ハイスクールD×D-同級生のアルケミスト-   作:駄目男。

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裏話~東乃を眷属にしようとしたリアスのその後~

「可愛いリアス、今回はちょっとおイタがすぎたかな」

「さ、サーゼクスお兄様!?何故直々にここ(オカルト研究部室)に?」

「いや、東乃家をグレモリー家のご令嬢が取り込もうとしたと聞いてね...どうしてこんなことをしたか、聞かせてもらってもいいかな?」

「え゙っ、その...これで冥界の技術は格段に上がって、兄様の支援にもなるかな...なんて思って」

「土下座された」

「えっ」

「この三勢力対立の中、アザゼルとミカエルがアポなしで直々に僕のところに来て土下座しに来たんだ。
....東乃はやめてくださいお願いします、とね」

「」

「リアスなりに色々と考えてくれたんだね...ありがとう、お蔭で三勢力和平が思いの外早くなりそうだ...僕の外政関係の仕事とクレーム処理が三倍に増えたけど」

「」

「さぁ可愛いリーアたん、ちょっとお話の時間だ」


東乃は留められない...奇天烈な手段で抜け出すから。
東乃は独占できない...世界のバランスが大きく崩れるから。
東乃は拘束できない...暴れだして何をしでかすか分からないから。


第七工程:悪魔家業

「いや~良い夜だねクロゴマちゃん」

 

「ゴアアァァァ」

 

「あぁそこの信号を右に曲がってくれ、まだ配ってない家がある」

 

「ゴアッ」

 

曹操君達が遊びに来てから三日後の夜、皆さまがのんびりお風呂に入ってる辺りの時刻。私は家で飼っているいるペットのクロゴマちゃん(戦闘形態)に乗って夜の街を駆けていた。しっかりと認識阻害の錬成陣(携行型)の効果を使用しているのでご安心を。

住宅街を駆けながらポストにチラシを入れている。どうやらこれが悪魔家業の一番下っ端のお仕事らしい。肉体労働がヒエラルキー最下層の仕事なのはどこも変わらずか。

 

イッセーもこれをやらなければならないと言われ、彼に渡されたのは横の幅より厚さの方が何倍もあるチラシの束。流石にこれをイッセー一人にやらせるのは可哀想だと思う。

なので私も手伝うことにした。私も悪魔ではないがオカルト研究部の新入り部員だ、やっておかしいことはない。グレモリー部長がやけにあたふたしていたのは何故だろうか、別に腫れ物を触るようなことではないだろうに。

クロゴマちゃんも久しぶりに散歩できて嬉しそうだ。ここ最近はイッセー関係で忙しくて遊んでもやれなかったからな。

 

「風が気持ちいいなあ、そう思わないかい?」

 

「ゴアァ!!ゴアッ、ゴア♪」

 

「ハハハ、そうかそうか。じゃあもっとスピードあげていこうか!」

 

「ゴアアァァァ!!!」

 

(心配になって見に来たけど...何あれ、黒蝕竜じゃないの!?なんで冥界の一部の都市機能を麻痺させたあの竜に乗って町を走り回ってるのよ!!あの翼からは魔力を遮断し、意識を錯乱させる鱗粉が出るハズなのよ!?そんな超危険動物なのに周囲に被害出してないしというか仲良さげに走り回ってるし、東乃君ってホントになんなの!!?)

 

なんか途中で部長の気配を感じた気がしたが、気のせいだろうか?

まあそれはさておき、二人で終わらせたからか三時間くらいで終わった。よかった、これで睡眠時間は十分に確保できた。

 

 

「イッセーお疲れ、調子はどうだった?」

 

「お疲れっす!いやはや、悪魔になって身体能力が上がったとはいえ、流石に自転車は辛いですね...他の移動手段が無いとはいえ」

 

「ふむ.........イッセー、私は今ミラージュブラストという技術を研究していてだな。ドライグ、聞こえてるか?」

 

《あぁ、東乃の坊主か。聞こえているぞ》

 

「もしかしたら制限付きだが、お前を召喚できるようになるかもしれん。そしたらイッセーを手伝ってやってくれ」

 

《えっ》

 

「マジっすか師匠!!ドライグすげえかっこいいんで、楽しみっす!」

 

(何なの...ホント東乃君って何なの!?)

