私は気がつくと知らない天井を見ていた
先程まで居たはずの人間は居ない
1人だが縛られたままだ
しかし先程とは違い手足だけだ
頭がグラグラする、舌が痛い、口の中が血の味だ
なんなんだろうこの状況、そう考えると近くの扉が開いた
扉の先から見ているのはアリスだった
目が合った
アリスは心配と泣きそうな顔で走って抱きついてきた
先程の蔑んだ目では無いが状況がわからない
アリスは泣いている
結菜「アリス、なんで泣いてるの?」
アリス「あなた、自殺しようとしてたのよ!!」
結菜「え!?嘘!?」
アリス「本当よ!」
私が自殺なんて、しようとしたことは1度もない
なのになんで?
考えていると永琳先生が入ってきた
永琳「おはよう、体は大丈夫?」
結菜「舌の痛みと頭がグラグラするの以外は何も」
永琳「でしょうね、あなたに強力な睡眠薬を飲ませたもの」
結菜「え?いつ?」
永琳「その前に、軽く今までの経緯を話しましょう」
永琳先生いわく、鈴仙の能力にかかり過去のトラウマをみた私は自殺をはかろうとしたらしい
……あの光景はそゆことね、過去のトラウマを今の人間で合わせたわけだ
確かに自殺は考えるわね
ふむふむ、私は未だにあそこに囚われてるのね
忌々しいわね
そんな事を考えているとアリスは私の頭を撫で出す
その手には、指には包帯が巻かれていた
理由を聞いたら答えてはくれなかった
永琳先生は持ってきた薬を私に飲ませてくれた
頭のグラグラ感が取れる
永琳「今日はアリスと帰って寝なさい」
結菜「え、帰って大丈夫なのですか?」
永琳「安心した場所がいいでしょ?」
結菜「ならお言葉に甘えます」
アリスが拘束を解くと、私を背負ってくれた
まだ足がまともに動かない私にとってありがたいが、重くないか心配で、大丈夫か聞いたら大丈夫と答えられた
なら甘えよう
そう思い腕を首に回して背中に抱きついた
よく考えると今能力が何も使えない
どうやら脳が疲れているようだ
アリスはそのまま飛んで帰る
私は眠くなる
だが送ってくれてるのに寝てしまってはアリスに申し訳ない
そう思った私は無理矢理脳を動かす
目が覚めてきた時には家に着いた
アリスは家に入るなり私を脱がした
脱がされた私は顔が赤くなる
能力が使えず、力も入らないので抵抗もできない
なんか恥ずかしいので適当に喋る
結菜「アリス、優しくしてね?」
アリス「……」
結菜「なんで喋らないの?」
アリス「ねえ、結菜」
結菜「なあに?」
アリス「あなた、体を女にしたと言ったわね?」
結菜「言ってはないけど、魔理沙に聞いたでしょ?」
アリス「細かいことは聞かないけど、他に変えたことはある?」
結菜「……なんで?」
アリス「答えなさい、怒るわよ」
結菜「……絶対に答えないとだめ?」
アリス「ダメよ」
結菜「嫌わない?」
アリス「絶対に嫌わないわ」
結菜「なら、お風呂が終わってからでいい?」
アリス「理由によるわ」
結菜「逃げも隠れもしないけど、説明しやすいようにしたいの」
アリス「何かあると解釈していいのかしら?」
結菜「うん」
アリス「わかった、お風呂上がりね」
正直に言えば吐きそうだ
あれを見せる、その状況が1番嫌だった
私は墓まで持っていくつもりだった
そこを考えると、幻想郷に来たのは間違いだったのかもしれないと思ってきた
だけど、もう隠しきれないし逃げきれないのだろう
大人しく白状しよう
そこからお風呂は早く終わった
アリスは優しく体を洗ってくれたし体を拭いてくれた
その後寝室に行くと、吐いた時用のゴミ袋とお茶を用意した
私の衣装棚の一番下は二重底になっている
その下に隠したものがあった
アリス「それは?」
結菜「私の隠しておきたかったもの」
そこには家族写真があった
私とお父さんとお母さん
皆笑顔だ
そして次に出されたものは全く違った
知らない男とボコボコ殴られた結菜だった
アリス「この写真……」
結菜「私はね、お父さんとお母さんが大好きだったの、だけどある時に交通事故で2人とも死んじゃったんだ、この男はね、お父さんのお兄さんで私を引き取ってくれたの、でもそれは善意でもなんでもない、お金と私目当てなのよね、2人が死んだあとの遺産は全部アイツが生活のためと言ってギャンブルに使い込んだ、夜帰ってくると男の私を抱いていたの」
アリス「……」
結菜「抵抗する度に殴られて、最後には抵抗してなくても殴られてた、それがあいつの楽しみになっていた、快楽にもなっていた、しかしその男も金が無くなったの、私のお父さんとお母さんが遺してくれたお金を全部使い切ったの、私は悔しくてあの男が寝ているのを見計らって警察に駆け込んだの、殴られた顔で行けば何とかなると思っていたの、だけど警察が動いても学校でのイジメだとその男は言った、そして無関係の人間がイジメをしていると言ったの、その結果そう言われた男たちは当然怒って私を殴ったわ」
アリス「でも、貴女の顔には傷は無いわ、それは初対面の魔理沙からも聞いていなかったわよ?」
結菜「そこは、紫さんが言った通り私は前からある程度を操る程度の能力の存在を知っていたからよ」
紫「やっぱりね」
紫はいきなり現れていた
全て話しは聞いていたようだ
今更隠す必要も無いと思っていたのでどうでもいい
結菜「アリス、性別は変えないけど私が受けた傷は今でもある、あなた達に見せないようにしているだけ、見られたくない傷なの」
アリス「……」
結菜「でも、もうここまで話したもの……紫さんもアリスも誰にも言わないでね?」
私は精一杯の笑顔で能力を解除した
体には切り傷や打撲痕、所々に火傷の痕もあり身体中が傷だらけだ
紫は傷を撫で、私は嫌わないから大丈夫よ
と一言残して消えていた
たぶんまだしばらくは見ているのだろうと思いながら下着を身につける
紫さんの言葉は本物だろう、あの人は助けてくれた人だ
そう思っていたら、アリスは私に口付けをしてきた
私は頭が混乱して後ろに倒れた
アリスが抱き寄せてくれた
アリス「馬鹿ね、私はそんなことで嫌いになったりしないわよ」
泣きながら言ってくれた
私はどうしたらいいかわからず混乱する
アリスは胸元についている切り傷を撫でる
私の体の傷の中で1番大きいものだ
アリスは下着を外してその傷を舐める
結菜「辞めて、私の体は汚いの」
アリスをどかそうとする
だがいつかのように腕を固定される
今日はよく縛られる日だ
そんな変なことを考えていると
アリス「貴女の全てを受け入れ、新しい貴女も受け入れてあげるわ、だから怖がらないで」
結菜「あれ?エロくない?」
紫「エロいわね」
結菜「なんでこんなことに!?」
紫「流れ、じゃない?」