シンフォギアの世界で偽物やってます   作:サソリス

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久しぶりの本編更新だぜええええ!

響ハッピバースデェー!

本来ならハッピーなシリアス抜きの物を書こうとしたら、丁度ゲームで復刻が来ているIF響のシナリオを見ながら書いてプラスにロストソングの内容を楽しみながら読んでたらこんなシリアスに…なんでシリアスってこんなに書きやすいんでしょうね?
それと次回予告も含めてタイトルを変更しました…すいませぬ、どうしても内容に合わなかったものだから。


前回のシンフォギア!

響の胸に爆弾があるとわかったよ~


それぞれの考えと巻き込まれた陽だまり

スカイタワーの展望台、私達は楽しく気分転換の為に遊びに来ていた。

 

「未来~いい眺めだよ~」

「コラ響、あまりはしゃがないの」

 

そこからの眺めは絶景の一言で天気も晴れているおかげもあってか嫌な事も忘れられそうな程に綺麗だった。だけどもこうして落ち着いているとどうしても色々と考えてしまう。了子さんから教えてもらったゴーストさんのギアに取り付けられてた受信部分、そこを壊せば良いと簡単に考えればいいのだけどその結果本当にゴーストさんは戻ってくるんだろうか。ゴーストさん自身である響輝ちゃんは戻って来るって言っていたけれどゴーストさん本人が戻ってくるとは一言も言って無かったしわからない。それにこの胸のガングニールだって時限爆弾って表現してたからいつかは爆発、つまり私の死が訪れることがあるんだろうし…一体どうやったらいいんだろうか。窓の外の景色を眺めながら色々とこれからの事に考えを巡らせていると。

 

「うわゃぁぁぁぁ!?」

 

突然頬に冷たいものが押し付けられて私はビックリしてしまった。後ろを振り向いて見るとそこには缶ジュースを持った未来がいた。

 

「大きな声を出さないで」

「だだだだだってこんな事されたら誰だって声が出ちゃうって」

 

未来に理由を話すけど納得はしてないみたいでなんだか困り顔のままその缶ジュースを手渡してくる…あれ?これってゴーストさんがよく飲んでたキュウイジュース?

 

「響が悪いんだからね」

「私?」

 

え?何か悪い事したっけ?正直思い当たる事しかないなぁーって。ほとんどゴーストさんと一緒にしたクリスちゃんへいたずらと防人クッキングから逃れるためにやったシンフォギアでキッチン破壊ぐらいしか思いつかないけど何か悪い事したっけ?私は疑問に思いながら聞くとちょっと怒った表情へと変える。

 

「せっかく二人で遊びに来たってのにさっきから考え事ばかりしてるから楽しくないのかなって…」

「あぁぁ…ごめん」

 

なるほど、確かにさっきから考えてばかりだな私。いつもは考え事担当はクリスちゃんに任せてたからこんなに考える事はなかったけど今回はまだクリスちゃん達に話してない事だから私一人で考えるしかないんだよね。

 

「心配しないで、今日は久しぶりのお出かけだもの楽しくないはずが無いよ~」

「響…」

 

私は今回ばかりはその考え事も追っ払い楽しむことに全力全開になる事を胸に誓った。

 

「せっかくのスカイタワー、全部回らなきゃ損だからね。それじゃ出っ発!」

 

私は未来の手を取り展望台を回る、まだ一番高い展望台は回ってないからそこからだぁー!そしてそのままエレベーターを使って上へと向かった。

 

※※※

 

東京スカイタワー、今私とマムはそこに来てた。

 

「マムあれはどういう事?」

 

私はここに来る前に言われた事を思い出しながらマムへと問いかける。私がフィーネを演じなくて良いと言うのはどういう事なんだろう?

 

「言葉通りです、私達のしてきたことはテロリストの真似事にしか過ぎません、真に成すべきことは月がもたらす最悪の被害をいかに抑えるか…違いますか?」

「つまり今の私達は世界を救えないと…」

 

そうビーフジャーキーを片手に語るマム、私はそのビーフジャーキーを取り上げて野菜スティックを持たせながら道を進む。マムに指示された部屋に到着して中に入るとそこにはスーツを着た黒ずくめの男たちがいた。

 

「マム、これは?」

「米国政府のエージェント達です、講和を持ち掛ける為私が召集しました。」

 

だからここに、スカイタワーに来たのね。道理でおかしいと思ったわ、あのマムがいきなりタワーに上ってみたいなどと言うものだからとうとうボケちゃったのかと思ったけど講和の為だったとは。

 

「講和を結ぶつもりなの…」

「ドクターウィルには既に通達済みです。さ、これからの大切な話をしましょう」

 

そうして話し合いが行われ、マムが持っている情報の譲渡を条件に私達は罪に問わないと言う確約を決めた。そうしてマムの持っているメモリチップをエージェントへと渡した。

 