 

翌朝、顔色が優れない部長を見たが大丈夫だろうか...ハイポーションでも渡しておこうか、作成の簡素化も出来たし。

 

 

 

......ちなみに、簡素化ハイポーションの作成法をまとめたシン・エイジアの新作「お手軽30分クッキング~ハイポーションブドウ味(患部を漬け込めば身体欠損も治療可)~」によって冥界どころか天界、そして堕天使達も話題騒然となった。

 

 

 

 

 

「悪魔さん、ミルたんを魔法少女にしてほしいにょ」

 

そんなことが続いてある日、イッセーの契約に同伴して欲しいと部長に言われたのでついて行ってみた。部長は苦労続きらしくお肌の調子が良くないと嘆いていたので、試作品の「アルティメット化粧水」を渡しておいた。

そして現在。目の前には魔法少女の恰好をした巨漢がいた、初見の人では驚くこと間違いないだろう。

 

「まだ魔法少女を目指しているのか、ミルたん」

 

「あれ、ススムちゃんじゃないかにょ。何で悪魔さんと一緒にいるんだにょ?」

 

「師匠!?ミルたんと知り合いなんですか!?」

 

「あぁ、前に同じように相談されてな。そうだミルたん、遅くなったが注文の品が出来たぞ」

 

「ほ、ほんとかにょ!!?」

 

その彼の仰天の一言で地面が揺れ、窓にヒビが入る。...相変わらず闘気で溢れかえっている男だ。思えば最初は店の中に歴戦の戦士が入ってきたかのような雰囲気だった。このような見た目だが。その頃から少しずつ相談しながらステッキのコンセプト等を決め、少しずつ作っていった。懐かしい記憶である。

この男の将来を案じつつ、私は錬成陣を発動させ注文の品...「何がなんでも魔法少女ステッキ」を自宅の倉庫から召喚する。

 

「未完成な点があったから製作には難航したが、グレモリー家の協力もあって完成にこぎつけることが出来た...あとイッセー、お前の協力もな」

 

「え、俺何かしましたっけ?」

 

「赤龍帝の籠手、その能力のデータが役に立つとは私も思わなかったよ」

 

実はイッセーが悪魔になった後、身体検査と赤龍帝の籠手の検査をさせてもらった。その時のデータが無ければ、このステッキの実現は出来なかっただろう。

 

何がなんでも魔法少女ステッキ...これは闘気や堕天使の光の力、また妖力や霊力...あらゆる力を魔力に変換し、所持者を無理やりにでもロリっ子の姿に変身させるというものである。魔力変換はグレモリー家の研究記録にあったものを私なりにアレンジした形式にしている。

だが変換のエネルギー効率が悪く10のエネルギーから1の魔力しか生み出せず、その魔力すらロリ化に使ってしまうのがネックだったが、魔力を赤龍帝の籠手のように倍化とまではいかないが増加させることでそこをカバーした。

 

「流石にずっと、とまではいかないがミルたんなら一日三時間くらいまでなら魔法少女になれるだろう。

試しにそれを持って『マジカルミルたん、メイクアップ』と叫んでみろ」

 

「分かったにょ!!...マジカル☆ミルたん、メ~イクアーーップ!!!」

 

 

そう巨漢が唱えた瞬間その屈強な肉体からまばゆい光が発せられ、その姿は縮小されていく。

なるべくメルヘンな変身シーンにするためきらびやかな効果音と閃光が所有者を包むようにしてはいるが、それでも耳を澄ますと骨がゴリゴリ言いながらその形を変貌させていることが分かる。ちなみに戻る時も同じ演出を入れてあるので、グロテスクなことにはならないだろう。

 

「う......嘘だろ...あのミルたんが...」

 

