「うおおおぉぉー!
「波紋伝達率65%、手慣れてきましたネ」
「ズームパンチ!! ...やはり肘辺りに波紋が通らないな」
「...
「ジーク君、
「進先生...えっと、まだできないんだ」
「金属に波紋を通すのは自分の体とはちょっと勝手が違う、ゆっくりやっていこう」
「は、はいっ!」
現在はイッセーがグレモリー眷属入りを決定したあと、早々に帰宅したら既に『チーム英雄派』が我が家のリビングで波紋を練習していた。
波紋は東洋では仙道とも呼ばれ、特殊な呼吸法で肉体にエネルギーを生み出す技術である。ちょっと家の蔵書をひっくり返してみたら波紋についての本があるのだから我が家の知識量の多さが伺える。
私がチーム英雄派と知り合ったのは中学二年の頃。いきなり彼らに拉致されたら仲間になれとか言われ、当時中二病&反抗期を患っていた私は徹底抗戦。神器や神滅具相手に単独で錬金術で勝った当時の私の無謀さを叱りたい。
その後勝利の美酒に酔いしれた私の中二病が爆発、彼らに「たかが人間一人に複数で負けてそれで英雄かこの人間め」とか言ったらなんか彼らのハートを掴んだらしく。なんか今まで入っていた禍の団とかいう組織を抜け、それ以来週一で遊びにくるようになった。しかし...先生という呼び方はなんとかならないものだろうか。
「どうかなクルス、曹操君の波紋は上達したかい?」
「進様、曹操様は予想の1.7倍の速度で波紋を習得していまス」
「ほう...さすがは英雄派のリーダーってところかな?」
「いやいや、先生が残してくれたアドバイスとトレーニングメニューのおかげさ」
そう言いながらタオルで汗を拭う好青年が曹操君、現在は世界を回りながら不幸な神器所有者を助けたり発展途上国でボランティアをやったりしている組織『チーム英雄派(スポンサー東乃家)』のトップである。
「まあ波紋も人が生み出した可能性の一つだしな、私もそれなりに知識は持ってるよ」
「...えっとそれでだ、その...来週良かったら二人で草津あたりに温泉旅行でも行かないか?少々疲れが溜まっていてな、案内して欲しいんだ」
「そうか、確かに転移出来るとはいえ毎日世界を回っているからな...よし、日帰りで行くかい?」
「お、おお有難い!!」
ただ、たまに木場君みたいな視線をこちらに向けてくるのは何故だろうね...えっと曹操君、私は君を信じてるからね?
ズームパンチを練習中なのはヘラクレス君。大きな体で資材を運び、地面を殴って爆発させ耕すのでどこかでは農耕神の生まれ変わりなんて言われたりしてる。
霧に青緑波紋疾走を流そうとしてるのはゲオルク君、無口だけど魔法の腕はピカイチ。あと私の研究も手伝ってくれる優しい子だ。
そして背中から神器
ここには居ないだけで、マネージャーをやってるジャンヌちゃんや
他にも曹操君が助けた神器所有者なんかもサポートとして入ってくれるけど、メインは今説明した人達だろう。
「それで、何故いきなり波紋を?前から言われてたから色々と準備したが...君達の実力なら並の相手でも平気と思うんだが」
「慢心は敵だよ先生、どうやら旧魔王派が結構怪しい動きをしているらしい」
「それの調査をする上で、悪魔を相手にするなら僕たちも何か覚えておいた方がいいかな~って」
「確かニ、悪魔は基本的に太陽の光ガ得意ではないですからネ。波紋が効かないことはないでしょウ」
「......用意周到にして、損はない」
旧魔王派。先の大戦で旧四大魔王が全員死亡、そして魔王の肩書は現代最強の悪魔四名に受け継がれる。そしてかつての魔王の血筋のものが徹底抗戦を宣言、その人たちは旧魔王派と呼ばれている。
一体何をしでかそうというのか、私の身近に被害を及ぼそうとするのなら...コネを徹底的に使ってでも止めてやる。
「それも重要な話だが、先生。どうやらここら辺、堕天使の奴らがうろちょろしてやがる」
「ああ、それで私の親友も殺されそうになったよ」
「...俺らが手伝うことは?」
「大丈夫、ヘラクレス君達はそっちの目標を優先しなさい。私もなんとかするさ」
「......気を付けて」
「ありがとう、ゲオルク君」
そんなことを話しながら、波紋の修行をしつつお泊り会をした。皆で背中を流し合いっこしたのは楽しかったが、曹操君がなぜか鼻血出してたのはのぼせたからだろうか?
...曹操君達も気を付けてくれよ、どうか無事に帰ってこい。
『チーム英雄派』~東乃進という名の原作ブレイクの影響で曹操君が変なキャラに...!ちなみに曹操君は『普段は』笑顔が眩しい好青年です、進君が絡むと恋愛に初心な男の子みたくなります。
波紋~あの有名な奇妙な冒険に出てくる技術。今作では対悪魔の戦闘技術としても使われます。ちなみに波紋への耐性は、上から順に 天使>堕天使>上級悪魔>下級悪魔>吸血鬼 です。