仮面ライダーアギト×ソードアート・オンライン ~目覚めろ、その魂!~   作:バーラ18

6 / 10
原作でもそうだったんですけど以外と攻略組は余裕がなかったという印象があります。


浮かびあがる疑念

その後、1回で終わると思われたイベントクエスト攻略会議は5回ほど続いた。

報酬の割り当てはすぐに決まったものの、肝心のモンスターを倒す作戦をまとめるのにはそれなりの時間を要した。

なぜなら、標的となるモンスターの情報が錯綜していたからだ。

通常フロアボスモンスターの場合、その層のクエストをクリアすることでボスの特徴、仕様武器、ボス部屋のギミック、特殊攻撃といった有力な情報が手に入る。

ただし、今回のクエストは前触れもなく突然出現したのだ。

それ以前に高レベルモンスター騒ぎは噂にはなっていたが、嘘かホントかも分からない情報ばかりが出回っていた。

もちろん、クエストを攻略するにあたって攻略組も必死に情報を集めた。

他のプレイヤーから聞き込みを行い、モンスターを記録結晶で写したデータも分けてもらった。

 

 

その結果、何とか3つの有力な情報を手に入れることが出来た。

1つ目は怪物の特徴。

これはプレイヤーの記録結晶のデータを分けてもらったことで比較的簡単に入手できた。

目立った特徴というのは、怪物の上半身は金の鎧で覆われて、角が2本生えていることだ。

最初に記録結晶のデータを見たとき、あまりの異形ぶりに全員少し驚いたものの、よく考えればアインクラッドにはさらに奇妙な姿をしたモンスターがたくさんいるため、何もコイツだけが異質なわけではない。

 

 

2つ目は怪物が使用する武器。

目撃情報によると、怪物はあまり武器を使用せず、素手で戦う傾向がある。

武器をあまり使用しないのは戦う方にとってはありがたい話だった。

アインクラッドでは体躯がプレイヤーよりも何倍もある人型モンスターも、ほぼ全員が武器を使ってくる。

その上ソードスキルを使用するため、その体躯を全開に活かした、広範囲かつ高火力な技を放つ。

俺たち攻略組はそんなモンスターと戦いなれてるため、武器を持たない敵ならばある程度楽に戦えるだろう。

向こうが素手を使用する等身大のモンスターならリーチは完全にこちらが有利である。

フロアボスとは違って隠し武器や特殊攻撃も見当たらなかったのも大きくプラスだ。

 

 

 

3つ目が怪物の活動範囲。

これが一番入手するに苦労した情報だ。

多くのプレイヤーが怪物の情報をあまりつかめなかった最大の理由である。

怪物はなにも最前線の層に出現しているわけではなく、さらに下の層にも表れている。

そして、怪物が戦闘を行っていた場所は迷宮区だけではなく、フィールドの、プレイヤーがほとんど立ち寄らないほど末端の部分でも戦っていたという。

ただ、ここ2週間の間では怪物は最新層の迷宮区に頻繁に出現しているのだ。

迷宮区は広いものの、現時点でアインクラッドの層をまたがって出現しているわけではないため簡単に見つけ出すことができるだろう。

以上の3つの情報を頼りに、イベント攻略会議では2班にチームを分け怪物を捜索し、どちらかの班が交戦したら、もう一つの班で後ろから挟み撃ちするという作戦が採用された。

もっと細かく班を分けるべき、という意見も出たが怪物のレベルは最新層のエリートmobを遥かに凌いでいるためこれ以上の班の分割はリスクが大きすぎると判断されたため却下となった。

 

 

 

 

 

 

 

最後のイベント攻略会議が終わった後、夕焼けを背にして拠点への帰り道を歩きながら俺はクエストに対する懸念について考えを巡らせていた。

 

 

今回のイベントクエストの報酬はコルや素材や武器と非常により取り見取りではある。

それは結構なのだが明らかに報酬の量がおかしいのだ。

 

 

まずコルについてだが、今回報酬として支払われるコルの総額は、何と俺たち攻略組のすべてのギルド、プレイヤーの1ヶ月の収入をすべて足した金額に匹敵するのだ。

攻略組に参加するプレイヤー達はその気になれば1人100万コル程度なら稼ぐことが可能なことを考えると報酬で貰えるコルの金額がいかに膨大であるかが分かるだろう。

 

 

武器も魔剣クラスがゴロゴロ、素材も30人分の最高級装備一式を揃えられるくらいの量だ。

正直たかが一体のモンスターのためにフロアボスに匹敵する程の報酬を用意するのはあまりにも気前が良すぎた。

うまい話には裏があるとはよく聞く、俺も最初はクエストを受けるべきではないと考えていたが、最近ではモンスターのアルゴリズムの異常や高難易度のクエストが急激に増加しており、そのせいで攻略のペースが落ち始めているのだ。

状況を打開し全プレイヤーに希望を与えるためにも、俺たち攻略組は今回のクエストを受けざる終えなかったのだ。

作戦決行は明日、対策をたてる時間はもうないが、それでも油断はしないように俺は心に命じた。

 




いかがでしたでしょうか?
次はとうとうアギトとの邂逅となります是非楽しみにして下さい!
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