【試作版】戦姫絶唱シンフォギアXD -孤独な影と運命に捧ぐ鎮魂歌-     作:ヒモトラマン・ロープダーク

6 / 6

 中途半端になりますが、試作版はここまでにしようと思います。正式連載は構想をもうちっと練ってからにしたいと考えてます、はい。

 ニュージェネレーションと言いつつ、ニュージェネキャラがあんまり出てないぞ…(白眼)





最後のひとり

「俺は殺し屋…

 

 

 

 それも、ただの殺し屋じゃない。超一流の中の一流……星殺し、『メビウスキラー』様だッ!!」

 

 

 

 メビウスキラー… ダークロプスゼロを纏う男は高らかに名乗りをあげた。戦乙女たちに全く遅れを取る気はないという絶対な自信所以か、歩き方など先より余裕が有るようない素振りを見せる。

 

 セレナとクリスが固唾を呑む中、マリアは再び問う。

 

 

「殺し屋…つまり、貴方は科特隊とは無関係ということかしら?」

 

「アァ? フン、まあ、因縁はそれなりに。気にすることはないぞ、すぐ会える…雇い主がお前たち含めて仲良くモルモットにしたいんだとよ?」

 

「…」

 

 

 そうか…事情はわからないが、知りたいことは知れた。微かにあった迷いも表情から消えていき、研ぎ澄まされた視線がメビウスキラーを見据える。

 

 

「…わかったわ。少なくとも、お前が科特隊に無関係の輩だと知れたなら充分…。あとは、全力で叩き潰して雇い主とやらの情報を吐いてもらうわ。」

 

「へぇ? 一応、言っておくけど…こうやってベラベラ喋るってことはお前たちに万一も勝ち目は無いってことだぞ? そこ理解してるかいお嬢ちゃん??」

 

「そっちこそ、理解しているかしら?思いが力になるのがシンフォギア… ウルトラマンを侮辱し、多くの罪の無い人間の命を奪った貴様への滾る怒りが力になる…。」

 

 

 その言葉に反応するように胸のカラータイマーがオレンジ色に点滅を始め、ウルトラマンギアが赤い色を帯びて輝きだす…。さながら、自爆寸前のような警告音を発する様に少し驚いた様子のメビウスキラー…。

 

 

「お前、それもう限界なんじゃねえのか? 地球人にスペシウムは手に余るぜ。」

 

「ご心配無用、これは…お前を全力で倒す合図だッ!」

 

 

 瞬間、両者が地を砕けるまで踏み抜き拳がぶつかり合う。あまりの衝撃にクリスとセレナは腕で庇う姿勢をとる中、戦いは音速の領域へ突入していく…。周囲に火花が散り、残像を追うのがやっとなほどの熾烈な格闘戦が繰り広げられアガートラムから放たれるスペシウムの潮流が乱舞する。メビウスキラーもスラッガーで応戦して、斬り裂かんとするが装甲を貫ききることが叶わず徐々に圧されはじめていた。

 

 

「ちっ。」

 

 

 口ほどにはまああるようだ。メビウスキラーはバッグ転して間合いをとりながら光線を放つがすかさずアームドギアをスペシウム光輪化させてシャワー状に弾きかえすマリア。思わぬカウンターにメビウスキラーは爆発で弾けとび、なんとか勢いを殺しながら着地するも鋭い横蹴りが顔面にクリーンヒットし瓦礫の山へ打ち込まれる。

 

 まだ猛追は終わらない。続けざまに体当たりをしかけ、瓦礫を粉砕しながら容赦なく地面を引きずりまわすと勢いのままに『おおおお!!!』と雄叫びをあげて投げ飛ばす。恐らく、真っ当な相手なら一たまりもないだろう。

 

 …真っ当な相手なら

 

 

「クソが!」

 

 

 しかし、敵は空中で姿勢を無理矢理にたてなおすやL字に構えてドス黒いビームを放つ。

 

 

「はあああっ!」

 

 

 マリアも対して、腕を十字に構えスペシウム光線で迎えうつ。マゼンタの光と黒い光がぶつかり合い、やがて膨張したエネルギーの塊がメビウスキラーに向かっていき炸裂。その衝撃をなんとか後方へ飛んで緩和しようとしたが、爆炎を斬り抜けて戦乙女が迫る!