隣でイッセーが驚いている、まあ確かにミルたんの願い事を叶えるのは至難の業だった。だがアレだ、錬金術にかかれば不可能ではない。それでもかなり難しかったが。

 

 

光が止むと、そこにはロングのツインテールをした、いかにも魔法少女な恰好をした女の子がいた。

 

「......これが、ミルたんなのかにょ?」

 

「容姿は前にミルたんが言ってた魔法少女の理想像を参考にした、声もしっかりロリの甘ったるい声になってるだろう?筋力は年相応にしか発揮できないがその分は魔法でカバーすることだな。

あと今回はイッセーや悪魔達の協力があって初めて実現したこと、礼はそっちに言うことだ...では私は先に帰る」

 

今回はステッキがしっかり作動したのを見て満足したので先に帰ることにした、というか現在3:30、正直眠い。隣で唖然としているイッセーを置き、私は目をこらしながら帰った。

 

 

 

 

その後、この街周辺で『見た目ゴツイ巨漢が魔法少女に変身してはぐれ悪魔を狩る』という噂が流れた。




クロゴマちゃん~冥界では危険生物とされている『黒触竜』の幼体。遠目から見たら黒ゴマみたい、という理由で命名された。その翼からは魔力を一切遮断し、敵対生物を暴走させながら徐々に弱体化させる鱗粉をまき散らす。しかしクロゴマちゃんはそこら辺はしっかりしつけてあるのでご安心を。普段は子犬サイズに封印されていて、戦闘態勢になるとその封印を解除し普通自動車くらいの大きさになる。
言わずもがな、元ネタはMH4のゴア・マガラ。

ミラージュブラスト~PSO2に出てくる必殺技のようなもの、何故かこの世界にも理論をまとめた文献はある。元ネタは幻獣を召喚するというものだが、進君はどのようにこの技術を応用してドライグを召喚するというのか。

ハイポーション~即時的な回復手段がフェニックスの涙など、高価な物が多い中...また東乃がやらかしてくれました。流石に効果はフェニックスの涙には及ばないものの、そこそこの回復をその場で出来る...というシロモノ...それが自宅で簡単お料理で作れる時代になりました。メガテン風に言えばフェニックスの涙はディアラハン、ハイポーションはディアとディアラマの中間。しかも切断された患部をハイポーションに漬け込めば、ゆっくりではあるが再生する。体の一部を失った過去の歴戦の猛者共、大歓喜。
ちなみにレーティングゲームでは即時性+圧倒的回復量を誇るフェニックスの涙の方が売れるので、フェニックス家の財政は傾くことは無かった。よかったね。

ミルたん~多分この小説の中で一番報われた人。進君からステッキをもらったことで長年の悩みも解決。
多分まだ見た目可愛い幼い頃に夢見ていた『魔法少女になりたい』というちょっと変わった願いを追いかけ続けた結果、あの巨体にあの口調と姿になってしまった...と作者は思うんです。
その後の設定では、普段は見た目通りの男らしい人柄になりいざという時は変身、可愛い魔法少女になって敵を蹴散らす「闘気と魔法ではぐれ悪魔等を倒す町の守護者」となった...ということにしようかなと考えています。

アルティメット化粧水~東乃進が新たに作った、とんでもない化粧水。
肌に塗られた瞬間魔力をごく少量吸い取り、その魔力を使って角質層に微量の回復魔法+補助魔法をかける。しかし塵も積もれば山となる...それを細胞単位で行うので、そりゃもう肌のコンディションは良い意味でとんでもないことに。

何がなんでも魔法少女ステッキ~今回進君が作り出した錬金術グッズ。あらゆるエネルギーを魔力に変換させ、その魔力の一部を使って所有者の姿を魔法少女にする効果を持つ。本文では語られてないが、呪文を唱えることで瞬間的に魔力を増加させ呪文にこめられたイメージを魔力で具現化する効果も持つ。
本文ではミルたんの闘気を魔力に変換して起動していた。
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