私はなんで電車の中に居るのだろう
なんだか体が凄く思い
上手く動かない
電車は次の駅に止まる
私の体は勝手に動き出す
やだな、なんかここで降りたくないよ
降りた先にあるのは何も無い大地
日本なのか幻想郷なのかもわからない
何も無い
ただそこに居る人は知っている
私の大っ嫌いな人だ
その人は私に槍を持って近付いてきた
魁斗視点
完全に奴を消し去った、それだけは確実だ
紫と結菜も無事だ、ありがたい
俺は近くにあったゲイ・ボルグを杖がわりにして結菜と紫に近付く
そして結菜の目の前についた瞬間、結菜から蹴りが放たれる
俺と紫は咄嗟に後ろに飛び跳ねる
魁斗「おいおい、今度はなんだよ」
結菜「……」
魁斗「なんつー汚ぇ目付きしてやがんだよ」
結菜「……」
魁斗「もうお前は操られても無いだろ?どうしたんだよ結菜 」
紫「確かに操られてはない、だけどアンローのかけ残した物があるとしたら?」
魁斗「……あー、そういやこいつの中に鎖でぐるぐる巻きにされてたものがあったなぁ」
紫「それを解いてこなかったの!?」
紫が驚いて叫んだ瞬間、四つん這いで飛び付いてきた結菜
腕を噛まれたが、すぐに振りほどいた
着地まで4足ときたら、獣そのものだな
俺は話しながら結菜の攻撃を躱していく
魁斗「奴を、追い出すのに、必死だったんだよ!」
紫「私が動きを封じるからもう一度出来ないの!?」
魁斗「土壇場でやった事をもう一度なんて出来るかよ!!!」
結菜は紫の足元に行き、顎を蹴りあげた
クソっ!こっからどうするよマジで!?
しかし結菜の動きが止まる
いや、強制的に止められた
深弾幕結界 -夢幻泡影-
紫が空中で弾幕を生成
結菜の周りを囲んでいた
魁斗「やるじゃねぇか!」
紫「仕方ないから足止めはするわ!だから早く術式を!!!」
魁斗「やっぱ俺頼みかよ!!!」
俺はすぐにアンローとの戦いを振り返る
そして自分の中にある物を見つける
なるほど、俺にしては上々!!!
無意識に術式をストックしてあったらしく、俺は直ぐにそれを右手に集中させる
紫の方を見ると弾幕を結菜がすり抜け紫に殴り掛かる
鏡符(四重結界)
紫の目の前に結界が4枚現れる
結菜はそれに弾かれたが、すぐにその結界を殴る
1枚、2枚、3枚
拳から血が出ている
早く止めねば
魁斗「紫ィ!もっかい止めろぉ!!!」
その叫びとともに紫が結菜の動きを隙間で止める
俺は結菜に飛び付き、頭を掴む
その瞬間に結菜の中に入る
そこには猫のような結菜が居た
結菜「……どうしたの、私を殺しに来たの?」
魁斗「なにつまんねぇこと抜かしてやがる、帰るぞ」
結菜「無理だよ」
魁斗「何でだよ」
結菜「私は妖怪になっちゃったよ、多分半妖だけど」
魁斗「それで?」
結菜「それに貴方や紫を傷付けた」
魁斗「だから?」
結菜「……もう無理なんだよ、帰れないよ」
魁斗「逃げてんじゃねぇよバカがよ」
結菜「貴方は最初に見た時と同じよね、口の悪い」
魁斗「この喧嘩も帰ってからしてやるよ」
俺は結菜の頭を撫でる
魁斗「俺も紫も、他のやつもお前が必要なんだよ、だから戻ってこい」
結菜「こんな時に告白?ヤダヤダ童帝は困ったものね」
魁斗「ばーか、童貞だからこそ告白なんてしねぇよ」
結菜「なんで?」
魁斗「必要な奴と好きな奴は分けるさ、お前は好きではあるが必要な奴だ、だったら必要な人間の部類に入れとかねーと後々気まずいだろ」
結菜「私の事、必要?」
魁斗「ああ、必要だ」
結菜「怒ってないの?」
魁斗「そそっかしいバカ程度にしか思ってねーよ」
結菜「そっか……馬鹿に馬鹿って言われたなぁ」
魁斗「戻ってこいよ、こっちによ」
俺は手を伸ばす
結菜「馬鹿なあなたの為に戻ってあげる」
結菜はその手を掴んだ
俺は結菜を引っ張って外に出る