白玉楼の屋敷に連れてかれるとそこには西行寺幽々子と言う女がいた
変な話だが俺はこの手の女は苦手な部類にはいる
裏表が激しすぎるからな
バカ(結菜)や妖夢の方が素直で分かりやすく好きだ
妖夢「お茶と団子、お持ちしました」
魁斗「ああ、ありがとう」
俺はお茶を飲む
妖夢も隣で1口飲む
幽々子は別件があるらしく俺達を置いて紫と外出した
2人きりだ
妖夢「貴方は……」
魁斗「あ?」
妖夢「こだわりを持とうとしないですが、理由があるんですか?」
魁斗「例えばだがお前のように刀を使えるとしよう」
妖夢「はい」
俺は妖夢の真横に座る
数センチで体が引っ付く
魁斗「この距離で刀は振れんだろう?さらにここが狭い空間なら尚更だ」
妖夢「な、なるほど」
魁斗「逆にロングレンジや刀のレンジ外からの攻撃は相手を優勢にさせる、ならばこだわりを無くせばいい、そう考えただけだ」
妖夢「勉強にはなるのですが、近いです……」
魁斗「さっきカカト落とし決めてきたくせに言うセリフか?」
妖夢「あんな時ですら見たんですか!?」
魁斗「嫌でも見えるわ!!!」
妖夢「嫌とか言わないでくださいよ!!!今日来るの分かってちょっとだけ大人っぽいやつにしたのに!!!」
魁斗「馬鹿なの!?ねえ馬鹿なの!?」
妖夢「みょん!?馬鹿とか言います!?」
魁斗「ええい!俺はツッコミじゃないのだからボケるな!!!」
妖夢「ボケてないですよ!!!」
魁斗「なら天然なの!?この子怖いわ!!!」
俺は立ち上がった
瞬間に妖夢が足を引っ張った
そのせいで顔面から転んだ
魁斗「いっっった!!!」
妖夢「あわ、だだだだ大丈夫ですかぁ!?」
魁斗「もうなんなのこの子!?もう帰りたい!!!」
妖夢「ほかの女のところになんて行かせませんよ!!!」
魁斗「なんでヤンデレ気味なんだよおおおおお!!!」
妖夢「ヤンデレ気味じゃないです!!!」
魁斗「くっそだりぃなマジで!!!」
俺は息を荒らげてしまった
それだけコイツの相手は疲れる
魁斗「ったく……この屋敷は喫煙できるか?」
妖夢「大丈夫ですよ」
魁斗「そうか、ならついでにここら辺を見て歩いてくる」
妖夢「ついて行きますよ」
俺は煙草に火をつける
一息ついて屋敷外周を見て回る
色々な木が生えている
綺麗な景色だ
妖夢「ここの手入れ等は全部私がしております、どうですか?」
魁斗「綺麗だな」
妖夢「結婚したくなりました?」
魁斗「考えておいてやるから黙ってろ」
一際大きい木の前に立った
この木はなんだ、見入ってしまう
吸い込まれるような、眠くなるような
気付くと俺は長く木を見ていたようだ
煙草が灰に変わっていた
吸殻を携帯灰皿に詰め込んでいると妖夢が辛そうな顔でこちらを見ていた
魁斗「どうした、もしかして俺は無視でもしていたか?」
妖夢「いえ、やはり貴方も誘われてしまうのですね」
魁斗「言葉の意味が理解できない」
妖夢「この木は西行妖、死に誘う桜の木です」