ただただのんびりしたい幻想生活   作:グアルガ

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気がついた時は

魁斗がご飯を食べて一眠りしている間に皿を洗い、シャワーを浴びて上がる

なんとも間抜けな話で、着替えを持ってくるのを忘れていた

はぁ、まぁ魁斗寝てたしいいか

そう考え、リビングを通り寝室に着替えを取りに行こうとする

魁斗を見るとやはり寝ていた

裸を見るのは良いけど見られるのは好きじゃない、恥ずかしいからね

そーっと足音を立てず魁斗の近くを通り抜けようとした時

 

 

魁斗「ん……」

 

 

体がビクッとした

もしかして起きた?

見られたくない

自分の顔が赤くなるのがわかる

パニックになり足が止まってしまう

魁斗の方を見ると姿がない

そう思った時、私の背中に重さを感じた

魁斗が抱きついていた

 

 

結菜「う、あ、」

 

魁斗「甘い匂い……」

 

結菜「魁斗さん、申し訳ないですけど離れていただけますか?」

 

 

私はパニックになりながらも精一杯に言葉を出した

離れる様子がない

それどころか首にまわされた手には優しく力が入る

この人私の事好きと言ってたけどその感情なの!?

など考えていると規則正しい寝息が聞こえてきた

寝てる

私めちゃくちゃ心臓バクバクしてるのに……

 

まあいいや、そう考え魁斗を背負い寝室に連れて行く

寝息が首や耳にかかりくすぐったくて仕方ない

そんな事を考えながらベッドに寝かせる

 

さて、着替えよう

そう思い魁斗から離れると手を引っ張られる

馬乗りになり私の首を締め出す魁斗

頬には涙が見える

 

 

結菜「魁斗、苦しいし恥ずかしいよ?」

 

 

私は優しく話す

魁斗は何かに怯えてるように見えた

悲しそうに、辛そうに、苦しそうに

 

 

結菜「どうしたの?大丈夫だよ、私だよ」

 

 

ダメだ、何かがきっかけになったパニックだ

過呼吸になってる

でも魁斗がパニックになる要因ってなんだ?

思い当たる節がないし、聞いたことも無い

動かせる腕をのばし、魁斗の頭を撫でながら落ち着かせる

 

 

結菜「落ち着いて、ね?」

 

 

私は精一杯の笑顔で頭を撫でる

首を絞めていた腕からどんどん力が抜けていく

呼吸が落ち着いてきたと同時に魁斗は意識を失った

私の上で寝る魁斗の涙はしばらくしてから収まった

生前の話でも聞いてみるか?答えそうにないなぁ

でも起きてこの状況なら問い詰めやすいけど……なんか可哀想に思えるな

はてさて、どうしようかな……

てか私裸のままだから起きたらまた慌てそうだな

そんな事を考えていると耳元で聞こえる寝息になんとなく私は安心してきたのか、眠気がくる

とりあえず動かせる足で布団を無理矢理魁斗に被せ、私は自分が寝るまでの間魁斗を抱きしめ頭を撫でている事にした

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