 

 

「これでぇ!!」

 

 

 短剣形態にしたアームドギアにスペシウムを迸しらせ狙うがら空きの懐。刹那、太陽をバックにふたつの影が交錯してジャキン!と切断音が響いた。

 

 

 …数秒後、両者は着地。

 

 

「…勝った?」

 

 

 どちらも立っている… セレナは判断をしかねる。ダークロプスのスーツはマスクがひび割れ左腕も欠損しているが…一方のマリアも動く気配が無い。息を呑む空気が僅かの間だけ流れると、口を開いたのは…‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うん、地球人の割にはよくやったなお前。」

 

 

 

 

 

 勝利を告げるメビウスキラー。直後、マリアのアガートラムに赤黒い電流のようなものが走り彼女は悲鳴と身体の至る所から血飛沫をあげ崩れ落ちる…!馬鹿な、戦いはマリアのほうが圧倒していたはずなのに…!? そんな戸惑いを持つ者たちを他所に卑劣な殺し屋は地に付し血を吐き出す横顔を容赦なく踏みつける。

 

 

「ちょっとヒヤッとしたぞ。いくら未調整のスーツで遊んでたとはいえここまでやられるとは思わなんだ。意外と強いんだな地球人…見直したよ。ま、スペシウムを使った時点でお前の負けは確定してたんだ。」

 

「なん…で…!? 身体が、動…かない!?」

 

 

 おかしい。今までどんな相手も同じ系統の力を発動したギアなら対等に渡りあえた…つい先までそうだと思っていた。しかし、今はなんだ?シンフォギアは鉛の鎧を着重ねしたように重くなり、全身からは切り裂かれるような激痛に吐血と血涙が止まらない。

 

 

「お前ッ!」

 

「姉さんを離して!」

 

 

 すぐさま、救援に入るクリスとセレナ…だったが

 

 

「ま、スペシウムすら積んでないようなのは論外だがな。」

 

 

 風が吹いた瞬間、文字通りに撫で斬りにされたふたりの血が虚空を染めて、地面を濡らす。気がつけば、メビウスキラーはマリアから離れて背後で赤い雫が滴るスラッガーを手にクルクルとまわしている。

 

 

「大した傷じゃねえからそう簡単には死なねえから査定に問題無し。ま、他の5匹も確保したし、これで8匹か。よしよし、暫く良い飯が喰えそうだ。」

 

「…?」

 

 

 8…? どういうことだ?確保したというのは間違いなく流れから自分たち装者のことだろう。すると、メビウスキラーは嘲笑しながらその答を語る。

 

 

「このスーツはなぁ…ディメなんたらのおかげで並行世界を渡り歩く力がある。で、今回の俺の仕事は分断とお前らの生け捕り…… あ〜、そういえばお仲間の帰り遅くないかい?」

 

「!」

 

 

 まさか、翼が戻らなかったのは…!? そうだ、そもそもが並行世界から来た敵だというのだから次元移動の手段はあるのは当然だろう。そして、最初から狙いが自分たちだったならば…

 

 

「今頃、どうなってるだろうねぇ…?デスジウム改装された新世代〈ニュージェネレーション〉ウルトラマンと『陛下』相手に今頃、ボコボコにされている頃合いか。」

 

「ニュー…ジェネレーション…?」

 

「おっと、お喋りが過ぎたな。それじゃ、納品の時間といきましょうか。」

 

 

 パチン!とメビウスキラーが指を鳴らすと、何処からともなく棺桶のような半透明のカプセルが現れ、気怠げに動けないマリアを放り込んでロックをかける。続けて動けないクリス…セレナも同じく、別々のカプセルへぶちこんでいく。

 

 

「じゃあな。俺の特別ボーナスちゃんたち。」

 

「貴様ぁ!!!!」

 

 

 悔しさに吼えカプセルの壁を叩くマリア…されど、透明な薄いそれは全く傷つく気配すらない。やがて、カプセルはスイッチが入ったのかゴウンゴウンと音をたてはじめ、荷物を目的の場所へ転送しようと駆動する。もうどうすることも出来ない…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そこまでだ。」

 

