【試作版】戦姫絶唱シンフォギアXD -孤独な影と運命に捧ぐ鎮魂歌-     作:ヒモトラマン・ロープダーク

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オリ設定(武装)

★ストリウムブラスター

名前的には本編特撮タロウの息子のほうだが、タロウスーツに簡易生命維持装置と共に装備されたスペシウム武装の試作長距離砲。レールガンのようなT字砲身が特徴的。スペシウムを実弾に高圧縮して放ち、その射程Ver7スーツのワイドショットを超えるらしい。
暗黒の星によるテロで投入された大型機械兵器や度重なる異世界からの脅威に対抗するため密かに開発が進められていたものだが試作兵器なため、ケーブル接続前提条件かつ大型のため取り回しは最悪な上に装填数は1発ずつとほぼ移動砲台くらいしか現状は使い道が無い。
アメリカにて研究開発が中心に進められており、本来はジャックスーツの武装になるべく想定をしていたがゴタゴタに紛れてジャックがアダドに横流ししたようだ。



簡単なキャラ紹介(原作キャラ)


★ベムラー

CMとかではじまりの敵と名乗っているウルトラマンスーツらしきものを纏っている人。漫画版の初登場からどんどんデザインが変わり、ウルトラマンに近くなっていく……そして、正体がULTRAMAN最大のキーパーソンのひとりでありネタバレ。時に敵、時に味方の謎が多い存在で進次郎やハヤタと戦ったり気にかけたりしている。
今回の小説冒頭である理由から貨物宇宙船を襲撃するも、『黒いウルトラマン』の逆襲にあり生死不明になってしまう。

…コラボイベントで作者が出てほしかったキャラでもある。



★アダド

クールなイケボ津田voiceのスーパーカッコいい縞の宇宙人。コイツの元ネタ…あのダダなんだぜ?コラボイベント未登場。
星団評議会のエージェントだが、自分を都合よくこき使う上司に嫌気がさし反逆…殺し屋まで差し向けられたものの何故か赦され生きている。本人はそれを疑問に思っているのだが…
ある事情から同じ異星人街の仲間であるレッドとタロウと特別任務にあたっていたが宇宙船を落とされてしまう。

……『ヤキトリ』が好きらしい





簡単なキャラ紹介(今作オリジナルキャラ)


★先生

貨物宇宙船の運転手にそう呼ばれているが…

…一体、何イデ先生なんだ…。諸星や北斗と同様に並行世界の同一人物かと思われるが自身をペガッサ星人と自称する。








黒いウルトラマン Ⅱ

キューブから、まるで檻から放たれた猛獣のように飛び出した黒いウルトラマン。猫背で鋭い背鰭のような頭から背の突起物はベムラーとは別ベクトルの異質さを醸し出す。追加で射出されたシャフト状の武装『ギガバトルナイザー』をキャッチすると展開、ベムラーへと鋭い眼で睨みを利かせる。

 

一方、タロウ側の宇宙船の操縦幹を握る白黒の縞と赤い鋭い眼をした宇宙人『アダド』はその姿を確認するとタロウへ通信を入れた。

 

 

「タロウ、あの黒いスーツが証拠です! 完全に破壊せず、こちらで確保を!」

 

「この状況でそんな無茶な!?」

 

 

タロウが無茶と言うのも無理は無い。そもそも、タロウは後天的に能力を目覚めた地球人で進次郎のようにウルトラマン因子を生来持つわけでもないので飛べない上に、タロウスーツはあくまで彼の異能である炎にから起こりうる二次災害を防ぐためのもの…実際は殆ど拘束具みたいなものだ。今回は宇宙での活動もあり、間に合わせの生命維持装置も付けられているが、体温維持は彼自身の燃焼によるもの。まだ慣れない試作兵器のストリウムブラスターの扱いもあって彼自身の消耗も馬鹿にならない。万一、力尽きて燃焼が止まれば宇宙の真空零度で身体の芯までカッチコチに凍結してしまうだろう。

 

一方、黒いウルトラマンとベムラーの戦いはお互いに地球の重力に引かれながら熾烈な近接格闘を繰り広げている。ギガバトルナイザーを片手で抑えながら、もう片方の手で光輪を形成し反撃しようとするベムラー…それを、蹴りとばして間合いを開いた黒いウルトラマンはギガバトルナイザーの矛先から光弾を放ち攻撃、ダメージを与える。

 

 

「…ぐっ」

 

 

咄嗟に防御したベムラー…その最中に考える。この厳しい環境において自分と同じほどまで戦える黒いウルトラマンは何者なのか。もし可能だとしたら、ウルトラマン因子を持つ者から自分と同じ『同胞』しかありえない。再び組みつきながら、その疑問の答を求め彼は問う。

 

 

「貴様、何者だ?」

 

「…」

 

 

その瞬間、マスクがフッと笑うように見えた……そして、黒い戦士は名乗る

 

 

 

 

 

 

 

「ーーベリアル、……『ウルトラマンベリアル』!!」

 

 

「…何っ!?」

 

 

まさか、その名前が出てくるとは思わなかった。地球では同名の悪魔がおり、ウルトラマンの故郷である光の国では歴史に名を遺した『反逆者』の名前。前者はともかく、後者は間違いなく宇宙牢獄に封印されているはず… しかし、この黒いウルトラマンは間違いなく『悪魔<ベリアル>』と名乗ったのだ。

 

 

あまりに動揺してしまったベムラー… がら空きになった懐にベリアルが左手の爪が一撃。3本線に引きさかれた白銀の装甲が赤黒いプラズマを洩らす……

 

 

 

「まさか、これは…… デスシウムか!」

 

 

まともに傷を負った途端、スーツの出力が落ち始める。宇宙空間、なおかつ大気圏突入間近でシステムにトラブルなど致命的だが対処する術は今のベムラーには無い。無慈悲にベリアルがギガバトルナイザーを投げ、先の自分と同じように両腕を交差…赤黒い光がバチバチと収束していきはじめる。

まずい…間違いなく、スペシウム光線の比ではない邪悪なあれを喰らったら間違いなく大気圏突入する前に消し飛ぶ…!

