです」
「迷惑ばかり掛けて……ごめんなさい」
「気にしないでください。記憶喪失で不安なのは理解しています」
リチュア・エリアルか。
端末世界では死んで操られて復活したイメージしかないな。
本筋にそこまで絡んでこなかったし、復活と操られてたのは後付けみたいなもんだから仕方ないか。
正直、生きているときも死体の時も、都合のいい駒として利用されていたんだよな。
「私セームベル、よろしくね」
「プノだよ〜」
「未来だ」
「よろしく、お願いします」
「ふーん、エリアルちゃんは名前以外は何も覚えてないんだ」
「デュエルの知識も忘れちゃうなんて、可哀想だね〜」
「うん、今必死で覚えてる所なんだ」
「デッキは持ってるの?」
「持ってない。カードはこの町で貰った数枚しか持ってないんだ」
「すみません。もっと与えてあげたかったのですが」
「町の人たちは何も悪くないよ」
「……ねぇ、おじさん。私の時みたいにエリアルちゃんにカードあげれないの?」
「そうしたいのは山々だが、俺の意志じゃあ無理なんだよな」
あれはあくまでカードが持ち主を選んだだけだけだからな。
思ってると俺のデッキから何十枚かのカードが飛び出してきた。
「どうやらこのカードはエリアルに使って欲しいみたいだ。やるよ」
「へっ! い、いいんですか。貴方のデッキのカードですよ」
「あぁ、多分使わないカードだからな」
「えっと……ありがとうございます」
「それで、どんなカードを貰ったの〜。見せて〜」
「何このカード、真っ青だよ?」
「これは、儀式モンスターじゃないかな?」
そう、エリアルに渡したカードは儀式関連のカードだった。
ターミナル世界ではリチュアの儀式術を使ってたからその影響かな。
まぁ、渡したカードはリチュアではなかったが。
「儀式……モンスター」
「そういえば、まだ儀式に関しては教えていなかったですね。儀式とは」
パイプリーステスが儀式について説明している時も、エリアルは一身に儀式関連のカードを見ていた。
「どうしたの? ぼーとして」
「儀式関連のカードを見てると、何か思い出せそうな気がするんだ」
「え! エリアルちゃんは儀式と何か関係があるの」
「もしかしたら」
「私とした事が、もっと早く儀式の事を教えるべきでした」
「記憶を取り戻すヒントが見つかって良かったですね」
「じゃあ、取り敢えずデュエルしてみよう! そうすれば何か思い出せるかも知れないし」
「うん、そうだね。……お願いします。……えーと、お手柔らかにね」
「ダメダメ。デュエルはどんな時でも真剣勝負。一切、手加減はしないから覚悟してね! 行くよ」
「終焉の王・デミスでダイレクトアタック。……これで私の勝ちなのかな?」
「負けたー! フィールドのカードを全て破壊なんて反則だよ!」
「デュエルを覚えたて状態で中々やるね〜アルルン」
「アルルン。それって、私?」
「うん、かわいいでしょ〜」
「そうかな?」
「ねぇねぇ、今後は私とデュエルしようよ〜」
「それなら、僕も」
「ちょっと、私は一本勝負なんて言った覚えはないよ! 次も私がやるんだから」
「そういう事でしたら。余り強くはないですが私も、立候補してみます」
「プリーステスさんまで」
「それなら俺は邪神使いの事を町にいる人達に聞いてくるから。皆んなはそのまま楽しんでてくれ」
そう言い、俺は家から出た。
正直、楽しそうにデュエル姿を見てられなかった。
「あの人はデュエルが好きじゃないのかな?」
「そんな事無いと思うけど。たくさんカード持ってるし」
「でも、デュエルを見ていた時も複雑そうな顔でしたよ」
「そう言えば、おじさんはデュエルをしてる時もあんまり楽しそうじゃなかったかも」
「昔色々あったのかもね〜」