 

 

 

「あ?」

 

 

 …誰だ? メビウスキラーは手をとめて背後からの声に振り向いた。…そこには青い瞳に黒髪サイドテールの少女、恐らくは響や未来とそう歳は変わらないと思われる姿。戦場に小綺麗な喪服を思わせるスカートに異様に落ち着いた喋りは異質…舌鼓みしていた獣も殺し屋としての本能に触れる臭いが鼻がつき、マスクの下の笑みを消して鋭く睨む。

 

 

「なんだお前?」

 

「グリ…いや…… 古き友は呼んだ…私を『美剣沙姫』とな。」

 

 

 美剣と少女は名乗ると臆せず、メビウスキラーに近づいていき手を翳す…すると、マリアたちを封じたカプセルに亀裂が走り、機能を停止。そのまま、サイコキネシスのような力で彼方へと吹っ飛ばす。メビウスキラーも煽りを受けよろけるが、獲物を横取りされた怒りに彼女へ牙を剥く!

 

 

「テメエ、一体なにしやがる!?」

 

「一流の殺し屋だと言ったな貴様? だが、私はお前程度の畜生などウンザリする程見てきた。借りにも一流を名乗るならとっとと失せろケダモノ…死ぬぞ?」

 

「ざけんな! 挽き肉にしてやんよ、クソガキぃ!!」

 

 

 

 一瞬で飛びかかる影が頭上から覆う… だが、美剣は動かず告げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…吼えろ、『GRIGIO〈グルジオ〉』。」

 

 

 

 

 

 

 

「!」

 

 

 

 直後、メビウスキラーは反転して咄嗟に間合いをとった。同時に美剣は眩いスペシウムに似た光を発しながらその姿を少女からメカメカしい何かへと変貌させていった。割れたカプセル越しにそれを見ていたマリアは進次郎のウルトラマンスーツを纏う瞬間を彷彿していたが、彼女は人型のそれよりも二回り以上は大きくトカゲのような爬虫類地味たシルエットへと組みあがっていった。

 

 …一言で表すなら『怪獣』。

 

 

 真紅の装甲に刺々しい背中に巨大なブラスターを背負うウルトラマンスーツに似たテクノロジーらしき、機械の獣。『 MONSTER GEAR / GRIGIO 』それが、この力の銘。

 

 

 

 

 

「いくぞ、グルジオ! ニュージェネレーションチーム、最後の生き残りとして責任を果たすッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 To be continued…?






 こ こ ま で だ よ (失速)


 はい、ニュージェネレーションからツルちゃんこと美剣サキ(R/B本編とは別)が登場。実は、ギリギリまでウルトラマンZにするかどうか悩んだけどZは令和扱いなので彼女を採用。オリジナルスーツ『モンスターギア/グルジオ』を駆り参戦…モチーフは勿論、怪獣グルジオボーンとグルジオキング。ウルトラマンスーツの技術で怪獣スーツ作ったみたいに思ってもらえればおkです。

 そして、ね…失速じゃよわし。シンフォギアとウルトラマンの熱いクロスオーバーを描きたいのに脳内構想が陛下もドン引きする程の闇のフクイデ先生祭りになってしまう…。ベリアルさまァ!

 教えてくれ、ゼロ…どうしたらいいんだ。進次郎のラッキースケベよりフクイデ先生の半裸変態発狂のほうしか思いつかない…悲しい人だ(自分が)。




 



 さて。真面目な流れの話。シンフォギア側の被害がXVと良い勝負な幕開けの今回、XDイベント同様に3人それぞれのウルトラマンに着眼点をあてた話になっていく予定。ジード関連に深く関わる進次郎、ゼロ関連に業の深い話になる諸星、因縁の相手に再び復讐に走る北斗、この3つの柱を中心にシンフォギア組は絡んでいくことになる予定。装者はアナザー以外は皆出します。奏さんに『よっ!諸星の旦那!』って言わせたい。

 未来もニュージェネレーションではないけど、あるウルトラマンと関わることに? 


 取りあえず、いつ正式にスタートするかわからないけどお待ちください更新を! 宜しくお願いしますZ!


 感想とか…お待ちしてます。
 

 
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(必須:10文字~500文字)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。