魁斗視点
俺は結菜と別れ、自分の住処に戻る
とは言っても決まった所は無い
アイツの前で住処は無いといえばまたアホな事を言い出しかねん
前に住んでいた家も無くなっていた
今夜は木の上だな、そう決めて俺は登る
俺の能力はシンプルだ
「異能な力を操る程度の能力」
その気になれば幻想郷を滅ぼせるだろうが、面倒くせぇ
俺を乗っ取った妖怪は実験として俺の体を奪ったらしいが失敗しているみたいだ
木の上に登りきると、そこには緑髪の妖怪がいた
魁斗「お前、何をしているんだ?」
妖怪「私ね、なんとなくここに居るの」
魁斗「そうか」
俺は干し肉を齧る
妖怪は横に座る
妖怪「お兄さんはここで何をしてるの?」
魁斗「寝るため」
俺は答える
妖怪「住む場所がないの?」
魁斗「ああ」
妖怪「なら私の家に来る?」
魁斗「は?」
見ず知らずの妖怪を、住居に呼ぶか普通
何かの罠だろう
俺はそう考えた
魁斗「行かねぇよ」
妖怪「なんで?」
魁斗「当たり前だろ、罠の可能性を考えるだろ」
妖怪「私はなにもしないよ?」
魁斗「俺がお前を殺すとしたら?」
妖怪「それが故意なら応戦するよ、でも……」
魁斗「でも?」
妖怪「無意識ならしょうがないよ!」
妖怪はとびきりな笑顔になる
考えるだけ無駄だと判断した
魁斗「……わかった、お前の指示に従う」
妖怪「よーし、決まり!」
俺と妖怪は木から飛び降り、一緒に歩き出す
妖怪はこいしと名乗った
こいしは地底に住んでいると言う
ここは狭いように見えて広いのだな、そんなことを考えた
俺はまた干し肉を齧る
酒が恋しい
長く歩いていると屋台を見つける
店主はミスティア・ローレライと言うらしい
上質な酒をくれた、お代は今度払いに来ると約束をした
俺は酒を飲みながらこいしと歩く
こいしは焼き鳥を食べながら歩く
俺だけが、それをしたら気分的によくない
だから買ってやった
そこから更に歩く
空を見ると明るくなっていた
こいしは指をさす
こいし「あそこにある穴に入るよ!」
こいしは焼き鳥を全部食べて飛び降りた
俺は酒を飲みながら能力を使いゆっくり降りる
降りてる途中に蜘蛛の巣を見つける
虫が嫌いなのでそれを避ける
しかし避けた先にも蜘蛛の巣がある
面倒なので燃やした
主っぽい奴が出てきた
凄く蜘蛛からかけ離れた妖怪が来た
見た目普通の人間タイプの妖怪だ
てかこいしはどこにいるのだ?
そう思っていると蜘蛛の妖怪が来る
妖怪「おにーさん、ここ初めて?」
魁斗「ああ、初めてだ」
妖怪「ここの説明いる?」
魁斗「いや、こいしと言う妖怪が案内してくれるそうだ」
ヤマメ「そうかい、私は黒谷ヤマメってんだ、覚えておきな」
魁斗「ああ、わかった」
俺はこいしを探しに行くのであった
こいし「無意識だからしょうがない!」
結菜「眠かったならしょうがない!」
魁斗「なんだこいつら」