「異端技術に関する情報、確かに受け取りました」

「取り扱いに関しては私が教授します付きましては…」

 

しかし相手は約束を守る気が無い様で・・・

 

「マム!」

 

エージェント達は私達からデータを受け取ると懐に忍ばせておいた拳銃をこちらへ向けた。

 

「あなたの歌よりも銃弾ははるかに早く、躊躇なく命を奪う」

「ッく!」

「初めから取引に応じるつもりは無かったのですか…」

「必要なものは手に入った、あとは不必要な物を片付けるため…ん?」

 

エージェントは何かに気づいたようで窓の外を見る、するとそこには―――

 

「!?」

「ノイズ!?」

 

飛行型ノイズの群れがいた。ノイズは窓をすり抜け建物の中へ入ってくるとエージェント達に乗りかかり炭素へ変えていく。他のエージェント達も上の階や床から現れたノイズ達によって炭素分解されてしまった。そして私はマムを守るために胸に浮かぶ歌を紡ぐ。

 

Granzizel(グランズィーツェル) bilfen(ビルフェン) gungnir(ガングニール) zizzl(ツィーツル)

 

ガングニールを纏いアームドギアを展開、ノイズを倒していった。

 

※※※

 

突如として現れたノイズ達によってスカイタワーに遊びに来ていたお客さん達はパニックに陥っていた。我さきにと非常階段へと向かい混雑している。私は他に取り残された人がいないか確認しに行こうとしたんだけど、未来に止められてしまった。

 

「行っちゃだめ、行かないで!」

「未来、だけど行かなきゃ!」

「この手を離さない。響を戦わせたくない、遠くに行ってほしくない」

 

どうやら私がシンフォギアを使ってノイズを退治しに行こうとしたと考えたみたいで悲しそうにしている。確かにそれも考えなくはなかったけど私も胸のガングニールを気軽に使える状況じゃないとわかってる、だから今回は使うつもりはあまりなかった。その事を伝えようとするんだけど泣いている子供の声が…

 

「胸のガングニールを使わなきゃ大丈夫なんだ、このままじゃ!」

「響…」

 

私は泣いている声の元へと走る、そこには小さな男の子がいた。どうやら避難するときに一緒に来ていた母親と逸れたみたいでノイズの混乱もあってか泣いているようだった。すぐに未来と二人で保護すると非常階段へと向かう。

 

「ほら、男の子が泣いてちゃみっともないよ」

「みんなと一緒に避難すればお母さんにもきっと会えるから大丈夫だよ」

 

非常階段へと到着すると確認の為のスタッフの方だろうか大人の人が現れた。なのでこの子を預けて私達も避難しようとしたその時、突如建物が崩れ始め爆発が起こった。

 

「キャーーーーー!」

「み、未来ぅッ!!」

 

その爆発に未来が巻き込まれ、展望台から高さがかなりあるスカイタワーから落ちそうになっている。私は咄嗟に未来へと手を伸ばして引き上げるけれど勢い余って今度は私が落ちそうになってしまった。今度は立場が逆になって未来が私を引き上がる形になってしまった。

 

「未来!ここは長くはもたない手を放して!」

「ダメ!響…大丈夫、私が引き上げるから…」

「未来…」

 

未来は頑張って私を引き上げようとしているけれど、体制が悪いみたいで中々わたしを持ち上げれられない。このままだと一緒に落ちてしまう。私が手を離してシンフォギアを纏えば2人とも生き残れるだろうけど胸の爆弾のタイマーを進める事になる…けど、仕方がない。未来も生き残って私も生きるにはこの方法しかない。へいきへっちゃら、なんとかなるさ。私はこの言葉を胸に覚悟を決める。

 

「いつか本当に困ったとき未来に助けてもらうから‥‥今日は私に頑張らせて」

 

私は未来とつないでる手の緩ませる、ゆっくりと手は離れていきそして私はタワーから落ちた。

 

「響ぃぃぃぃい‼」

 

落下中、私は胸の歌を紡いだ。

 

Balwisyall nescell(バルウィシャル ネスケル) gungnir tron(ガングニール トロン)

 

シンフォギアを纏い地表へ着地する。着地した後、足のアーマーから煙が排出されシンフォギアの準備が終わると私は未来のいる場所へと目を向けた。

 

「未来、今行く!」

 

踏み出そうとしたその時、展望台デッキで大きな爆発が起きた。

 

「未来…未来ーーーッ!」

 

私はタワーの中へと走った。

 

 

 




ふぅ~、時間オーバーしたが書けたので満足。

次回予告

未来を探すために走る響、その背中をタイミング悪く見る事しかできなかったクリスは胸の中でこの惨状を作り出したであろうソロモン杖を起動した自分を責め続ける。

次回【あたしのせい】

さぁーって次回も!さぁーびす!さぁーびす!

~どうでもいい設定~

特になし

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