 

 

「しまっ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおおあああああああああ!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

その時だった。ベリアルを横からタロウが体当たりし、光線の発射を阻止。そのままストリウムブラスターのスペシウムを収束させず、バリアのように展開してベリアルに押しつけギガバトルナイザーを手離させベムラーと貨物宇宙船から引き離していく。

 

何とか逃れたベムラーはやがて、完全にスーツの制御を失いやがて地球の重力に引かれるまま一筋の流れ星に……

 

 

(すまない…… ハヤタ、進次郎、お前たちにこの後は任せるしかなさそうだ……。)

 

 

視界に映るのはタロウとベリアルの取っ組み合う姿。あと貨物宇宙船の窓から『誰か』が笑って見ているような気がしたが……もう彼はもう青い惑星の引力に身を任せるしかなかった。

 

 

 

 

 

★ ★ ★

 

 

 

 

 

「まあ、あの人のことですからまあ死にはしないでしょうが…」

 

「いや、大丈夫なのかよ本当に!?」

 

 

宇宙船の操作をしながら一部始終を見届けたアダド。まあ、今度はベムラーのに代わってタロウがあの黒いウルトラマンと戦っているのだが……多分、彼を庇ったことで敵とみなされたのか容赦なく黒い戦士はタロウを狙う。補助席に座る小さな目付きの悪い幼い少年がベムラーの安否とタロウの現状両方で慌てた様子で声を荒げるが、アダドは至って冷静であった。

 

 

「レッドさん、落ち着いてください。恐らく、あの黒いスーツこそ我々の求める証拠…… どの組織も所有していないウルトラマンですよ。しかも、以前の『TIGA』とは違う我々の存在する宇宙で産み出された物。本来なら起動する前に抑えたかったのですが……」

 

 

少年、レッドを嗜めながら状況を観察する。『証拠』をわざわざ手札として切った以上は本来の敵は自分たちを生かしてはおくまい……恐らく、この場にいる乱入者全員を口封じで殺すだろう。実際、ベリアルは今度の標的をタロウに変えている。

 

タロウにはストリウムブラスターがあるとはいえ、取り回しが悪い上にこちらの船体との接続チューブを切ったので間もなく使い物にならなくなるだろう。そうなるともう彼自身の炎しか武装が無くなるが、これから大気圏突入というところでそれを本気で使えばタロウスーツが灰になってもおかしくない。ならば、ここは強引に出るべきだろう。

 

 

「タロウ、聞こえますか!…ここは『証拠』だけでも確保します!」

 

【そんな、人質は!?】

 

「目の前のそれが敵の切り札ならば、後は我々でなくても対処は容易でしょう。タイミングをあわせて、 格納庫に入れたらレッドさんも一緒に対処にあたりますよ!」

 

 

苦渋の判断だが、ベムラーすら退けた相手をこの状態で相手をし続けるのは危険過ぎる。アダドは宇宙船をタロウとベリアルの軌道上に走らせ、上部のハッチを開く…このまま諸とも回収してしまえば証拠の確保とタロウの救助が両立可能だ。しかし、それに気がつかないベリアルではなく、なんとかタロウを引き剥がそうとしながら手離したギガバトルナイザーを念力で呼び寄せる。手元に戻るや、凪ぎ払いでストリウムブラスターを破壊しスペシウムのバリアを破壊し怯んだところを掴みかかり逆にアダドの宇宙船に乗り込む。

 

数秒後、宇宙船はバランスを崩したように揺れはじめエンジンから煙を吐き出しながら大気圏へ突入していく……

 

 

 

 

 

 

★ ★ ★

 

 

 

 

 

「えと、これどういう状況なんで…… うっ!?」

 

 

激痛。文字通り胸を貫かれた運転手は何が起きたかを理解することなく、息絶えた。『先生』は闇の刃を形成した右腕を操縦席から引き抜くと、つい先まで談笑していた男の死体を無表情でどかして後ろの貨物船へと蹴りとばす。その際、『少女』の近くにぶつかり彼女の小さな悲鳴があがったが、気にはしない。今度は自分が代わって操縦席につくと、薄気味悪く笑みながらマニュアル操縦に切り替え目的地を設定しなおす。

 

 

「…さあ、はじめよう。全てはここからだ。」

 

 

 

 

 

 

 

★ ★ ★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小笠原諸島 近海 バース島

 

 

 

緑が生い茂る無人の孤島に一筋の流れ星が落ちる。そして、島の中心の外れに落ちたそれは激しく燃え上がり一帯を赤く、赤く、照らす…。

 

そして、炎と鉄屑になった宇宙船を背に悪魔は立つ。

 

 

 

 

「…」

 

 

物言わぬタロウスーツを片手に、ベリアルは星空を眺める…。これが地球の空…間もなく夜明けを迎える時刻で薄く明るい。

 

そして、雄叫びをあげる…… 全てのはじまりを告げるように。

 

 

 

 

 




次回はシンフォギアサイドから。


感想お待ちしてます。




※お知らせ(7/20)

わたくし、交通事故により骨折し執筆が困難になりました。利き手のケガのため更新は暫し遅れます。

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